みなさんは「浅ましい」という言葉を聞いた事はあるでしょうか。
普段あまり使わない言葉だと思いますし、なんとなくマイナスイメージが強い言葉かもしれません。
ですが実は沢山の意味を持っていて奥行きのある言葉でもあります。
では一体どのような意味があり、いつ使うのか具体的に見ていきたいと思います。
- 浅ましいとは
- 浅ましいの類義語
- 浅ましいの対義語
- 浅ましい性格の治し方
- 浅ましい性格の英語
- 浅ましい性格に多い特徴や傾向
- まとめ
1. 浅ましいとは
まず浅ましい「あさましい」と読みますが、あまりいい意味はなく人間性が悪い事を示す意味が多いようです。
具体的には「卑しい」「みすぼらしい」「見苦しい」「残念な」「目に余る程酷い」などといったネガテイブな意味を持っています。
浅ましいは、形容詞なのでモノの様子や形態を表現する事が多いのですが殆どが人物に使れ、"浅ましい人""浅ましいとしか言いようがない"というような形容のされ方をします。
また差別的な意味も含む事があるので使用する場合は十分に気を付けなければいけません。
浅ましいという言葉は、「あさむ」という「驚きあきれる」や「びっくりする」といった意味がある動詞が形容詞化したものになります。
ですから元々は古文で使われている「意外である」「驚きあきれる」という意味であり、浅ましいという言葉は、決してマイナスの意味のものばかりではなく、どちらの場合でも使われるものになります。
ただ現在においてはいい意味で捉える事は少なく、もし他者に後者の意味合いで使った場合は喧嘩になってしまうかもしれません。
ですから悪気はなくても簡単に口に出すのは控えた方がいいでしょう。
2. 浅ましいの類義語
2-1. 賤しい〈いやしい〉
身分・社会的地位が低く、品位に欠けて、下品なさま。
または貧しく、みすぼらしい。
飲食物や金銭に対して異常に貪欲である。
2-2. さもしい
品性が下劣で心根が卑しい。
意地汚い。
見苦しい。
みすぼらしい。
3. 浅ましいの対義語
3-1. 貴い〈たっとい〉
地位・身分などがきわめて高い。
高貴だ。
非常に価値がある。
貴重だ。
とおといともいう。
3-2. 高尚〈こうしょう〉
学問・技芸・言行などの程度が高く上品なこと。
気高くて立派、知性や品格が高いことである。
高上ともいう。
4. 浅ましい性格の治し方
4-1. 所作を身につける
浅ましい性格を治すには、そもそも自分の事を浅ましい人間性だと思わないと治す事はできません。
ですが浅ましい人が自分の事に気付く事は難しく、気付ける程の冷静さと自分を俯瞰する能力があれば、浅ましくなどならないでしょう。
ですがもし治すとすればやはり人の基本であり一番育ちが出やすい食事の時かもしれません。
食事中のマナーやエチケットには非常に育ちや品格、人格が出るものなので、その時の所作を治す必要があります。
美しい食事のマナーを心得ている人に卑しく下品なイメージを持つ事はないように浅ましくない、品のある人は正しい食事のマナーを身に着けています。
品格は育ちや生まれ育った環境で身につくものではありますが、成長過程や社会に出た時に自分で気付く力を持っていれば、ある程度修整も可能なものです。
正しい食事のマナーは、きちんとした教育を受けてきた事や学んだ事を表すため、それがその人物の品位や品格と結びついていきます。
また人は毎日必ず食事をするものですが、何もせず正しいマナーやエチケットが身に付くわけではありません。
周囲をみて学んだり、自分なりに勉強し考えながら食事をしない事には身に付かないでしょう。
もちろん毎回正しいマナーでご飯を食べるのは面倒くさいですし、楽しくなく疲れてしまいます。
大切な事は普段から何があってもいいように時と場合で正しいマナーを使い分けられる所作を身に付けておく事が重要だという事です。
高級レストランと公園でシートを広げてお弁当を食べる時では全く心構えもエチケットも変わるはずです。
どちらかが良い悪いではなく、それぞれに合ったマナーを守る事が大切であり所作になります。
4-2. 他人の事も考える
自分のことばかり考える人や自分だけ良かったらいい人は、どうしても卑しく人間的に低俗だと思われてしまうでしょう。
周囲の人が困っているときでも損得で動いたり、自分に関係ない事は当然、関係があっても都合のいい部分だけ協力するような性格の人はそもそもの性質がそうなので、性格を変える事は難しいでしょう。
ですが少しずつ自分のためにならない事や面倒臭いと思いながらも他人の事に携わる事に対して考えるように努力をしてみましょう。
損得勘定でしか物事を判断できないのでその性質を見破られてしまったとしても、考えるだけで感情は増え、変わってくるはずです。
4-3. 感謝の気持ちを持つ
浅ましい人は基本的に自分中心のため感謝をしたり他人に恩を感じる事はあまりありません。
何かしてもらってもラッキーくらいにしか思っておらず、恩返しやそれを台無しにしないように頑張ると言った気持ちは皆無に等しいでしょう。
ただ自分が誰かにした事には恩を着せ、台無しにされると激昂する可能性は高いかもしれません。
ではどうやって感謝の気持ちを持つかですが、シンプルに自分一人では出来得ない事をしてもらったらラッキーではなく二度とないかもしれない奇跡だと思うようにする事です。
品格が高い人は、感謝の気持ちを忘れません。
それは自分一人の力で生きているわけではないということを常々分かっているからです。
自分の力ばかりを過信しているわけではない考え方が、品を感じさせるのです。
まず自分一人なら"ラッキー"な現象が起こる事はあり得ない事に気付かなければいけません。
浅ましい人が品性や品格を身につける事は難しいかもしれませんが、感謝までする心情に辿り着けなくても、当たり前だと思う思考は考え直した方がいいでしょう。
5. 浅ましい性格の英語
5-1. 自分でも浅ましいと思う
I'm ashamed of myself.
6. 浅ましい性格に多い特徴や傾向
6-1. 損得勘定で物事を考える
人は感情の生き物なので普段思ってない事や感じている事が、何かの拍子や緊急時に出てしまう事も少なくなく、「この人は実は普段からそう思ってたんだな」と思われてしまう事もあるかもしれません。
ですが緊急時に損得勘定で物を考える人はなかなかいないのではないでしょうか。
ですが浅ましい人は普段からそのキライがあるのも特徴の一つです。
自分の行動を損か得かで判断するので行動や発言がコロコロ状況や立場、相手によって変わります。
周囲に迷惑をかけたり不快にさせても気付かず他人を気にすることもありません。
またこのタイプはあまり自尊心がないわりに自己顕示欲が強いので、いかに得が出来て目立てるか、満足できるか、褒められるかなどを大切にしています。
あくまでも全てが自分基準であり、他人の感情などに興味はありません。
6-2. 品がない
品とは溢れ出るものなので、一日二日何かしたからといって変わるものでも出てくるものでもありません。
外見や行動、態度に発言、所作や教養など、さまざまな要素や角度を合わせ見たものを"品"や"品格"と呼びます。
ですからこの中の一つでも周囲の人が引いてしまうような事をしてしまうと品がなく浅ましい人になってしまいます。
そもそも浅ましい人は品など気にしていないでしょう。
というか、品を知らないかもしれません。
わざとアウトローにしてそれを格好いいと思っている場合もあります。
ではどうして品がない事が厭がられてしまうかと言えば、少なからず迷惑をかけられたり不愉快な思いをさせられてしまうからではないでしょうか。
不快になっている事に気付かない図々しさに腹が立つのかもしれません。
6-3. とにかく卑しい
浅ましい人の代表ともいえる特徴だと思いますが、とにかく卑しい(いやしい)事が大前提だと言えるでしょう。
何をするにも卑しくがめつい、セコイといった性質があります。
卑しいのは内面的な事なのでこの行為や行動が周囲には下品でみすぼらしく映るのかもしれません。
特にお金や物が絡んでくると卑しさがパワーアップしてきて、更に厚かましくがめつい部分が浮き彫りになってきます。
どちらにせよ浅ましいタイプの人に、品の話などをしても皆無なので、卑しい人といると程度が一緒だと思われてしまうのが嫌なのであれば、距離を置いた方が身の為でしょう。
6-4. 見栄を張る
あさましい人はがめつく、厚かましいのが特徴なので、見栄を張る事とは縁遠く感じてしまいますが、実は表裏一体なのかもしれません。
例えばタダでもらったものを自慢したり、人によっては頑張って購入したように話すこともあるかもしれません。
また他人に不快な思いや負担を掛けて潤っているくせに、平気で生活状況や買ったものを自慢してくるような人物だと、やはり下品極まりなく近づきたくなくなってしまっても仕方ないかもしれません。
感謝などの気持ちがない上に想像力や発想力がない為、そのような行動を浅ましい人は取るのだと思います。
6-5. 他人のものを欲しがる
他人の物や生活が羨ましい、自分よりレベルが高いと思うと欲しくなるという心理が人一倍、何十倍強いのかもしれません。
もちろん人間には多かれ少なかれ、他人のものがよく見えるという心理はあるものですが、浅ましい人はそれを奪ったり露骨に欲しがるところがあります。
例えば人が持っている高価なバッグや時計を褒めながら欲しいとねだります。
また万が一断ろうものなら「ケチ」扱いをする場合まであるでしょう。
普通は欲しいと思ったら、自分で買おうとするものですが、浅ましい人は何かにつけてねだったり、たかったりするものです。
また「人」についてもその卑しさや厚かましさは発揮され、自分が得になるかも知れないと思ったら例えお世話になった人を放ってでも媚を売ったりゴマをすったりするでしょう。
ですが支えてくれた人であっても自分に利益がない、面倒臭いと感じれば平気で見放したり利用したりします。
6-6. 元を取ろうとする
例えば食べ放題や会員制などの最初から金額が決まっているような食事に行った時には、元を取ろうとする特徴があります。
また「幾ら払っているからその分食べないと勿体ない」と言った事をわざわざ口に出します。
どれだけ払った金額を回収できるか、どれ程最初より多く自分が得をするかが大切なので恥じらったり遠慮するといった感情は持ち合わせていません。
ですから食事中も食事を楽しむよりはいかに元を取るかを考えているため、沢山食べるように人を急かしたり、会話を楽しむ事よりもひたすら食べている場合も少なくありません。
また「タダ」や「詰め放題」なども好きで、血眼になって取り合ったり詰め込んで、少しでも得をしようとします。
悪い事ではないですが、卑しい姿や浅ましい行為を見て気持ちが良くなる人はいないので、自分は平気でも周囲は違うという神経を持たなければいけません。
6-7. 自分のものは自分のもの、人のものも自分のもの
ドラえもんのジャイアンの有名なセリフに「のび太の物は俺のモノ、俺のモノは俺のモノ」というものがあります。
結局全部いいところや、いいものはジャイアンのものという事なのですが、これを地でいく人物が実際にも存在しています。
つまり他人の手柄は自分のものであり、当然自分の手柄は自分のものになる訳です。
要は横取りする訳ですが、その方法は個人によって変わるでしょう。
基本的に卑しいため他人が褒められる事をよく思っていません。
また他者の成功や幸せに対する嫉妬新などが異常に強いため破壊したくなるようです。
他人が脚光を浴びるなんて許せないので、それなら奪って自分がやったようにすれば、評価され評判も上がるといった一石二鳥だと思っています。
実際には実力がある訳でも、自分に能力がある訳でもないので、奪ったところで結局は何も出来ず周囲に頼る事になります。
また周囲もだんだんと違和感を感じ、最終的には他人のものを横取りするような浅ましい人間だと気付かれてしまい、信用を失ってしまう事も多々あります。
6-8. すぐに値段を聞く
渡したプレゼントの値段をすぐに聞いてきたり、他人の持ち物の値段を聞くなどデリカシーも品もない行動を取る事があります。
金額を聞き、相手がどれくらい自分の事を思っているのかをその値段で値踏みします。
またそれによって付き合い方を変えたりやめたりする事もあるようです。
また新しい持ち物を持っていたり、高価なものを持っていたらすかさず金額を聞き、あれこれ矢継ぎ早に質問してはまた値踏みわします。
なにが目的かは分かりませんが、根底には嫉妬心やコンプレックスなどがあり、他人のする金銭的な事が気になって仕方ないのかもしれません。
ですから何かにつけて金額を平気で聞いては値踏みをし、酷い時はそれを他人に話し批判したりします。
また自分が何かを渡したり招いたりした場合も、必ずと言っていいほどお金の話を持ち出すのも特徴でしょう。
これだけお金がかかったや、これは幾らしたなど聞いてもないのに言ってくる場合もあり、恩を着せたり感謝をするようにと心では思っているのかもしれません。
7. まとめ
他人から見て下品で卑しく、みっともないと感じていても、本人は全くそう思っていない場合が殆どです。
むしろ「何が悪い」とすら思っている場合もあるでしょう。
正直、何が悪いかと言われれば品がなく柄が悪いだけなので勝手にすればいいのですが、それによって自分勝手な行為をされ、他人に迷惑が掛かるのであれば悪くない事ではなくなってしまいます。
その辺りの浅はかで薄い思考が浅ましいと思われてしまう要因ではないでしょうか。
また損得勘定で生きている人は自分は合理的な思考をしているだけだと自負している人もいますが、合理的と厚かましく品がない事は全く違います。
ですが浅ましい人はつまらない見栄を張ったり我慢するより自己主張する方が「得」だと考えます。
自己評価が高いので恥ずかしいどころか素晴らしいと思っているでしょう。
もし自分のことを振り返った時や、周りを見渡した時に思い当たる事があるなら参考にして見て下さい。
3. 浅ましいの対義語
3-1. 貴い〈たっとい〉
地位・身分などがきわめて高い。
高貴だ。
非常に価値がある。
貴重だ。
とおといともいう。
3-2. 高尚〈こうしょう〉
学問・技芸・言行などの程度が高く上品なこと。
気高くて立派、知性や品格が高いことである。
高上ともいう。
4. 浅ましい性格の治し方
4-1. 所作を身につける
浅ましい性格を治すには、そもそも自分の事を浅ましい人間性だと思わないと治す事はできません。
ですが浅ましい人が自分の事に気付く事は難しく、気付ける程の冷静さと自分を俯瞰する能力があれば、浅ましくなどならないでしょう。
ですがもし治すとすればやはり人の基本であり一番育ちが出やすい食事の時かもしれません。
食事中のマナーやエチケットには非常に育ちや品格、人格が出るものなので、その時の所作を治す必要があります。
美しい食事のマナーを心得ている人に卑しく下品なイメージを持つ事はないように浅ましくない、品のある人は正しい食事のマナーを身に着けています。
品格は育ちや生まれ育った環境で身につくものではありますが、成長過程や社会に出た時に自分で気付く力を持っていれば、ある程度修整も可能なものです。
正しい食事のマナーは、きちんとした教育を受けてきた事や学んだ事を表すため、それがその人物の品位や品格と結びついていきます。
また人は毎日必ず食事をするものですが、何もせず正しいマナーやエチケットが身に付くわけではありません。
周囲をみて学んだり、自分なりに勉強し考えながら食事をしない事には身に付かないでしょう。
もちろん毎回正しいマナーでご飯を食べるのは面倒くさいですし、楽しくなく疲れてしまいます。
大切な事は普段から何があってもいいように時と場合で正しいマナーを使い分けられる所作を身に付けておく事が重要だという事です。
高級レストランと公園でシートを広げてお弁当を食べる時では全く心構えもエチケットも変わるはずです。
どちらかが良い悪いではなく、それぞれに合ったマナーを守る事が大切であり所作になります。
4-2. 他人の事も考える
自分のことばかり考える人や自分だけ良かったらいい人は、どうしても卑しく人間的に低俗だと思われてしまうでしょう。
周囲の人が困っているときでも損得で動いたり、自分に関係ない事は当然、関係があっても都合のいい部分だけ協力するような性格の人はそもそもの性質がそうなので、性格を変える事は難しいでしょう。
ですが少しずつ自分のためにならない事や面倒臭いと思いながらも他人の事に携わる事に対して考えるように努力をしてみましょう。
損得勘定でしか物事を判断できないのでその性質を見破られてしまったとしても、考えるだけで感情は増え、変わってくるはずです。
4-3. 感謝の気持ちを持つ
浅ましい人は基本的に自分中心のため感謝をしたり他人に恩を感じる事はあまりありません。
何かしてもらってもラッキーくらいにしか思っておらず、恩返しやそれを台無しにしないように頑張ると言った気持ちは皆無に等しいでしょう。
ただ自分が誰かにした事には恩を着せ、台無しにされると激昂する可能性は高いかもしれません。
ではどうやって感謝の気持ちを持つかですが、シンプルに自分一人では出来得ない事をしてもらったらラッキーではなく二度とないかもしれない奇跡だと思うようにする事です。
品格が高い人は、感謝の気持ちを忘れません。
それは自分一人の力で生きているわけではないということを常々分かっているからです。
自分の力ばかりを過信しているわけではない考え方が、品を感じさせるのです。
まず自分一人なら"ラッキー"な現象が起こる事はあり得ない事に気付かなければいけません。
浅ましい人が品性や品格を身につける事は難しいかもしれませんが、感謝までする心情に辿り着けなくても、当たり前だと思う思考は考え直した方がいいでしょう。
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