何でも思ったことは言ってしまう、自分に有利に進めてしまう人はもともと、わがままで強引な性格というのもあるかもしれませんが、「ダメでもともと、言ったもん勝ち」という心理が働いているのでしょう。
ここでは「言ったもん勝ち」という言葉の意味や、そのような人の心理、見られる特徴、傾向などをまとめて紹介します。
それでは見ていきましょう。
- 言ったもん勝ちとは?
- 言ったもん勝ちの類語や反対語
- 言ったもん勝ちな人の心理
- 言ったもん勝ちの英語
- 言ったもん勝ちの使い方
- 言ったもん勝ちな思考の人に多い特徴や傾向
- まとめ
1. 言ったもん勝ちとは?
「言ったもん勝ち」という言葉は、発言、提案をした人が、何も言わないよりは有利だったり、得ができるといった意味で使われます。
また言い争いにおいては先に主張した人が有利になりやすかったり、先に苦情を言った方が味方をつけやすかったりと、様々な意味合いで使われます。
また非常識なお願いを「言ったもん勝ち」とばかりに、相手にごり押ししたりする場合にも使います。
その為「言ったもん勝ち」といって得意げにしている人は図々しい人、我が強い人といった印象を持たれることもあります。
2. 言ったもん勝ちの類語や反対語
2-1. 類語「言った者勝ち」
「言った者勝ち」は言ったもん勝ちと同じ意味となります。
2-2. 類語「やったもん勝ち」
「やったもん勝ち」とは言ったもん勝ちと似たような意味合いとなります。
何かの理由で実際に行動することがためらわれるようなことであっても、実行に踏み切った方が有利になるといった意味合いです。
どちらかというと無理を通してしまうといった感じが強いです。
2-3. 反対語「沈黙は金」
「沈黙は金」とは黙っていることは、金にもたとえられるような価値があるという意味になります。
あれこれ言って何もしない人よりも黙って行動している人の方が肯定されやすい、信用されるといったことを表しています。
2-4. 反対語「言わぬが花」
「言わぬが花」は言ってしまえばそれで終わりになるけれど、言わないことで味が出るという意味で、何でも口に出すのではなく余計なことは言わない方が差しさわりがなくて良いということを示しています。
2-5. 反対語「負けるが勝ち」
「負けるが勝ち」とは一見負けたように見えても争うことを止めること、相手に勝ちを譲っておくことで、結局は自分にとって勝ちに結びつく、有利になるということわざです。
言ったもん勝ちとばかりに何でも口にする人は最初はそれで通せてもだんだん周りからの評価を落としたり、信用をなくしていくことがあります。
相手に好きなようにさせておき、最終的には自分が正しかったと認めてもらえるようにした方がいいでしょう。
3. 言ったもん勝ちな人の心理
言ったもん勝ちの人の心理はどのような状態なのでしょうか。
いくつか紹介しましょう。
3-1. 自己主張することが正しいと思っている
心の中で思っていることがあっても、それを全部相手に言うことは、できないと多くの人は思っていることでしょう。
相手の気持ちを考えて負担にさせては悪いと思ったり、またワガママを押し付けていると思われるのも嫌だという気持ちもあります。
例えば苦情を言うべき場面でも気を使う人は「クレーマーと思われるかもしれない」と我慢して黙ってやり過ごす場合もあるでしょう。
言ったもん勝ちの人にはそのような考え方は基本的にありません。
まず自己主張をすることは当たり前であり、自分の言うことは正しいと信じています。
ですから相手に何か言うことにためらいはありませんし、言い過ぎたと反省することもありません。
むしろ「言ってやった」「言ってあげたから直すように」と上から目線でもあります。
また自分が不満に感じたら主張していくのは当然であり、「不満にさせた相手、ものごとが悪い」と相手のせいにする傾向もあります。
3-2. 損得勘定が働いている
言ったもん勝ちの人は、結局これまでの人生、得をすることが多かったのです。
発言することで自分に有利になった、得をしたという経験から、「黙っていたら損をする」という考え方になっています。
積極的に自分を出していった方が得をする」と思っていますから遠慮することはありません。
損得勘定がはたらき、損をしたくない、得をしたいという気持ちで生きています。
計算高い性格でもあります。
3-3. 自分に自信がある
言ったもん勝ちの人は、言うことによって結果的に自分の思い通りにしたり、得をしています。
世渡りは上手いといえるでしょう。
人に遠慮をしたり、見栄を張って損をする人と違ってどう思われようと得をした方がいいとある意味割り切っていますので、メンタルも強いのです。
もちろん自分に自信がありますので、気持ちが揺らぐこともありません。
とはいえ、そのような自信満々の態度はある意味、人から見て不快感を持たれることもあります。
図々しい人、我が強い人として敬遠されがちになることもあります。
ですが、言ったもん勝ちの人は自分が得をすればそれで気分が良いのですから、人からどう思われようとさほど気にも留めないのです。
3-4. 黙っている人は見下す対象としてとらえる
大人しい人、黙っている人は、言ったもん勝ちの人からすれば見下す対象としてとらえられています。
また自分の主張を通して思い通りに動かせる相手として見ることでしょう。
思慮深く、余計なことを言わない人のことを「何もできない人」「少しは何か言えばいいのに」と明らかに馬鹿にして見下さすこともあります。
周りから見れば、言ったもん勝ちの人は図々しく利益の為ならばみっともないことでもやる人と思われているのですが、そのようなことは気にしないのです。
それよりも自分のように積極的に発言して場をリードしていくことが得することと思っています。
自分とは違うタイプの人を見下す、馬鹿にする心理があります。
それは自分は得をしている、相手は損をしているという思いが強いからなのでしょう。
ワガママをごり押しして周りからうっとうしいと思われているという風には想像もしないのです。
3-5. 自分の言うことは何でも通ると思っている
これまでの人生、わりと自分の思う通りにしてきた、理想通りに生きてきたという人は成功体験があります。
発言すればその通りになる、してもらえるといった自信のようなものがあります。
ですから、遠慮することもなく当たり前のように何でも言うわけです。
ちなみに思った通りに相手が動かない、ならないとわかったら、怒り出します。
「仕方がない」と諦める、引くということができないのです。
それはこれまでが思い通りになってきているから、自分は正しいという自信が常にあるからなのです。
4. 言ったもん勝ちの英語
言ったもん勝ちを英語で表すと以下のような感じになります。
「The person who speeks up wins.」
「The one who says it first wins.」
5. 言ったもん勝ちの使い方
「黙っていたら損をする、言ったもん勝ちだ」
「世の中、言ったもん勝ちだ」
「先に言ったもん勝ちだ」
といった使い方をします。
言ったもん勝ちとは発言することで自分を有利にする、得をするという意味があります。
消極的な人にアドバイスのように言う時もありますし、図々しい人を非難する時に使う時もあります。
6. 言ったもん勝ちな思考の人に多い特徴や傾向
言ったもん勝ちな思考をする人に多い特徴や傾向をまとめて紹介します。
確かにこの世は消極的なままでは生きていけないと感じる場面もあります。
仕事においては積極性を持ってのぞまなくてはならない時もあります。
しかしあまりにも「言ったもん勝ち」の思考が強すぎますと、相手からすれば個性と我が強く感じられるものです。
どのような性質もほどほどのバランスを保つことが大事でしょう。
それでは見ていきましょう。
6-1. 相手の気持ちを理解していない
言ったもん勝ちの人は、もともと自分さえ良ければいい、自分だけが可愛いという思考です。
相手の気持ちを理解していません。
ですから相手に無遠慮なお願い事をしたり、利用しようとしたりするのです。
6-2. 計算高い
言ったもん勝ちの人は、損得勘定で生きている部分があります。
得をすることと、損をすることの見極めがしっかりできていますので、非常に計算高い、要領良く生きていけるタイプでもあります。
そしてこのようなタイプに困らされるのが、素直で優しい人なのです。
6-3. 実は小心なところがある
言ったもん勝ちの人は、実は打たれ弱い部分もあります。
攻撃は最大の防御といったように相手に何か言われないように、自分が先に発言してしまうといったところもあります。
理論的、冷静に相手から言い返されると案外何も言えなくなってしまうこともあります。
6-4. 自己評価と他人からの評価が一致していない
言ったもん勝ちの人は、自分に自信があり、自己評価が高いのが特徴です。
自分のことが好きですし、肯定しています。
しかし、そのわりに他人からの評価は高くない傾向にあります。
むしろワガママを言う人、指摘が多い人、うるさい人といったようにどちらかといえばクレーマー扱い、敬遠されることが多いのです。
6-5. 強い者には弱い、弱い者いじめをする傾向
言ったもん勝ちの思考の人は、世渡り上手です。
自分がいかに得をして、損をしないでやっていくかと日頃から考えていますので、人間関係もパワーバランスを見極める目を持っています。
強い者にはこびへつらい、弱い者には強く出るといったところもあります。
どちらかというと弱い者いじめをする傾向もあります。
というのも、弱いと見下した相手には言いたい放題言うからです。
言われた方としてはたまったものではありません。
6-6. ワガママ気質
基本的に自分中心で考えて、相手にもそれを押しつけるタイプはワガママ気質を持っているといえるでしょう。
優しい人は、自分が得をするとわかっていても、相手に負担をかける、損をさせると思えば強く言えないものです。
言ったもん勝ちの人はそのような優しさは持ち合わせてはいないのです。
またそのような優しい人を「お人よしで損をしているダメな人」だと思うでしょう。
6-7. 図々しいところがある
自分の意見を通そうとする、有利にしようとするのは、何となく遠慮があってためらうものです。
言ったもん勝ちの人は日頃から自分の利益となること、自分が望むことはどんどん伝えていくタイプで、図々しい面があります。
6-8. 他人との距離感が近い
言ったもん勝ちの人は、人との距離感が近いのが特徴です。
言ったもん勝ちの思考がない人は、あまり親しくない人には本音を言えない、遠慮するというところがあります。
適度な距離感を保って人と接するのです。
しかし言ったもん勝ちの人はたいして親しくない相手にもどんどん攻めの姿勢で詰め寄りますし、自分の意見を憶することなく言っていきます。
要するに相手がたじたじとなる状態です。
6-9. 日頃から不満がある
言ったもん勝ちの人は、相手から嫌がられるようなことも言ってしまいます。
それは日頃から自分が満たされていないことがあって不満があるのです。
その不満を相手にぶつけて発散しているところがあります。
無理なお願いをしたりするのも、相手を困らせているだけなのですが気がつけていません。
6-10. クレーマー気質
ちょっとしたことでも文句を言う、クレーマー気質の傾向があります。
お店などで店員さんにあれこれクレームをつけてしまいます。
お詫びといって何かサービスされたりすると「言ったもん勝ち」「ラッキー」と思うところがあります。
6-11. 後先を考えずに発言してしまうが悪気はない
言ったもん勝ちの思考の人は、思ったことはすぐに口に出してしまう傾向が強いのです。
そしてその発言には悪意がないのです。
ただ思ったことを我慢するのは「損」、言ってしまえばすっきりするから「得」。
このような考え方なのです。
6-12. 思い通りにならなかったら恨む
言ったもん勝ちの思考の人は、言うことで有利になったり、得をすることを期待しているのです。
相手が思い通りにならなかったら、あっさり諦めるのではなく、相手のことを「話がわからない」「気がきかない」などと言って恨みを持つ傾向にあります。
6-13. 思い通りにならなかったらしつこく言ってくる
言ったもん勝ちの思考の人は、自分の思い通りになるまで相手にしつこく言い続けるという特徴があります。
一度言い出したら粘り強いのです。
相手が根負けするまで戦うという気持ちです。
6-14. これまでの人生甘やかされてきた(思い通りにしてきた)
これまでの人生で、周りに恵まれていたことで、自分の思い通りに生きてきたという特徴もあります。
何でも望んだことは言えば周りがしてくれるという経験の積み重ねです。
6-15. 場の雰囲気を読まない、乱す
言ったもん勝ちの思考の人は、その場の雰囲気を読みません。
また自分の思ったように発言することで場の雰囲気を乱すこともあります。
しかしそういった状態になっても本人は気にすることもありません。
6-16. 攻撃的なところがある
自分の思った通りにする、得をする、有利に進める為には相手よりも強く出なければならないという思いがありますから、口調や態度が攻撃的になるところがあります。
強引に押し切られると、しぶしぶ合わせてくれる人は多いのです。
協調性がある人たちが押し切られる形になりやすいです。
6-17. 噂、悪口など広める
言ったもん勝ちの人はとにかく口が強いのです。
何か言われれば言い返してきますし、言い負かされたと思えば、陰で悪口や噂などを広めて、相手の立場を悪くして自分を有利に持っていこうとします。
6-18. 恥ずかしいと感じない
自分第一のような言動は、大人げなく、恥ずかしい、それがわかっているから人は遠慮をしたり、我慢をするのですが、言ったもん勝ちの人はそのような恥ずかしいという思いはありません。
むしろ「思っていることを言うことは当たり前、言わない人たちがおかしい」と思っています。
6-19. 自分に都合の良い話に作りかえる
言ったもん勝ちの人は、話し合いの場において、自分に都合の良い話に変えることが得意です。
「相手の為を思って」と恩着せがましいことを平気で言えるのも特徴です。
6-20. 被害者意識が強い、相手のせいにする
言ったもん勝ちの人は、被害者意識が強いのが特徴です。
思い通りにならなかったら、「自分は傷ついた」「相手の言動がひどい」などと自分の図々しさは棚に上げ、相手のせいにします。
心優しい人は自分が悪かったのかなと思って、言いなりになってしまうこともあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
言ったもん勝ちという言葉の意味、言ったもん勝ちの思考の人の心理や特徴をまとめて紹介しました。
確かにポジティブに言ったもん勝ちの精神で頑張ることでいい結果を出せることもあります。
しかし、対人関係においては言ったもん勝ちの思考は得をするのは本人だけであり、相手は損をする、負担を強いられる、不利になるので、あまりいい思考とはいえないでしょう。
特に人は一人では生きてはいけません。
相手に対する思いやりを持つことでいい人間関係を作ってお互いにいい気持ちになれるようにすることが大事ではないでしょうか。
3. 言ったもん勝ちな人の心理
言ったもん勝ちの人の心理はどのような状態なのでしょうか。
いくつか紹介しましょう。
3-1. 自己主張することが正しいと思っている
心の中で思っていることがあっても、それを全部相手に言うことは、できないと多くの人は思っていることでしょう。
相手の気持ちを考えて負担にさせては悪いと思ったり、またワガママを押し付けていると思われるのも嫌だという気持ちもあります。
例えば苦情を言うべき場面でも気を使う人は「クレーマーと思われるかもしれない」と我慢して黙ってやり過ごす場合もあるでしょう。
言ったもん勝ちの人にはそのような考え方は基本的にありません。
まず自己主張をすることは当たり前であり、自分の言うことは正しいと信じています。
ですから相手に何か言うことにためらいはありませんし、言い過ぎたと反省することもありません。
むしろ「言ってやった」「言ってあげたから直すように」と上から目線でもあります。
また自分が不満に感じたら主張していくのは当然であり、「不満にさせた相手、ものごとが悪い」と相手のせいにする傾向もあります。
3-2. 損得勘定が働いている
言ったもん勝ちの人は、結局これまでの人生、得をすることが多かったのです。
発言することで自分に有利になった、得をしたという経験から、「黙っていたら損をする」という考え方になっています。
積極的に自分を出していった方が得をする」と思っていますから遠慮することはありません。
損得勘定がはたらき、損をしたくない、得をしたいという気持ちで生きています。
計算高い性格でもあります。
3-3. 自分に自信がある
言ったもん勝ちの人は、言うことによって結果的に自分の思い通りにしたり、得をしています。
世渡りは上手いといえるでしょう。
人に遠慮をしたり、見栄を張って損をする人と違ってどう思われようと得をした方がいいとある意味割り切っていますので、メンタルも強いのです。
もちろん自分に自信がありますので、気持ちが揺らぐこともありません。
とはいえ、そのような自信満々の態度はある意味、人から見て不快感を持たれることもあります。
図々しい人、我が強い人として敬遠されがちになることもあります。
ですが、言ったもん勝ちの人は自分が得をすればそれで気分が良いのですから、人からどう思われようとさほど気にも留めないのです。
3-4. 黙っている人は見下す対象としてとらえる
大人しい人、黙っている人は、言ったもん勝ちの人からすれば見下す対象としてとらえられています。
また自分の主張を通して思い通りに動かせる相手として見ることでしょう。
思慮深く、余計なことを言わない人のことを「何もできない人」「少しは何か言えばいいのに」と明らかに馬鹿にして見下さすこともあります。
周りから見れば、言ったもん勝ちの人は図々しく利益の為ならばみっともないことでもやる人と思われているのですが、そのようなことは気にしないのです。
それよりも自分のように積極的に発言して場をリードしていくことが得することと思っています。
自分とは違うタイプの人を見下す、馬鹿にする心理があります。
それは自分は得をしている、相手は損をしているという思いが強いからなのでしょう。
ワガママをごり押しして周りからうっとうしいと思われているという風には想像もしないのです。
3-5. 自分の言うことは何でも通ると思っている
これまでの人生、わりと自分の思う通りにしてきた、理想通りに生きてきたという人は成功体験があります。
発言すればその通りになる、してもらえるといった自信のようなものがあります。
ですから、遠慮することもなく当たり前のように何でも言うわけです。
ちなみに思った通りに相手が動かない、ならないとわかったら、怒り出します。
「仕方がない」と諦める、引くということができないのです。
それはこれまでが思い通りになってきているから、自分は正しいという自信が常にあるからなのです。
4. 言ったもん勝ちの英語
言ったもん勝ちを英語で表すと以下のような感じになります。
「The person who speeks up wins.」
「The one who says it first wins.」
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