チャネリング (channeling, channelling) とは高次の霊的存在との交信方法のことであり、超越的・霊的な存在との交信によって情報の伝達・獲得を行うことができます。
高次元の超越的存在とチャネリングを実施する人のことをチャネラーやチャネルといいます。
この記事では、「チャネリングの意味・対象・交信方法・注意点・批判」や「神や天使との関わり・チャネリングによるリーディング」などについて徹底的に解説していきます。
- チャネリングとは何なのか?チャネリングの意味
- チャネリングのやり方・練習方法・交信方法について
- チャネリングの交信対象とハーネフラーフらによるチャネリングの4分類
- チャネリングを実施する時の注意点
- チャネリングを「嘘」とする批判的な意見
- まとめ
1. チャネリングとは何なのか?チャネリングの意味
ニューエイジ思想やスピリチュアルの分野で語られることのある「チャネリング (channeling)」とは何なのでしょうか?チャネリングの意味や定義についてまとめていきます。
1-1. チャネリングとは超越的な常識を超えた霊的存在との交信である
チャネリング (channeling, channelling) とは、特別な能力や精神状態を活用することで、「神・天使・宇宙人・死者などの超越的・霊的な存在」と交信することで、チャネリングを実施することによって「前世・未来の出来事」や「現在の自分の使命・役割」についての情報を受信できるとされています。
チャネリングを実施する能力自体は誰にでも備わっているとされますが、チャネリングを行っている時には「通常の精神状態・自我や自己のある精神状態」ではないことが多いのです。
チャネリングを実施する人のことを、「チャネル、チャンネル(channel)」や「チャネラー(channeler)」と呼んでいます。
1-2. チャネリングはトランス状態(瞑想状態)で行うことが多い
チャネリングは「現代のシャーマニズム(精霊崇拝)」や「死者と対話する現代のイタコ(宇宙イタコ)」などと呼ばれることもありますが、古代のシャーマンや現代にも生き残っているイタコと同じように、「トランス状態・瞑想状態」に入ることでチャネリングを実施する人が多くなっています。
チャネリングを実施するチャネラーは、かつて「霊媒(れいばい,medium)」と呼ばれた人と同じような役割を果たしているのです。
一般的な覚醒水準の高い精神状態では、「高次元の霊的・超越的な存在の特殊な精神」と波長(波調)を合わせることができないので、ある種の自己催眠へと自我を誘導することによって、意識の覚醒水準が低い「トランス状態(変性意識状態)・瞑想状態」に入っていくのです。
トランス状態(変性意識状態)に入れば、高次元の霊的存在の精神と波長が合いやすくなって、チャネリングによる交信の成功確率が格段に上がると言われています。
1-3. チャネリングを占いや人生のリーディングに応用する人もいる:ゲーム「マイクラ」にもチャネリングは登場
チャネリングは今では「マインクラフト(マイクラ)」や「warframe」といった人気のビデオゲーム(スマホゲーム)にも採用される武器・エンチャント(魔法機能)になっています。
「マインクラフト」では、トライデントに対するエンチャントにチャネリングがあり、チャネリングをかけることで「天候が雷雨の時にトライデントが刺さったMobに雷を落とす」という追加効果を得ることができます。
チャネリングは「前世の記憶・未来の予知・現在の使命」についてのメッセージを受け取ることにできる特殊な交信手段なので、占い師の占い手段や心霊診断家などのライフ・リーディング(前世や未来も含めた人生の読み取り)に応用されることもあります。
チャネリングはある種の超能力なのでその効果に科学的根拠はありませんが、当たると言われている占い師が「チャネリング」を未来世・過去世を知るための一つの手段として利用しているケースがあります。
2. チャネリングのやり方・練習方法・交信方法について
チャネリングのやり方や具体的な交信方法、練習方法について、分かりやすく解説していきます。
2-1. 瞑想・催眠・呼吸法などで自分をトランス状態に誘導する
チャネリングのやり方として最もオーソドックスな方法は、自分の精神状態をリラックスさせたり統一させたりすることで、「トランス状態(変性意識状態)」に導くことです。
トランス状態(変性意識状態)とは意識水準が低下して、現実感覚が薄らいだ意識の状態のことであり、この意識状態になることで「神・天使・アセンデッドマスターなどの霊的存在からの声」が心の中に届きやすくなるとされています。
瞑想・催眠(ヒプノセラピー)・呼吸法などで、自分の精神状態を統一したりリラックスさせたりしてトランス状態に誘導することができれば、チャネリングが成功する確率が高まります。
精神統一で心の中がクリアになれば、高次元の自己であるハイヤーセルフとも交信しやすくなるのです。
チャネリングのもっとも現実的な練習方法として、瞑想や座禅、催眠によって自分の意識をトランス状態に導けるように何度も繰り返し練習するということがあり、雑念を捨てる瞑想の練習は特に「継続は力なり」を実感しやすい方法の一つです。
2-2. コンシャスチャネリング
精神を通常の状態とは異なるトランス状態(変性意識状態)に導くことで実施するチャネリングを「トランスチャネリング」と呼びますが、それに対してトランス状態に入らず日常と同じ普通の精神状態で行うチャネリングのことを「コンシャスチャネリング(意識のチャネリング)」と呼んでいます。
コンシャスチャネリングは意識レベルが高い明晰な意識状態の下で、「呼吸法・意識の調整(波長の調整)・身体動作」を組み合わせて行っていくので、トランスチャネリングよりも安全性が高くリスクが少ないというメリットがあるのです。
トランスチャネリングのように視聴覚などの知覚特性を無くすのではなく、その知覚を研ぎ澄まして活用することで、日常的なコンシャスチャネリングを実施していくことができます。
日常的なコンシャスチャネリングの多くは、「神様・天使・宇宙人のような超越的存在との交信」よりも「ハイヤーセルフ(高次の自己)との対話」が多くなると言われています。
2-3. 自動書記
自分の意志・考えとは関係なく、勝手に手が動いて文章を書いていく「自動書記(オートマティスム)」も、チャネリングの方法の一つとされています。
筆記用具・紙を用意した状態で、高次元の世界や霊的存在、エネルギーに波長を合わせるチャネリングを実行することで、自動書記(オートマティスム)の現象が起こります。
手が勝手に動いて、霊的存在からのメッセージを「文章・絵」によって伝えてくれるのです。
2-4. カードリーディングを行う方法
チャネリングの初心者が、常識的な意識を超えた霊的存在からのメッセージを受け取りやすい方法として、「タロットカード・オラクルカード」などを利用したカードリーディング(カード占い)があります。
「カードリーディングは占いであってチャネリングではないとの反対意見」もあるのですが、精神統一した状態でチャネリングの意図を持ちながらカードリーディングを実施した場合、「カードが暗示するメッセージ」はチャネリングの要素を帯びることになります。
2-5. 振り子(ペンデュラム)を使う方法
ペンデュラムと呼ばれる振り子は、クリスタル(金属)の重りにチェーンがついた振り子で、潜在意識から訪れるメッセージ(インスピレーションによる気づき)に敏感に反応しやすいとされています。
ペンデュラムを振りながらチャネラーに質問することによって、「潜在意識(無意識)のダイレクトなメッセージ」にアクセスしやすくなるため、「チャネリングで得た情報に対するイエス・ノーの質問」を効果的に実施することができるのです。
2-6. Oリングテスト(オーリングテスト)を実施する方法
Oリングテストは、高次元の霊的・超越的存在とのチャネリングで手に入れた情報の真偽をチェックするための方法で、チャネリングの有効性と有益な情報の精度を高めることができます。
利き手ではない手の親指と人差し指(中指)で「輪」を作り、力を入れて輪が切れないようにします。
チャネリングで得た情報に対する何らかの質問をして、利き手で輪を切ろうとした時に、「イエス」であれば輪を切ることはできず、「ノー」であれば輪が切れてしまうのです。
Oリングテストは筋反射を応用したチャネリングの情報の検証方法になっています。
3. チャネリングの交信対象とハーネフラーフらによるチャネリングの4分類
チャネリングの交信対象にはどのようなものがあるのでしょうか?さらに、西洋エソテリシズム研究家であるW・J・ハーネフラーフによる「チャネリングの4分類」や伊泉龍一による「チャネリングの3分類」について紹介していきます。
3-1. チャネリングで交信できる対象(相手)にはどんなものがあるのか?
チャネリングの対象は大きく分けると、「霊的・超越的な知性」と近代神智学における「アカシックレコード(宇宙の記憶・世界の記憶)」に分けることができます。
ニューエイジ思想では唯一の「宇宙的存在(宇宙意識・宇宙心)」を想定して、そのあらゆる部分が人間の心も含めて相互にアクセス可能な状態にあると考えます。
そのため、高次の霊的存在と交信できる「チャネル(霊媒)」は、常に生まれる可能性があるのです。
チャネリングで交信するものの源泉は、「高次な存在領域にある無形・普遍の知性」です。
その源泉の形態(チャネリング対象のエンティティ)は、「高次の霊的存在・神・天使・死者(霊界人)・宇宙人・未来人・守護天使(ガーディアンエンジェル)・アセンデッドマスター・ハイヤーセルフ(高次の自己)」などになります。
アセンデッドマスターとは、過去に人類の魂の救済や精神の癒しに奔走した功績が認められた人たちのことであり、ブッダやイエス・キリスト、聖母マリア、マザーテレサなどがいます。
ハイヤーセルフ(高次の自己)の前では、人間の日常的な人格は「真の自己の影・夢」に過ぎないとされ、ハイヤーセルフにチャネリングすることで「生まれる前の前世(過去世)の記憶」さえも知ることができるとされています。
3-2. W・J・ハーネフラーフによる「チャネリングの4分類」
西洋エソテリシズム研究家であるW・J・ハーネフラーフによる「チャネリングの4分類」では、以下のような分け方になっています。
トランス・チャネリング
瞑想や催眠療法(ヒプノセラピー)、呼吸法などによって、意識の覚醒水準を低下させていき、「トランス状態(変性意識状態)」に自分を入れることで、霊的・超越的な存在(知性)と交信する方法を「トランス・チャネリング」と呼んでいます。
自動運動
自分の意志・意識とは無関係に、勝手に手が文字を書いていく自動筆記のようなチャネリングのことを「自動運動」として定義しています。
日本における霊媒的現象である「コックリさん」なども、自動運動によるチャネリングの一種とされています。
透聴チャネリング
超能力の研究分野で、超感覚的知覚 (ESP) の一つとされる「透聴(Clairaudience、clear hearing)」に依拠したチャネリングのことです。
オープン・チャネリング
オープン・チャネリングは誰にでもチャネリングを実施できる素質を持っているという前提に立ち、「通常の精神(自己)に由来しない源泉から、人間に超常現象的にもたらされる特別な情報の伝達」というように定義されています。
通常の精神状態に依拠しない特別な精神状態(霊感・第六感など)で、霊的世界や存在と交信できたと感じたのであれば、それがオープンチャネリングになります。
3-3. 伊泉龍一による「チャネリングの3分類」
チャネリング研究の記事が多い伊泉龍一による「チャネリングの3分類」では、以下のように分類されています。
自動運動
「自動書記」や「オートマティック・スピーキング(自動的な口述)」をはじめ、本人の意志・意識とは無関係に、超越的・霊的な知性が自分に乗りうつる憑依現象によって、自動的に文章を書いたり話したりするというものです。
自動書記や自動口述によって霊的存在からのメッセージを伝えることができます。
声のチャネル
現実世界では「物理的な声」など聞こえていないのに、チャネルの精神に霊的・超越的な知性(エンティティ)の声が語りかけてくるというものです。
「幻聴・幻声」に近い方法が、「声のチャネル」であると言えるでしょう。
声のチャネルは、宗教の創始者が神の声や天使の声を聞く体験とも重なりやすいと言われています。
ヴィジョンのチャネル
何も見ていないのに何かの映像が自動的に精神の中に浮かんでくるというチャネリングが、「ヴィジョンのチャネル」と呼ばれるものです。
統合失調症患者などに見られる「幻視体験」にも近いのですが、宗教の創始者や霊的能力者の中には「ヴィジョンのチャネル」によって神・天使・超越的実在の姿を見たことがあるという人が少なからずいるようです。
4. チャネリングを実施する時の注意点
チャネリングを実施する時の注意点について分かりやすく説明していきます。
4-1. チャネリングの動機・目的を明確にして心をできるだけ無にする
チャネリングは神・天使・宇宙人に代表される「高次元の霊的・超越的な存在」と交信することによって、「現在・過去・未来のあらゆる情報」を知ることができると言われていますが、「チャネリングの動機・目的」が定まっていないとその恩恵を十分に受けることができません。
チャネリングによって効果的なメッセージを受け取るためには、「自分の就職について適切な選択をしたい」や「今の恋人との幸せな結婚ができるかを知りたい」というように、具体的な動機・目的を明らかにしていた方がいいでしょう。
雑念や煩悩を無くして、できるだけ心を「無」に近づけた方がチャネリングは成功しやすくなると言われていますが、「霊的存在に叶えてほしい動機・目的」については意識を集中しておいた方が良いのです。
4-2. 体調不良や不安定な精神状態でのチャネリングを避けるようにしましょう
チャネリングによって交信できるとされている「霊的・超越的な知性(生命体)」は必ずしも、あなたの味方になってくれてあなたの幸福実現のために力を貸してくれる存在ばかりではありません。
特に、体調が悪くて意識がチャネリングに集中できない時、精神状態が不安定で落ち着かない時(後ろ向きな暗い欲望が強まっている時)には、「自分を悪や不幸の道に引きずり込もうとする霊的存在」とアクセスしやすくなるリスクが出てきます。
チャネリングでは「ポジティブな精神状態」の時には「自分を助けてくれる神様・天使・アセンデッドマスター」などにアクセスしやすくなりますが、「ネガティブな精神状態」の時には「自分を不幸・絶望に陥れる悪霊・悪魔・悪鬼」などにアクセスしやすくなると言われています。
体調不良や不安定な精神状態の時には、チャネリングの実行はできるだけ避けた方がいいでしょう。
5. チャネリングを「嘘」とする批判的な意見
チャネリングに対する心理学・心霊学・脳科学などの専門家を含む人々の意見(反応)は大きく3つに分かれます。
一つ目は、チャネリングは本当に実施できる霊界や霊的知性との交信であるとするチャネリングを支持する意見です。
二つ目は、高次元の霊的存在との交信の真偽は不明としつつもチャネリングの世界観・思想に興味を持つ意見です。
三つ目は、チャネリングをチャネラーが「嘘」をついて演技をしていると批判するチャネリングに否定的な意見です。
チャネリングを含むニューエイジ的なスピリチュアリティーの世界観や超能力に対しては、「スピリチュアルなナルシシズム+疑似的神秘主義」に過ぎないとする批判は以前から強くあります。
ニューエイジの擁護者デイヴィッド・スパングラーも、「チャネリングとスピリチュアリティー(霊性)の混同」が問題であるとしていますが、チャネリングを嘘と厳しく批判する意見の中には「霊界・神・天使・宇宙人とのチャネリングができると詐称することによってカルト的宗教の精神的指導者になる恐れがある」というものまであります。
5-1. チャネリングに対する心理学的な解釈
心理学的なチャネリングの解釈として有力なのは、チャネリングをトランス状態(解離性障害に近い状態)における人格の分離・分裂とするもので、自分自身でも「正常な意識水準の状態にないこと・通常の知覚や判断能力を失っていること」に気づくことはできないとしています。
まとめ
チャネリングは、通常の自己の精神状態ではアクセスすることができない「高次の霊的・超越的な存在」との交信方法のことです。
チャネリングの交信を実施することによって、「現在・過去・未来のあらゆる情報」を獲得することが可能になり、自分の人生の悩み・問題を解決に導くこともできます。
チャネリングの交信方法には、「自己催眠(トランス状態)・瞑想・自動書記・オープンチャネリング」など様々なチャネリングのやり方があります。
チャネリングの交信対象になるものを大きく分ければ、「霊的・超越的な広義の知性(神・天使・アセンデッドマスターなど)」と「アカシックレコード(宇宙誕生以来のすべての情報のアーカイブ)」に分けることができます。
チャネリングの意味・定義・方法・対象・注意点などについて調べたい時には、この記事を参考にしてみて下さい。
3. チャネリングの交信対象とハーネフラーフらによるチャネリングの4分類
チャネリングの交信対象にはどのようなものがあるのでしょうか?さらに、西洋エソテリシズム研究家であるW・J・ハーネフラーフによる「チャネリングの4分類」や伊泉龍一による「チャネリングの3分類」について紹介していきます。
3-1. チャネリングで交信できる対象(相手)にはどんなものがあるのか?
チャネリングの対象は大きく分けると、「霊的・超越的な知性」と近代神智学における「アカシックレコード(宇宙の記憶・世界の記憶)」に分けることができます。
ニューエイジ思想では唯一の「宇宙的存在(宇宙意識・宇宙心)」を想定して、そのあらゆる部分が人間の心も含めて相互にアクセス可能な状態にあると考えます。
そのため、高次の霊的存在と交信できる「チャネル(霊媒)」は、常に生まれる可能性があるのです。
チャネリングで交信するものの源泉は、「高次な存在領域にある無形・普遍の知性」です。
その源泉の形態(チャネリング対象のエンティティ)は、「高次の霊的存在・神・天使・死者(霊界人)・宇宙人・未来人・守護天使(ガーディアンエンジェル)・アセンデッドマスター・ハイヤーセルフ(高次の自己)」などになります。
アセンデッドマスターとは、過去に人類の魂の救済や精神の癒しに奔走した功績が認められた人たちのことであり、ブッダやイエス・キリスト、聖母マリア、マザーテレサなどがいます。
ハイヤーセルフ(高次の自己)の前では、人間の日常的な人格は「真の自己の影・夢」に過ぎないとされ、ハイヤーセルフにチャネリングすることで「生まれる前の前世(過去世)の記憶」さえも知ることができるとされています。
3-2. W・J・ハーネフラーフによる「チャネリングの4分類」
西洋エソテリシズム研究家であるW・J・ハーネフラーフによる「チャネリングの4分類」では、以下のような分け方になっています。
トランス・チャネリング
瞑想や催眠療法(ヒプノセラピー)、呼吸法などによって、意識の覚醒水準を低下させていき、「トランス状態(変性意識状態)」に自分を入れることで、霊的・超越的な存在(知性)と交信する方法を「トランス・チャネリング」と呼んでいます。
自動運動
自分の意志・意識とは無関係に、勝手に手が文字を書いていく自動筆記のようなチャネリングのことを「自動運動」として定義しています。
日本における霊媒的現象である「コックリさん」なども、自動運動によるチャネリングの一種とされています。
透聴チャネリング
超能力の研究分野で、超感覚的知覚 (ESP) の一つとされる「透聴(Clairaudience、clear hearing)」に依拠したチャネリングのことです。
オープン・チャネリング
オープン・チャネリングは誰にでもチャネリングを実施できる素質を持っているという前提に立ち、「通常の精神(自己)に由来しない源泉から、人間に超常現象的にもたらされる特別な情報の伝達」というように定義されています。
通常の精神状態に依拠しない特別な精神状態(霊感・第六感など)で、霊的世界や存在と交信できたと感じたのであれば、それがオープンチャネリングになります。
3-3. 伊泉龍一による「チャネリングの3分類」
チャネリング研究の記事が多い伊泉龍一による「チャネリングの3分類」では、以下のように分類されています。
自動運動
「自動書記」や「オートマティック・スピーキング(自動的な口述)」をはじめ、本人の意志・意識とは無関係に、超越的・霊的な知性が自分に乗りうつる憑依現象によって、自動的に文章を書いたり話したりするというものです。
自動書記や自動口述によって霊的存在からのメッセージを伝えることができます。
声のチャネル
現実世界では「物理的な声」など聞こえていないのに、チャネルの精神に霊的・超越的な知性(エンティティ)の声が語りかけてくるというものです。
「幻聴・幻声」に近い方法が、「声のチャネル」であると言えるでしょう。
声のチャネルは、宗教の創始者が神の声や天使の声を聞く体験とも重なりやすいと言われています。
ヴィジョンのチャネル
何も見ていないのに何かの映像が自動的に精神の中に浮かんでくるというチャネリングが、「ヴィジョンのチャネル」と呼ばれるものです。
統合失調症患者などに見られる「幻視体験」にも近いのですが、宗教の創始者や霊的能力者の中には「ヴィジョンのチャネル」によって神・天使・超越的実在の姿を見たことがあるという人が少なからずいるようです。
4. チャネリングを実施する時の注意点
チャネリングを実施する時の注意点について分かりやすく説明していきます。
4-1. チャネリングの動機・目的を明確にして心をできるだけ無にする
チャネリングは神・天使・宇宙人に代表される「高次元の霊的・超越的な存在」と交信することによって、「現在・過去・未来のあらゆる情報」を知ることができると言われていますが、「チャネリングの動機・目的」が定まっていないとその恩恵を十分に受けることができません。
チャネリングによって効果的なメッセージを受け取るためには、「自分の就職について適切な選択をしたい」や「今の恋人との幸せな結婚ができるかを知りたい」というように、具体的な動機・目的を明らかにしていた方がいいでしょう。
雑念や煩悩を無くして、できるだけ心を「無」に近づけた方がチャネリングは成功しやすくなると言われていますが、「霊的存在に叶えてほしい動機・目的」については意識を集中しておいた方が良いのです。
4-2. 体調不良や不安定な精神状態でのチャネリングを避けるようにしましょう
チャネリングによって交信できるとされている「霊的・超越的な知性(生命体)」は必ずしも、あなたの味方になってくれてあなたの幸福実現のために力を貸してくれる存在ばかりではありません。
特に、体調が悪くて意識がチャネリングに集中できない時、精神状態が不安定で落ち着かない時(後ろ向きな暗い欲望が強まっている時)には、「自分を悪や不幸の道に引きずり込もうとする霊的存在」とアクセスしやすくなるリスクが出てきます。
チャネリングでは「ポジティブな精神状態」の時には「自分を助けてくれる神様・天使・アセンデッドマスター」などにアクセスしやすくなりますが、「ネガティブな精神状態」の時には「自分を不幸・絶望に陥れる悪霊・悪魔・悪鬼」などにアクセスしやすくなると言われています。
体調不良や不安定な精神状態の時には、チャネリングの実行はできるだけ避けた方がいいでしょう。
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