プルメリアという花・植物の特徴と名前の由来を詳しく説明しながら、「プルメリアの花言葉の意味」について紹介していきます。
プルメリアの花・植物に関する有益な情報やエピソードも紹介します。
プルメリアは耐暑性に優れた熱帯植物であり、「白色・紅色(赤色)・ピンク色・黄色」などの華やかで明るい風情のある南国の花を咲かせてくれます。
このプルメリアにはどのような花言葉や花・木(植物)の特徴があるのでしょうか。
- プルメリアとはどんな花・植物なのか?
- プルメリアの花言葉
- プルメリアについての解説
- プルメリアの名前の由来
- プルメリアが誕生日花とされている日
- プルメリアの種類(原種・園芸品種の特徴・花言葉)
- プルメリアに似た花の特徴・花言葉
- まとめ
1. プルメリアとはどんな花・植物なのか?
プルメリアの花や植物としての特徴について解説していきます。
1-1. プルメリアはキョウチクトウ科インドソケイ属の熱帯植物:レイに使われる南国の花
プルメリア(Plumeria)はキョウチクトウ科インドソケイ属に分類される熱帯植物の一般的な名称で、熱帯では常緑性低木(温帯では落葉低木)として南国を思わせるカラフルな花を咲かせてくれる植物です。
プルメリアの原産地は中南米・カリブ海諸国であり、メキシコやパナマ、ニカラグア、キューバ、エクドアドルなどを原産国として熱帯地方・亜熱帯地方に広く植生が分布しています。
プルメリアは中南米・カリブ海・太平洋島嶼を中心にして、全300種類以上の品種が確認されています。
インドソケイ(Plumeria rubra)と呼ばれる品種の赤い花のプルメリアは、中米ニカラグアの国花としても有名で、いかにも南国の花らしい明るくてエネルギッシュなイメージを持っている花です。
ハワイやタヒチ、フィジー、サモア、ニュージーランドなどの太平洋の島嶼部では、花をつなげて首飾り・冠にする「レイ」の材料としてプルメリアの花が使用されています。
プルメリアの花は女性の髪飾りとしても良く用いられていて、未婚者は頭の右側に、既婚者は頭の左側に花を挿してつけるという慣習が伝わっています。
1-2. プルメリアの植物としての特徴:プルメリアの樹液(乳液)には毒性がある
プルメリアは熱帯で育つ樹木で、中南米の原産地では約5~10メートルほどの大きさにまで生長して、清楚で華やかな雰囲気のある赤色や白色の花を咲かせます。
プルメリアの花の大きさは約5センチで、熱帯植物らしい南国風情の漂う厚めの花びらとカラフルな色合いが特徴になっています。
プルメリアの花にはジャスミン系の甘くて爽やかな芳香があり、その甘い良い香りを嗅ぐことでリラックス効果を得ることができるとも言われています。
しかし、プルメリアの枝や幹を切った時に出てくる「白い樹液(乳液)」には毒性があり、目や皮膚に触れるとかぶれたり爛れたりする危険性があります。
樹液(乳液)に触れる恐れがある場合には、樹液防御のための手袋をして作業をするようにして下さい。
プルメリアは「耐暑性」に優れていて、病気や害虫にも強くて比較的育てやすい植物です。
プルメリアは冬の寒さには弱いのですが、非熱帯の地域で気温が下がってくると葉っぱは落ちるものの、5度ぐらいまでの低温であればプルメリアが枯れてしまうことはありません。
インドではプルメリアの赤い花がチャンパと呼ばれる香水の材料として使われており、プルメリア香水の代表的な銘柄として「ナグ・チャンパ(Nag Champa)」などが知られています。
2. プルメリアの花言葉
プルメリアには、以下のような花言葉があります。
2-1. 「気品・上品」
プルメリアの花言葉は「気品・上品」であり、南国の花が持つ「独特の上品な装い(気品のある風情)」が反映された花言葉になっています。
肉厚なプルメリアの花びらは、赤色や黄色、白色の色鮮やかな色合いを持ちながらも、「下品・派手な雰囲気」はなく、気品のある風情を漂わせています。
美しくて上品な貴婦人、品格を感じさせる令嬢、気品を漂わせている紳士などに贈るのにうってつけの花であり、南国の上品な花の情緒を味わうことができます。
気品のある自分でいたい人、上品な言動や立ち居振る舞いに気をつけたい人も、プルメリアの花を身近な場所に飾ってみてはどうでしょうか。
2-2. 「恵まれた人」
プルメリアの花言葉は「恵まれた人・祝福された人」であり、ハワイやタヒチ、フィジーでプルメリアの花を「レイの首飾りや冠」にしてプレゼントする風習も、相手が「恵まれた人(幸福な人)」になれますようにとの祈り・願いが込められているのです。
プルメリアの美しくて気品のある花を眺めていると、自然に気持ちが満たされてきて、自分が「恵まれた人・祝福された人」であるかのような実感が湧いてくるから不思議です。
ちょっと気分が落ち込んだ時、自分に自信が無くなってきた時には、「恵まれた人」の花言葉を持つプルメリアの花を飾ってみるといいかもしれません。
2-3. 「日だまり」
プルメリアの花言葉は、明るくて華やかな花の雰囲気そのままである「日だまり」です。
熱帯植物で南国を代表する美しくて明るい花であるプルメリアは、その可憐な花の姿をのんびりと眺めているだけで、まるで日だまりの中にいるような「温かくて優しい気持ち+リラックスした気分」に浸ることができるのです。
日常生活で嫌なことがあったり落ち込むようなことがあったりした時には、プルメリアの花を眺めて優雅なひと時を過ごしてみるのもおすすめです。
きっと暖かい日だまりの中で気持ち良くうたた寝をしていたかのような、リラックスした華やかな気分になれることでしょう。
2-4. 「内気な乙女」
プルメリアの花言葉は「内気な乙女」で、プルメリアの花から連想される「恥じらいのある清楚な女性のイメージ」とつながっています。
しとやかな印象のあるプルメリアの花が象徴しているのは、「明るくて活発で自己主張の強い女性」というよりも「穏やかで清楚な雰囲気を持つ内気・控えめな女性」のようです。
そんな貞淑・清楚で控えめな女性として思い当たる人がいるのであれば、このプルメリアの花をプレゼントしてあげてはいかがでしょうか。
大切な奥様や彼女に贈るのにもぴったりの花であり、プルメリアの花を贈ることで「大切な女性に対する尊敬・保護の気持ち」を伝えることができるでしょう。
2-5. プルメリアの英語の花言葉は「beauty・charm・grace」
プルメリアの英語の花言葉は、「beauty(美しさ)」「charm(魅力)」「grace(清楚さ・しとやかさ・上品)」になります。
西洋の花言葉においても、「女性的な美しさ・しとやかさ」や「上品な魅力・清楚な雰囲気」を伝えるポジティブな花言葉になっています。
3. プルメリアについての解説
プルメリアの基本的な情報(英語の呼び名と語源・原産地)について紹介していきます。
3-1. プルメリアの英語での呼び名と英語の語源について
プルメリアは英語では、「Plumeria、Frangipani、Temple tree」と呼ばれています。
“Plumeria”はプルメリアの発見者とされる植物学者シャルル・プリュミエの名前にちなんだ英語です。
英語の辞書では“Frangipani”は、プルメリアの品種の一つであるインドソケイ(印度素馨,Plumeria rubra)を意味していますが、インドソケイとは熱帯アメリカ産(中南米産)のキョウチクトウ科の木全般を指しています。
“Frangipani”はオーストラリアではトベラ科の常緑樹である「Hymenosporum flavum」を指すこともありますが、Hymenosporum flavumは甘くて良い香りがする大きな黄色の花を咲かせる特徴があります。
“Frangipani”の語源はフランス語の「frangipane」という香水の銘柄であり、16世紀のイタリア貴族でこの香水の創始者である「Marquis Muzio FrangipaneまたはFrangipani」の名前が由来になっています。
“Temple tree”は「寺院・聖堂・礼拝所の花」という意味で、プルメリアにそういった宗教的な神聖性・神秘性を抱くようなイメージが持たれていたのかもしれません。
3-2. プルメリアの原産地と開花期
プルメリアの原産地は、メキシコ、キューバ、ニカラグア、パナマなどの中南米諸国・カリブ海諸国ですが、現在ではハワイ、タヒチ、フィジー、サモア、ニュージーランドなどの南国情緒のある太平洋島嶼部にも広く分布している熱帯植物になっています。
プルメリアの開花期は「6月~10月」で、夏から秋にかけて「白色・紅色(赤色)・黄色・ピンク色」の可愛らしい可憐な花を咲かせてくれます。
プルメリアは熱帯植物で色鮮やかなレイの材料になる「南国の花」として知られ、暑さに強くて寒さに弱い特徴を持っています。
4. プルメリアの名前の由来
プルメリアという植物の名前は、南北アメリカ大陸の植物の植生をリサーチして、植物や花の採取・研究をしていたフランスの植物学者シャルル・プリュミエ(1646~1704)に由来しています。
プルメリアの花には南国のエキゾチックな情緒が漂っていて、ジャスミンのような甘い香りがしますが、17~18世紀のヨーロッパ人にとっては非常に珍しくて希少価値のある植物でした。
5. プルメリアが誕生日花とされている日
プルメリアが誕生日花とされている日は「1月27日」のみです。
「プルメリアが誕生日花になっている日」は一日だけです。
誕生日花として複数の誕生日が割り振られている他の植物・花と比べると、プルメリアが誕生日花の人は珍しいと言えるでしょう。
6. プルメリアの種類(原種・園芸品種の特徴・花言葉)
プルメリアの色々な種類とその特徴・花言葉について紹介していきます。
6-1. プルメリア・オブツサ
プルメリア・オブツサ(Plumeria obtusa)はキューバやメキシコが原産地であり、熱帯気候の地域では常緑性低木として、清楚な趣きのある白色の綺麗な花を咲かせてくれます。
ハワイでも多く栽培されている代表的なプルメリアの品種で、花輪のレイの材料としても利用されています。
気温・湿度の高い東南アジアの各地でも栽培されており、マレーシアやシンガポール、インドネシアなどでこのプルメリア・オブツサを見ることができます。
プルメリア・オブツサの花言葉は、「上品・気品」「恵まれた人」「日だまり」「内気な乙女」などになります。
6-2. インドソケイ
インドソケイ(Plumeria rubra)の原産地はメキシコやエクアドルなどの中南米で、原種は大きな紅色・赤色をした華やかな花を咲かせます。
インドソケイは交配による品種改良を受けているので紅色以外にも「白色・黄色・ピンク色」などの様々な花色を持っています。
プルメリアの中でも特に樹高が高くなる大型の落葉低木の品種であり、大きなものになると高さ5~10メートル前後にまで成長します。
インドソケイはニカラグアの国花にも指定されています。
インドソケイの花言葉は、「恵まれた人」「内気な乙女」などになります。
7. プルメリアに似た花の特徴・花言葉
プルメリアに似たキョウチクトウ科の花の特徴・花言葉について紹介していきます。
7-1. ブルースター
ブルースターはキョウチクトウ科ルリトウワタ属に分類される植物で、5枚の花びらが「青い星」のように見えるクールな風情を漂わせる美しい花です。
ブルースターという名称は園芸で使われることが多いもので、和名は「瑠璃唐綿(るりとうわた)」という古風な響きの名前になっていますが、瑠璃色は「緑がかった青色」のことを意味しています。
ブルースターの英語名は「Tweedia、Southern star」になります。
ブルースターの花言葉は、「幸福な愛」「信じあう心」となっています。
7-2. キョウチクトウ
キョウチクトウ(学名Nerium oleander var. indicum)は、和名を「夾竹桃(キョウチクトウ)」と書きますが、葉が竹に、花が桃に似ていることからこの名前が付けられたといいます。
キョウチクトウの「花・葉・枝・根・果実」などには、強い毒性があるので絶対に手で触れないようにして下さい。
キョウチクトウは周辺の土壌も毒性物質で汚染する作用を持っています。
キョウチクトウ属の学名である「Nerium(ネリウム)」で、ギリシア語の「neros(湿った)」を語源としていて、キョウチクトウ属の植物が湿地で生長しやすいことに由来しています。
キョウチクトウは英語での呼び名は「Oleander(オレアンダー)」です。
キョウチクトウの花言葉は、強い毒性を有することからの連想で「注意」「危険」「用心」となっています。
西洋での英語の花言葉は、「caution(用心)」「beware(注意する)」になります。
7-3. ニチニチソウ
日々草(ニチニチソウ,学名Catharanthus roseus)は、マダガスカル原産でキョウチクトウ科ニチニチソウ属に分類されています。
ニチニチソウは、初夏から秋にかけて可愛らしいカラフルな花を次々に咲かせてくれます。
ニチニチソウという名前は、日々花が絶えないくらいに次々と咲くことに由来しています。
ニチニチソウは英語では「Madagascar periwinkle(マダガスカル・ぺリウィンクル)」「Rosy periwinkle(ローズィ・ペリウィンクル)」といいます。
ニチニチソウの花言葉は、次々に咲き誇るカラフルな花が子供時代の楽しかった記憶を思い出させてくれることから、「楽しい思い出」となっています。
まとめ
プルメリア(Plumeria)はキョウチクトウ科インドソケイ属の常緑性・落葉性の熱帯植物であり、夏から秋の季節にかけて「白色・紅色・ピンク色・黄色」の南国情緒が漂う可憐な花を咲かせます。
プルメリアの花はハワイやタヒチなどの観光地として有名な太平洋の島において、観光客の首や頭にかけるレイの材料として使われていて、「女性の上品で清楚な魅力」につながる花とされています。
プルメリアの一般的な花言葉は、「気品・上品」「恵まれた人」「日だまり」「内気な乙女」などになります。
プルメリアの花言葉や植物・花の特徴、種類について知りたい方は、この記事を参考にしてみて下さい。
3. プルメリアについての解説
プルメリアの基本的な情報(英語の呼び名と語源・原産地)について紹介していきます。
3-1. プルメリアの英語での呼び名と英語の語源について
プルメリアは英語では、「Plumeria、Frangipani、Temple tree」と呼ばれています。
“Plumeria”はプルメリアの発見者とされる植物学者シャルル・プリュミエの名前にちなんだ英語です。
英語の辞書では“Frangipani”は、プルメリアの品種の一つであるインドソケイ(印度素馨,Plumeria rubra)を意味していますが、インドソケイとは熱帯アメリカ産(中南米産)のキョウチクトウ科の木全般を指しています。
“Frangipani”はオーストラリアではトベラ科の常緑樹である「Hymenosporum flavum」を指すこともありますが、Hymenosporum flavumは甘くて良い香りがする大きな黄色の花を咲かせる特徴があります。
“Frangipani”の語源はフランス語の「frangipane」という香水の銘柄であり、16世紀のイタリア貴族でこの香水の創始者である「Marquis Muzio FrangipaneまたはFrangipani」の名前が由来になっています。
“Temple tree”は「寺院・聖堂・礼拝所の花」という意味で、プルメリアにそういった宗教的な神聖性・神秘性を抱くようなイメージが持たれていたのかもしれません。
3-2. プルメリアの原産地と開花期
プルメリアの原産地は、メキシコ、キューバ、ニカラグア、パナマなどの中南米諸国・カリブ海諸国ですが、現在ではハワイ、タヒチ、フィジー、サモア、ニュージーランドなどの南国情緒のある太平洋島嶼部にも広く分布している熱帯植物になっています。
プルメリアの開花期は「6月~10月」で、夏から秋にかけて「白色・紅色(赤色)・黄色・ピンク色」の可愛らしい可憐な花を咲かせてくれます。
プルメリアは熱帯植物で色鮮やかなレイの材料になる「南国の花」として知られ、暑さに強くて寒さに弱い特徴を持っています。
4. プルメリアの名前の由来
プルメリアという植物の名前は、南北アメリカ大陸の植物の植生をリサーチして、植物や花の採取・研究をしていたフランスの植物学者シャルル・プリュミエ(1646~1704)に由来しています。
プルメリアの花には南国のエキゾチックな情緒が漂っていて、ジャスミンのような甘い香りがしますが、17~18世紀のヨーロッパ人にとっては非常に珍しくて希少価値のある植物でした。
スポンサーリンク