ナデシコは万葉集にも詠われるほど古くから日本で親しまれてきた花です。
優しい色合いから華やかな色合いまで様々な品種があります。
魅力が沢山あるナデシコについて豆知識も含めて解説します。
- なでしことはどんな花?
- なでしこの花言葉
- なでしこについて解説
- なでしこの名前の由来
- なでしこの誕生日花の日
- なでしこの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
- なでしこに似た花(特徴)
- なでしこのマメ知識
- まとめ
1. なでしことはどんな花?
ナデシコ(学名:Dianthus superbus var. longicalycinus)は、ナデシコ科ナデシコ属の植物です。
和名は河原撫子(カワラナデシコ)です。
大和撫子(ヤマトナデシコ)とも呼ばれています。
6月~9月にピンク、赤、白などの可憐な花を咲かせます。
花びらには細かな切れ込みが入り、繊細でとても美しい花です。
世界中に分布しており、300種類以上の品種があると言われています。
イギリスをはじめ西洋では18世紀から品種改良が盛んに行われており、長い間人々に愛され親しまれてきた花です。
日本での歴史も古く、平安時代に中国から渡ってきたとされています。
万葉集や枕草子にもナデシコが登場します。
江戸時代にはすでに品種改良されたものが出回っていたと伝えられています。
「ナデシコ」というと、一般には「カワラナデシコ」のことを指します。
ポピュラーな花であるカーネーションやカスミソウもナデシコ科の植物です。
2. なでしこの花言葉
2-1. 「純愛」「貞節」
淡く優しい色合いのなでしこは、繊細で凛とした印象を与える花です。
風に揺れる姿は優しく女性的で趣があります。
派手さはなく、控えめな可愛らしさを感じさせる花姿から、この花言葉がつけられたと考えられています。
2-2. 「大胆」
なでしこの西洋での花言葉は、「boldness(大胆)」です。
西洋ナデシコの華やかな赤い色から連想された花言葉だと言われています。
この英語の花言葉がそのまま日本でも使われています。
英語の花言葉「boldness(大胆)」
2-3. 色別の花言葉
ピンク色のナデシコの花言葉は「純粋な愛」英語の花言葉「pure love(純粋な愛)」 赤いナデシコの花言葉は「純粋で燃えるような愛」英語の花言葉「pure and ardent love(純粋で燃えるような愛)」 白いナデシコの花言葉は「器用」「才能」英語の花言葉「ingeniousness(器用)」「talent(才能)」
3. なでしこについて解説
3-1. 英語での呼び名
ナデシコの主な品種の英語名は、
カワラナデシコDianthus(ナデシコ属の学名)
タツタナデシコGarden pink、Cottage pink
ビジョナデシコSweet william
ムシトリナデシコCatchfly、 Sweet William catchfly
3-2. 原産地
一般的にナデシコといえばカワラナデシコを指します。
カワラナデシコの原産地は日本、東アジアです。
ムシトリナデシコはヨーロッパ南部、サクラナデシコの別名を持つタツタナデシコはヨーロッパ~シベリアが原産です。
4. なでしこの名前の由来
ナデシコ(撫子)は、「撫でたくなるほどかわいらしい」花であることからこの名が付けられたと言われています。
繊細で可憐な花を健気に咲かせるナデシコの姿を良く表している名前です。
別名の「大和撫子」は中国の「唐撫子」と区別するために付けられました。
5. なでしこの誕生日花の日
4月22日の誕生花は、ムシトリナデシコ(虫取撫子)
4月25日の誕生花は、ビジョナデシコ(美女撫子)
7月14日の誕生花は、カワラナデシコ(河原撫子)
7月22日の誕生花は、ナデシコ(撫子)
6. なでしこの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
6-1. カワラナデシコ(学名:Dianthus superbus var. longicalycinus)
ナデシコ科ナデシコ属の多年草です。
原産地は日本、東アジアで、日本では本州以西、四国、九州の日当たりの良い草原や河原に自生しています。
自生地によっては、環境の変化により数が減少している地域もあります。
埼玉県、沖縄県では絶滅危惧種、鹿児島県では準絶滅危惧種に指定されています。
草丈は30cm~50cm程で、5月~8月に4~5cmのピンクや白色の花を咲かせます。
花びらには糸状に細く切れ込みが入っており、繊細で控えめな花姿をしています。
和名は河原撫子(カワラナデシコ)、 別名は大和撫子(ヤマトナデシコ)。
花言葉(全般)は「大胆」「純愛」「貞節」
6-2. ムシトリナデシコ(学名:Silene armeria)
ナデシコ科マンテマ属(シレネ属)の越年草です。
原産地はヨーロッパ南部ですが、世界中の温暖な地域に広く分布しています。
草丈は30cm~60cm程で、5月~6月に1cm程の濃いピンク色の花を咲かせます。
葉からネバネバの粘液を分泌し、虫が付着することがありますが、食虫植物ではありません。
名前は粘液に虫が付着することに由来しています。
日本では各地で野生化しており、道端などによく生えています。
和名は虫取り撫子(ムシトリナデシコ)、別名は、別名: 蠅取り撫子(ハエトリナデシコ)、小町草(コマチソウ)。
花言葉は「罠」「未練」
6-3. アメリカナデシコ(学名:Dianthus barbatus)
ナデシコ科ナデシコ属の多年草です。
ヨーロッパ、ロシア西部などに自生しています。
2cm程の小さな花を咲かせます。
花は1本の茎の先端に10輪以上付きます。
草丈は40~60cm程で、主に切り花として利用されています。
小型種は草丈15~20cm程で、こちらは花壇や鉢植えに利用されています。
エディブル・フラワーとしてサラダやスイーツなどに使われています。
ヒゲナデシコ(髭撫子)、ビジョナデシコ(美女撫子)の別名があります。
花言葉は「伊達男」「勇敢」「器用」「義侠」「細やかな思い」
6-4. タツタナデシコ(学名:Dianthus plumarius)
ナデシコ科ナデシコ属の多年草で、原産地はヨーロッパからシベリアです。
カーネーションなどの園芸品種の交配親です。
日本へは明治末期に入ってきたと言われています。
草丈は30cm程で、5月~7月に3cm程の花を咲かせます。
花色はピンク、白、又は、薄いピンクの花弁の中央がリング状に赤くなるものもあります。
花びらには細かい切れ込みが入ります。
和名は龍田撫子、別名:サクラナデシコ(桜撫子)、ジョウカセキチク(常夏石竹)の別名もあります。
花言葉は「純愛」
6-5. カスミソウ(学名:Gypsophila )
ナデシコ科カスミソウ属の植物です。
地中海沿岸からアジアにかけて、125種ほどが分布しています。
草丈は20~100cm程で、5月~7月に白、ピンク、紫色などの花を咲かせます。
カスミソウ(Gypsophila elegans)は一年草で、草丈1m程に育ち、白い花を沢山咲かせます。
宿根カスミソウ(G. paniculata)は八重咲の品種が切り花としてよく利用されています。
一年草のムラリス種(G. muralis)や、多年草のオノエマンテマ(G. cerastioides)は鉢植えや庭植えに利用されています。
和名は霞草(カスミソウ)、宿根霞草(シュッコンカスミソウ)。
花糸撫子(ハナイトナデシコ)の別名もあります。
英語ではBaby’s breathと呼ばれています。
花言葉は「清らかな心」「無邪気」「親切」「幸福」
6-6. カーネーション(学名:Dianthus caryophyllus)
ナデシコ科ナデシコ属の多年草です。
原産地は南ヨーロッパ、西アジアです。
草丈は10~30cm程で、主に4月~6月に花を咲かせます。
花色が大変豊富で、赤、白、紫、緑、黄色、ピンクなどがあります。
赤いカーネーションは母の日の花として定着していますが、豊富な花色と、フリル状の花弁が幾重にも重なる花姿が豪華で可憐なことから、花束やアレンジメントでも欠かせない存在になっています。
小型の品種は鉢植えとしても大変人気があります。
和名は和蘭石竹(オランダセキチク)。
麝香撫子(ジャコウナデシコ)の別名もあります。
英語ではCarnation, Clove pinkと呼ばれています。
花言葉は「無垢で深い愛」
6-7. ハコベ(学名:Stellaria media)
ナデシコ科ハコベ属の多年草です。
世界中に広く分布しており、日本では北海道から沖縄までの道端や田んぼのあぜ道、空き地などに生えています。
草丈は10~20cm程で、4~6ミリの極小さな白い花を咲かせます。
星形の花をさかせることから、学名のStellaria は、ラテン語で星を意味するstellaが語源になっています。
葉は小鳥などのエサになります。
春の七草の一つで、俳句では春の季語とされています。
和名は小繁縷(コハコベ)。
ハコベラ、朝しらげ(アサシラゲ)の別名があります。
英語ではChickweed、 Starwort、 Stitchwortと呼ばれています。
花言葉は「ランデブー」「愛らしい」
6-8. テルスター(学名: Dianthus cv. Telstar)
ナデシコ科ナデシコ属の多年草です。
「セキチク(D. chinensis)」と「ヒゲナデシコ(D. barbatus)」を交配させて作出された四季咲きの園芸品種です。
草丈は15~20cmと小型の品種で、花色が豊富にあるのが特徴です。
赤、ピンク、白、覆輪など鮮やかでバラエティーに富んだ色合いが魅力です。
開花時期は5月~8月と長く、暑さにも寒さにも強く、丈夫で育てやすい人気の品種です。
英名は Dianthus 'Telstar'です。
花言葉 は「野心」「思慕」
7. なでしこに似た花(特徴)
7-1. マンテマ属
シロバナマンテマ
ナデシコ科マンテマ属の1~2年草です。
ヨーロッパ原産で、野原などで見ることができます。
5~8月に白い花を咲かせます。
草丈は20?35cm程。
和名は白花マンテマ。
タカネビランジ
ナデシコ科マンテマ属の多年草です。
本州の南アルプスの特産種です。
8月~9月に薄い赤色や白色の花を咲かせます。
草丈は10~20cm程。
和名は高嶺びらんじ。
マツヨイセンノウ
ナデシコ科マンテマ属の多年草です。
ヨーロッパ原産の帰化植物です。
北海道~本州の道端などに生えています。
8月~9月に白い花を咲かせます。
草丈は30~70cm程。
和名は待宵仙翁。
ヒロハノマンテマの別名があります。
マンテマ
ナデシコ科マンテマ属の1~2年草です。
ヨーロッパ原産の帰化植物で、本州~九州の海岸などに生えています。
5?6月にピンク色の花を咲かせます。
草丈は20〜30cm程。
7-2. センノウ属
センジュガンピ
ナデシコ科センノウ属の多年草です。
日本の本州に分布しています。
和名は千手岩菲。
日光の千手ガ浜で発見され、中国産のガンピに似ていることから、この名前が付けられました。
7~8月に白い花を咲かせます。
草丈は30~100cm程。
センノウ
ナデシコ科センノウ属の多年草です。
中国原産の帰化植物です。
7月~8月に朱色の花を咲かせます。
草丈は50cm程。
和名は仙翁。
フシグロセンノウ
ナデシコ科センノウ属の多年草です。
本州・四国・九州の山地の林などに生えています。
8〜11月に朱色の花を咲かせます。
草丈は50?100cmほど。
和名は節黒仙翁。
8. なでしこのマメ知識
8-1. ナデシコは秋の七草の1つ
秋を代表する植物7選を「秋の七草」と呼んでいます。
どれも日本の秋の代名詞ともなっている植物ばかりです。
春の七草と異なり、秋の七草は見て楽しむ植物です。
撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、尾花(おばな)ススキのことです。
そして、桔梗(ききょう)、藤袴(ふじばかま)、葛(くず)、萩(はぎ)の7種です。
奈良時代の歌人、山上憶良(660~733)が『万葉集』に詠んだ2首の歌が秋の七草の由来になったと言われています。
秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花
萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 姫部志 また藤袴 朝貌の花
8-2. ナデシコと漢方
「瞿麦(くばく)」は、カワラナデシコ、エゾカワラナデシコ、カラナデシコの開花期の地上部、中国のセキチクの全草を乾燥させたものです。
ナデシコの全草にはアルカロイドが少量、セキチクにはサポニンなどが含まれており、利尿作用、心臓抑制作用などがあるとされています。
8-3. ナデシコを詠んだ歌
奈良時代に日本に入ってきたナデシコは、その頃から人々の心を惹きつけてきました。
万葉集や枕草子、金槐和歌集などにはナデシコを詠んだ歌があります。
「わが屋戸に まきし撫子 いつしかも 花に咲きなむ なそへつつ見む」
万葉集 大伴家持
「久方の 雨は降りしく 撫子が いや初花に 恋しきわが背」
万葉集 大伴家持
「うら恋し わが背の君は 撫子が 花にもがもな 朝な朝な見む」
万葉集 大伴池主
「野辺 見れば 撫子の花 咲きにけり わが待つ秋は 近づくらしも」
万葉集 作者不詳
「秋さらば 見つつ偲へと 妹が植えし 屋戸の撫子 咲きにけるかも」
万葉集 作者不詳
「草の花は、なでしこ。唐のはさらなり、大和のもいとめでたし」
枕草子 清少納言
「ゆかしくば 行きても見ませ 雪島の 巌に生ふる 撫子の花」
金槐和歌集 源実朝
まとめ
ナデシコの仲間のバリエーションの豊富さが、ナデシコが長く愛される理由の一つです。
お気に入りの花を見つけて、お庭やお部屋でその可憐な姿を楽しんでみましょう。
育てやすさも魅力ですので、花言葉を添えて鉢植えをプレゼントするのもおススメです。
5. なでしこの誕生日花の日
4月22日の誕生花は、ムシトリナデシコ(虫取撫子)
4月25日の誕生花は、ビジョナデシコ(美女撫子)
7月14日の誕生花は、カワラナデシコ(河原撫子)
7月22日の誕生花は、ナデシコ(撫子)
6. なでしこの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
6-1. カワラナデシコ(学名:Dianthus superbus var. longicalycinus)
ナデシコ科ナデシコ属の多年草です。
原産地は日本、東アジアで、日本では本州以西、四国、九州の日当たりの良い草原や河原に自生しています。
自生地によっては、環境の変化により数が減少している地域もあります。
埼玉県、沖縄県では絶滅危惧種、鹿児島県では準絶滅危惧種に指定されています。
草丈は30cm~50cm程で、5月~8月に4~5cmのピンクや白色の花を咲かせます。
花びらには糸状に細く切れ込みが入っており、繊細で控えめな花姿をしています。
和名は河原撫子(カワラナデシコ)、 別名は大和撫子(ヤマトナデシコ)。
花言葉(全般)は「大胆」「純愛」「貞節」
6-2. ムシトリナデシコ(学名:Silene armeria)
ナデシコ科マンテマ属(シレネ属)の越年草です。
原産地はヨーロッパ南部ですが、世界中の温暖な地域に広く分布しています。
草丈は30cm~60cm程で、5月~6月に1cm程の濃いピンク色の花を咲かせます。
葉からネバネバの粘液を分泌し、虫が付着することがありますが、食虫植物ではありません。
名前は粘液に虫が付着することに由来しています。
日本では各地で野生化しており、道端などによく生えています。
和名は虫取り撫子(ムシトリナデシコ)、別名は、別名: 蠅取り撫子(ハエトリナデシコ)、小町草(コマチソウ)。
花言葉は「罠」「未練」
6-3. アメリカナデシコ(学名:Dianthus barbatus)
ナデシコ科ナデシコ属の多年草です。
ヨーロッパ、ロシア西部などに自生しています。
2cm程の小さな花を咲かせます。
花は1本の茎の先端に10輪以上付きます。
草丈は40~60cm程で、主に切り花として利用されています。
小型種は草丈15~20cm程で、こちらは花壇や鉢植えに利用されています。
エディブル・フラワーとしてサラダやスイーツなどに使われています。
ヒゲナデシコ(髭撫子)、ビジョナデシコ(美女撫子)の別名があります。
花言葉は「伊達男」「勇敢」「器用」「義侠」「細やかな思い」
6-4. タツタナデシコ(学名:Dianthus plumarius)
ナデシコ科ナデシコ属の多年草で、原産地はヨーロッパからシベリアです。
カーネーションなどの園芸品種の交配親です。
日本へは明治末期に入ってきたと言われています。
草丈は30cm程で、5月~7月に3cm程の花を咲かせます。
花色はピンク、白、又は、薄いピンクの花弁の中央がリング状に赤くなるものもあります。
花びらには細かい切れ込みが入ります。
和名は龍田撫子、別名:サクラナデシコ(桜撫子)、ジョウカセキチク(常夏石竹)の別名もあります。
花言葉は「純愛」
6-5. カスミソウ(学名:Gypsophila )
ナデシコ科カスミソウ属の植物です。
地中海沿岸からアジアにかけて、125種ほどが分布しています。
草丈は20~100cm程で、5月~7月に白、ピンク、紫色などの花を咲かせます。
カスミソウ(Gypsophila elegans)は一年草で、草丈1m程に育ち、白い花を沢山咲かせます。
宿根カスミソウ(G. paniculata)は八重咲の品種が切り花としてよく利用されています。
一年草のムラリス種(G. muralis)や、多年草のオノエマンテマ(G. cerastioides)は鉢植えや庭植えに利用されています。
和名は霞草(カスミソウ)、宿根霞草(シュッコンカスミソウ)。
花糸撫子(ハナイトナデシコ)の別名もあります。
英語ではBaby’s breathと呼ばれています。
花言葉は「清らかな心」「無邪気」「親切」「幸福」
6-6. カーネーション(学名:Dianthus caryophyllus)
ナデシコ科ナデシコ属の多年草です。
原産地は南ヨーロッパ、西アジアです。
草丈は10~30cm程で、主に4月~6月に花を咲かせます。
花色が大変豊富で、赤、白、紫、緑、黄色、ピンクなどがあります。
赤いカーネーションは母の日の花として定着していますが、豊富な花色と、フリル状の花弁が幾重にも重なる花姿が豪華で可憐なことから、花束やアレンジメントでも欠かせない存在になっています。
小型の品種は鉢植えとしても大変人気があります。
和名は和蘭石竹(オランダセキチク)。
麝香撫子(ジャコウナデシコ)の別名もあります。
英語ではCarnation, Clove pinkと呼ばれています。
花言葉は「無垢で深い愛」
6-7. ハコベ(学名:Stellaria media)
ナデシコ科ハコベ属の多年草です。
世界中に広く分布しており、日本では北海道から沖縄までの道端や田んぼのあぜ道、空き地などに生えています。
草丈は10~20cm程で、4~6ミリの極小さな白い花を咲かせます。
星形の花をさかせることから、学名のStellaria は、ラテン語で星を意味するstellaが語源になっています。
葉は小鳥などのエサになります。
春の七草の一つで、俳句では春の季語とされています。
和名は小繁縷(コハコベ)。
ハコベラ、朝しらげ(アサシラゲ)の別名があります。
英語ではChickweed、 Starwort、 Stitchwortと呼ばれています。
花言葉は「ランデブー」「愛らしい」
6-8. テルスター(学名: Dianthus cv. Telstar)
ナデシコ科ナデシコ属の多年草です。
「セキチク(D. chinensis)」と「ヒゲナデシコ(D. barbatus)」を交配させて作出された四季咲きの園芸品種です。
草丈は15~20cmと小型の品種で、花色が豊富にあるのが特徴です。
赤、ピンク、白、覆輪など鮮やかでバラエティーに富んだ色合いが魅力です。
開花時期は5月~8月と長く、暑さにも寒さにも強く、丈夫で育てやすい人気の品種です。
英名は Dianthus 'Telstar'です。
花言葉 は「野心」「思慕」
7. なでしこに似た花(特徴)
7-1. マンテマ属
シロバナマンテマ
ナデシコ科マンテマ属の1~2年草です。
ヨーロッパ原産で、野原などで見ることができます。
5~8月に白い花を咲かせます。
草丈は20?35cm程。
和名は白花マンテマ。
タカネビランジ
ナデシコ科マンテマ属の多年草です。
本州の南アルプスの特産種です。
8月~9月に薄い赤色や白色の花を咲かせます。
草丈は10~20cm程。
和名は高嶺びらんじ。
マツヨイセンノウ
ナデシコ科マンテマ属の多年草です。
ヨーロッパ原産の帰化植物です。
北海道~本州の道端などに生えています。
8月~9月に白い花を咲かせます。
草丈は30~70cm程。
和名は待宵仙翁。
ヒロハノマンテマの別名があります。
マンテマ
ナデシコ科マンテマ属の1~2年草です。
ヨーロッパ原産の帰化植物で、本州~九州の海岸などに生えています。
5?6月にピンク色の花を咲かせます。
草丈は20〜30cm程。
7-2. センノウ属
センジュガンピ
ナデシコ科センノウ属の多年草です。
日本の本州に分布しています。
和名は千手岩菲。
日光の千手ガ浜で発見され、中国産のガンピに似ていることから、この名前が付けられました。
7~8月に白い花を咲かせます。
草丈は30~100cm程。
センノウ
ナデシコ科センノウ属の多年草です。
中国原産の帰化植物です。
7月~8月に朱色の花を咲かせます。
草丈は50cm程。
和名は仙翁。
フシグロセンノウ
ナデシコ科センノウ属の多年草です。
本州・四国・九州の山地の林などに生えています。
8〜11月に朱色の花を咲かせます。
草丈は50?100cmほど。
和名は節黒仙翁。
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