デンドロビウム(デンドロビューム)は彩りが鮮やかで綺麗な花を咲かせます。
丈夫で育てやすいランなのですが、育て方は少し難しいとされている花でもあります。
ここでは豪華で華やかなデンドロビウムの花言葉、特徴、育て方などまとめています。
それでは一緒に見ていきましょう。
- デンドロビウムとはどんな花?
- デンドロビウムの花言葉
- デンドロビウムについて解説
- デンドロビウムの名前の由来
- デンドロビウムの誕生花の日
- デンドロビウムの種類(原種、園芸品種、特徴)
- デンドロビウムの育て方
- まとめ
1. デンドロビウムとはどんな花?
デンドロビウムは沢山あるランの仲間です。
美しく見ごたえのある花を咲かせるのが特徴です。
鉢植えで育てている愛好家が多い花でランの花としては珍しい形をしています。
唇弁は他の弁より目立っていて大きく、花は茎の節、葉脈から出て、単独、もしくは松の葉のようなって生える束生状、総状花序の状態でつきます。
花の色は赤、ピンク、オレンジ、白、青、紫、黄色、緑、茶色と沢山の色の種類があります。
別名としてはデンドロビューム、デンドロビュウム、長生蘭(チョウセイラン)、セッコクといった言い方もあります。
2~10月が開花期となり、冬の寒い時期以外はどの種類かのものが咲いています。
明るい窓辺など、カーテン越しに日光を当てるようにして育てます。
3週間ほど花を楽しむことができます。
切り花としても飾られることが多いのが特徴です。
※束生(そくせい)状とは
植物の葉、花、茎などが集まり束のようになっていること、松の葉などに見られます
※総状花序(そうぞうかじょ)とは
下から上へ、周りから中心へ咲いていくものをいいます。
無限花序の一つで、枝のある小花が下から咲いていくもの。
2. デンドロビウムの花言葉
花にはそれぞれ花言葉があります。
特に人に花をプレゼントする時は花言葉の意味を知っておくと気が利いていて喜ばれることでしょう。
それではデンドロビウムの花言葉を紹介していきます。
2-1. 「わがままな美人」
デンドロビウムは色鮮やかで華やかな花です。
花言葉の「わがままな美人」とは圧倒的な美しさからイメージされたといわれています。
2-2. 「華やかな魅力」
デンドロビウムの華やかさからそのままイメージされた花言葉ではないでしょうか。
素敵な女性にプレゼントするのにぴったりでしょう。
また花言葉の意味を伝えることでさらに喜ばれることでしょう。
2-3. 「思いやり」
デンドロビウムの花言葉に「思いやり」というものもあります。
お世話になっている方にお礼の意味を込めてプレゼントするのもいいでしょう。
2-4. ピンク色のデンドロビウム「官能」「誘惑」
デンドロビウムは種類の中には地面ではなく、他の樹木、岩などに根を張る着生植物のものがあります。
この特徴から、相手を虜にする女性をイメージさせる花言葉ができたのでしょうか。
なかなかロマンチック、意味深な花言葉だといえるでしょう。
「あなたに夢中になっている」という意味を込めて大好きな女性に贈るのもいいかもしれません。
2-5. 白色のデンドロビウム「純粋な愛」
白色には純粋なイメージがあります。
そこからできた花言葉なのでしょう。
一途な想いを伝えたい時に白いデンドロビウムをプレゼントすると気持ちが伝わるのではないでしょうか。
2-6. 紫色のデンドロビウム「欲望」「官能」「愛の喜び」
紫色のデンドロビウムは大人の色気を感じさせる花言葉となっています。
紫色の持つ大人の魅力からイメージされた花言葉でしょうか。
2-7. 赤色のデンドロビウム「情熱と欲望」「強い愛の願望」
赤い色からイメージされる花言葉ではないでしょうか。
赤いバラの花をプレゼントする方も多いかもしれませんが、時には赤いデンドロビウムを選んでみてはどうでしょうか。
恋人に贈るのにおすすめです。
2-8. 黄色のデンドロビウム「友情」
黄色という色は元気なイメージがあります。
仲の良い友達に贈る時は黄色のデンドロビウムを選んでみてはどうでしょうか。
いつまでもこの友情を大切にしたいという自分の思いを込めてプレゼントしましょう。
3. デンドロビウムについて解説
デンドロビウム(デンドロビューム)はラン科セッコク属に分類されています。
園芸用の洋ランです。
東南アジアを中心として世界中に広く分布している多年草です。
種類が多く色や形なども様々なものがあります。
茎が多肉の棒状になり、そこから節ごとに数枚の葉を並べます。
開花時期は2~10月となっており、花の色は赤、ピンク、オレンジ、白、青、紫、黄色、緑、茶色です。
3-1. 英語での呼び名
デンドロビウムの英名は「Dendrobium」となっています。
3-2. 原産地
デンドロビウムの原産地は、日本、熱帯アジア、ネパール、ニュージーランドとなっています。
3-3. デンドロビウムのマメ知識
1000種類を超える原種があるのが特徴です。
花の色や形など様々な種類がありますので、昔から園芸植物として人々に愛されてきました。
4. デンドロビウムの名前の由来
デンドロビウムの花の名前はギリシア語からきています。
「dendron」(樹木)と「bion」(生活)が語源となっているのだそうです。
デンドロビウムの原種が、他の木に着生(ちゃくせい)して生長していくことからこの名前がつけられたといわれています。
※着生(ちゃくせい)とは
植物が他のものに、付いて生育することをいいます。
樹木に付いて生活する植物のことを着生植物といいます。
付いている植物から栄養を吸収する寄生植物とは全く違うものです。
着生ランの特徴としては、樹木から養分を奪うことはないので寄生ではない、乾燥に耐える為肉厚の葉を持っている、空気中の湿気、霧、樹木を伝わる雨から水分を得ているといったものがあります。
亜熱帯から熱帯に自生しているランに多いといわれます。
着生ランの例としては、カトレヤ属、ファレノプシ属、オンシジウム属などがあります。
5. デンドロビウムの誕生花の日
デンドロビウムの誕生花の日は以下の通りです。
思った以上に沢山の日があります。
以下の誕生日の人にデンドロビウムの花をお祝いでプレゼントするといいでしょう。
1月6日
1月16日
1月17日
3月2日
4月27日
6月30日
11月13日
11月25日
12月11日
12月12日
12月13日
11月13日(デンドロビウム白色)
12月11日(デンドロビウム白色)
6. デンドロビウムの種類(原種、園芸品種、特徴)
デンドロビウムは原種が1000種類以上と種類が多く、元にした原種により系統が分けられています。
代表的な系統を見ていきましょう。
6-1. キングアナム系(キングアナム、シルコッキー)
オーストラリアに自生する小型の原種が元になっています。
栄養分、水分を貯めておくための茎が細いものです。
花色は品種改良によって増えました。
白色、ピンク、濃い紫、黄色、オレンジ色といったものがあります。
6-2. ノビル系(スーパーモデル・ファンシー、スターダスト・ファイヤー・バード)
インド、タイに自生する原種が元になっています。
ノビル系の品種改良は日本で盛んに行われていて、沢山の品種が流通しています。
また品質は世界トップレベルといわれています。
花の色はピンク、赤紫、白、黄色、オレンジ色などがあります。
6-3. カリスタ系(ファーメリ、デンシフロラム、シルシフローラ)
タイ、ミャンマー、インドなどに自生する原種が元になっています。
沢山の花を咲かせるものが多いのが特徴です。
花の色は黄色、ピンク、白と可愛らしい色で人気があります。
6-4. ラトーニア系(ニューギニア、スベクタビレ、ラウエシー、カスバートソニー)
ニューギニアの低地、暑い地域に自生する原種の改良種です。
どちらかというと、デンドロビウムの中ではマイナー系に属しています。
ニューギニア系と呼ばれることもあります。
6-5. デンファレ系(カレン)
オセアニアに自生する原種(デンドロビューム・ファレノプシス)を改良したものです。
花の色が白、ピンク、黄色、紫、緑色と豊富なのが特徴です。
6-6. フォーサム系(フォーミディブル)
インドからタイのやや高地に自生する原種を品種改良したものです。
夏に花を咲かせます。
7. デンドロビウムの育て方
デンドロビウムは発芽しにくい為、種から育てるのは難しいとされています。
基本的には苗から育てていきましょう。
それではデンドロビウムの育て方を紹介します。
7-1. 苗の植え付けは3月下旬~5月頃
小さめの素焼き鉢を用意してください。
鉢底ネットを敷いて小さく砕いた発泡スチロールを敷いておきます。
新芽の側から根を覆うように水苔を一周巻きます。
鉢の直径を同じぐらいの水苔を巻き鉢に入れます。
まっすぐに立ち、根元が鉢の縁から2センチほど低い位置になるように指で押しながら水苔を追加し、表面を整えておきましょう。
植え替えて10日ほどは直射日光を避けて明るい日陰におきましょう。
秋頃に茎が伸びてきますので、その際は支柱を立てて整えてください。
7-2. デンドロビウムを育てるのに適した土とは?
素焼き鉢の場合は、水苔を使いましょう。
プラスチック製の鉢の場合は細かい洋ラン用バーク、ベラボンを使うといいでしょう。
バークチップを使う際はベラボンと混ぜ水もちが良くなるように改善した方が安心です。
7-3. デンドロビウムの水の与え方
春から秋にかけては土が乾燥したら水をたっぷり与えてください。
デンドロビウムは乾燥気味に育てると根が伸びる性質を持っていますので、水の与えすぎは注意してください。
10月以降は少しずつ乾燥気味にして、バルブ(茎)がやせてくるように、水を与えるのを減らします。
花芽が見えてきたら再び水を多めに与えるようにします。
注意点はどの時期であっても、鉢の受け皿に溜まった水はこまめに捨てることです。
7-4. デンドロビウムの肥料
4~6月の間は、月に1~2回、発酵油かすに骨粉を混ぜたものを置き肥として根元に与えてください。
もしくは、液体肥料を一週間に1度与えてください。
8月以降は肥料を与える必要はありません。
肥料の与えすぎによって花芽がつきにくくなりますので注意しましょう。
7-5. デンドロビウムの剪定
デンドロビウムは一度花をつけますと、その茎からはもう花は咲きません。
開花して2年目以降、弱くて黄色に変色した茎は植え替えの際に地面にはっている茎のあたりから切るようにしましょう。
一年目の時は茎の内部に栄養がありますので切らないようにしてください。
枯れてしまった花はしっかりと花茎から摘み取るようにしましょう。
7-6. デンドロビウムの植え替え時期と方法
デンドロビウムは2~3年に一度を目安に植え替えを行いましょう。
もしもバルブや根が傷んでいたら2年未満でも植え替えてください。
花が咲き終わった時が植え替えのタイミングですが、開花期が遅くなった時は花を早目に切り植え替えてください。
3月下旬から5月頃が植え替えに適した時期です。
植え替えの方法としてはなるべく小さな鉢を用意してください。
新芽が伸びる側の縁にピンセットを差し込みます。
バルブを持って株を取り出し傷んでいる根は取り除いてください。
株はほぐさずに長い根は切らないようにします。
新しい水苔を根に巻き、鉢の内側にらせん状に回しながら植えてください。
植え替えの際は水苔などの土壌は交換します。
7-7. デンドロビウムの害虫
風通しが悪く、湿気が多いとナメクジが発生します。
ナメクジは新芽、花芽を食べてしまうので、すぐに取り除くか殺虫剤をまいてください。
冬から春にかけて特に注意するようにしてください。
またカイガラムシは年中発生します。
茎の汁を吸ってデンドロビウムを弱らせてしまいますので殺虫剤をまくか、成虫になった後にブラシでこすり落とすようにしましょう。
7-8. 注意点
デンドロビウムは水をたっぷり与える時と、与えない時を分けること、また寒さにあてることが花を咲かせるポイントです。
湿度、温度、水分量と細かな気配りが必要となりますので、育てるのは少々難しいと感じるかもしれません。
管理は大変ですが、花を咲かせた姿を見ると嬉しくなることでしょう。
ぜひ頑張って育ててみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
デンドロビウムの花言葉、特徴、育て方などまとめて紹介しました。
種類が豊富で、色鮮やかで見た目も華やかということで愛好家も多いのが特徴です。
また花言葉の意味もロマンチックですのでプレゼントとしても喜ばれることでしょう。
花言葉の意味がわからなくても見た目が華やかで豪華なイメージですので好きと思っている人は多いのではないでしょうか。
プレゼントしたい人のイメージに合わせて花の色を変えてみたりするのも気が利いていていいでしょう。
また難しいかもしれませんが頑張って育ててみるのもおすすめです。
3. デンドロビウムについて解説
デンドロビウム(デンドロビューム)はラン科セッコク属に分類されています。
園芸用の洋ランです。
東南アジアを中心として世界中に広く分布している多年草です。
種類が多く色や形なども様々なものがあります。
茎が多肉の棒状になり、そこから節ごとに数枚の葉を並べます。
開花時期は2~10月となっており、花の色は赤、ピンク、オレンジ、白、青、紫、黄色、緑、茶色です。
3-1. 英語での呼び名
デンドロビウムの英名は「Dendrobium」となっています。
3-2. 原産地
デンドロビウムの原産地は、日本、熱帯アジア、ネパール、ニュージーランドとなっています。
3-3. デンドロビウムのマメ知識
1000種類を超える原種があるのが特徴です。
花の色や形など様々な種類がありますので、昔から園芸植物として人々に愛されてきました。
4. デンドロビウムの名前の由来
デンドロビウムの花の名前はギリシア語からきています。
「dendron」(樹木)と「bion」(生活)が語源となっているのだそうです。
デンドロビウムの原種が、他の木に着生(ちゃくせい)して生長していくことからこの名前がつけられたといわれています。
※着生(ちゃくせい)とは
植物が他のものに、付いて生育することをいいます。
樹木に付いて生活する植物のことを着生植物といいます。
付いている植物から栄養を吸収する寄生植物とは全く違うものです。
着生ランの特徴としては、樹木から養分を奪うことはないので寄生ではない、乾燥に耐える為肉厚の葉を持っている、空気中の湿気、霧、樹木を伝わる雨から水分を得ているといったものがあります。
亜熱帯から熱帯に自生しているランに多いといわれます。
着生ランの例としては、カトレヤ属、ファレノプシ属、オンシジウム属などがあります。
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