ストレリチアと聞くと、一瞬どの花だろうと思うかもしれませんが、この花の和名は「極楽鳥花」と聞けばわかる人が多いでしょう。
極楽鳥そっくりの色合いの花を咲かせる、そして姿も鳥に見える、ある意味不思議な花です。
観葉植物ですが、背丈は最もよく栽培されているストレリチア・レギナエは1m程ですが、その他は5~10mにも育ちます。
中には5m以上に育たないと花を咲かせないという品種もあります。
熱帯植物なので耐暑性は強いですが、耐寒性はやや弱いです。
また、花の咲く期間が長いのも特徴です。
- ストレリチアとはどんな花?
- ストレリチアの花言葉
- ストレリチアの風水効果
- ストレリチアの名前の由来
- ストレリチアの開花時期
- ストレリチアの植え替え・株分け
- 種類(原種・園芸品種)
- まとめ
1. ストレリチアとはどんな花?
ストレリチアは南アフリカ原産の熱帯植物で多年草です。
(バショウ科と呼ばれることもあります)ストレリチア属をしては現地では8種類の原種が知られていますが、ノンリーフといった園芸品種も合わせると10品種あると言われています。
その中でストレリチア・レギナエが一番有名です。
オレンジ、黄色、青、紫といった色の花は極楽鳥を代表するオオフウチョウのオスの色合いによく似ています。
ストレリチアは、いかにも熱帯地方を思わせるトロピカルな雰囲気が魅力的です。
背丈が高い品種が多いので、リゾートホテル等で見かけることがあると思います。
また、葉は大きく丸みがあり、先端にいく程やや細くなっています。
木の葉も綺麗なグリーンをしているので、葉を楽しむ人も多いです。
4月~10月にかけて茎の先に鳥のくちばしのようなシャープな花を咲かせます。
ただ、花は夏の暑さに弱いので春(4月~7月)と秋(9月~10月)が花の見頃です。
その花は2週間ほど咲いた後一旦枯れ、また咲く、ということを開花期間中6~8回位繰り返します。
熱帯植物ですが丈夫で、冬でも霜が降りないような温暖な地域なら、外での冬越しも可能です。
また、夏は室内で育てるなら直射日光を浴びさせてあげて下さい。
但し40℃を超えると葉が丸まって苗にダメージを与えてしまうので、窓辺の気温も40℃を目安として下さい。
日本には1872年より以前には渡来していたようです。
現在は高級な切り花として好まれています。
2. ストレリチアの花言葉
2-1. 「輝かしい未来」
ストレリチア・レギネの花言葉です。
ストレリチアの見た目の華やかさが、輝かしい未来、という明るい前向きの花言葉を付けさせたのでしょう。
お祝いに贈るのにも相応しい花ですね。
2-2. 「暖かい心」
ストレリチア・ニコライの花言葉です。
こちらはストレリチアの見た目よりは、育った地域から連想された花言葉でしょうか。
南国育ちのトロピカルな雰囲気が私たちの心を暖かくしてくれそうに見えるのでしょう。
2-3. 「寛容」
ストレリチア・レギネとノンリーフの花言葉です。
極楽鳥花という名前、見た目の華やかさ、そして大きな草丈から大らかさを表す花言葉が付いたのではないでしょうか。
また、熱帯地方のリゾート地を思いだすと、寛容な気持ちにもなれますね。
2-4. 「恋の洒落もの」
随分気軽な花言葉ですね。
今までは高貴な感じの花言葉が多かったですが、この花言葉はストレリチアの華やかさから来たものではないでしょうか。
色とりどりの花弁がお洒落な感じを受けることから付けられたものでしょう。
2-5. 「何物も恐れぬ精神」
ストレリチア属の中でも大型の品種である「旅人の木」と言う品種の花言葉です。
かなり大型の品種で、太い幹の上に葉が扇状に広がって付いています。
ちょっと日本では見られない形の木です。
その巨大な木とその特徴的な形、その偉大さから付いた花言葉ではないかということです。
2-6. 「緑いっぱいのトロピカル気分」
これも旅人の木の花言葉です。
旅人の木の花は、実と違って茎と同じような黄緑色の地味目なものです。
それでも熱帯の観葉植物ですから、葉と花は緑でもこれで精いっぱいトロピカル感を出しているのですよ、という意味からきたのでしょうか。
実の方は一度見たら忘れられない色をしていますが、花言葉としてはこれがとても似合っているように思えます。
3. ストレリチアの風水効果
3-1. リラックス効果
ストレリチアバナナのような大きな葉をしています。
そして、葉の形丸みを持っています。
これがリラックス効果もたらし、家庭円満や人間関係を円滑にしてくれる効果があります。
ただ、もしストレリチアが枯れたらいつまでもそのままにせず、「今までありがとう」と心を込めて感謝の言葉をかけ、処分しましょう。
3-2. 悪い気を吸ってくれる・金運アップ
これは観葉植物に共通する効果です。
ストレリチアもこの効果が高いので、どうせならプラスチック製の鉢では無く、白い陶器製の鉢に植えませんか。
そうすると厄除けの他、金運アップも期待出来るようになります。
3-3. 子供の運を上げる
風水では「子供運」とは、子供の運勢を上げる意味と、子宝運の両方の意味を持っています。
丸い葉のストレリチアは、調和をもたらし、更に家族のきずなも深めてくれるので、子供の運を上げたかったら、リビングや子供部屋の西側にストレリチアを置きましょう。
風水では、子供の運を上げたい時には観葉植物を西に飾るのが良いとされています。
3-4. 家庭運をアップする
家庭運を上げたいなら、まず運気が入ってくる玄関にストレリチアを置きましょう。
玄関に置くのに相応しい観葉植物には、背の高い大型の観葉植物が良いとされているので、ストレリチアはピッタリですね。
また、大きな葉が天に向かって広がって育つストレリチアは風水的に見て、特に良い植物とされています。
もちろん、玄関は毎日綺麗に掃除してくださいね。
また、リビングに飾ると人が集まる家庭になると言われます。
どうせなら鉢のカバーも自然素材を使いましょう。
さらに効果が高くなります。
3-5. 職場の人間関係を改善する
ストレリチアには気の流れを整えて場のエネルギーを活発にする効果があるとされます。
ですから、多くの人が集まるオフィスに飾ることに依って、乱れた気の流れも整え、人間関係をスムーズにしてくれるといいます。
また、オフィスのエントランスに置くと、良い気を招くので良い取引先を引き寄せてくれるとも言われます。
会社が支店を開設した時などの贈り物としても喜ばれます。
4. ストレリチアの名前の由来
ストレリチアの学名「Strelitzia Banks」は、イギリスのジョージ3世(1738~1820年)の王妃であるシャーロット・ソフィア妃の出身であるMecklenburg・Strelitz家の名前が付けられました。
博物学者であり植物学者であったジョセフ・バンクスがイギリスにストレリチアを紹介した際に、王妃の名前を冠したことが名前の由来です。
ストレリチア・レギネのレギネは、女王のことを差します。
また、英名は"Bird of paradise"で、和名の極楽鳥花はこの英語を直訳したものです。
5. ストレリチアの開花時期
開花時期は4月~10月と長いですが、真夏は花の勢いがちょっと衰えます。
その為、4月~7月、9月~10月が花の見頃です。
もし、温度を適温に保てば1年中花を咲かせるので、切り花として出荷する業者等はこの方法を用いています。
ストレリチアの特徴として、南アフリカ原産にも関わらず耐陰性が挙げられます。
そこで、直射日光に当てずに観葉植物として1年中室内で日光に当てるだけでも育ちます。
また、半日陰でも大丈夫です。
でも、日光に当たる時間があまりに少ないと花は咲きません。
時には外に出すとか、室内で育てるにしても日光が当たる窓辺に置いてやりましょう。
ストレリチアは、他の観葉植物と同じく乾燥に強いので、土の表面が乾いたら、水をたっぷりやって鉢の中に空気を通してやりましょう。
そして、受け皿に溜まった水は必ず捨てましょう。
そうしないと根腐れを起こしてしまいます。
また、葉に霧吹きで水を掛ける(葉水)もストレリチアを元気にします。
夏から生育期である4月~10月まではこのような水のやり方で良いのですが、冬は水やりを控えましょう。
この期間は生育が止まるので、水をやり過ぎると根は水を吸い取り切れずに根腐れの原因となってしまいます。
土が乾いてもすぐに水やりはせず、2週間位あけて水やりをする位で良いでしょう。
ただ、室内でエアコンで乾燥する場合は、様子を見ながら10日に1度や1週間に1度、と言ったように加減して下さい。
冬でも葉水を行うと、葉がツヤと良い色を保つことが出来ます。
4月~10月の生育期間は、ストレリチアは葉をどんどん増やして大きく育っていきます。
その為、綺麗な花を咲かせるためにもこの時期は肥料をやる必要があります。
肥料は、窒素・リン酸・カリウムの3大要素が入った物か、リン酸がやや多めに入っている肥料を置き肥にします。
置き肥は緩効性の物を2か月に1回施します。
または液肥を水やりの代わりに与えます。
この場合は2週間に1回の間隔で与えるのが良いでしょう。
冬は生育が緩やかになるので、肥料を与える必要はありません。
6. ストレリチアの植え替え・株分け
ストレリチアは大きく育つので、鉢の中で根が回ってしまいがちです。
そこで、2年に1度は植え替えをして、根が絡まるのを防ぎましょう。
植え替えに適した時期は5月~9月の間です。
特に地植えの物は寒くなる前の10月中には必ず植え替えを済ませましょう。
植え替えの前には土を乾燥気味にします。
これで土がほぐれやすくなります。
今までより一回り大きな鉢にネットと鉢底石を敷きます。
その上に鉢の1/3程、赤玉土5:パーライト3:腐葉土2という水はけの良い土を入れます。
そこに古い土を払い、黒ずんだ根を切り取ったストレリチアを入れます。
その上から鉢の縁から2~3cm下まで残りの土を入れます。
最後に水をたっぷり与えます。
また、株が大きくなってしまった時は、根っこを分ける株分けの方法が適しています。
他の観葉植物の中には、葉を土に差しただけでそこから根が生えてくる物もありますが、ストレリチアは葉を落としてしまうと、そこからはもう葉は生えてきません。
株分けをしてから1か月間は根が傷んでいるので、明るめの日陰に置くようにしましょう。
実生(みしょう)という種から育てる方法もありますが、日本の気候では発芽率は良くありません。
7. 種類(原種・園芸品種)
7-1. ストレリチア・レギネ(原種)
ストレリチアと言えば、この品種を差します。
オレンジ色の尖った萼の中から青色の花弁が伸びている姿が極楽鳥の様に見えます。
1つの蕾が5回程花を咲かせる上、一度咲いた時の花持ちが2週間と長いので高級な切り花として流通しています。
7-2. ストレリチア・ニコライ
ロシア皇帝ニコライ1世が名前の由来です。
ストレリチア属の中では最も大きく、花は白が種で中にわずかにピンクやオレンジが混ざります。
その為、別名を「天国の白い鳥」や「オウギバショウモドキ」とも呼ばれます。
葉の大きさは長さが60cm、幅が30cmにもなります。
葉の色でライトグリーン、グリーン、ダークグリーンの3種類があります。
暗い場所に置くと葉の色が悪くなるので、日当りの良い場所に置いて下さい。
ただ、3mを超えないと花を咲かせないので、日本では葉を楽しむ観葉植物として置かれている物が多いです。
7-3. ストレリチア・ユンケア(園芸種)
葉が棒状で、その先端はスプーンの様な形をした面白い葉です。
スタイリッシュな形状がインテリア性が高いので人気の品種です。
生育は基本種のストレリチア・レギネよりも遅いです。
7-4. ストレリチア・ノンリーフ(園芸種)
生長するに連れて葉が段々小さくなる品種なので、茎だけが立っているように見えるので、ノンリーフと呼ばれます。
日本では人気がある品種です。
花の色でまた、品種が分かれます。
まとめ
ストレリチアの花、見た目も豪華なら、風水的にも良い意味を持つ素晴らしい花ですね。
家に1鉢あると、良いことが起こってくれそうです。
ただ、かなり大きく育つので、トロピカルな花を長く楽しみたいなら、ストレリチア・レギネを、葉を楽しみたいならストレリチア・ニコライやノンリーフがお薦めです。
とても南国の雰囲気を演出してくれる植物なので、こちらの気持ちも穏やかになり、家族運や対人運、更に金運の上昇も期待出来ます。
その上丈夫なので時々植え替えたり、株分けをするだけで元気に育ってくれます。
是非玄関や部屋の西側にストレリチアを1鉢置きませんか。
それによって、家族や親しい友人たちと今まで以上に幸せな生活を共に過ごすことが出来るのですから。
まとめ
ストレリチアの花、見た目も豪華なら、風水的にも良い意味を持つ素晴らしい花ですね。
家に1鉢あると、良いことが起こってくれそうです。
ただ、かなり大きく育つので、トロピカルな花を長く楽しみたいなら、ストレリチア・レギネを、葉を楽しみたいならストレリチア・ニコライやノンリーフがお薦めです。
とても南国の雰囲気を演出してくれる植物なので、こちらの気持ちも穏やかになり、家族運や対人運、更に金運の上昇も期待出来ます。
その上丈夫なので時々植え替えたり、株分けをするだけで元気に育ってくれます。
是非玄関や部屋の西側にストレリチアを1鉢置きませんか。
それによって、家族や親しい友人たちと今まで以上に幸せな生活を共に過ごすことが出来るのですから。
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