スターチス(リモニウム)はドライ状態になっても色あせることがありません。
その為ドライフラワーとしてとても人気があります。
また花の色別にも花言葉があるのが特徴です。
今回はスターチスの花言葉、特徴、名前の由来、育て方など詳しく解説していきます。
それでは一緒に見ていきましょう。
- スターチスとはどんな花?
- スターチスの花言葉
- スターチスについて解説
- スターチスの名前の由来
- スターチスの誕生花の日
- スターチスの種類(原種、園芸品種、特徴)
- スターチスに似た花?ラベンダーとの関係性は?
- スターチスの育て方
- まとめ
1. スターチスとはどんな花?
スターチスは切り花やドライフラワーが好きな方はよく知っている花でしょう。
色は淡く優しい印象です。
世界中に150種類以上の品種があり、日本に入ってきたのは昭和時代です。
紫色の部分は花びらに見えますが実はこれは漏斗(ろうと)状のがくです。
花びらは中心の小さな部分となります。
がくの色は紫、黄色、ピンク、白などがあります。
開花時期は5~7月頃となります。
2. スターチスの花言葉
スターチスの花言葉は花の色別にもあります。
それでは紹介していきましょう。
2-1. 「変わらぬ心」
スターチスは乾燥しても花の色や形が変わらないことからドライフラワーとしても人気です。
そこからこのような花言葉が生まれたのでしょうか。
いつまでも変わらない花の色が「変わらぬ心」を連想させるのかもしれません。
恋人や大切な人に贈る花束としてぴったりではないでしょうか。
2-2. 「永遠に変わらない」
愛する人に愛を告白する時にスターチスを選んではどうでしょうか。
見た目は素朴で派手さはないかもしれませんが、すぐに枯れてしまう花よりも、ドライフラワーにして長く楽しめるスターチスはおすすめです。
誰かにプレゼントされた時は切り花を楽しんだ後にドライフラワーにするといいでしょう。
2-3. ピンクのスターチスの花言葉「永久不変」
スターチスは花色別に花言葉があります。
ピンクのスターチスは「永久不変」です。
永遠の愛を誓いたい相手に花言葉の意味を伝えて、プレゼントすると喜ばれるでしょう。
恋人や配偶者などにプレゼントするのに適しています。
また愛の告白やプロポーズの小道具としてもいいでしょう。
2-4. 青紫のスターチスの花言葉「知識」
青紫のスターチスの花言葉は「知識」です。
青紫という色が大人っぽく知的なイメージを持っています。
お世話になった方、年上の方へのプレゼントにも喜ばれそうです。
2-5. 淡い紫のスターチスの花言葉「上品」「おしとやか」
淡い紫のスターチスは優しく柔らかいイメージです。
花言葉は「上品」「おしとやか」となっていますので、素敵な女性へプレゼントするのにぴったりではないでしょうか。
自分で育てたスターチスを友達にプレゼントするのもいいでしょう。
2-6. 黄色のスターチスの花言葉「愛の喜び」「誠実」
黄色のスターチスは明るいイメージです。
花言葉は「愛の喜び」と「誠実」です。
大事な友達へプレゼントしたり、発表会やお祝いの花としても喜ばれそうです。
3. スターチスについて解説
スターチスはイソマツ科イソマツ属に属する多年草(または一年草)です。
半耐寒性で短命な宿根草です。
※宿根草(しゅっこんそう)とは生育に適していない時期には地上部が枯れてしまいます。
その時期を過ぎますと発芽して再び生育するものをいいます。
別名は、花浜匙(ハナハマサジ)、宿根スターチス、リモニウム、チース、ニワハナビ、ヒロハノハマサジなどもあります。
3-1. 英語での呼び名
Wavyleaf sea-lavender
Statice
Limonium
3-2. 原産地
世界中の海岸や砂漠です。
日本にはハナハマサジと呼ばれる品種が昭和初期にやってきて、普及しました。
3-3. スターチスはドライフラワーにおすすめの花
スターチスはドライフラワーにおすすめな花です。
スターチスのドライフラワーの作り方をご紹介しましょう。
スターチスの茎の部分をひもで縛って、冷蔵庫、乾燥機の近くで逆さまにして吊るしておきます。
ハンギング法といって、吊るして乾燥させる手法です。
また、冷蔵庫、乾燥機の近く以外でも風通しの良い場所に吊るすことで乾燥が早くなります。
花色もきれいに保つことができます。
吊るしてから、2週間ほどでドライフラワーの完成となります。
スターチスは多年草なのですが、夏の暑さに弱い為夏を超すのは難しいのです。
その為一年草として扱われています。
しかし、ドライフラワーにすることで長く花を楽しめますので、切り花などでスターチスをプレゼントされた時はぜひドライフラワーにしてみてください。
4. スターチスの名前の由来
スターチスという花の名前は、ギリシャ語が由来となっています。
「止める」を意味するギリシャ語「statizo」が語源です。
スターチスを下痢止めの薬草として使っていたこと由来するのだそうです。
5. スターチスの誕生花の日
4月18日(ピンク色)
4月29日(薄紫)
5月7日
11月17日
6. スターチスの種類(原種、園芸品種、特徴)
スターチスには1~2年草、多年草、半低木になる種類があります。
品種は世界中で150種類以上もあります。
ここでは代表的な品種をいくつか、紹介していきましょう。
6-1. リモニウム・ラティフォリウム
「宿根草スターチス」として流通していて、花の色は青い花になります。
ルーマニア、ブルガリアに分布していて、「ニワハナビ」「ヒロハノハマカンザシ」という和名になります。
6-2. リモニウム・ベリディフォリウム
ヨーロッパ、コーカサス、シベリアなどに分布している多年草となります。
「宿根スターチス」として流通しています。
切り花として栽培することが多いのが特徴です。
「カスタピアスターチス」「スターチス・カスピア」ともいいます。
6-3. ハイブリッド系
スターチスのハイブリッド系とは、カスピアとラテフォリアという品種を元に作られたものです。
特徴としては「四季咲性、鮮やかな花色、大きさ、花持ちの良さ」といった性質を受けついだものです。
6-4. スターチス・シヌアータ(リモニウム・シヌアータ)
日本でよく栽培されていると言われている品種です。
観賞用、切り花用として栽培されることが多く、園芸においては一年草という扱いになります。
耐寒性のある宿根草です。
花の色は青、紫、ピンク、黄色、白、赤などがあります。
6-5. リモニウム・シヌアツム
地中海沿岸から小アジアが原産です。
本来は多年草でありますが、寒さ、熱さに弱い為、園芸においては一年草として扱います。
6-6. ブルー・ファンタジア
ベリディフォリウム種とラティフォリウム種の種間雑種です。
四季咲き性であり、切り花用に栽培されることが多いのが特徴です。
6-7. イソマツ
伊豆諸島、屋久島、沖縄の沿岸など、塩水がかかる岩に自生しています。
草丈は10センチ前後となっています。
7. スターチスに似た花?ラベンダーとの関係性は?
薄紫色の花をつけるスターチスは英名でSea Lavender(シーラベンダー)とも呼ばれています。
ただラベンダーと類縁関係はありません。
花の色やイメージから呼ばれているのでしょうか。
ちなみにラベンダーはシソ科のラヴァンドラ属となっています。
ラベンダー色というのは薄紫色を意味しています。
とても優しく綺麗な色ですからラベンダー色は女性らしさを演出できる人気の色でもあります。
8. スターチスの育て方
スターチスの育て方のポイントは、水はけと風通しの良い場所を選ぶということにあります。
なぜならばスターチスは暑さ、湿気に弱いからです。
湿気が多い環境では株が傷んでしまいますので注意が必要です。
それではスターチスの育て方を見ていきましょう。
8-1. 種まきは9~10月
スターチスの発芽適温は20℃ぐらいですので種まきは9~10月に行います。
育苗箱に土を入れて準備をします。
種をばらまいて薄く土をかぶせておきます。
土が乾かないように水を与えると、3~5日ほどで発芽します。
本葉が2~3枚になってきたら、育苗ポットへ植え替えましょう。
さらに土が乾かないように水を与えながら週に1度ぐらいは薄めた液体肥料をあげるとよいでしょう。
本葉が8~10枚ほどに育ちましたら、鉢か、地面に植え替えを行います。
8-2. 苗植えは10~11月
スターチスは鉢に植える場合も、地植えも10月~11月に行います。
植え付ける時は根を傷つけないように気をつけて行ってください。
鉢植えの場合は苗よりも一回り大きい鉢を用意してください。
根についている土は落さずにそのまま植え替えましょう。
地植えの場合は、日当たりと水はけがよい場所を選んでください。
株同士の感覚は30センチほど空けるようにしましょう。
株が大きく育ちますので植え付けた後は支柱を立てるようにします。
8-3. スターチスに適した土は?
スターチスを育てるのに適した土は水はけがよいもの、そして中性~弱アルカリ性の土にしましょう。
市販の草花培養土を使っても大丈夫です。
地植えの場合は、植える2週間ほど前に、苦土石灰を混ぜ込んでおきましょう。
1週間前には堆肥、腐葉土を2~3割混ぜて土づくりをしておいてください。
8-4. 水やりの方法
鉢植えの場合は、土の表面をよく見ておきましょう。
乾燥してきたらたっぷりと水を与えるようにします。
水を与えすぎると弱い茎になってしまいますので注意してください。
地植えの場合は水やりは特に必要ありません。
8-5. スターチスに与える肥料
スターチスに与える肥料は、植え付ける土に緩効性肥料を混ぜておきます。
鉢植えの時は、2~5月に1度肥料を与えるか、薄めた液体肥料を2週間に1度水やりのかわりに与えるかになります。
いずれにしましても、肥料の与えすぎは株のバランスが悪くなりますので、そこまで神経質に与える必要はないでしょう。
8-6. 植え替え
スターチスは一年草の場合は植え替えは必要ありません。
宿根草の鉢植えの時は1~2年に一度植え替えるようにします。
2~3月にそれまでよりも一回り大きい鉢を用意して植え替えてください。
植え替えの方法は最初に植えつけた時と同じ方法です。
8-7. 剪定の時期と方法
スターチスの枯れた葉っぱ、花はそのままにしておくと、湿気や病気の原因となってしまいますので、こまめに取り除くようにしましょう。
開花期の5~7月の間は注意しておきましょう。
8-8. スターチスに気をつけたい病気、害虫について
スターチスに気をつけたい病気と害虫は、立ち枯れ病とアブラムシになります。
立ち枯れ病は、土にある病原菌に感染することで、株全体の生育が悪くなってしまう病気です。
根詰まり、過湿、肥料不足などが注意することとなります。
清潔な土に植えることと、水はけと風通しの良い場所を選んで育ててください。
アブラムシは、年中発生しやすい害虫です。
スターチスの栄養を吸い取ってしまいますので、弱ってしまいます。
風通しを良くすることと、見つけた時は殺虫剤を散布して駆除することが必要となります。
3月頃に殺虫剤を散布することで春に発生するアブラムシを予防することができます。
心を込めて、育てているスターチスを病気や害虫からしっかり守るようにしましょう。
8-9. 注意点
スターチスを育てる上での注意点としては、水や堆肥を与えすぎないことです。
与えすぎることで、茎が伸びすぎてしまい見た目のバランスが悪くなってしまいます。
梅雨時期は屋内、軒下などで雨があまりかからないようにしましょう。
またスターチスは寒さには比較的強いとされていますが、霜には弱いのが特徴です。
霜に当たってしまうと枯れてしまうので注意してください。
地植えなど屋外で育てている場合は12月頃には株元を腐葉土、ワラで覆うといいでしょう。
スターチスは育てるのはちょっぴり難しいとされていますが、気をつけて愛情を込めて育ててあげてください。
雨に当たり続けますと、病気になりやすいので、初めて作る時は花壇よりも場所を移動できる鉢植えの方が育てやすいといえるでしょう。
8-10. 種まきで増やしていくことができます
種を収穫した場合は、毛に包まれています。
このままでは水を吸いにくく発芽しにくい状態ですので、種と砂を混ぜて手で揉み、毛を切るようにしましょう。
(市販の種は最初から毛が取り除かれているものもあります)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スターチスの花言葉、特徴、育て方についてまとめて紹介しました。
スターチスは乾燥には強いのですが、高温、多湿に弱くて夏越しが難しいといわれます。
しかし種をまき増やしていくことで毎年楽しむことができますし、切り花にする時は水の吸い上げが悪くなりますので、満開になってからにしてください。
切り花として楽しんだ後は、ドライフラワーにしてさらに長く楽しむことができます。
そのような楽しみ方がありますので人にプレゼントしても喜ばれることでしょう。
花言葉の意味も素敵なものばかりですのでぜひ育てたり、人に贈ってみたりしてください。
8. スターチスの育て方
スターチスの育て方のポイントは、水はけと風通しの良い場所を選ぶということにあります。
なぜならばスターチスは暑さ、湿気に弱いからです。
湿気が多い環境では株が傷んでしまいますので注意が必要です。
それではスターチスの育て方を見ていきましょう。
8-1. 種まきは9~10月
スターチスの発芽適温は20℃ぐらいですので種まきは9~10月に行います。
育苗箱に土を入れて準備をします。
種をばらまいて薄く土をかぶせておきます。
土が乾かないように水を与えると、3~5日ほどで発芽します。
本葉が2~3枚になってきたら、育苗ポットへ植え替えましょう。
さらに土が乾かないように水を与えながら週に1度ぐらいは薄めた液体肥料をあげるとよいでしょう。
本葉が8~10枚ほどに育ちましたら、鉢か、地面に植え替えを行います。
8-2. 苗植えは10~11月
スターチスは鉢に植える場合も、地植えも10月~11月に行います。
植え付ける時は根を傷つけないように気をつけて行ってください。
鉢植えの場合は苗よりも一回り大きい鉢を用意してください。
根についている土は落さずにそのまま植え替えましょう。
地植えの場合は、日当たりと水はけがよい場所を選んでください。
株同士の感覚は30センチほど空けるようにしましょう。
株が大きく育ちますので植え付けた後は支柱を立てるようにします。
8-3. スターチスに適した土は?
スターチスを育てるのに適した土は水はけがよいもの、そして中性~弱アルカリ性の土にしましょう。
市販の草花培養土を使っても大丈夫です。
地植えの場合は、植える2週間ほど前に、苦土石灰を混ぜ込んでおきましょう。
1週間前には堆肥、腐葉土を2~3割混ぜて土づくりをしておいてください。
8-4. 水やりの方法
鉢植えの場合は、土の表面をよく見ておきましょう。
乾燥してきたらたっぷりと水を与えるようにします。
水を与えすぎると弱い茎になってしまいますので注意してください。
地植えの場合は水やりは特に必要ありません。
8-5. スターチスに与える肥料
スターチスに与える肥料は、植え付ける土に緩効性肥料を混ぜておきます。
鉢植えの時は、2~5月に1度肥料を与えるか、薄めた液体肥料を2週間に1度水やりのかわりに与えるかになります。
いずれにしましても、肥料の与えすぎは株のバランスが悪くなりますので、そこまで神経質に与える必要はないでしょう。
8-6. 植え替え
スターチスは一年草の場合は植え替えは必要ありません。
宿根草の鉢植えの時は1~2年に一度植え替えるようにします。
2~3月にそれまでよりも一回り大きい鉢を用意して植え替えてください。
植え替えの方法は最初に植えつけた時と同じ方法です。
8-7. 剪定の時期と方法
スターチスの枯れた葉っぱ、花はそのままにしておくと、湿気や病気の原因となってしまいますので、こまめに取り除くようにしましょう。
開花期の5~7月の間は注意しておきましょう。
8-8. スターチスに気をつけたい病気、害虫について
スターチスに気をつけたい病気と害虫は、立ち枯れ病とアブラムシになります。
立ち枯れ病は、土にある病原菌に感染することで、株全体の生育が悪くなってしまう病気です。
根詰まり、過湿、肥料不足などが注意することとなります。
清潔な土に植えることと、水はけと風通しの良い場所を選んで育ててください。
アブラムシは、年中発生しやすい害虫です。
スターチスの栄養を吸い取ってしまいますので、弱ってしまいます。
風通しを良くすることと、見つけた時は殺虫剤を散布して駆除することが必要となります。
3月頃に殺虫剤を散布することで春に発生するアブラムシを予防することができます。
心を込めて、育てているスターチスを病気や害虫からしっかり守るようにしましょう。
8-9. 注意点
スターチスを育てる上での注意点としては、水や堆肥を与えすぎないことです。
与えすぎることで、茎が伸びすぎてしまい見た目のバランスが悪くなってしまいます。
梅雨時期は屋内、軒下などで雨があまりかからないようにしましょう。
またスターチスは寒さには比較的強いとされていますが、霜には弱いのが特徴です。
霜に当たってしまうと枯れてしまうので注意してください。
地植えなど屋外で育てている場合は12月頃には株元を腐葉土、ワラで覆うといいでしょう。
スターチスは育てるのはちょっぴり難しいとされていますが、気をつけて愛情を込めて育ててあげてください。
雨に当たり続けますと、病気になりやすいので、初めて作る時は花壇よりも場所を移動できる鉢植えの方が育てやすいといえるでしょう。
8-10. 種まきで増やしていくことができます
種を収穫した場合は、毛に包まれています。
このままでは水を吸いにくく発芽しにくい状態ですので、種と砂を混ぜて手で揉み、毛を切るようにしましょう。
(市販の種は最初から毛が取り除かれているものもあります)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スターチスの花言葉、特徴、育て方についてまとめて紹介しました。
スターチスは乾燥には強いのですが、高温、多湿に弱くて夏越しが難しいといわれます。
しかし種をまき増やしていくことで毎年楽しむことができますし、切り花にする時は水の吸い上げが悪くなりますので、満開になってからにしてください。
切り花として楽しんだ後は、ドライフラワーにしてさらに長く楽しむことができます。
そのような楽しみ方がありますので人にプレゼントしても喜ばれることでしょう。
花言葉の意味も素敵なものばかりですのでぜひ育てたり、人に贈ってみたりしてください。
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