ジャスミンは白や黄色の、小さい上品で可憐な花を咲かせます。
ディズニープリンセスの名前にもなっていますね。
でも、一番有名なのはその香りです。
花のことは知らなくても、その香りのアロマや香水は皆さんご存知でしょう。
また、ジャスミンティーもあまりにも有名で、飲んだことのない方はいないくらいだと思います。
そんなジャスミンの花言葉や育て方などをご紹介します。
- ジャスミンはどんな花?
- ジャスミンの花言葉は?
- ジャスミンの色別花言葉はあるの?
- ジャスミンの名前の由来
- ジャスミンの使い道いろいろ
- ジャスミンの開花時期
- ジャスミンを育てる時のポイント
- ジャスミンの品種
- ジャスミンではない?
- まとめ
1. ジャスミンはどんな花?
ジャスミンはモクセイ科ソケイ属の常緑低木です。
つる性のものもあります。
インド・ヒマラヤ原産で、古くはエジプトでも栽培されており、かのクレオパトラが愛した花と言われています。
仲間は300種類ほどあり、その香りが有名ですが品種によっても違いがあります。
お茶も日本で良く見かけますがこれも品種によります。
和名の一つは「素馨」、ソケイと読みます。
ソケイの花はジャスミンなのね、と思う方もいるのではないでしょうか?漢字も綺麗ですね。
また香りがとても強く、精油になったりお茶になったりするのは、アラビアジャスミン、和名「茉莉花」マツリカという種類です。
これもまた女性の名前にできそうな美しい名前です。
2. ジャスミンの花言葉は?
花言葉は、見た目の感じから付けられる場合と、そのものの持つ性質から付けられる場合とがありますが、ジャスミンはどちらでしょうか?小さく可憐な花ジャスミン。
太古の昔から愛されてきた花ですので、花言葉も可愛らしいのでしょうか?プレゼントにも良い花ですし、参考に知っておくと便利ですよね。
次には花言葉をご紹介します。
2-1. 「愛想の良さ」
小さくて誰にでも手に取れる花。
また、良い香りを常に周りに振りまいているところが、愛想の良さととられたのでしょう。
2-2. 「愛らしさ」
これは見たままを表現した言葉です。
花が小さく可愛らしく咲く様をそのまま表したのでしょう。
つぼみから色が付いていて花姿を楽しめるので、つぼみも含めての言葉かもしれません。
2-3. 「官能的」
強い香りを放っているところからの、また夜になると特に香りが強くなる種類があることからの連想と思われます。
絶世の美女クレオパトラがこの花と香りを好んだと言われている史実からの想像もあるのでしょうね。
3. ジャスミンの色別花言葉はあるの?
花言葉の中には、その花の色別に言葉を持つものもありますが、ジャスミンはどうでしょうか?ジャスミンの花の色は3色で、白・黄色・ピンクです。
全て花の雰囲気に合った可憐な柔らかい色です。
次は色別の花言葉をご紹介します。
3-1. 白いジャスミン
「温和」「温順」「柔和」などがあります。
清楚なイメージからの連想でしょうか。
華やかさは無いのですが、ひっそりと控えめに咲き、すぐ摘めることからもこのような言葉が付けられたのでしょう。
また「好色」というのもあります。
これは前の「官能的」という花言葉と同じ理由だと思います。
3-2. 黄色いジャスミン
「優美」「優雅」「上品」などです。
白ジャスミンよりは明るく綺麗なイメージで、でも控えめな感じはそのままですのでこの様な言葉になったのではないでしょうか。
女性に贈る花としては最高の花言葉で、きっと喜ばれるでしょう。
3-3. ピンクのジャスミン
ピンクのジャスミンには、特に色としての花言葉はありません。
但し、ハゴロモジャスミンという種類で、白と薄いピンクの花をつける品種があります。
このハゴロモジャスミンには「官能的な愛」「誘惑」など個別の花言葉があります。
これは薄い羽衣をまとったような姿で夜に強い香りを放つことから来たと思われます。
また「あなたは私の物」という言葉もあり、これは、インドでは恋人から送られたこの花を、愛の証として髪に編み込む風習からだと思われます。
髪に編み込むなんてロマンチックですね。
4. ジャスミンの名前の由来
英名の「Jasmine(ジャスミン)」の語源は、ペルシャ語で“神からの贈り物”を意味する「yasmin(ヤースミーン)」からきていると言われています。
薫り高いところが神からの贈り物と言われた所以でしょうか。
また和名の「茉莉花(まつりか)」の語源は、サンスクリット語で“白い香り”を意味する「mallika(マリカー)」が変化したものだと言われています。
5. ジャスミンの使い道いろいろ
ジャスミンはその可愛らしい姿を鑑賞する他にも色々と使い道があり、ひょっとしたらそちらの方が有名かもしれません。
古くからずっと愛されてきたのも、実用的に利用できることが大きく影響しています。
実用的な使われ方をいくつかご紹介します。
5-1. 香りとして使う
ジャスミンは“香りの王様”と言われるくらいで、これが最も有名な使い方かもしれません。
抽出した成分が香水やアロマオイルの香りの原料となっています。
この香り成分が取れるのは花からで、その香りは優雅で甘いグリーンノートです。
夜に香る花なので、未明に収穫して香りを抽出します。
特に手摘みのものは珍重され高価です。
この香りの効果は、リラックス効果が一番有名です。
そのリラックス効果から、うつ病や気分がふさぐときにも良いとされます。
また婦人科系の不調にも、ホルモンバランスを整えるので、良く効く香りとされています。
マッサージオイルに混ぜたり、シーツに垂らしたりして使われると良いでしょう。
5-2. お茶として使う
お茶はジャスミンティーとして、コンビニなどでもペットボトルで販売されているのを必ず見かけます。
これに使われる品種が「茉莉花(アラビアジャスミン)」です。
花を摘んで茶葉に香りを移すという方法がとられています。
このお茶の効能も、リラックス・精神安定効果に加え美肌効果やアンチエイジング効果もあるという話もあります。
中華料理の最後に出てくることも多いですが、飲むとさっぱりします。
5-3. 恋愛運アップに使う
また、実効と言っていいかどうかわかりませんが、ジャスミンティーは恋愛運アップに効果を発揮すると言われています。
飲めば異性との良縁を引き寄せると言われているんです。
絶世の美女クレオパトラが香りを好んだことから、あやかれるという理由もあるのでしょう。
美肌効果もありますから、それも影響しているかもしれません。
また、飲む時間は朝がおすすめだと言われています。
6. ジャスミンの開花時期
ジャスミンの開花は、種類によって違いますが3月から6月や7月から10月など、春から秋のうちの3か月間ほどです。
熱帯・亜熱帯地方の花なので温かい時期の場合が多くなります。
7. ジャスミンを育てる時のポイント
ジャスミンは常緑の低木なので、そんなに大きくなるわけではありません。
鉢植えなのでも十分楽しめます。
庭で直植えすることも可能ですが、もともとが熱帯の植物ですから寒さには弱いので、5度を下回らないような場所に植えることが必要です。
また実をつけること自体がとても珍しいので、種を購入して蒔くことも可能ではありますが、通常は挿し木で増やした苗を購入することになります。
植え付け時期にホームセンターや園芸店などで手に入れることが出来ます。
7-1どの品種を選ぶか?.
ジャスミンを育てるのはそんなに難しくはありませんが、品種によっては中級以上の扱いになる場合があります。
ですが、気を付けるポイントを押さえれば、そんなに難しい植物ではありません。
日本で良く販売されているのは、前でご紹介した、小さく星のように見える花が魅力的なハゴロモジャスミン。
また、強い香りが特徴的でお茶の原料となるアラビアジャスミン(茉莉花)などです。
その他、花姿のお好みで選んで下さい。
7-2. 植え付けの時期
春植えにする場合は3月下旬から4月下旬くらい、秋植えも出来、その場合は9月下旬から10月下旬くらいに植え付けをします。
気候的に暑くもなく寒くもない、ちょうどよい季節ということですね。
この時期に苗を購入して植えます。
7-3. 土の性質
土は酸性のものは避けなければなりません。
中性から弱アルカリ性の土を使いましょう。
一番良いのは“ハーブ用”として売られているものです。
鉢植えの場合は、そこに砂利やネットなどを敷き水はけを良くして下さい。
鉢の真ん中に、苗が入るくらいの穴を作っておいて植え付けます。
直植えの場合には、成分をご自身で整えることが必要となります。
また水はけがとても重要なので、溝を作るなど水はけに対する配慮も必要です。
どちらの場合も植え付けたらたっぷり水を上げて下さい。
7-4. 日当たり
ジャスミンは日当たりを好むので、日の良く当たる場所で育てます。
但し夏の強い直射日光は、葉が焼けますので、半日蔭に置くなど注意が必要です。
鉢植えの場合には、真夏と真冬以外は1日中日が当たる場所に置きます。
真夏は半日蔭になるように気を使い、冬場は日の当たる窓辺に置くのが最適です。
直植えの場合は、真夏は半日蔭を作ってあげ、真冬は5度以下にならない工夫が必要です。
気温が5度以下になるような地方では、直植えは避けた方が無難です。
7-5. 水やり
ジャスミンは乾燥に弱いので、鉢植えの場合は日々の水やりは欠かさない様にしましょう。
直植えは、水はけの問題からも反対に、あげすぎないように注意します。
また水やりの際には、葉にかけずに根元にあげて下さい。
乾燥には弱いのですが、日本の場合は雨季の雨の多さにも注意が必要です。
鉢植えの場合は雨が直接かからない様に雨除けを、また直植えの場合には、わらを使うなど特に工夫が必要です。
7-6. 肥料
肥料は“窒素”“リン酸”“カリ”などが配合のもの。
園芸店で“ハーブ用”として販売されているものが間違いありませんので、それを使うと良いでしょう。
これを寒い時期(寒肥)、2月くらいと、花の後に与えると生育に役立ちます。
7-7. 剪定
花が終わったら、すぐ剪定しましょう。
新しい芽ばかりに養分が回らないように、上に上に大きくなりすぎない様に意識するくらいで大丈夫です。
脇から出てきたつるを切るイメージで、大きいつるを切らない様にして下さい。
翌年の花の付きが違ってきますので必ず行いましょう。
7-8. 植え替え
鉢植えの場合、根が鉢底から出てきたら根詰まりしない様に植え替えをおすすめします。
ジャスミンの根はデリケートなので、その際には根を傷つけないように注意して行って下さい。
一回り大きい鉢にそっと植え替えるのがポイントです。
7-9. 挿し木に挑戦
花が終わった後に、十分に育っている固くて太い枝を選びます。
その枝の5節くらいを目安に、つぶさないように斜めに切ります。
出来れば発根促進剤を利用しましょう。
土に刺し根元は盛り土にします。
その後たっぷり水やりをして水を切らさないようにします。
しばらく日蔭に置くのもポイントです。
根が出てくれば成功です。
8. ジャスミンの品種
300種類以上の品種を持つジャスミン。
その花の姿や色、香りなど日本でも親しまれている品種は数多くあります。
ジャスミンと言えば“香り”ですが香りがない品種もあるんです。
何で楽しむか?選ぶ際のご参考になるよう、代表的な品種をご紹介します。
8-1. ハゴロモジャスミン
ジャスミンの花姿として、一番思い浮かべられる方が多いのではないでしょうか?ちょっとピンクがかった白の5枚の花弁を開かせて、小さいお星さまのような可憐な花姿です。
日本でも一番流通しています。
ツル性で鉢植えにするのに適しており、4月ごろに30から40個ほどの花を咲かせます。
その中でもミルキーウェイという名前の付いたものが人気です。
星が集まったように見えることからの名前で、咲くと本当に愛らしい姿を見せてくれます。
8-2. アラビアジャスミン(茉莉花)
これがジャスミンティーになる品種です。
白い小さなバラのようにも見える上品な花姿です。
その花も魅力的ですが、このジャスミンの特徴は何と言っても香りです。
花期は7~9月で甘い芳香を放つ花は日没から朝に咲きます。
これを朝に摘んで香り成分の抽出に使ったり、また緑茶葉に香りを移してジャスミンティーにします。
8-3. コモンジャスミン
ハゴロモジャスミンに近い品種ですが花自体が大きいのが特徴です。
また花期も長く初夏から秋まで花を咲かせます。
また香料に主に利用されるため芳香が良い花です。
最近人気の「ホワイトプリンセス」などはこの種類を改良したものです。
耐寒性もあるため育てやすい品種の一つです。
8-4. オウバイ(黄梅)
読んで字のごとく、梅の花に花姿が似ていることからこの名前になりましたが、ジャスミンの一種です。
花は黄色くて可憐です。
日本では江戸時代など早くから栽培されてきていて、盆栽などに使われています。
但し、香りはほとんどありません。
花期は、ジャスミンの仲間にしては珍しく2月頃です。
そのことから中国では、迎春の花として有名です。
9. ジャスミンではない?
ジャスミンと名の付く花の中で、品種的にはジャスミンではないものもあります。
どこかしら似ているところがあり、そのような名づけになったのでしょう。
芳香がジャスミンに似ていることに由来することが多いので、芳香を楽しみたい場合には選択肢の一つになるのではないでしょうか。
混同する場合も多いので“ジャスミンではないジャスミン”もご紹介します。
9-1マダガスカルジャスミン
芳香があることと白い小さな花姿がジャスミンにしていることから付けられた名前です。
常緑でつる性なのもハゴロモジャスミンと同じですがこれはガガイモ科です。
9-2. カロライナジャスミン
こちらもジャスミンに似た芳香を持つことから、名づけされました。
黄色くて小さい(1センチほどの)ラッパのような花を咲かせる可愛らしい花です。
やはりつる性でマチン科です。
但しこの植物には毒があるので注意が必要です。
ジャスミンティーにするアラビアジャスミンとは花の色も姿も違うので、間違いにくいとは思いますが、くれぐれも口にしないように注意が必要です。
ペットにも要注意です!
9-3シルクジャスミン(月橘)
同じくジャスミンに似た芳香を持つ花です。
花姿も白く似ています。
ミカン科の植物で観葉植物に仕立てたものが人気があります。
多少耐寒性があるため育てやすいので、こちらを選択するのも良いのではないでしょうか。
またこのジャスミンは、風水的にも恋愛運アップ効果があるとされています。
東南・東・南西などに置くとさらに効果的ですので、試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
花が小さくて可憐なジャスミンについてご紹介しました。
花姿が可愛らしいので見て楽しむことも出来ますが「香りの王様」と呼ばれるほどの芳香を楽しみたい方が多いと思います。
芳香も、リラックスに良いだけではなく婦人科系にも効く香りで、健康と美容のためにも傍に置くと良いでしょう。
ジャスミンティーにして飲めば、やはりハーブとしての効果と、恋愛運アップにまで効果があります。
育てる際にも水はけの良さが保てれば、後は少しの注意で繰り返し楽しむことができる植物ですので、次回の植え付け時期には挑戦してみたらいかかでしょうか?是非、ご自身で咲かせたジャスミンでリラックスしてみて下さい。
3. ジャスミンの色別花言葉はあるの?
花言葉の中には、その花の色別に言葉を持つものもありますが、ジャスミンはどうでしょうか?ジャスミンの花の色は3色で、白・黄色・ピンクです。
全て花の雰囲気に合った可憐な柔らかい色です。
次は色別の花言葉をご紹介します。
3-1. 白いジャスミン
「温和」「温順」「柔和」などがあります。
清楚なイメージからの連想でしょうか。
華やかさは無いのですが、ひっそりと控えめに咲き、すぐ摘めることからもこのような言葉が付けられたのでしょう。
また「好色」というのもあります。
これは前の「官能的」という花言葉と同じ理由だと思います。
3-2. 黄色いジャスミン
「優美」「優雅」「上品」などです。
白ジャスミンよりは明るく綺麗なイメージで、でも控えめな感じはそのままですのでこの様な言葉になったのではないでしょうか。
女性に贈る花としては最高の花言葉で、きっと喜ばれるでしょう。
3-3. ピンクのジャスミン
ピンクのジャスミンには、特に色としての花言葉はありません。
但し、ハゴロモジャスミンという種類で、白と薄いピンクの花をつける品種があります。
このハゴロモジャスミンには「官能的な愛」「誘惑」など個別の花言葉があります。
これは薄い羽衣をまとったような姿で夜に強い香りを放つことから来たと思われます。
また「あなたは私の物」という言葉もあり、これは、インドでは恋人から送られたこの花を、愛の証として髪に編み込む風習からだと思われます。
髪に編み込むなんてロマンチックですね。
4. ジャスミンの名前の由来
英名の「Jasmine(ジャスミン)」の語源は、ペルシャ語で“神からの贈り物”を意味する「yasmin(ヤースミーン)」からきていると言われています。
薫り高いところが神からの贈り物と言われた所以でしょうか。
また和名の「茉莉花(まつりか)」の語源は、サンスクリット語で“白い香り”を意味する「mallika(マリカー)」が変化したものだと言われています。
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