皆さんはヒトリシズカという花を知っていますか?
ヒトリシズカは白い花をつけ、まるでヘアブラシのような個性的な形の花をつけるのが特徴です。
そんな個性的なヒトリシズカですが、花言葉や開花時期、育てる上での注意点等はあるのでしょうか。
今回はヒトリシズカについて解説していきたいと思います。
- ヒトリシズカとはどんな花?
- ヒトリシズカの名前の由来
- ヒトリシズカの花言葉
- ヒトリシズカの育て方と注意点
- まとめ
1. ヒトリシズカとはどんな花?
10センチから30センチほどの大きさになる山野草で、白い花をつけます。
森林等の日陰のある湿った場所に自生し、耐寒性、耐暑性ともにあり、特に寒さに強い植物です。
花がヘアブラシのような個性的な形をしているため、初めて目にしたときは花だとは判断できないかもしれません。
2. ヒトリシズカの名前の由来
ヒトリシズカは漢字では「一人静」と書き、静御前が一人で舞っている姿からつけられた花の名前だといわれています。
2-1. 静御前とは?
静御前とは源義経の愛妾で、生没年は不詳ですが平安時代の末期から鎌倉時代の初期まで生きていたとされています。
源義経は兄である源頼朝のそばで天下統一のために日夜働いてきたのですが、源頼朝と対立してしまい追われる身となってしまいます。
静御前と共に源義経は逃げるのですが、吉野で別れ、そのうちに静御前は捕まってしまいます。
源頼朝の妻である北条政子が静御前に鶴岡八幡宮で舞わせた際に、「しづやしづ しづのをだまき くりかへし 昔を今に なすよしもがな」「吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき」と、源頼朝にとって反逆者である源義経へ向けて恋い慕う歌を歌ったことも有名です。
もちろん源頼朝は激昂しますが、舞う姿のあまりの美しさと歌の内容に妻、北条政子が源頼朝を諫め、静御前は命を奪われませんでした。
そのころ、静御前は源義経の子供を身ごもっており、無事出産できたのですが、生まれてきたのが男の子だったがために源頼朝の命により由比ヶ浜に沈められてしまいます。
その後、静御前は京に帰されますが、それから消息を絶ってしまいます。
なので、死因は判然としません。
そんな、舞いの才に恵まれ、一途に源義経を想いながらも捕らえられ、源義経との子供すら殺されてしまうという悲しい運命をたどった静御前を偲んで名前をつけられたのが「ヒトリシズカ」という花です。
3. ヒトリシズカの花言葉
3-1. 隠された美
葉に包まれて花を咲かせる姿から、この花言葉がつけられました。
主張がましくなく、静かにひっそりとしながらも凛と咲くヒトリシズカらしいですね。
3-2. 静謐
話し言葉ではあまり使われないので耳慣れない言葉かもしれませんが、「静謐」は「静かで穏やかなこと、落ち着いていること。
また、そのさま」という意味です。
ヒトリシズカらしい、花の名前にぴったりな花言葉です。
3-3. 愛にこたえて
逃亡中源義経と別れてから、捕らえられてしまった後も静御前が源義経を一途に想っていたことからつけられた花言葉です。
花言葉の背景に物語があるので、言葉に説得力があります。
静御前の静かな悲しみがうかがえる言葉でもあります。
4. ヒトリシズカの育て方と注意点
4-1. 開花時期
ヒトリシズカの開花時期は4月から5月の春先です。
4-2. 地植えと鉢植え、どちらが向くのか
どちらでも問題ありませんが、地面に植えるのなら日差しがあまり強くないところに植えるのが好ましいです。
日光に弱いので、木の下などの日中は日陰になる場所に植えると良いでしょう。
4-3. ヒトリシズカを置く場所
ヒトリシズカは日光に弱く日焼けしてしまうので、比較的明るい日陰が好ましいです。
もともとヒトリシズカは木の下などの日陰に自生します。
ですが、芽が出て花が咲き終わるころまでは日光の当たる場所が好ましく、咲き終わり季節が春から夏になろうとしているころからは日陰に置くのが良いでしょう。
耐寒性に優れているので、冬は凍結したりしない限りは問題ありません。
4-4. 水やり
ヒトリシズカは乾燥を嫌うので土が常に湿り気を含むくらいがちょうど良いです。
特に夏場は気温や日光のせいですぐに乾燥しやすいので、土の表面が乾いていたら水やりをしましょう。
冬場も完全に土が乾かないよう注意する必要があります。
4-5. 肥料
開花前の3月から花が咲き終わる5月までに与えるのが良いとされています。
また、年2回の肥料まきの2回目は、タネまきが終わる9月から10月の間に与えると良いでしょう。
4-6. 病気
ヒトリシズカがかかる病気は特にありません。
4-7. 害虫
ヨトウムシがヒトリシズカにとっての害虫で、夜に活動するので「夜盗虫」と呼ばれています。
夜行性で、大量に発生してしまうと植物を食べる音が聞こえてきます。
ヨトウムシは蛾の幼虫で、ヒトリシズカの開花時期である4月5月が孵化する時期です。
孵化すると植物の葉に卵を産みます。
日中は茂みや土の中にいて夜に活動するので見つけづらいかもしれませんが、サイズは約5センチにもなるので探しやすいでしょう。
集団で活動し、それに加え葉脈以外を食べてしまう雑食の虫なので早めの対処が必要です。
卵の段階で見つけられた場合は葉ごと切り落とします。
ヨトウムシに効果のある殺虫剤で駆除するのも有効です。
大きくなってしまってからは誘殺剤をまく方法もあります。
ヒトリシズカが食べつくされる前に迅速に対処しましょう。
まとめ
今回はヒトリシズカについて解説しました。
一途に源義経を想う静御前のストーリーがあり、名付けられた「ヒトリシズカ」という名前。
なんとも切なく、しかし凛とした美しさもあります。
素朴で素敵な花ですね。
これを読んで、ヒトリシズカについて少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
3. ヒトリシズカの花言葉
3-1. 隠された美
葉に包まれて花を咲かせる姿から、この花言葉がつけられました。
主張がましくなく、静かにひっそりとしながらも凛と咲くヒトリシズカらしいですね。
3-2. 静謐
話し言葉ではあまり使われないので耳慣れない言葉かもしれませんが、「静謐」は「静かで穏やかなこと、落ち着いていること。
また、そのさま」という意味です。
ヒトリシズカらしい、花の名前にぴったりな花言葉です。
3-3. 愛にこたえて
逃亡中源義経と別れてから、捕らえられてしまった後も静御前が源義経を一途に想っていたことからつけられた花言葉です。
花言葉の背景に物語があるので、言葉に説得力があります。
静御前の静かな悲しみがうかがえる言葉でもあります。
4. ヒトリシズカの育て方と注意点
4-1. 開花時期
ヒトリシズカの開花時期は4月から5月の春先です。
4-2. 地植えと鉢植え、どちらが向くのか
どちらでも問題ありませんが、地面に植えるのなら日差しがあまり強くないところに植えるのが好ましいです。
日光に弱いので、木の下などの日中は日陰になる場所に植えると良いでしょう。
4-3. ヒトリシズカを置く場所
ヒトリシズカは日光に弱く日焼けしてしまうので、比較的明るい日陰が好ましいです。
もともとヒトリシズカは木の下などの日陰に自生します。
ですが、芽が出て花が咲き終わるころまでは日光の当たる場所が好ましく、咲き終わり季節が春から夏になろうとしているころからは日陰に置くのが良いでしょう。
耐寒性に優れているので、冬は凍結したりしない限りは問題ありません。
4-4. 水やり
ヒトリシズカは乾燥を嫌うので土が常に湿り気を含むくらいがちょうど良いです。
特に夏場は気温や日光のせいですぐに乾燥しやすいので、土の表面が乾いていたら水やりをしましょう。
冬場も完全に土が乾かないよう注意する必要があります。
4-5. 肥料
開花前の3月から花が咲き終わる5月までに与えるのが良いとされています。
また、年2回の肥料まきの2回目は、タネまきが終わる9月から10月の間に与えると良いでしょう。
4-6. 病気
ヒトリシズカがかかる病気は特にありません。
4-7. 害虫
ヨトウムシがヒトリシズカにとっての害虫で、夜に活動するので「夜盗虫」と呼ばれています。
夜行性で、大量に発生してしまうと植物を食べる音が聞こえてきます。
ヨトウムシは蛾の幼虫で、ヒトリシズカの開花時期である4月5月が孵化する時期です。
孵化すると植物の葉に卵を産みます。
日中は茂みや土の中にいて夜に活動するので見つけづらいかもしれませんが、サイズは約5センチにもなるので探しやすいでしょう。
集団で活動し、それに加え葉脈以外を食べてしまう雑食の虫なので早めの対処が必要です。
卵の段階で見つけられた場合は葉ごと切り落とします。
ヨトウムシに効果のある殺虫剤で駆除するのも有効です。
大きくなってしまってからは誘殺剤をまく方法もあります。
ヒトリシズカが食べつくされる前に迅速に対処しましょう。
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