疎まれるとは？疎まれる人の特徴・類語・反対語 | SPITOPI

表立って嫌われているわけではないのですが、なるべく距離感を置いたり接する機会がないように避けられてしまう人がいます。

人から遠ざけられ関係性を持たないようにされてしまう、いわゆる「疎ましい人」ですが、どうして敬遠されてしまうのか考えた事はあるでしょうか。

人間にはいろいろな性格や性質を持った人が沢山いるので、馬が合わない人がいても不思議ではありません。

必ず何らかの理由があると思われますが、今回はそんな「疎まれる」とはどのような事をいうのかを具体的に紹介したいと思います。

もしかすると自分に当てはまる可能性もあるのでぜひ参考にしてみてください。

1. 疎まれるとは

疎まれるとは「疎む」という動詞の受動体であり、辞書を引いてみるといくつかの意味が挙がってきます。

"嫌だと思う事や人物""嫌いに思って遠ざける事""わざわざ親しまない"といった意味を持ち、「疎まれる」は受身である事から嫌われたり、距離を置かれ避けられる事を意味します。

また態度やその避け方も露骨ではなく微妙であり、相手に伝わるか伝わらないかの曖昧な状態をキープする事も特徴かもしれません。

態度が曖昧なため相手に伝わっていない場合も多く、相手は好かれている、懐かれている、仲間だと思っていると思っている場合も少なくありません。

また一緒にいるだけで面倒臭く、厄介ごとが起きてしまう事も少なくないので、余計に遠回しにして触れないように倦厭する心理が働いてしまうのかもしれません。

2. 疎まれるの類義語

2-1. 嫌悪感を抱かれる

憎み嫌うこと。

不愉快に思うこと。

2-2. 忌避される

忌み避けること。

嫌って避けること。

2-3. 蛇蝎のように嫌われる

蛇と蝎さそり。

人が恐れ嫌い避けるもののたとえ。

3. 疎まれるの対義語

3-1. 親しまれる

睦まじくされる。

他人から隔てなく交流を望まれる。

誰からも好かれる。

3-2. 慕われる

好きだと言ってもらえること。

頼りにされたり、心の拠り所にされること。

存在に気持ちを込めてもらえること。

4. 疎まれやすい存在や立場

4-1. 上司や先輩など目上の人

上司や先輩、または自分より立場が上の人というものは人に疎まれやすいのは仕方ないかもしれません。

どうしても指示を出す立場ですし、真っ当な事をしていても陰で文句を言われたり噂をされたり、場合によっては嫌われてしまうかもしれません。

ですが実際に立場を利用して力関係に物を言わせたり、他人には厳しく自分には甘い、人によって態度が変わるなどといった事が多いのも事実で、逆らえないのをいい事に不快にさせられる事もあるので疎まれる事もあるかもしれません。

また立場が上なので現場や仕事場に行く事でその場の空気が変わるため、目下の人は作業や業務がやりにくくなりいつも通りできないのでストレスが溜まってしまう事もあるようです。

4-2. 嫁・姑

嫁・姑問題は永遠のテーマだと言われています。

またその姑の娘である小姑や、夫である舅も嫁いだ側からすれば疎ましい存在だといえるでしょう。

そして、当然姑からすると可愛い息子を盗った嫁は気に食わず疎ましい存在である事には間違いありません。

もちろん仲良くされている方達も沢山いるため全員が嫁姑問題を抱えているわけではありませんが、やはり嫁と姑は特に女性同士なので、細かいことが気になったり合わないと感じた場合は、何かしらの諍いや問題が勃発してしまう可能性は非常に高くなってしまうでしょう。

夫である息子が間に入って両者を上手に取り持ったり、頭を使って丸く収めることができれば、長々と続くこの問題にも雪解けが来るのかもしれません。

4-3. ボスママ

ボスママとはママ友の中の頂点に立つ人物の事であり、この人物に嫌われたり目を付けられてしまうと一巻の終わりだと言っても過言ではありません。

ママ友は子供を通じて知り合った関係なので、自分の感性や感覚で繋がった友達とは内容が違ってきます。

自分が主体ではなく子供同士の付き合いの延長として仲良くするわけですから、気が合う方が珍しいのかもしれません。

またいわゆる女子カーストというものがあり、女性同士の間で夫の所得や職業、持っているブランドや子供の成績、住んでいる場所などで格付けをし、順位を決めることで自分がどこのグループに属するか、またはどの位置にいるのかを認識するシステムがあるのも事実です。

その中から全ての格付けに置いて総合点が高い人がボスママに君臨する事になり、そのボスママがいう事が絶対的になってしまう事が世間でいうママ友問題になります。

大変つまらなく馬鹿らしいと思うかもしれませんが、保育園や幼稚園に我が子を通わせる母親としては、自分の子がいじめに遭うかもしれない大問題に繋がる事なので、ストレスでありネックになっている場合が多いといえるでしょう。

またボスママになりやすい人は心理学的に虚栄心が強いく稚拙な人が多いと言われていて、要は子供と接しているうちに自分もそのレベルに思考が退化していき、周囲は何でもいうことを聞いてくれると勘違いしだす状態になると言われています。

やはりこう考えてみても、ママ友や特にボスママは疎ましい存在であり立場と言われても仕方ないのかもしれません。

5. 疎まれるの英語

5-1. 世に疎まれる

・to be neglected by the world

・cast out of society

5-2. 悪魔は世間に疎まれる

Devil is cast out of society.

5-3. 疎まれても仕方ない

Even if it's kept away, it's inevitable.

6. 疎まれるの使い方「例文」

6-1. 就職が決まってから疎まれるようになった

就職が決まったことから周囲から妬みや嫉妬などを買ったり、もしくは就職が決まったことで気持ちに余裕がでたり喜び過ぎた結果、気遣いのない態度を取ったために周囲から距離を置かれたり、嫌がられてしまうことになったという意味。

6-2. 疎まれる役を買ってでる

他人が嫌がったり、避けて通りたい事を自ら進んで引き受けるということ

7. 疎まれる人の特徴や傾向

7-1. 自己中心的な人

どこの世界でもそうですが、やはり自分本位であったり自己中心的な人は距離を置かれ避けられてしまう事は仕方がないのかもしれません。

自分の考え方や感情に忠実になる事は悪いことでは無いですし、意思や意見をしっかりと持ち理念や信念を守り通すことができる人は素晴らしいかもしれません。

ですがせっかくのその素晴らしいことも、自分とは違う価値観の人がいることを忘れたり、自分の思いを貫こうと他人を利用したり不快な思いをさせてしまっては台無しになってしまいます。

また誰も賛同してくれなくなるでしょう。

空気感や雰囲気、その場の状況を読まずに行動に移してしまう事は顰蹙を買ってしまい、ただの自分勝手な人という位置づけになってしまいます。

人間は社会性を重んじる動物のため、組織やコミュニティを非常に大切にします。

自己主張と同じ位協調性や順応性は必要であり、周囲への配慮や気遣い、思いやりなどを忘れては社会生活が困難になってしまいます。

組織や社会における自分の役割を見つけ、自分の感情や感性をコントロールすることができない人は疎まれてしまうでしょう。

7-2. すぐにでしゃばる・出たがり

疎まれる人によく見られる特徴の一つとして、他人のことに何かと首を突っ込んだり、でしゃばって注文をつけたり、自分の出番ではないのに出たがるといったお呼びではない場所に土足で踏み込むことが挙げられます。

不思議なことにこのタイプの人は距離感があまりよく分かっていません。

実際の人と人との距離ではなく、感覚的な距離感の話ですが、おそらく目に見えないものを見る力が欠如しているのかもしれません。

人間関係をスムーズに良好に保つためには一定の距離がないと失礼に当たりマナー違反になってしまいます。

どれほど親しくても頼んでもいない事にあれこれ口を出されては不快になってしまいますし、逆に信頼されなくなってしまうかもしれません。

お節介が度を過ぎるとただの迷惑になるという事をわからない人はやはり疎まれてしまうでしょう。

7-3. 無駄に自信過剰

自分自身に自信を持ち前向きである事は素晴らしいことですし何をするにも必要なことかもしれません。

ですがあまりにも自信過剰になりすぎ中身も伴っていないのに大口を叩くようであればただの嘘つきになり、信用も信頼も得られないのではないでしょうか。

ある程度実績や実力がないと周囲は頼ってはくれませんし認めてもくれません。

根拠のない自信を持っている人は殆どの場合が、今まで培ってきたものが組み合わさって自信に繋がっている場合があるので、本当に根拠がない訳ではないことに気付かなければいけません。

ですが疎まれる人は、ただ自分は人より優れていると思い込んでいる人が多いようです。

根拠のない自信を不必要に持つと人間関係にもヒビが入ってしまうので疎まれる人は、自分の事をしっかり見つめなければいけません。

7-4. 高圧的で威圧感のある人

高圧的で威圧感のある人は相手がいくら悪い人ではなくても、あまり仲良くしたいと思わないものです。

どうしても構えてしまいますし、一緒にいると疲れてしまいます。

上から目線や物言いをする、権力や立場などを使って無言の圧力をかけるなどは良好な人間関係を築く事に不必要な事です。

周囲や相手への配慮や気遣いがないと社会や組織は成り立ちませんし、そもそも高圧的な態度を取らなければいけない程、自分を大きく見せたい、つまり自信がなくネガテイブな人とは距離を置きたくなっても仕方がありません。

本当に立派な人やできる人程、頭を下げるものなので余計な言動はしないものですが、何かしら自分の存在を植えつけたいと思う人は、上から目線になり自己肯定感を高く設定しすぎるところがあるようです。

7-5. 不潔で清潔感がない人

疎まれるとは幾つかの理由が積み重なり生まれるものなので、性格的なものや内面的なものばかりではありません。

不潔で清潔感がなかったり体臭や口臭など生理的に受け付けない事由があると疎ましいと思われても仕方がないと思います。

まず社会人として清潔である事は、前提であり最低限のルール・エチケットになります。

お金をかけなくても少しの努力次第で改善できますし特別なことをしなくても日々の生活の中で防げることではないでしょうか。

体質や持病があるならともかく毎日お風呂に入ったり、口臭や体臭に気をつけるなどは難しいことではありません。

また汗を拭う、鼻をかむなどの整理現象をしっかり処理しない人も他人にとっては不愉快極まりない事なので疎まれてしまうでしょう。

7-6. いい人すぎる人

人間は身勝手でわがままな生き物なので、自分に被害があったりは不快にさせる人間にはもちろん、真逆の本当に性格も気立てもいい人に対してもなぜか嫌悪感を抱いたり好きになれないといった感情を持つ場合があります。

では一体どういう心理からそのような感情が生まれてしまうのでしょう。

まずあまりにもいい人といると自分が悪い人に感じたり、不出来に思ってしまう事が挙げられます。

絶対に人のことを言わない、愚痴を吐かない、前向きなど人間として素晴らしく見習うべきことであっても、どうしても完璧な物やあまりにもレベルの高いもの見せ付けられてしまうと、人はやる気をなくしてしまったり擦れてしまうものです。

そんなに出来ないと思ってしまったり挙句の果てにはしたくないとまで思ってしまうのかもしれません。

お手本がよすぎると非現実過ぎてモチベーションが下がってしまうのでしょう。

また人間は生きていく中で様々な経験や体験をする物ですがいい事ばかりではなかった筈です。

それなのにいい事しか言わない人と接してしまうと、胡散臭く感じ、綺麗事ばかりではないのにどうしてそんなにポジティブな考え方になるのかと人間味を感じなくなるのかもしれません。

それに共感や共鳴をする事がないと思ってしまうので退屈になってしまいます。

もちろん相性がありますし、不平不満ばかり言うような人といるよりは比べ物にならないくらいプラスになるとは思いますが、良くも悪くもあまりにも極端だと疲れてしまい疎まれてしまう事は仕方がないのかもしれません。

7-7. ネガテイブ思考

物事に対しなぜかいつも否定的であったり、後ろ向きに捉えたり、自分に対する価値が異常に低いなどネガティブな思考の人は疎まれてしまう要素が高いと言えるでしょう。

誰でも嫌なことがあれば口の一つも言いたくなるとは思いますし、ストレスを抱えて毎日葛藤していることもあるでしょう。

楽しい日もあれば悲しい日もありそれを乗り越えて生きているわけです。

そんな中で気持ちが暗くなるような口口不平不満を言われたり、自分のことを否定してくるような人といたいと思う人はいないのではないでしょうか。

また関係もないのにわざわざ首を突っ込みネガテイブな難癖をつけてきたり、思考そのものがネガティブな人は一緒にいても生産性がない会話になりますし発想力も想像力も後退してしまう気になってしまいます。

ものは考えようですが、普段からネガティブな思考になる人とは一緒にいたくないと思ってしまいます。

7-8. 恩着せがましい

頼んでもいないのに勝手に世話をやき、やってやった感を出してくる人や、恩着せがましく感謝の気持ちを見せるように要求してくる人は疎まれる傾向にあるのではないでしょうか。

このタイプの人は何かをやる事によって、自分の手柄にできると考えていたり、恩を売っておけば後々自分に有益な事が帰ってくると思っている人も少なくありません。

ですから自分の為に行動しますし、逆にプラスにならない事には積極的に動きません。

挙げ句の果てにはその施しに対してあまりいい反応を示さなかった場合は、不機嫌になったりせっかくしてあげたのにと怒り出す場合もあります。

正直そうなると受ける方は面倒臭いですし鬱陶しくて仕方ないと思います。

頼んでもいない事を良かれと思ったという妄想に喜ぶ人はいないので、いちいち対応しなければいけない事もストレスであり結果的に関わらないでおこうと思うようになるのではないでしょうか。

まとめ

疎まれると言っても悪い人ばかりがそう思われるわけではなく、人は自分勝手なのでいい人のことも疎ましいと思うものだということが分かりました。

もしかすると自分もどちらかに当てはまってるかもしれませんが、改善できる余地があるのなら、それほど深く悩む必要もないかと思います。

また改善したいと思うような人は疎まれる事はないでしょう。

良くも悪く疎まれてしまうという事は、人間は本当にバランスが重要であり大切だという事だと思います。

人付き合いはいろいろなタイプの人で成り立っているものなので完璧なものはありませんし目指す必要はありません。

特に何も悪くないのに疎ましいと思われるのであれば、その場所から去ればいいことですし自分に合った人間関係を見つければいいことです。

他人に対しネガティブな事で、疎ましいと思われていると自分で思う節があるのなら、改善し今後の人付き合いに繋げてみてはいかがでしょうか。