サフランの花言葉や花について解説 | SPITOPI

皆さんはサフランという花を知っていますか? 秋ごろに咲く花で主に紫色のサフランが有名ですが、他にも白色や黄色の花を咲かせる種類もあります。

見かけはどことなく花弁が開いてしまったチューリップにも似ていますが、背丈が低いのが特徴です。

そんなサフランの花言葉や開花時期はいつなのでしょうか。

解説していきたいと思います。

1. サフランとはどんな花?

アヤメ科サフラン族の多年草で、クロッカスの一種です。

背丈は10から20センチほどで、最大で約30センチにまで成長することもあります。

めしべはヨーロッパやアジア、アフリカの一部で香辛料や薬としても使われています。

取れる量が多くないため、高級とされています。

2. サフランの名前の由来

別名「番紅花(ばんこうか)」とも呼ばれるサフランですが、名前の由来はなんでしょう。

サフランの由来はアラビア語の「zafran」 から来ており。

Zafranは「黄色」を意味します。

それが転じて「サフラン」となったようです。

3. サフランの花言葉

サフランの花言葉は薬としての使用の際に戒めとなるようなものが多いようです。

それでは見ていきましょう。

3-1. 「歓喜」・「過度をつつしめ」・「濫用するな」

ヨーロッパでは昔、サフランに人を酔わせる効果があると思われており、そのためにこのような花言葉が付けられました。

他にも、「節度の美」、「調子に乗らないで」も同じような花言葉の意味があると推測できます。

3-2. 「陽気」

サフランは薬としても用いられており、鎮痛、鎮静効果があるとされています。

そのため、具合が悪い時に使用すると効き目が発揮され気分がよくなるため、「陽気」という花言葉が付けられました。

「歓喜」もこのことに由来しているともいわれているようです。

また、細くなった血管を広げたり、記憶力を上げる効果があるともいわれています。

3-3. 「喜び」

「喜び」という花言葉は「陽気」と同じ意味で付けられた花言葉だと推測されますが、酔わせる効果があるとされていたためにそれが理由で付けられた可能性も高いです。

また、料理にも使われているので、そのおいしさに「喜び」を感じた人の姿も目に浮かびます。

3-4. 「節度の美」

「歓喜」「過度をつつしめ」「濫用するな」とおなじ意味合いで付けられたと推察できる花言葉です。

精神的なことももちろん、サフランを薬として使うとしても、何事にも節度が必要ですね。

3-5. 「残された楽しみ」

節度が大切だと訴えかけるような花言葉が多い中で、「残された楽しみ」は肯定的な花言葉です。

ですが、これは残された楽しみのように表立ってというよりもひっそりと静かに楽しむというニュアンスが感じられ、やはり過度にはサフランを摂取しないようにという意味にもとれます。

4. サフランの育て方や注意点

サフランは比較的育てやすく、球根植物なので水栽培も可能で庭植えや鉢植えもできます。

そんなサフランですが、育て方や育てる上での注意点はあるのでしょうか。

紹介していきたいと思います。

4-1. 置き場所

日当たりと風通しが良い場所で育てるのに向きます。

日陰にさらされることが多くなってしまうと付く花の数が減ってしまうので注意が必要です。

高温多湿を苦手とする花なので、夏は涼しい場所に置く方が良いとされています。

反対に、耐寒性があるので寒い時期に屋外で育てていても問題はありません。

4-2. 育成適温

サフランは寒さには強いのですが、暑さには少々弱いため、適温は5度から15度くらいとなっています。

高温多湿を苦手とするので、夏場は注意が必要です。

4-3. 水やり

サフランは土が乾いていたら水やりをします。

量は多めで良いのですが、多湿に弱いのであげすぎには注意しましょう。

また、多湿にならないよう用土は水はけの良いものにした方が良いとされています。

4-4. 植え付け・植え替え

植え付けや植え替えは開花前である8月から9月が最適だとされています。

肥料も植え付けや植え替えと同じその時期に行うと良いでしょう。

また、花が咲き終わった後も、球根植物なので球根にも養分を与えるために肥料を与えるようにしましょう。

浅く植え付けてしまうと、日陰に置いている時同様に花付きが悪くなってしまうので、深く植えるようにしましょう。

植え付けの間隔は10センチほどあけて植えるのが適切です。

4-5. 病気

細菌が原因で軟腐病というものを発症してしまうことがあります。

軟腐病とは、球根植物がなりやすく、野菜や花などの植物の病気で、字のごとく植物が軟化し腐っていってしまう病気です。

植物の傷口から細菌が入ってくるため、傷口ができる原因の害虫を駆除しなければなりません。

特に、細菌が発生しやすい初夏から秋にかけては注意しなければなりません。

軟腐病には湿気が良くないので、用土の水はけ具合には注意しましょう。

4-6. 害虫

サフランにとっての害虫はハダニやアブラムシなどがいます。

ハダニは特に夏場がピークなのですが、3月から10月までと幅広い時期に発生しやすく、葉の裏に寄生します。

ダニが発生すると葉の部分が白っぽくかすり状になってしまいます。

ハダニの数が少ない場合はガムテープなどを使ってはがしたりして駆除することも可能ですが、増えてしまった場合は牛乳を用いたり薬剤の散布で駆除できます。

また、アブラムシが大量に発生してしまうと枯れてしまいます。

アブラムシの排泄物がアリを呼んでしまうので、二次被害を出さないためにも早急に駆除しなくてはいけません。

ハダニ同様ガムテープなどを使って駆除する方法や、せっけん水や牛乳を用いた駆除方法があります。

忌避剤を使用する方法もありますが、これは発生する前に散布する必要があります。

5. サフランの開花時期

サフランの開花時期は10月から11月で、花持ちの期間は5日から7日ほどです。

まとめ

今回はサフランについて解説しました。

サフランについて少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

鮮やかな紫色の花をつけるサフランですが、薬や香辛料としても用いられる万能な花を育ててみてはいかがでしょうか。