アゲラタム(学名:Ageratum )は、熱帯アメリカを原産とするキク科カッコウアザミ属(アゲラタム属)の非耐寒性多年草(一年草扱い)です。
和名をカッコウアザミといいます。
ガーデニングや切り花に幅広く親しまれています。
アゲラタム属は40種ほどあるとされていますが、一般に栽培されているのはカッコウアザミ(Ageratum conyzoides)とオオカッコウアザミ(A. houstonianum)です。
- アゲラタムとはどんな花?
- アゲラタムの花言葉
- アゲラタムの種まきのコツ
- アゲラタムの名前の由来
- アゲラタムの和名の由来
- アゲラタムの英名の由来
- アゲラタムの開花時期や見頃
- アゲラタムを見られる公園
- アゲラタムを育てるポイント
- 種類(原種、園芸品種)など
- まとめ
1. アゲラタムとはどんな花?
アゲラタムは、涼し気なブルーの花が人気で、ガーデニングや花束、アレンジメントでよく使われています。
ふんわりとした優しい花姿が他の植物との相性も良いため、寄せ植えにされているのをよく見かける花です。
丈夫で花の時期が長いため初心者にも育てやすい花です。
開花期の5月~11月に次々と花を咲かせます。
草丈は15cmくらいのコンパクトな品種から、80cm近い大型種まであります。
アゲラタムはブルーの花色のイメージが強いですが、ピンクや白の花を咲かせる品種もあります。
2. アゲラタムの花言葉
アゲラタムには「信頼」「安心感」「幸せを得る」「安楽」「永久の美」「あなたの返答を待ちます」などの花言葉があります。
花の時期が長く丈夫な植物であることから「安楽」「永久の美」という花言葉がつけられたと考えられています。
又、長い期間花が途切れずに次々と咲き、色褪せにくい性質をもつことから「安心感」「信頼」「幸せを得る」という花言葉がつけられたと考えられています。
3. アゲラタムの種まきのコツ
夏前から花を咲かせたい場合は、4月中旬~5月に、秋に花を咲かせたい場合は、6月下旬頃までに種をまきます。
発芽する温度は、20度〜25度とやや高温ですので、気温をチェックしながら種まきを行いましょう。
育苗ポットや育苗箱で発芽させて、ある程度育ってから、鉢や庭に植え付けます。
種まき用の土を用意し種をまきます。
種に土をごく薄くかぶせます。
光を感じないと発芽しませんので、土を厚くかけないようにします。
霧吹きでたっぷりと水を与えます。
小さな種が流されないように霧吹きを使うのがポイントです。
日当たりのよい場所に置いて、土が乾かないように管理します。
発芽してからは、土が乾いてから水を与えるようにします。
水の与えすぎは根を腐らす原因になりますので注意しましょう。
本葉が2~3枚出てきてから、鉢や庭に植え替えます。
4. アゲラタムの名前の由来
アゲラタム(Ageratum)という名前は、「古くならない、年を取らない」を意味するギリシャ語の「ageratos(アゲラトス)」という言葉に由来しています。
アゲラタムは開花時期がとても長く、花の色が褪せにくいことからこの名が付けられたと言われています。
5. アゲラタムの和名の由来
アゲラタムの和名はカッコウアザミ(?香薊)です。
葉が漢方の「かっこう(霍香)」の原料になる植物に葉が似ていること、そして、花がアザミ(薊)に似ていることからこの和名が付けられたと言われています。
6. アゲラタムの英名の由来
英名はfloss flower(フロスフフラワ)―です。
ふわふわとした花が絹綿状(floss)に見えることから、この英名が付けられたと言われています。
又、achillea ageratum (アキレアアゲラタム)という呼び名もあります。
ギリシャの戦士アキレスが戦いで致命傷を負った時に、アゲラタムを使って治療をしたと伝えられています。
アキレアアゲラタムの呼び名は、このエピソードに因んでいると言われています。
その他にも、pussy foot(忍び足の意味)、sweet maudilin、sweet yellowなどがあります。
7. アゲラタムの開花時期や見頃
アゲラタムの開花時期は5月~11月と非常に長いのが特徴です。
ふわふわとした花が次々に咲きます。
ブルー系の花でこれだけ開花時期の長い花は珍しく、ガーデニングやアレンジメントには欠かせない存在になっています。
8. アゲラタムを見られる公園
アゲラタムは、ガーデニングにはなくてはならないと言っていいほどポピュラーな花です。
日本各地の多くの花壇で、そのふわふわ咲く優しい姿を目にすることができます。
庭に植えるにあたっては、背の高い品種、背の低い品種、それぞれに適した配置の仕方があります。
全国の公園でプロが手入れをしている花壇を見れば、庭造りのお手本にもなります。
どんな植物と一緒に植えられているか、寄せ植えの相性などを知る上でとても参考になります。
観光がてら、きれいな花壇がある公園に足を運んでみましょう。
- 大阪中之島公園(大阪府)
- 花博記念公園鶴見緑地(大阪府)
- 神戸市立 須磨離宮公園(兵庫県)
- 淡路島 国営明石海峡公園 (兵庫県)
- フローラルガーデンよさみ(愛知県)
- 秩父宮記念公園(静岡県)
- 港の見える丘公園(神奈川県)
- 山下公園(神奈川県)
- フランス山公園(神奈川県)
- 水戸市植物公園(茨城県)
9. アゲラタムを育てるポイント
9-1. 栽培環境
日当たりが良く、尚且つ水はけの良い環境が適しています。
栄養分の乏しい土壌でも育ちます。
耐暑性が強く、日ざしにも強い性質がありますが、真夏は半日陰の涼しい場所の方が適しています。
夏の暑さで株が弱ることがあります。
日当たりが悪い環境で育てると、花付きが悪くなり、花や葉の色も薄くなりますので、夏以外の時期には十分日に当てましょう。
多年草ですが、寒さには弱く冬には枯れてしまいます。
冬越しさせたい場合は、霜に当てないようにして、日当たりが良く10度以下にならない場所で管理しましょう。
9-2. 植え付け
種から育てた苗は、本葉が2~3枚になったらポットに植え付けます。
成長して根が回ってきたら、鉢や庭に植え替えます。
花の咲いた市販の苗を植え付ける時は、株同士の間隔が20~25cmくらい空けるようにして植え付けましょう。
株が混みすぎるとかぜ通しが悪くなり蒸れて病気が発生する原因になります。
市販の苗を購入する時は、葉が密集して茂っているもの、つぼみが多くついているものを選ぶようにしましょう。
9-3. 用土
鉢に植える場合は、水はけが良く有機質の豊富な土であれば育ちます。
赤玉土7:腐葉土3の割合で配合した土を用意するか、市販されている草花用培養土で大丈夫です。
庭植えの場合は、植える場所が水はけの悪い土壌の場合は、土を耕してから2~3割の腐葉土を混ぜ込んで1?2週間寝かせておきましょう。
水はけが良くなります。
9-4. 水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷりと水を与えましょう。
水のやりすぎは根腐れを起こす原因になりますので注意しましょう。
土が過湿な状態になっていると、茎ばかり伸びてしまい、花付きも悪くなります。
受け皿に水を溜めたままにしておくのも良くありません。
アゲラタムは乾燥気味に管理した方が丈夫に育ちます。
庭植えの場合は、ほとんど水やりの必要はありません。
9-5. 肥料
植え付けの時に、緩行性化成肥料を元肥として土に混ぜておきます。
花が咲いている時期には固形肥料を1か月に1回与えるか、液体肥料を1~2週間に1度与えます。
肥料を与えすぎると株が軟弱に育ってしまいますので、用量を守って与えるようにしましょう。
真夏の暑さで株の成長が弱まった時には肥料を与えるのを中止して、涼しい時期になってから与えるようにしましょう。
9-6. 病気と害虫
梅雨時など雨が続くと灰色かび病が出やすくなります。
株が混み合いすぎないようにして、風通しの良い環境で育てるようにしましょう。
成長期にはアブラムシやヨトウムシが付かないように予防しておきましょう。
夏に乾燥するとハダニが付くことがあります。
霧吹きで葉水を与えて予防しましょう。
ハダニは気温が高く乾燥している環境で発生します。
葉から養分を吸収して植物を弱らせます。
ハダニが大発生すると、光合成ができなくなって枯れてしまうことがあります。
9-7. 日常の手入れ
草丈が10cm程になったら先端を摘むと、脇芽が伸びてきます。
そうすることで大きな株に育ちます。
株がきれいな状態を維持しておくと、長い間花を咲かせてくれます。
枯れた花や葉はこまめに摘み取りましょう。
梅雨の時期~夏にかけて、株の風通しが悪くなると下の方から葉が枯れてくることがあります。
茂り過ぎた枝や葉は整理して、風の通りが良くなるように手入れをしましょう。
夏までに花が咲き終わった株は、草丈の半分くらいまで切り戻し手入れをから肥料を与えておくと、秋になって再び花を咲かせてくれます。
9-8. 増やし方
アゲラタムは、種まきと挿し芽で増やすことができます。
挿し芽は、気温が15度以上あればいつでもできます。
芽の先端を10cmほど切って、土や水に挿しておくと、根が生えてきます。
芽を切る時は、良く切れる園芸用のハサミを使いましょう。
種を採取してまくこともできますが、個体差が出やすく親株と同じ花が咲かないこともありますので、毎年タネを購入するのが一般的です。
10. 種類(原種、園芸品種)など
アゲラタムは、大きく3タイプの園芸品種に分けられます。
背が高く切り花向きな「高性種」、庭植え、鉢植え、ハンギング向きな、背の低い「矮性種」、切り花や庭植えに向いている中間の「中高性種」です。
草丈が高く、青紫色の花を咲かせるトップブルー、赤紫色の花を咲かせ、花付きの良いレッドシー、草丈が15~20cmで、ブルー、スカイブルー、赤紫、白の花色があるハワイシリーズ、草丈が30~60cmあり、ブルーと白の花色があるハイタイドシリーズ、草丈が30~40cmで花が大きいのが特徴のテトラブルーミンク、背の低い「矮性種」で大輪の花を咲かせるホワイトマリーなどがあります。
まとめ
アゲラタムはガーデニング初心者向けの植物です。
涼し気なブルーのふわふわした花は、花壇の名脇役と呼ばれています。
白い花との組み合わせも人気がありますが、ピンクやレッド系、オレンジやイエロー系の花とも相性が良いです。
花壇のアクセントになるアゲラタム。
一度育ててみてはいかがでしょうか。
8. アゲラタムを見られる公園
アゲラタムは、ガーデニングにはなくてはならないと言っていいほどポピュラーな花です。
日本各地の多くの花壇で、そのふわふわ咲く優しい姿を目にすることができます。
庭に植えるにあたっては、背の高い品種、背の低い品種、それぞれに適した配置の仕方があります。
全国の公園でプロが手入れをしている花壇を見れば、庭造りのお手本にもなります。
どんな植物と一緒に植えられているか、寄せ植えの相性などを知る上でとても参考になります。
観光がてら、きれいな花壇がある公園に足を運んでみましょう。
- 大阪中之島公園(大阪府)
- 花博記念公園鶴見緑地(大阪府)
- 神戸市立 須磨離宮公園(兵庫県)
- 淡路島 国営明石海峡公園 (兵庫県)
- フローラルガーデンよさみ(愛知県)
- 秩父宮記念公園(静岡県)
- 港の見える丘公園(神奈川県)
- 山下公園(神奈川県)
- フランス山公園(神奈川県)
- 水戸市植物公園(茨城県)
9. アゲラタムを育てるポイント
9-1. 栽培環境
日当たりが良く、尚且つ水はけの良い環境が適しています。
栄養分の乏しい土壌でも育ちます。
耐暑性が強く、日ざしにも強い性質がありますが、真夏は半日陰の涼しい場所の方が適しています。
夏の暑さで株が弱ることがあります。
日当たりが悪い環境で育てると、花付きが悪くなり、花や葉の色も薄くなりますので、夏以外の時期には十分日に当てましょう。
多年草ですが、寒さには弱く冬には枯れてしまいます。
冬越しさせたい場合は、霜に当てないようにして、日当たりが良く10度以下にならない場所で管理しましょう。
9-2. 植え付け
種から育てた苗は、本葉が2~3枚になったらポットに植え付けます。
成長して根が回ってきたら、鉢や庭に植え替えます。
花の咲いた市販の苗を植え付ける時は、株同士の間隔が20~25cmくらい空けるようにして植え付けましょう。
株が混みすぎるとかぜ通しが悪くなり蒸れて病気が発生する原因になります。
市販の苗を購入する時は、葉が密集して茂っているもの、つぼみが多くついているものを選ぶようにしましょう。
9-3. 用土
鉢に植える場合は、水はけが良く有機質の豊富な土であれば育ちます。
赤玉土7:腐葉土3の割合で配合した土を用意するか、市販されている草花用培養土で大丈夫です。
庭植えの場合は、植える場所が水はけの悪い土壌の場合は、土を耕してから2~3割の腐葉土を混ぜ込んで1?2週間寝かせておきましょう。
水はけが良くなります。
9-4. 水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷりと水を与えましょう。
水のやりすぎは根腐れを起こす原因になりますので注意しましょう。
土が過湿な状態になっていると、茎ばかり伸びてしまい、花付きも悪くなります。
受け皿に水を溜めたままにしておくのも良くありません。
アゲラタムは乾燥気味に管理した方が丈夫に育ちます。
庭植えの場合は、ほとんど水やりの必要はありません。
9-5. 肥料
植え付けの時に、緩行性化成肥料を元肥として土に混ぜておきます。
花が咲いている時期には固形肥料を1か月に1回与えるか、液体肥料を1~2週間に1度与えます。
肥料を与えすぎると株が軟弱に育ってしまいますので、用量を守って与えるようにしましょう。
真夏の暑さで株の成長が弱まった時には肥料を与えるのを中止して、涼しい時期になってから与えるようにしましょう。
9-6. 病気と害虫
梅雨時など雨が続くと灰色かび病が出やすくなります。
株が混み合いすぎないようにして、風通しの良い環境で育てるようにしましょう。
成長期にはアブラムシやヨトウムシが付かないように予防しておきましょう。
夏に乾燥するとハダニが付くことがあります。
霧吹きで葉水を与えて予防しましょう。
ハダニは気温が高く乾燥している環境で発生します。
葉から養分を吸収して植物を弱らせます。
ハダニが大発生すると、光合成ができなくなって枯れてしまうことがあります。
9-7. 日常の手入れ
草丈が10cm程になったら先端を摘むと、脇芽が伸びてきます。
そうすることで大きな株に育ちます。
株がきれいな状態を維持しておくと、長い間花を咲かせてくれます。
枯れた花や葉はこまめに摘み取りましょう。
梅雨の時期~夏にかけて、株の風通しが悪くなると下の方から葉が枯れてくることがあります。
茂り過ぎた枝や葉は整理して、風の通りが良くなるように手入れをしましょう。
夏までに花が咲き終わった株は、草丈の半分くらいまで切り戻し手入れをから肥料を与えておくと、秋になって再び花を咲かせてくれます。
9-8. 増やし方
アゲラタムは、種まきと挿し芽で増やすことができます。
挿し芽は、気温が15度以上あればいつでもできます。
芽の先端を10cmほど切って、土や水に挿しておくと、根が生えてきます。
芽を切る時は、良く切れる園芸用のハサミを使いましょう。
種を採取してまくこともできますが、個体差が出やすく親株と同じ花が咲かないこともありますので、毎年タネを購入するのが一般的です。
10. 種類(原種、園芸品種)など
アゲラタムは、大きく3タイプの園芸品種に分けられます。
背が高く切り花向きな「高性種」、庭植え、鉢植え、ハンギング向きな、背の低い「矮性種」、切り花や庭植えに向いている中間の「中高性種」です。
草丈が高く、青紫色の花を咲かせるトップブルー、赤紫色の花を咲かせ、花付きの良いレッドシー、草丈が15~20cmで、ブルー、スカイブルー、赤紫、白の花色があるハワイシリーズ、草丈が30~60cmあり、ブルーと白の花色があるハイタイドシリーズ、草丈が30~40cmで花が大きいのが特徴のテトラブルーミンク、背の低い「矮性種」で大輪の花を咲かせるホワイトマリーなどがあります。
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