ランタナ(学名:Lantana)は、クマツヅラ科シチヘンゲ属(ランタナ属)の熱帯植物です。
原産地は熱帯アメリカ、ブラジル、ウルグアイです。
主な原種である低木のランタナ・カマラ、ほふく性のコバノランタナがもとになり、多くの園芸品種が作出されています。
一般的には、「ランタナ」といえばランタナ・カマラを指します。
- ランタナとはどんな花?
- ランタナの花言葉
- ランタナの名所
- ランタナの名前の由来
- ランタナの開花時期
- ランタナを育てるポイント
- 種類(原種、園芸品種)など
- まとめ
1. ランタナとはどんな花?
ランタナの花は小さな花が鞠のようにまん丸くまとまって咲きます。
開花時期が長いのが特徴です。
花色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄色などバリエーションが豊富です。
花が咲き進むにしたがって花色が変化します。
オレンジの花が赤く変化したり、ピンクの花がクリーム色に変化したり、黄色い花がオレンジに変化したり。
花の色が変化しない品種もあります。
2. ランタナの花言葉
2-1. 「合意」「協力」
いくつもの小さな花がギュッと集まって鞠のように丸く咲く様子が、1つ1つの花が協力して1つの形を形成しているようで、一糸乱れぬ鉄壁のチームワークを連想させることから、この花言葉がつけられたと考えられています。
2-2. 「厳格」「確かな計画」
ランタナの花は長い期間花を咲かせ続けます。
その特徴から、この花言葉がつけられたと考えられています。
1つのことを長期間やり続けるには、厳格な自制心と、確かな計画性が必要になります。
これから新しいことを始めようとする人へ応援の気持ちを込めて、ランタナの鉢植えを贈るのも素敵ですね。
2-3. 「心変わり」
ランタナは花の色を変化させながら花を咲かせ続けるという特徴があることから、この花言葉がつけられたと考えられています。
心変わりという言葉にはどちらかというと悪いイメージがありますが、ランタナの花のように綺麗な色から綺麗な色へと変化するような、好ましい心変わりもあるものです。
3. ランタナの名所
宮崎県の道の駅フェニックス では約1,000本 のランタナを見ることができます。
花の見ごろは5月上旬~11月下旬です。
真っ青な海と空を眺めることができ、素晴らしい景色を楽しむことができる人気のスポットです。
カラフルな花をこぞって咲かせるランタナは、南国のイメージにぴったりです。
4. ランタナの名前の由来
ランタナの名前は、レンタレ(lentare) というラテン語に由来していると言われています、「曲げる」という意味があります。
ランタナには「紅黄花」「七変化」という別名もあります。
「七変化」は、花が咲き進むにつれて色が変化するという特徴に由来するものです。
5. ランタナの開花時期
開花時期は5~11月頃です。
ランタナは長期間花を咲かせるのが特徴です。
その上とても丈夫で育てやすく見栄えも良いので、ガーデニング初心者にもおススメの植物です。
春から秋まで、可愛らしい花が庭や部屋に彩を添えてくれます。
6. ランタナを育てるポイント
6-1. 栽培環境
ランタナは耐暑性が強く、日本の夏の暑さにも弱ることなく元気に育ちます。
日当たりの良い場所で育てましょう。
十分に日に当てないと、花付きが悪くなります。
また、十分に日が当たる場所で育てたほうが、株もコンパクトにまとまって、見た目も綺麗に育ちます。
鉢植えでも庭植えでも育てることができます。
耐寒性はやや弱いので、冬は霜が当たらないように管理します。
6-2. 用土(鉢植え)
水はけの良い土を使います。
赤玉土7:腐葉土3の割合で配合した土を用意するか、市販されている草花専用の培養土を使いましょう。
ランタナは水はけの良い土であれば、どんな土を使ってもよく育ってくれますので、土に関してはそれ程神経質にならなくても問題ありません。
6-3. 水やり(夏)
鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから水を与えます。
成長期には水を切らさないようにしましょう。
夏場に沢山の花が咲いている時には土が乾燥しやすくなります。
そのような時期は、一日2回の水やりをしましょう。
水やりは暑い時間帯は避けて、涼しい朝と夕方に行いましょう。
暑い時間帯に水を与えるとすぐに温度が上がってしまい、お湯をかけたのと同じ状態になってしまします。
庭植えの場合は、株が根付いた後は、水やりはほとんど必要ありません。
6-4. 水やり(冬)
気温が低い時期には成長が止まりますので、乾燥気味に育てます。
この時期に水を与えすぎると根腐れを起こしてしまいますので、注意しましょう。
庭植えの場合は、水やりの必要はありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから水を与えます。
6-5. 肥料
鉢植えの場合、春~秋の成長期には置き肥を与えます。
リン酸分が多めに含まれている肥料も良いです。
花が咲いている期間には栄養分を特に必要としますので、液体肥料も併用します。
週に1度を目安に与えましょう。
栄養分が不足すると、花付きが悪くなります。
しかし、肥料が強すぎると根を痛めてしまいますので、規定の量を守りましょう。
庭植えの場合は、緩効性の化成肥料を春と秋に1回ずつ与えます。
6-6. 冬越し
ランタナは耐寒性のやや弱い植物です。
冬の寒い時期は、対処が必要になります。
戸外に置いている鉢の場合は、家の中に移動させます。
庭に植えている場合は、寒くなる前に鉢に植え替えましょう。
ただし、関東以西の温暖な地域では、霜よけをしておけば、戸外で冬を越せる場合もあります。
6-7. 植え替え(鉢植え)
鉢に植えている場合、株の成長とともに鉢の中が根で張って根詰まりを起こします。
根詰まりを放置しておくと、生育が悪くなり、花付きが悪くなります。
株が弱ってしまうこともありますので、1~2年に1度、一回り大きな鉢に植え替えを行います。
植え替えは、成長期に行います。
株を優しく鉢から抜いて、根についている土を半分程落としてから、新しい鉢に植えます。
この時、根を痛めないように優しく扱いましょう。
大きすぎる鉢は、鉢の中が過湿状態になりやすく水やりの管理が難しくなりますので、鉢のサイズは一回りずつ大きくしていくようにしましょう。
6-8. 植え付け(種)
水はけの良い土に緩効性肥料を混ぜて鉢に入れます。
種を数粒程度まきます。
まいた種に土を薄くかぶせます。
水をたっぷりと与え、発芽するのを待ちます。
直射日光が当たらないように日陰に置いて、水切れさせないようにしましょう。
2週間程で発芽します。
苗がある程度成長してから、別の鉢に植え付けるか、庭に植え付けましょう。
6-9. 植え付け(苗)
苗をポットから取り出し、根を軽くほぐしてから水はけの良い土に植え付けます。
植え付けの際は、根を傷つけないように優しく扱いましょう。
日当たりの良い環境であれば、元気に育ってくれます。
半日陰でも育てることはできますが、株が徒長したり、花付きが悪くなったりすることがあります。
6-10. 苗の選び方
苗を購入する際は、根元がぐらつかないものを選びましょう。
根元がしっかりしている苗は、根が良く張っています。
また、葉が大きく、緑色が濃いものを選びましょう。
ランタナは次次に花を咲かせる植物ですので、花の散った苗でも問題ありません。
すぐに次の花を咲かせます。
6-11. 病気・害虫
ランタナは病気や害虫には強く、病害虫に悩まされることはほとんどありません。
植物を育てたことのない初心者にも育てやすい植物です。
生育環境がランタナに適していれば、ぐんぐん育って沢山の可愛い花を咲かせてくれます。
6-12. ふやし方
ランタナは挿し木をして増やすことができます。
挿し木は5?9月頃に行うと良いですが、真夏は避けましょう。
よく切れるハサミで枝を2節ほど切ります。
鹿沼土やバーミキュライトなどの用土に挿します。
直射日光に当てないように、日陰で管理します。
乾燥には注意しましょう。
1か月程で根が生えてきますので、新しい鉢か、庭に植え付けます。
6-13. 剪定
枝が伸びすぎて乱れた樹形を整えたい時や、冬に葉が落ちた枝を整理したい時などに枝の剪定をします。
ランタナの成長期であれば、いつ行っても大丈夫です。
剪定をすると脇芽が出やすくなりますので、樹形をコンパクトにしたい場合は、株元から切り戻します。
切った枝は、挿し木に使うこともできます。
花が終わった後の枝は、種ができる前に切りましょう。
放置しておくと、その後の花付きが悪くなります。
株のエネルギーが、種をつけるために消費されてしまうからです。
種が必要な場合は、そのままにしておいて種を取ります。
6-14. 寄せ植え
ランタナを他の植物と寄せ植えにする場合は、性質が似ている植物を選びましょう。
ニチニチソウ、ペチュニア、ヒャクニチソウなど、ランタナとは花姿イメージが違う植物と組み合わせると、見た目にもバランスが良くなります。
7. 種類(原種、園芸品種)など
7-1. ランタナ・カマラ
学名はLantana camara。
熱帯アメリカ原産で、低木状に育ちます。
樹高は20~100cm程。
開花期は5~11月です。
花色はカラフルで、黄色、オレンジ、赤、白、ピンクなど単色のものや、ピンクとオレンジ、黄色とピンクなど、複色のものもあります。
花の色が変化するのが特徴です。
別名はシチヘンゲ(七変化)、コウオウカ(紅黄花)、コモン・ランタナ。
一般的には、「ランタナ」といえばランタナ・カマラを指します。
7-2. コバノランタナ(小葉のランタナ)
学名はLantana montevidensis。
南アメリカ原産で、ランタナ・カマラよりも葉小さいのがこの名前の由来です。
蔓性で枝が細く伸びて這うように成長します。
花色は白、薄い紫、黄色、ピンクなどがあります。
花の色は変化しません。
開花期は5~11月です。
ランタナ・カマラよりも寒さに強い品種です。
別名はランタナ・モンテビデンシス、トレーリング・ランタナ、ウィーピング・ランタナ。
まとめ
花色の変化が目にも楽しいランタナ。
育てやすい植物ですので、鉢植えの贈り物にも適しています。
これから新天地で活躍しようとしているお友達などに、花言葉を添えてプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
これからガーデニングを始めたいと考えている人は、ランタナから初めてみると、ガーデニングの楽しさを味わうことができます。
5. ランタナの開花時期
開花時期は5~11月頃です。
ランタナは長期間花を咲かせるのが特徴です。
その上とても丈夫で育てやすく見栄えも良いので、ガーデニング初心者にもおススメの植物です。
春から秋まで、可愛らしい花が庭や部屋に彩を添えてくれます。
6. ランタナを育てるポイント
6-1. 栽培環境
ランタナは耐暑性が強く、日本の夏の暑さにも弱ることなく元気に育ちます。
日当たりの良い場所で育てましょう。
十分に日に当てないと、花付きが悪くなります。
また、十分に日が当たる場所で育てたほうが、株もコンパクトにまとまって、見た目も綺麗に育ちます。
鉢植えでも庭植えでも育てることができます。
耐寒性はやや弱いので、冬は霜が当たらないように管理します。
6-2. 用土(鉢植え)
水はけの良い土を使います。
赤玉土7:腐葉土3の割合で配合した土を用意するか、市販されている草花専用の培養土を使いましょう。
ランタナは水はけの良い土であれば、どんな土を使ってもよく育ってくれますので、土に関してはそれ程神経質にならなくても問題ありません。
6-3. 水やり(夏)
鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから水を与えます。
成長期には水を切らさないようにしましょう。
夏場に沢山の花が咲いている時には土が乾燥しやすくなります。
そのような時期は、一日2回の水やりをしましょう。
水やりは暑い時間帯は避けて、涼しい朝と夕方に行いましょう。
暑い時間帯に水を与えるとすぐに温度が上がってしまい、お湯をかけたのと同じ状態になってしまします。
庭植えの場合は、株が根付いた後は、水やりはほとんど必要ありません。
6-4. 水やり(冬)
気温が低い時期には成長が止まりますので、乾燥気味に育てます。
この時期に水を与えすぎると根腐れを起こしてしまいますので、注意しましょう。
庭植えの場合は、水やりの必要はありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから水を与えます。
6-5. 肥料
鉢植えの場合、春~秋の成長期には置き肥を与えます。
リン酸分が多めに含まれている肥料も良いです。
花が咲いている期間には栄養分を特に必要としますので、液体肥料も併用します。
週に1度を目安に与えましょう。
栄養分が不足すると、花付きが悪くなります。
しかし、肥料が強すぎると根を痛めてしまいますので、規定の量を守りましょう。
庭植えの場合は、緩効性の化成肥料を春と秋に1回ずつ与えます。
6-6. 冬越し
ランタナは耐寒性のやや弱い植物です。
冬の寒い時期は、対処が必要になります。
戸外に置いている鉢の場合は、家の中に移動させます。
庭に植えている場合は、寒くなる前に鉢に植え替えましょう。
ただし、関東以西の温暖な地域では、霜よけをしておけば、戸外で冬を越せる場合もあります。
6-7. 植え替え(鉢植え)
鉢に植えている場合、株の成長とともに鉢の中が根で張って根詰まりを起こします。
根詰まりを放置しておくと、生育が悪くなり、花付きが悪くなります。
株が弱ってしまうこともありますので、1~2年に1度、一回り大きな鉢に植え替えを行います。
植え替えは、成長期に行います。
株を優しく鉢から抜いて、根についている土を半分程落としてから、新しい鉢に植えます。
この時、根を痛めないように優しく扱いましょう。
大きすぎる鉢は、鉢の中が過湿状態になりやすく水やりの管理が難しくなりますので、鉢のサイズは一回りずつ大きくしていくようにしましょう。
6-8. 植え付け(種)
水はけの良い土に緩効性肥料を混ぜて鉢に入れます。
種を数粒程度まきます。
まいた種に土を薄くかぶせます。
水をたっぷりと与え、発芽するのを待ちます。
直射日光が当たらないように日陰に置いて、水切れさせないようにしましょう。
2週間程で発芽します。
苗がある程度成長してから、別の鉢に植え付けるか、庭に植え付けましょう。
6-9. 植え付け(苗)
苗をポットから取り出し、根を軽くほぐしてから水はけの良い土に植え付けます。
植え付けの際は、根を傷つけないように優しく扱いましょう。
日当たりの良い環境であれば、元気に育ってくれます。
半日陰でも育てることはできますが、株が徒長したり、花付きが悪くなったりすることがあります。
6-10. 苗の選び方
苗を購入する際は、根元がぐらつかないものを選びましょう。
根元がしっかりしている苗は、根が良く張っています。
また、葉が大きく、緑色が濃いものを選びましょう。
ランタナは次次に花を咲かせる植物ですので、花の散った苗でも問題ありません。
すぐに次の花を咲かせます。
6-11. 病気・害虫
ランタナは病気や害虫には強く、病害虫に悩まされることはほとんどありません。
植物を育てたことのない初心者にも育てやすい植物です。
生育環境がランタナに適していれば、ぐんぐん育って沢山の可愛い花を咲かせてくれます。
6-12. ふやし方
ランタナは挿し木をして増やすことができます。
挿し木は5?9月頃に行うと良いですが、真夏は避けましょう。
よく切れるハサミで枝を2節ほど切ります。
鹿沼土やバーミキュライトなどの用土に挿します。
直射日光に当てないように、日陰で管理します。
乾燥には注意しましょう。
1か月程で根が生えてきますので、新しい鉢か、庭に植え付けます。
6-13. 剪定
枝が伸びすぎて乱れた樹形を整えたい時や、冬に葉が落ちた枝を整理したい時などに枝の剪定をします。
ランタナの成長期であれば、いつ行っても大丈夫です。
剪定をすると脇芽が出やすくなりますので、樹形をコンパクトにしたい場合は、株元から切り戻します。
切った枝は、挿し木に使うこともできます。
花が終わった後の枝は、種ができる前に切りましょう。
放置しておくと、その後の花付きが悪くなります。
株のエネルギーが、種をつけるために消費されてしまうからです。
種が必要な場合は、そのままにしておいて種を取ります。
6-14. 寄せ植え
ランタナを他の植物と寄せ植えにする場合は、性質が似ている植物を選びましょう。
ニチニチソウ、ペチュニア、ヒャクニチソウなど、ランタナとは花姿イメージが違う植物と組み合わせると、見た目にもバランスが良くなります。
7. 種類(原種、園芸品種)など
7-1. ランタナ・カマラ
学名はLantana camara。
熱帯アメリカ原産で、低木状に育ちます。
樹高は20~100cm程。
開花期は5~11月です。
花色はカラフルで、黄色、オレンジ、赤、白、ピンクなど単色のものや、ピンクとオレンジ、黄色とピンクなど、複色のものもあります。
花の色が変化するのが特徴です。
別名はシチヘンゲ(七変化)、コウオウカ(紅黄花)、コモン・ランタナ。
一般的には、「ランタナ」といえばランタナ・カマラを指します。
7-2. コバノランタナ(小葉のランタナ)
学名はLantana montevidensis。
南アメリカ原産で、ランタナ・カマラよりも葉小さいのがこの名前の由来です。
蔓性で枝が細く伸びて這うように成長します。
花色は白、薄い紫、黄色、ピンクなどがあります。
花の色は変化しません。
開花期は5~11月です。
ランタナ・カマラよりも寒さに強い品種です。
別名はランタナ・モンテビデンシス、トレーリング・ランタナ、ウィーピング・ランタナ。
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