暖かい春の風と共に、すっくと真すぐに立ち上がり、筒状の花を、天に向かって、並べて咲かせるフリージアは、日本の水仙とは、また違った美しさをもっています。
原産地の南アフリカでは、夏場の乾燥期と、冬場の湿潤期の、二つのシーズンしかないという、過酷な気候条件の中で、花開き、繁殖していく、生命力の強さも備えたフリージアの花は、江戸の終わり頃、日本へもやってきました。
- 色とりどりそろうフリージア
- フリージアの花言葉
- 冬越しに一工夫と育て方
- フリージアの名前の由来
- フリージアの開花時期
- 種類(原種、園芸品種)
- まとめ
1. 色とりどりそろうフリージア
日増しに日差しが暖かくなる春先に、明るく、はっきりした色合いで咲くフリージアは、基となる白、黄色だけでなく、紅、ピンク、赤紫、紫、オレンジ、変わったところでは、藤色など、多彩な色のバリェーションで、甘い香りと共に、春の訪れを告げてくれる嬉しい花でもあります。
原産地の南アフリカから、チューリップの生産で有名なオランダに渡り、度重なる品種改良を加えて、原種に比べ、大きさも、色も、ダイナミックになりました。
ただ、こうした新種は、次々に、生まれては消え、生まれては消え、をくり返すので、全てが、日本に入ってくるわけではありません。
その上、ピンクや紫、赤色といった色のフリージアは、ウィルス性の病気に弱いので、市場にあまり出回らないので、なかなか見かけません。
2. フリージアの花言葉
2-1. 数ある全般的な花言葉
種類が多いだけに、花言葉も多く、全般的な花言葉も他に比べて、様々にあります。
主なものだけでも「純潔」「純白」「潔白」「感謝」「親愛の情」「期待」「清い香り」などが、あります。
中でも、少し異質な「感謝」「親愛の情」は、名前の由来にあるエクロンとフレーゼの逸話を拠り所とした花言葉です。
また、意外なことに、一番よく知られている花言葉は、「期待」です。
2-2. あどけなさ(白のフリージア)
なに人にも、なに事にも、汚されていない、真っ白な心を、甘酸っぱい香りと共に、胸を張るかのように、空に向かって、真っ白な花を咲かせている、無垢な様子からの花言葉です。
2-3. 無邪気(黄のフリージア)
黄色は、すっきりとした上に、目に飛び込んでくるはっきりした色で、明るさや天真爛漫な様子を感じさせます。
また、黄色は、ビタミンをイメージさせる色でもあり、甘酸っぱい香りといっしょに、爽やかな明るさも感じさせてくれます。
2-4. 純潔(赤のフリージア)
他の花では、赤は、普通、「情熱」とか「熱愛」、「燃える想い」などといった、激しい恋愛感情を表す花言葉が並んでいます。
ところが、フリージアでは、「純潔」という、全く、別を意味する花言葉になっています。
これは、フリージアの花の赤色が、他の花の赤色とは、一線を画すからなのです。
他の赤色と違って、派手さがなく、落ち着いた、控えめな色合いなので、見ている方まで、落ち着いた、汚れのない純な気持ちになります。
2-5. あこがれ(紫のフリージア)
紫は、位の高い色、どこか取り澄ました色という感じがします。
他の色に比べ、落ち着きや深みの感じられる高貴な雰囲気を醸し出す大人の色です。
そんな大人の色に、「あこがれ」ています。
2-6. 感受性(薄紫のフリージア)
周りからの刺激などに、心を動かされやすい、ナイーブな心をもった人物像が、想像されます。
周りの雰囲気や展開の方向、相手の内面などを、敏感に感じ取る心は、大切です。
薄紫というすっかり紫色には染まってしまっていない、一歩留まって、逡巡する姿勢が大事なのです。
2-7. 不明か無名か(ピンクのフリージア)
中間色のピンクは、やわらかな花色で、上品なイメージを与えると共に、可愛らしさも合わせもっています。
また、ウェディングフラワーとしても、よく利用されているのですが、はっきりとした花言葉は、ありません。
でも、「純潔」「純白」「あこがれ」「親愛の情」「感謝」のどれをとってもぴたりくる花言葉のように思えます。
3. 冬越しに一工夫と育て方
3-1. 植え付け時期の工夫
フリージアは、球根を植えて育てる植物です。
生まれた場所が場所だけに、当然のことですが、耐寒性に劣ります。
端的に言うと、霜に当てたら、枯れると思って間違いありません。
そこで、楽で失敗の少ない方法は、土中で冬を越させるのです。
9月下旬から11月中旬頃にかけて、球根を植え付けることができます。
この時、9月下旬や10月上旬頃に植え付けをすると、11月頃には、葉や茎が出てきます。
そうなると、簡易ビニルハウスを作るなどしないと、一晩で消滅します。
その点、鉢植えだと室内に持ち込めるから便利です。
そこで、実際には、11月頃に5㎝から10㎝間隔で植え着け、春を待ちます。
覆土は薄めにして、葉っぱが数枚、でそろったら、少しずつ土をかぶせていきます。
寒冷地では、氷らないよう厚めの覆土にします。
鉢植えは、室内に持ち込みます。
3-2. 水やりと肥料
土が乾いたら土中に届くように、十分水をやります。
表面には変化はありませんが、土中ではしっかりと根を張ろうと四方八方にその根を広げているのです。
ただし、やり過ぎは、根腐れをおこします。
4. フリージアの名前の由来
デンマークの植物学者エクロン氏が、南アフリカのケープ地方の乾燥地帯に、自生しているこの植物を、新種として発見しました。
そこで、その植物へ、名前を付ける権利を、旧知の仲の大親友で、日頃から何かとお世話になっているドイツ人の医師フレーゼ氏(Freese試合の)に、贈ったのです。
それで、彼の名前から(Freese)→(Freesia)つまり、「フレーゼ」→「フレージア」→「フリージア」という名前になりました。
ちなみに、日本名は、水仙の黄色い部分とフリージアの薄く黄色い色をしたところが、よく似ていることから、浅い黄色の水仙という意味を込めて「浅黄水仙」と名付けています。
また、5月に咲く「菖蒲」にもよく似ていることから、「菖蒲水仙」と言うこともあります。
また、甘い香りがすることと、早春から花を咲かせることから「香雪蘭」とも言います。
5. フリージアの開花時期
2月から6月
6. 種類(原種、園芸品種)
原種となるもともとの種は、南アフリカに十数種類を数えるだけでしたが、オランダで品種改良が行われ、現在では、150種以上もの種類が生まれました。
6-1. フリージア・ムイリー
草丈が、せいぜい高くても15㎝ほどにしかならない小型種ですが、白い花びらに、淡い黄色のスポットが入った、あっさりとしていて、それが逆にすっきりとした花になている原種にあたる種類になります。
6-2. スカーレット・インバクト
花の名前にスカーレットとくれば、真紅、緋色、真っ赤といった、いわゆる赤の中でも、秀でて赤い花のことを指します。
フリージアもその例にならって、鮮やかな赤色の花が、たくさん咲き、香りも豊かで、花自体は、気候や病虫害に強く、比較的丈夫で、栽培しやすい品種です。
6-3. ポートサルー
すっきりと整った形をした黄色の大輪を多く咲かせる多花性の品種です。
6-4. カシス
遅咲きの品種ですが、濃いピンクの花びらをした、大輪の花が八重に咲き、実に見応えのある豪華な花です。
6-5. ハネムーン
名前からして柔らかな雰囲気が感じ取られますが、その通りで、淡いピンク色の花が、八重咲きする品種です。
まるで新婦のウェディングドレスのような華麗な色と形をもった花です。
まとめ
真っ直ぐに、大空を目指すかのように咲く、カラフルで、はっきりした色のフリージアは、あいまいさを好まない、欧米人には、受け入れやすい花かもしれません。
花束に、ブーケにと、幅広く利用されています。
日本では、水仙は、生まれ育った、環境や苦労を見せないと、言われます。
どの花も、等しく、真すぐに茎を伸ばし、開花している姿からの連想です。
華やかな色彩の陰には、新種の開発や種の保存に、苦労した人達の見えない努力があります。
そんな努力の蓄積が、春の明るさを演出する花を生み出しました。
5. フリージアの開花時期
2月から6月
6. 種類(原種、園芸品種)
原種となるもともとの種は、南アフリカに十数種類を数えるだけでしたが、オランダで品種改良が行われ、現在では、150種以上もの種類が生まれました。
6-1. フリージア・ムイリー
草丈が、せいぜい高くても15㎝ほどにしかならない小型種ですが、白い花びらに、淡い黄色のスポットが入った、あっさりとしていて、それが逆にすっきりとした花になている原種にあたる種類になります。
6-2. スカーレット・インバクト
花の名前にスカーレットとくれば、真紅、緋色、真っ赤といった、いわゆる赤の中でも、秀でて赤い花のことを指します。
フリージアもその例にならって、鮮やかな赤色の花が、たくさん咲き、香りも豊かで、花自体は、気候や病虫害に強く、比較的丈夫で、栽培しやすい品種です。
6-3. ポートサルー
すっきりと整った形をした黄色の大輪を多く咲かせる多花性の品種です。
6-4. カシス
遅咲きの品種ですが、濃いピンクの花びらをした、大輪の花が八重に咲き、実に見応えのある豪華な花です。
6-5. ハネムーン
名前からして柔らかな雰囲気が感じ取られますが、その通りで、淡いピンク色の花が、八重咲きする品種です。
まるで新婦のウェディングドレスのような華麗な色と形をもった花です。
まとめ
真っ直ぐに、大空を目指すかのように咲く、カラフルで、はっきりした色のフリージアは、あいまいさを好まない、欧米人には、受け入れやすい花かもしれません。
花束に、ブーケにと、幅広く利用されています。
日本では、水仙は、生まれ育った、環境や苦労を見せないと、言われます。
どの花も、等しく、真すぐに茎を伸ばし、開花している姿からの連想です。
華やかな色彩の陰には、新種の開発や種の保存に、苦労した人達の見えない努力があります。
そんな努力の蓄積が、春の明るさを演出する花を生み出しました。
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