ビオラと聞くと、何を想像するでしょうか。
楽器のヴィオラを想像する方もいるかもしれませんが、ビオラは花。
しかも、パンジーと大変よく似た花です。
実は、パンジーとビオラは同じ種類の花です。
その違いはいったいどのようなものなのでしょうか。
また、ビオラは大変多くの花言葉を持ち、その意味の多くは愛、しかも大変一途な恋の意味を持ち合わせています。
これはビオラの古い歴史と、その普遍性からきているものです。
大変身近な花でありながら、花束にしても喜ばれるという汎用性の高い花でもあります。
その複雑で多彩な色と、育てやすさも人気の理由です。
今回は、ビオラのことをご紹介します。
- ビオラとはどんな花?
- ビオラの花言葉
- ビオラの色別の花言葉
- ビオラの名前の由来
- ビオラの開花時期
- ビオラを育てる時のポイント
- 種類(原種、園芸品種)など
- 生花以外でビオラを楽しむ
- まとめ
1. ビオラとはどんな花?
1-1. ビオラとパンジーの違い
ビオラは、スミレ科スミレ属のラテン語名です。
しかしその実態としては、パンジーの種類の一種として認識されています。
その生態に大きな違いはありません。
園芸としての区分けとしては、パンジーより花が小さく、たくさん花をつける種類をビオラと呼んでいます。
しかし、その区別はあいまいで、だいたい花の大きさが5センチ以上であればパンジーと呼ばれ、4センチ以下だとビオラと呼ぶ場合が多いです。
なお、サンショクスミレ、サンシキスミレと呼ばれる場合もあります。
ややこしいのは、パンジーの中でも花のつきが良い品種ができてきており、その場合は花の大きい種類でもビオラと言う場合もあります。
またそういった数値的な区分けですらなく、見た目にゴージャスなものをパンジー、可憐なものをビオラと言うなど、現状では販売者や命名者の主観が入った区別になっているため、明確な違いは無いといってもいいでしょう。
1-2. スミレ科スミレ属の花について
パンジー、ビオラとも、スミレから分化した植物です。
ヨーロッパではさらに分化した花をハーツィーズと呼び、それもスミレ属の一種とみなすこともあります。
また、まったく違う種の植物でも花の形が似ているためにパンジーの名前を借りているものなどあり、スミレ科スミレ属の植物と命名されていても、その実分類上関係のない場合も多数あります。
ビオラとして認識されている多くは、8枚のひらひらとした鮮やかな花弁が重なり合うかわいらしい花です。
草丈は10センチから最高でも30センチほどで、花よりやや小さいくらいの青々とした丸っこい葉を茂らせます。
色は白や赤、ピンクやオレンジ、青、茶、黒など、ありとあらゆる色を楽しむことができます。
もちろんグラデーションやストライプなどの複色種も存在します。
本来は多年草ですが、日本においては夏の気候が合わないため一年草として扱われます。
秋蒔きの一年草ですが、越冬し2年目に花をつけます。
大変丈夫で、ガーデニングの超初心者でも入門としてトライしやすい花です。
2. ビオラの花言葉
ビオラは、大変花言葉の多い花です。
全体としての花言葉も多いですが、色別にもあって数えきれないくらいです。
しかし、その花言葉はギリシャ神話のエピソードをモチーフにしています。
そのため、パンジーの可憐な見た目とは少し違ったイメージの花言葉もあります。
2-1. ビオラの花言葉の由来となった神話とは?
ギリシャ神話の大神ゼウスが、イオという名の少女に恋をしました。
ゼウスはイオを牛に変え、恐ろしい妻ヘラから隠します。
しかし、ヘラはゼウスの工作を見抜き、二人が二度と会えないようにイオを星に変えてしまったのです。
イオの瞳は、それは美しいスミレ色をしていました。
そのため、ゼウスはスミレを見るたび胸を痛めていたということです。
この神話には諸説あり、イオに恋をしたのはゼウスではなく太陽の神アポロンという説もあるそうですが、真相は定かではありません。
しかし、天上の神と真摯な恋をしたイオの心情が花言葉には多く使われています。
2-2. 「忠誠」「律儀」
ゼウスの妻ヘラは、ギリシャ神話上ゼウスを恐れさせる唯一の存在です。
ゼウスが恋をした女性はみなヘラにひどい目にあわされます。
しかし、そんな恐ろしい女神の存在を以てしても、スミレ色の目をした少女は神に忠義を尽くしました。
そんなイオのまじめな面が花言葉に謳われています。
2-3. 「信頼」
これは、イオに恋したゼウスの気持ちでしょうか。
ゼウスはきっと、イオが星になった後も、彼女のことをずっと思い続けたのでしょう。
「律儀」「信頼」などの花言葉は、職場などでお祝いにする花束としてもぴったりです。
派手ではないけれど、しっかりした仕事をする方への贈り物に最適です。
2-4. 「乙女の恋」「あどけない愛」
こちらも、イオのはかない恋のことです。
天上を統べるゼウスの妻を怒らせても、恋することをやめなかったイオ。
それは大人の都合など関係ない、純真無垢な気持ちと言えるでしょう。
2-6. 「夢想の羽根」
これは、ゼウスの願望でしょうか。
きっと可憐なビオラの花を眺めて、イオとの楽しかった思い出に浸っていたのでしょう。
少女のように無邪気な方へはこれらの花言葉を贈るのもいいですね。
かわいらしいビオラの花とロマンティックな花言葉に喜んでもらえることでしょう。
3. ビオラの色別の花言葉
ビオラの持つ、色別の花言葉もご紹介します。
ビオラ全体の持つ花言葉と重なっている言葉もありますが、また少々違った言葉もあります。
これは、ビオラが先ほどのゼウスの神話以外にも登場しているからです。
ビオラが古くから親しまれてきた花だということが伺えますね。
3-1. 白いビオラの花言葉
「純真」「控えめ」
白のビオラは、ギリシャ神話のキューピッドにかかわっているといわれます。
もともとビオラは白だったのが、キューピッドの恋の矢が当たり様々な色を持つようになったというものです。
色を持つ前の純白のビオラに、純真という花言葉がつけられました。
3-2. 黄色いビオラの花言葉
「小さな幸福」
他の色より素朴な美しさを持つ黄色いビオラ。
この花言葉のほか、「田園の喜び」という花言葉もあります。
大地の恵みを受けて太陽の色に輝いている、健康的な喜びを表しています。
3-3. 赤いビオラの花言葉
「思想」「物思い」
赤のビオラは、少々大人っぽい花言葉を持っています。
ビオラの赤はやや濃い目で深い色合いのものが多いです。
そんな落着きが思慮深さとして映るのかもしれません。
また、ビオラの大型種であるパンジーの語源は「パンセ」、考える人です。
うつむきがちに咲く花が、何かを思い巡らせているように見えます。
3-3. ピンクのビオラの花言葉
「私を想って」
ゼウスの神話から、神に恋した少女の気持ちです。
まだ大人になっていない、無邪気な恋の気持ちを表しています。
3-3. 紫のビオラの花言葉
「揺るがない魂」
そして、ビオラの代表的な色である紫のビオラの花言葉はこちらです。
恐れ多くも神と恋に落ちることを、少女の魂は拒みませんでした。
そんな信念を持った姿が花言葉として使われています。
また、ビオラという植物が大変丈夫で、少々の荒天にもびくともしないところからつけられているとも言われます。
4. ビオラの名前の由来
ビオラの由来は、ギリシャ語でスミレ科スミレ属を意味する「イオン」が語源です。
スペイン語では「ビオレタ」になります。
なお、ラテン語で紫色を意味するviolaは、属名として採用されています。
5. ビオラの開花時期
ビオレは10月下旬から5月中旬に花を咲かせます。
花壇がさみしくなりがちな冬に開花時期がくるため、いろどりとして大変重宝されます。
また、開花時期が長いのもポイントです。
6. ビオラを育てる時のポイント
ビオラは大変育てやすく、丈夫です。
そのためガーデニング初心者にうってつけの花と言えます。
また、美しい花も良いですが匍匐性のある蔓を持つ品種もあり、冬の庭を豊かにしてくれます。
とは言え、もちろん苦手な環境などもあります。
特に暑さに弱いため、本来は多年草ですが一年草として育てます。
6-1. 好む環境
日当たりが良く、風通しが良い場所を選びます。
土は水はけがよい状態にするため、もし硬い場合は腐葉土、堆肥をすきこみ有機質に富んだ土にしておきます。
鉢の場合は水はけがよく、通気性と保水力を持った土を用意します。
市販の草花用培養土で大丈夫です。
株と株は20センチは開けるようにします。
また、匍匐性のある品種の場合は鉢の大きさを30センチ以上のものにすると見栄えがよいです。
6-2. 肥料や水やり
土地に植えた場合、植え付けた後に水をやり、あとは自然の雨で補給するので十分です。
ただし、あまりに長い間雨が降らないようであれば、様子を見て少々湿らせてあげても良いです。
鉢で育てる場合は、土の表面を押しても湿り気を感じないくらい乾いたら、鉢全体が占めるようにたっぷりと水を与えます。
どちらにせよ、過失のし過ぎは病気につながるため控えます。
肥料は、植えこむ前に緩効性の肥料を元肥として混ぜておきます。
冬の間は花が咲くか咲かないかで異なり、寒冷地などで咲かなかった場合は不要です。
暖かい地方であれば花が咲く場合もあるので、この場合は三要素がバランスよく含まれた固定肥料を置きます。
6-3. つきやすい虫やかかりやすい病気
灰色かび病や斑点病にかかりやすいです。
湿度により、葉や花が枯れてしまい灰色のカビが生えてしまいます。
これが灰色かび病です。
天気のよい日の午前中に水やりを済ませるなど、水が溜まらない配慮をしましょう。
斑点病は秋ごろが発症のピークです。
葉に赤褐色の斑点が出た場合、斑点病の疑いがあります。
そのままにしておくと葉が落ちてしまいます。
また、菌核病にかかった場合は株ごと抜き取る必要があります。
土壌殺菌剤で土そのものを殺菌しましょう。
鉢で育てている場合は土の入れ替えを行います。
害虫はアブラムシやナメクジに注意します。
春先、葉が食い荒らされた跡があればナメクジがいる証拠です。
見つけ次第処分しましょう。
アブラムシは薬剤に弱いので、殺虫剤が効果的です。
そのうえで少々間引きを行い、風通しを良くしてあげます。
また、ヨトウムシは葉の裏に卵を産みつけるため、事前に見つけて予防することができます。
処分したうえで予防の殺虫剤を散布しておくと安心です。
鉢で室内で育てる場合は害虫を特に気にすることはないでしょう。
6-4. 花がら摘み
ビオラは花がどんどん咲きます。
弱ってきた花は花茎の付け根から取り除いておきましょう。
放っておくと株の栄養が取られてしまうので、まめに花がら摘みを行うようにします。
7. 種類(原種、園芸品種)など
ビオラは栽培が簡単で丈夫、見た目も美しく、観賞用として改良が重ねられてきました。
そのため、品種は現在1,000種以上にものぼるといわれますし、今後さらに増えていくといわれています。
そんな膨大なビオラの品種の、ほんの一部をご紹介します。
7-1. 「よく咲くスミレ」シリーズ
華やかで丈夫、また花をたくさん咲かせる品種です。
低温でも花咲きがよく、冬に楽しむにぴったりです。
また高温でも間延びせず、コンパクトにバランスよく育ちます。
少々大きめの4センチほどの花が空きます。
7-2. 「フルーナ」シリーズ
花のサイズは3センチ程度と小さめで、早く育ちます。
お庭の彩りに最適なビオラです。
冬に霜が降りても傷みにくく、気温が上昇するときにいっきに大きくなります。
また、日ごとに花色が変化する品種もあります。
7-3. 「ビオレット」シリーズ
ツタのように這う、匍匐性を持つビオラです。
ハンギングバスケットで上からつるせば垂れた蔓を楽しむことができ、庭に植えればグランドカバーのようにもなります。
ビオラの性質の丈夫さもそのままなので、手軽に緑を差し込める優秀なビオラです。
7-4. 「ソルベ」シリーズ
通常、秋に蒔いて冬が終わるくらいから咲くビオラですが、このビオラは秋から咲き始めます。
花弁のもようが多種にわたり、ストライプが入るものや花弁中央に黒の入るいわゆる「ブロッチ」などを楽しむことができます。
また日ごとに色が変わる品種などもあり、色の多彩さではほかに類を見ない品種です。
7-5. 「ビビ」シリーズ
大変丈夫で育てやすいビオラ。
花の色に特徴があり、アンティークのような渋い色や淡いパステル調などの色彩を楽しむことができます。
7-6. ブラックオパール
黒い花びらをしています。
カナダで改良され、花つきがよく人気の高い品種です。
7-7. 野うさぎミーモ
花びらが細長く、複色で、まるでうさぎの耳のような花弁をもちます。
このようなビオラを総称してラビットタイプと呼んでいます。
7-8. タイガーアイレッド
ベースが茶色の複色という珍しいビオラです。
花中央は黄色で、黒いブロッチがまるで虎の顔のようなビオラです。
8. 生花以外でビオラを楽しむ
生命力にあふれたビオラは素敵ですが、目だけでなく食べたりすることでも楽しむことができます。
また、せっかく丹精込めて育てたビオラを永く見ていたいならドライフラワーにするのも良いですね。
8-1. エディブルフラワー
ビオラはその美しさから、食卓を彩る食べられる花、エディブルフラワーとしても人気があります。
香りも味も穏やかで、特に主張はないためなんにでも合わせられます。
その割に栄養価はなかなかのもので、ベータカロテンが豊富に含まれ、繊維質もたっぷりです。
安価ではありませんが、ちょっとしたパーティーなどに用意しておくとおもてなしに大変喜ばれますよ。
ただし、自分で育てたビオラを食用にするのは危険です。
実はスミレ科スミレ属のビオラやパンジーは毒を持っています。
毒のある部位は種子や根茎なので、花を食べるのは問題ないとは思いますが、万が一誤食すると嘔吐や神経麻痺、心臓まひなどを引き起こすこともあります。
エディブルフラワーを使いたい場合は市販されているものを使うのが安全です。
8-2. ドライフラワー
はっとするような発色を持つビオラは、ドライフラワーにするのもおすすめです。
他の花と比べて、比較的生花のようなパキッとした色味が残ります。
自然乾燥でナチュラルな色合いを楽しむのも良いですが、シリカゲル等で乾燥させるとよりくっきりと色鮮やかな仕上がりになります。
また、乾燥材を出してしばらくおくと、ぱりぱりした花弁が柔らかくなり、まるで生の花のように変化します。
まとめ
そのあまりに多い花言葉にも、多岐にわたる品種にも圧倒されるビオラ。
歴史も古く、たくさんの神話に登場します。
それはビオラが、過去から現在までとても親しまれている花ということの裏付けになるでしょう。
そんな身近な花でありながら、花束や切り花にしても十分見ごたえのあるビオラ。
花言葉も豊富ですから、贈り物にするときもなにがしかフィットする花言葉を見つけることができます。
パートナーにもいいですが、「忠義」「信頼」など堅いイメージ花言葉も持つビオラは職場や同窓会などでも喜ばれること間違いなしです。
小さな花ですが、寄せ植えにすれば豪華さもアップ。
多彩なビオラを楽しみましょう。
5. ビオラの開花時期
ビオレは10月下旬から5月中旬に花を咲かせます。
花壇がさみしくなりがちな冬に開花時期がくるため、いろどりとして大変重宝されます。
また、開花時期が長いのもポイントです。
6. ビオラを育てる時のポイント
ビオラは大変育てやすく、丈夫です。
そのためガーデニング初心者にうってつけの花と言えます。
また、美しい花も良いですが匍匐性のある蔓を持つ品種もあり、冬の庭を豊かにしてくれます。
とは言え、もちろん苦手な環境などもあります。
特に暑さに弱いため、本来は多年草ですが一年草として育てます。
6-1. 好む環境
日当たりが良く、風通しが良い場所を選びます。
土は水はけがよい状態にするため、もし硬い場合は腐葉土、堆肥をすきこみ有機質に富んだ土にしておきます。
鉢の場合は水はけがよく、通気性と保水力を持った土を用意します。
市販の草花用培養土で大丈夫です。
株と株は20センチは開けるようにします。
また、匍匐性のある品種の場合は鉢の大きさを30センチ以上のものにすると見栄えがよいです。
6-2. 肥料や水やり
土地に植えた場合、植え付けた後に水をやり、あとは自然の雨で補給するので十分です。
ただし、あまりに長い間雨が降らないようであれば、様子を見て少々湿らせてあげても良いです。
鉢で育てる場合は、土の表面を押しても湿り気を感じないくらい乾いたら、鉢全体が占めるようにたっぷりと水を与えます。
どちらにせよ、過失のし過ぎは病気につながるため控えます。
肥料は、植えこむ前に緩効性の肥料を元肥として混ぜておきます。
冬の間は花が咲くか咲かないかで異なり、寒冷地などで咲かなかった場合は不要です。
暖かい地方であれば花が咲く場合もあるので、この場合は三要素がバランスよく含まれた固定肥料を置きます。
6-3. つきやすい虫やかかりやすい病気
灰色かび病や斑点病にかかりやすいです。
湿度により、葉や花が枯れてしまい灰色のカビが生えてしまいます。
これが灰色かび病です。
天気のよい日の午前中に水やりを済ませるなど、水が溜まらない配慮をしましょう。
斑点病は秋ごろが発症のピークです。
葉に赤褐色の斑点が出た場合、斑点病の疑いがあります。
そのままにしておくと葉が落ちてしまいます。
また、菌核病にかかった場合は株ごと抜き取る必要があります。
土壌殺菌剤で土そのものを殺菌しましょう。
鉢で育てている場合は土の入れ替えを行います。
害虫はアブラムシやナメクジに注意します。
春先、葉が食い荒らされた跡があればナメクジがいる証拠です。
見つけ次第処分しましょう。
アブラムシは薬剤に弱いので、殺虫剤が効果的です。
そのうえで少々間引きを行い、風通しを良くしてあげます。
また、ヨトウムシは葉の裏に卵を産みつけるため、事前に見つけて予防することができます。
処分したうえで予防の殺虫剤を散布しておくと安心です。
鉢で室内で育てる場合は害虫を特に気にすることはないでしょう。
6-4. 花がら摘み
ビオラは花がどんどん咲きます。
弱ってきた花は花茎の付け根から取り除いておきましょう。
放っておくと株の栄養が取られてしまうので、まめに花がら摘みを行うようにします。
7. 種類(原種、園芸品種)など
ビオラは栽培が簡単で丈夫、見た目も美しく、観賞用として改良が重ねられてきました。
そのため、品種は現在1,000種以上にものぼるといわれますし、今後さらに増えていくといわれています。
そんな膨大なビオラの品種の、ほんの一部をご紹介します。
7-1. 「よく咲くスミレ」シリーズ
華やかで丈夫、また花をたくさん咲かせる品種です。
低温でも花咲きがよく、冬に楽しむにぴったりです。
また高温でも間延びせず、コンパクトにバランスよく育ちます。
少々大きめの4センチほどの花が空きます。
7-2. 「フルーナ」シリーズ
花のサイズは3センチ程度と小さめで、早く育ちます。
お庭の彩りに最適なビオラです。
冬に霜が降りても傷みにくく、気温が上昇するときにいっきに大きくなります。
また、日ごとに花色が変化する品種もあります。
7-3. 「ビオレット」シリーズ
ツタのように這う、匍匐性を持つビオラです。
ハンギングバスケットで上からつるせば垂れた蔓を楽しむことができ、庭に植えればグランドカバーのようにもなります。
ビオラの性質の丈夫さもそのままなので、手軽に緑を差し込める優秀なビオラです。
7-4. 「ソルベ」シリーズ
通常、秋に蒔いて冬が終わるくらいから咲くビオラですが、このビオラは秋から咲き始めます。
花弁のもようが多種にわたり、ストライプが入るものや花弁中央に黒の入るいわゆる「ブロッチ」などを楽しむことができます。
また日ごとに色が変わる品種などもあり、色の多彩さではほかに類を見ない品種です。
7-5. 「ビビ」シリーズ
大変丈夫で育てやすいビオラ。
花の色に特徴があり、アンティークのような渋い色や淡いパステル調などの色彩を楽しむことができます。
7-6. ブラックオパール
黒い花びらをしています。
カナダで改良され、花つきがよく人気の高い品種です。
7-7. 野うさぎミーモ
花びらが細長く、複色で、まるでうさぎの耳のような花弁をもちます。
このようなビオラを総称してラビットタイプと呼んでいます。
7-8. タイガーアイレッド
ベースが茶色の複色という珍しいビオラです。
花中央は黄色で、黒いブロッチがまるで虎の顔のようなビオラです。
スポンサーリンク