最近ではよく耳にする言葉ではありますが、特にインターネット上では更に「民度が低い」という言葉を目にすることが多いかもしれません。
もちろんこれは一般用語なので珍しい言葉ではないのですが、「民度」とは何のことを表すのでしょうか。
またいまいち使い方がわからず、意味を理解できていない人もいるかもしれません。
まずこの「民度」とは人間関係をスムーズに運ぶためにも非常に重要であり大切な役割を担っています。
ではそんな民度が低い事について考えてみたいと思います。
- 民度が低いとは
- 民度が低いの類義語
- 民度が低いの対義語
- 民度が低いと感じる瞬間
- 民度を高めるには
- 民度が低いの使い方「例文」
- 民度が低い人にありがちな特徴や傾向
- まとめ
1. 民度が低いとは
まず「民度」(みんど)とは特定の地域に住む人々の知的水準、教育水準、文化水準、行動様式などの発展や進歩程度の事を言います。
明確な定義や規定はありませんが、国民や住民個人の生活程度、もしくは経済力や文明の進歩の程度の事を表す場合もあります。
元々民度とはある国や地域、民族、集団に属する人々をさし、個人に向けて使う言葉ではないのですが、最近ではインターネットなどで用いられる意味として、その個人あるいは集団のマナーや言葉遣い、生活形態などや言動の一つずつが対象になることもあります。
その事から現在では「民度」は個人や集団を指してその水準程度を表す一つの言葉として使われており「あの人は民度が低い」と言った相手を蔑む表現がなされる事もあります。
一般的なものと比べて劣っていたり、悪かったりする場合に使うことが多いため差別的要素も含まれるので気を付けなければいけません。
2. 民度が低いの類義語
2-1. 人格などが卑しい
持っている人柄や品格の程度が低い。
醜いさま。
2-2. 物事の基準が一定を下回る
同じ対象の事柄についての文化や生活の基盤や根本的なものの程度が低い事
2-3. 程度が低過ぎて取るに足らない
意識や思考などのレベルが陳腐で安っぽい・卑しく低俗なさま
3. 民度が低いの対義語
3-1. 知的水準やモラルが高い
考え方や品行、習慣などのレベルが高い
3-2. 生活水準が高い
衣食住や、文化生活の程度が高いこと
4. 民度が低いと感じる瞬間
4-1. 文化水準が低い
文化水準とは「地域や社会などの文化の総体的なレベル」のことを表し、この文化水準レベルが低い地域で育った人ほど、民度が低いといわれてしまう傾向にあります。
人は自分と似ている価値観や考え方、レベルの人と過ごす事を好みます。
もしくは自然と集まるものです。
ですからどうしても犯罪が頻発する地域や、路上生活者が町中にいる区域にはそこが平気な人が集まるものですし、行動や態度も身に付いて馴染んでしまいます。
その環境から抜け出そうという発想自体がない人達が多く、民度が低い人のままで居続けることも多くなってしまいます。
類は友を呼ぶという言葉がありますが、まさにその通りであり、そんな状況を目にしてしまうと民度が低いと思ってしまうでしょう。
4-2. 社会的水準が低い
先程の文化水準と繋がりますが、文化水準が低いと当然社会的な水準も低くなってしまいます。
もっと生活をより良いものにしたいといった向上心や、発展や前進するために環境を整えようというポジティブな姿勢も生まれにくくなります。
そうなってしまうと自分を高めるための努力を怠ったり、志を高く持つこともできなくなってしまうでしょう。
経済的なレベルも低くなるので地域全体が貧しくなり衛生的にも最悪な状況に陥ってしまいます。
またお金が入ってきたとしても、それを活かしステップアップやスキルアップに繋げるのではなく、ギャンブルや遊びなどに出費してしまう場合が殆どでしょう。
地域全体がそのような状況なので、民度が低いと感じてしまうのも致し方ありません。
4-3. 教育水準が低い
教育は本当に大切で人格形成を大きく左右する核になると言っても過言ではありません。
差別や価値観、思考などは生まれてきてからどう教育を受けたかで変わります。
他人との関わり方や関係性をどう大切に構築していくかなどは、育ってきた環境で大きく変わっていきます。
他人に対する感謝や尊敬の念、自分と他人は感覚や思想が違うことなどをしっかりと学んでいくものですが、教育水準が低くなるとその辺の感覚や価値観が曖昧になってしまい感情を押し付けたり、露わにして結果的に乱暴になり自己中心的な人間が多く形成されてしまうしまうことも否めません。
またその状態がずっと続きそこから抜け出そうとせず同じ環境の中で過ごしてしまうことが増えてしまうと更に状況は悪化し、外の文化や価値観、経済観念などを知る機会も減ってしまう事になります。
つまり自分とは違うタイプの人間や生活スタイル、文化などがある事を知らずに生きていくことになるのです。
教育水準が低くなってしまうという事は可能性を狭め、チャンスを失くすことにも繋がります。
もしくはその可能性やチャンスさえわからぬまま過ごすことになるでしょう。
5. 民度を高めるには
日本は他の国と比べ比較的民度が高いと言われています。
しかしその日本であっても地域によっては水準に差があり、マナー意識や環境といったものがあまり好ましくない地域も実在していることも事実です。
ではどのような方法が民度を高くすることに効果があるのでしょうか。
5-1. 日本を出てくる
民度を低くする理由の一つに、同じ場所や環境から飛び出さずに、いつまでもそこに身を置く事という理由が挙げられますが、これは井の中の蛙になってしまい、本来の自分が見えていないということを意味しています。
客観視ができないと本来の自分を見る事は不可能なので、一度いいところも悪いところも学ぶために日本から出て、海外からみた日本、もしくは自分が今まで生きてきた場所を眺めてみてましょう。
全てだと思っていたものがそうではないことに気づくと思いますし、間違っていなかったと信じていたものがやはりそうだったと再認識できるかもしれません。
もしくは自分というものは、外部から見るとこのように映っていたのだと衝撃を受ける事もあるでしょう。
世界には全く違う文化や価値観、感覚がたくさん存在しているので、今まで見えていなかったものが見え始め新しい感情や感覚が生まれるかもしれません。
5-2. 違う環境に触れてみる
海外旅行が無理でも、引っ越しをしたり、興味があることに参加することはできると思います。
巡り会う人が変われば必然的に会話内容も変わりますし、その相手から得る事で刺激を受け、よくも悪くも感情が増えていくものです。
他人の感覚を知ることによって感性が磨かれ自分のことを客観視できるようにもなるでしょう。
ですがまず一番大切な事は、学ぼうという姿勢や自分を高めていきたいという志ではないでしょうか。
単に場所や環境を変え、出会いの人数を増やしたところで、自分の感覚や考え方に固執し心を開かなければ、今までと同じ事になり何の意味もありません。
成長し少しでも自分の心の中を豊かにしたいと願わなければ、最終的に民度を高くする事は不可能になってしまうでしょう。
6. 民度が低いの使い方「例文」
・民度の低い国家の間に位置している ・民度の低い会社に入る ・住んでいる地域の民度が低いため引越しをする ・憧れの国が民度が低くショックを受ける
7. 民度が低い人にありがちな特徴や傾向
7-1. 喧嘩や争いが多い
民度が低いとマナーもルールも無視する傾向が高くなる為、喧嘩や争い事が多くなります。
生活水準や教養水準が低くなると知識や経験を積むことが少なくなってしまうため、将来への選択肢も少なくなり、士気も下がり生きていくだけで精一杯になってしまうからです。
そうなると命や自分のテリトリーを守るために命懸けで争いをしたり犯罪を起こす事に繋がってしまいます。
民度が低い地域にはよくある事ですが、個人レベルでも同じようなことが言えると思います。
頭を使ったり知力で物事を解決するという方法を取る事よりも、すぐに手を出したりヒステリックになるといった、感情を剥き出しにする肉弾式を取ってきます。
だからといって論理的に話そうとしても話や内容についてこれないため、結局また喧嘩腰になったり暴言を吐いて暴れるという結末になりがちです。
暴力的な社会で育ってきたため、またはそんな教育しか受けていないため話し合いによって解決をするという術を持ちません。
感情はコントロールするものだというカイロがないので本能剥き出しで後先考えず行動します。
こうした視野の狭さや感情で行動してしまう知力の低さが結果的に喧嘩や争い事を多く招いてしまう原因になり、民度の低い人間を作ってしまう大きな特徴だと言われるのでしょう。
7-2. 挨拶をしない
民度が低いと人間関係を疎かにしたり雑になりがちだと述べましたが、やはりそれは日頃のコミュニケーション能力が大きく影響していると言えるでしょう。
基本的に民度が低いと他人を大切にするという気持ちが薄くなります。
自分が中心であり自らが生き抜くために周りがいると考えているので自分の感情が通らない事には力付くで押さえつけようとします。
こんな状況なので相手に挨拶をするなんて行為は無駄ですし、する意味がないと思っています。
環境がしっかり整った正しい教育を受けてきた人々からすると挨拶は基本ですし、コミュニケーションを取る手段として非常に大切な一歩になる重要なものです。
私達の普段の生活にも時々挨拶をしない、無視をするといった人を見かける事がありますが、教育を受けたはずなのに挨拶ができないとなると教育を受けていない人達よりも民度が低い人間だという事になります。
こうした挨拶をすることができない、しない人達はそもそもなぜ挨拶が必要か、人とのコミュニケーションが必要なのかなどの必要性を理解していません。
また相手によって使う言葉や挨拶を使い分ける事も、時と場合で逆に控えなければいけない事もしっかり学ばなければいけませんが、そこに至る以前の問題なので根本的な思想や知力が違うのだと思います。
7-3. マナーが悪い
民度が低いと当然マナーは悪くなるものです。
他人を気にする事がない上に自分がどうみられているかなどは気にしません。
ですが反論されたり都合が悪くなると平気で暴力的な態度を取ってきます。
自分がルールであり中心なので社会的であろうと人間関係であろうと全く関係ありませんし、守る必要などないと思っています。
周囲も同じようなレベルの人種が多いためそれが普通であり、むしろ注意するものなら敵意を剥き出しにし命懸けで対抗してくる事も少なくないでしょう。
どんな非常識な行動を取っても、周りも同じ民度のため、誰も不思議に思う事はなくそれを咎めたり諭すような人物がいなかったことも原因だと言えるでしょう。
7-4. 基本的に他力本願
例えば「自分が貧乏なのは、政治が悪く国のせいだ」「治安が悪くお金がない、だから強盗などの力技で人のものを奪うしかない」といった発想をする人がいますが、もちろん誰もが好きでその土地に生まれたわけではありません。
紛争や戦争がない穏やかな場所に生まれたいに決まっていますし、日々穏やかに痛みのない環境に身を置きたいと思うものです。
ですがそれでも、最低限の努力は必要であり、行動力は持たなければいけません。
生まれてからずっと紛争や戦争があり、目の前で当たり前のように命が消えていく事を見てきた人達は、何をしたって同じだと思ってしまって未来や将来に希望を持てなくなることは当然かもしれません。
そうなると益々政治に全く無関心になったり、自分から動く事をしなくなったり、何が起きてもあまり感情を使う事がなくなってしまいます。
こうなるとどんどん民度が低くなり永遠にその悪循環を繰り返す事になってしまいます。
しっかり最低限の教育を受け、文化的で健康が保てる状態を維持できる環境で育ってきた人達と、先程も言いましたが人の命が日常的に奪われていく環境で育ってきた人達とはモチベーションから思考、何から何まで違うので簡単には言えませんが、例えば選挙にいく、暮らしに工夫を施すなど、少しは自分なりに行動を起こしたり努力をする事で、他力本願ではなくなり自分の人生を俯瞰してみれるようになっていきます。
7-5. 目先の事しか見れない
やはりこれも民度が低い地域で育ってきた人達に大きく共通する事で、後先考えるような思考を持っておらず、その時の自己都合や感情で動く性質をしています。
そうなると何をするにしても目先の利益しか考えず気分で無駄遣いをしたり、お金もないのにギャンブルに手を出したり、借金をして物欲を満たそうとします。
その場凌ぎの行き当たりばったりな生き方のため考え方も浅はかなのでどうしても会話が薄く安っぽくなってしまいます。
そのため喧嘩に発展する事も、最悪事件に発展する事にも繋がっていきます。
結果、失敗が多くなり他人に迷惑をかける事になり、また目先の方法で解決を図ろうとしますが考えが上っ面なためまた失敗を繰り返します。
7-6. 食事の仕方が悪い
食事の仕方は本当にその人物の育ちが出るものです。
食べるという行為は人間の本能であり、お腹が空く事は生理現象なのでその人そのものが浮き彫りになると言っても過言ではありません。
例えば咀嚼音を立てて食べたり、カチャカチャと食器を鳴らす、カトラリーを落とす、食べ物を零す、グラスに食べカスや口紅などをべったり付けるなどといった所作は民度が高い人や場所ではあり得ない事になります。
決して高級店や貴族のような高等なマナーを求めているのではなく、人として他人に思いやりを持ち、誰もが不快にならないような基本的なマナーを最低限守らならければいけません。
それは年齢を重ねるほどしっかり認識するべき重要な事です。
食べ方一つでその人の育ってきた環境がわかるという事は、それで人格を判断されてしまう事になります。
たとえどれだけその人が人間的に優れていたり、仕事が早くできる人であっても、食事のマナーがなっていない、食べ方が汚い、エチケットがないとなるとやはり民度が低いと感じられてしまうでしょう。
食事とはそれだけ人間関係において多大な影響を与え個人的な人格を左右してしまいます。
まとめ
人が物質主義になると見た目や持ち物など表面的なものに評価を取られ、それが全てだと思い込みをし出します。
相手の中身や思考、教養などは関係なく、表面が全てだと判断するようになるのです。
つまりそのハリボテ感が民度が低いと思われる一つの要素になり、目先のものやその場凌ぎのやり方を重ねていく根元になっていきます。
品格や教養などはある程度自分の努力次第でどうにかなるものです。
また逆に他人を蔑み不愉快にさせるような行動も民度が低いと思われてしまいます。
民度が低いとは思考によるものが多いので自分を振り返ったり考え直してみると、ある意味勿体無い事をしている場合があるので、民度を高める事に意識をスライドしてみてはいかがでしょうか。
民度が高いとは他としっかり区別ができています。
区別ができているという事は、感情のコントロールができ、自分を客観視する事が出来るという事です。
他人と比べたり争ったり、何かの責任にする事が何も生まないと気付いていくと民度も上がってくるのではないでしょうか。
3. 民度が低いの対義語
3-1. 知的水準やモラルが高い
考え方や品行、習慣などのレベルが高い
3-2. 生活水準が高い
衣食住や、文化生活の程度が高いこと
4. 民度が低いと感じる瞬間
4-1. 文化水準が低い
文化水準とは「地域や社会などの文化の総体的なレベル」のことを表し、この文化水準レベルが低い地域で育った人ほど、民度が低いといわれてしまう傾向にあります。
人は自分と似ている価値観や考え方、レベルの人と過ごす事を好みます。
もしくは自然と集まるものです。
ですからどうしても犯罪が頻発する地域や、路上生活者が町中にいる区域にはそこが平気な人が集まるものですし、行動や態度も身に付いて馴染んでしまいます。
その環境から抜け出そうという発想自体がない人達が多く、民度が低い人のままで居続けることも多くなってしまいます。
類は友を呼ぶという言葉がありますが、まさにその通りであり、そんな状況を目にしてしまうと民度が低いと思ってしまうでしょう。
4-2. 社会的水準が低い
先程の文化水準と繋がりますが、文化水準が低いと当然社会的な水準も低くなってしまいます。
もっと生活をより良いものにしたいといった向上心や、発展や前進するために環境を整えようというポジティブな姿勢も生まれにくくなります。
そうなってしまうと自分を高めるための努力を怠ったり、志を高く持つこともできなくなってしまうでしょう。
経済的なレベルも低くなるので地域全体が貧しくなり衛生的にも最悪な状況に陥ってしまいます。
またお金が入ってきたとしても、それを活かしステップアップやスキルアップに繋げるのではなく、ギャンブルや遊びなどに出費してしまう場合が殆どでしょう。
地域全体がそのような状況なので、民度が低いと感じてしまうのも致し方ありません。
4-3. 教育水準が低い
教育は本当に大切で人格形成を大きく左右する核になると言っても過言ではありません。
差別や価値観、思考などは生まれてきてからどう教育を受けたかで変わります。
他人との関わり方や関係性をどう大切に構築していくかなどは、育ってきた環境で大きく変わっていきます。
他人に対する感謝や尊敬の念、自分と他人は感覚や思想が違うことなどをしっかりと学んでいくものですが、教育水準が低くなるとその辺の感覚や価値観が曖昧になってしまい感情を押し付けたり、露わにして結果的に乱暴になり自己中心的な人間が多く形成されてしまうしまうことも否めません。
またその状態がずっと続きそこから抜け出そうとせず同じ環境の中で過ごしてしまうことが増えてしまうと更に状況は悪化し、外の文化や価値観、経済観念などを知る機会も減ってしまう事になります。
つまり自分とは違うタイプの人間や生活スタイル、文化などがある事を知らずに生きていくことになるのです。
教育水準が低くなってしまうという事は可能性を狭め、チャンスを失くすことにも繋がります。
もしくはその可能性やチャンスさえわからぬまま過ごすことになるでしょう。
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