「早合点(はやがてん)」とは、「十分に聞いたり確かめたりしない内に分かったつもりになっていること=早のみこみ」を意味していますが、早合点しやすい人の特徴・傾向・心理にはどのようなものがあるのでしょうか?
この記事では、早合点の「類語(同義語)・反対語(対義語)・英語表現」を示して、「早合点しやすい人の特徴や傾向・心理状態・改善方法」を説明していきます。
- 早合点(はやがてん)とは?
- 早合点の類語・反対語
- 早合点をしてしまう心理
- 早合点の英語表現
- 早合点の使い方「例文」
- 早合点しやすい人の特徴・傾向と改善方法
- まとめ
1. 早合点(はやがてん)とは?
「早合点」には、「十分に理解していない内から分かったつもりになること」や「内容を良く聞いたり確かめたりもしない内から全部を分かったつもりになること」といった意味があります。
早合点は、「早のみ込み」と言われることもあります。
早合点の読み方は、一般的には「はやがてん」ですが「はやがってん」と読んでも間違いではありません。
早合点と似た意味合いのある言葉として、「早とちり」や「独り合点(ひとりがてん)」がありますが、厳密にはやや意味するニュアンスが異なるので注意が必要です。
早とちりは「とちる=失敗する・ミスする」という言葉がついていることから、「早合点して失敗すること・早合点して間違うこと」という意味になり、「早合点をした後の失敗の結果」までを意味しています。
「独り合点」は、「自分ひとりの勝手な判断で分かったつもりになること」という意味のニュアンスが強くなります。
2. 早合点の類語・反対語
早合点の「類語・反対語」について紹介していきます。
2-1. 早合点の類語(同義語)
早合点の類語には、以下のようなものがあります。
早合点の類語には、「十分な確認も理解もしていないうちに、自分では分かったつもりになっていること」といった意味合いがあります。
「早とちり(はやとちり)・早呑み込み(はやのみこみ)・独り合点(ひとりがてん)」が、早合点の類語になります。
早合点という言葉が入っていることわざ(ことわざ)として、「早合点の早忘れ(はやがてんのはやわすれ)」と「早合点は大間違いの基(はやがてんはおおまちがいのもと)」というものがあります。
2-1-1. 早とちり
早とちりは、「早合点した結果として失敗すること」の意味になります。
早とちりの例文としては、「ゆっくり考えれば分かっていたのに、早とちりして間違った回答をしてしまった」「早とちりによる失敗を防ぐために、答案の見直しをする習慣をつけましょう」などがあります。
2-1-2. 早呑み込み
早呑み込みは、「良く聞いたり確かめたりしないうちに分かったと思い込むこと・理解が人よりも早いこと」の意味になります。
早呑み込みの例文としては、「最初の部分の説明を聞いただけで、ついつい早呑み込みをしてしまったようだ」「彼女は早呑み込みの理解力があるので、簡単な問題であればすぐにでも解くことができるだろう」などがあります。
2-1-3. 独り合点
独り合点は、「自分ひとりの勝手な判断で、良く調べもせずに分かったつもりになること」という意味になります。
独り合点の例文としては、「いつも勇み足で独り合点してしまう彼は、肝心な場面で失敗してばかりである」「誤解を解く暇もなく独り合点して激怒した彼女は、家の玄関から飛び出していってしまった」などがあります。
2-1-4. 早合点の早忘れ・早呑み込みの早忘れ
早合点の早忘れ・早呑み込みの早忘れは、「情報・知識の飲み込みが早い人は、忘れるのも早いので頼りにならない・話もまともに聞かないうちから分かったと思い込む人は、忘れるのも早いから当てにならない」という意味があります。
早合点の早忘れの例文としては、「彼はとても優秀な人材ではあるが、早合点の早忘れだから本当に大切な場面では意外と役に立たない」などがあります。
2-1-5. 早合点は大間違いの基
早合点は大間違いの基は、「本当は分かっていないのに分かったような顔をする人は、大きな失敗をしやすい」という意味です。
早合点は大間違いの基の例文としては、「早合点は大間違いの基だから、少しでも疑問や不明な部分があればその場ですぐに質問しておくようにした方がいい」などがあります。
2-2. 早合点の反対語(対義語)
早合点の反対語(対義語)は辞書には示されていません。
十分な理解・確認・思考をしないままに分かったつもりになるという意味から考えると、「熟慮・熟考・思慮深い・注意深い・巧遅(こうち)」などを連想的な反対語として想定することができるでしょう。
3. 早合点をしてしまう心理
十分に内容を理解していないのに、自分勝手に分かったつもりになることが「早合点」ですが、人が早合点をしてしまう心理とはどのようなものなのでしょうか?
3-1. 思い込み・決めつけが激しい
早合点をしてしまう心理として多いのは、人並み以上の情報・知識を持ってはいるものの、「思い込み」が激しいということです。
自分自身で過去の勉強やトレーニングによって一定の知識や理解を積み重ねてはいるのですが、「この問題に対する正しいやり方はこうである」とか「この状況では絶対にこうすべきでこれ以外の方法はない」とかいった思い込みが激し過ぎて、人の話をきちんと聞くことが出来ていないのです。
思い込みが激しいことに加えて、「決めつけ」が激しいという心理的特徴も持っていて、一方的に「自分が正しいと思う結論」を決めてしまって、他人の異論反論や訂正の意見に耳を傾けてくれないことが多いのです。
3-2. 頭の良さを示したい自己顕示欲が強い
早合点をしてしまう心理として、人並み以上の「自己顕示欲・自己アピール欲求の強さ」も指摘することができるでしょう。
早合点をしてしまう心理には、「そんな簡単な問題を最後まで詳しく説明してくれなくても、自分にはもう十分に伝わっていますから(自分の理解力の高さを甘く見ないで頂きたいのです)」ということを伝えたい自己顕示欲の心理が働いていることがあります。
頭の良さや理解力の高さを示したいために、追加的な説明をしようとしている相手を押しのけて、「その件についてはもう完全に分かりましたから、後は安心して私にお任せ下さい」というような早合点の反応を返してしまいやすいのです。
3-3. おしゃべり好きで少しでも早く自分が知った情報・内容を人に話したい
早合点をしてしまう心理には、「おしゃべり・噂話が好き」ということに関連したものとして、少しでも早く「自分が知った情報・内容」を人に話したいという心理もあります。
もっと掘り下げて言えば、「したり顔・訳知り顔(わけしりがお)」で最新の知識や最近の物事について人に話したいということです。
人から伝え聞いた話題をネタにして、「この人は何でも知っている人+この人は新しい知識情報に対する感度が優れている人+この人は知的好奇心が旺盛で色々な物事に対して意見を持っている人」と思われたいのです。
井戸端会議的なおしゃべりが好きで、少しでも早く自分が知った情報・内容を人に話したいというモチベーションがある人は、「人が話をしている内容の細部」についてはあまり興味がないことが多いのです。
「大まかな話のアウトライン(概略)」や「最新のニュースやトピックのあらまし」を知るや否や、みんなに面白い噂話を広げるために(自分が最初にその話題を言い出した人であるかのように見せかけて)、すぐに分かったつもりになってその場を離れてしまいます。
3-4. 平均以上の理解力があるという自己評価が高い
早合点をしてしまう心理として、「自分には平均以上の物事の理解力がある」や「自分は話を呑み込むのがかなり早いから細かい細部の説明は不要である」といった自己評価の高さがあります。
この自己評価の高さや自尊心(プライド)の強さは、「客観的な指標(数字)」に基づくものではなく、そのほとんどが「主観的な思い込み+自分の過去の経験論」に基づくいい加減なものです。
しかし、自分で自分に対して「自分は最後まで面倒くさい話を聞かなくても、一を聞いて十を知る人間だから自分に任せておけば大丈夫(自分をそこら辺にいる凡人や普通の人のように扱ってもらっては困る)」と思い込んでしまっているので、いつでも頭の中が人の話している内容を先回りばかりしています。
その結果として、「何でも分かったつもりの早合点」に陥ってしまうのです。
4. 早合点の英語表現
早合点の英語表現は、「a hasty conclusion」になります。
My student had a serious hasty conclusion.
(私の生徒は深刻な早合点をしてしまった。)
以下の英語のことわざにも早合点と類似の意味があります。
One swallow does not make a summer.
(一羽の燕を見ただけで夏がやって来たとはまだ言えない=早合点して夏の訪れを決め付けるな)
5. 早合点の使い方「例文」
早合点の使い方を示す「例文」としては、「早合点してしまう癖で今まで随分多くの失敗をしてしまった・彼女は自分で頭の回転が早いと思い込んでいるが早合点しているだけである・人の話を最後まで聞けない人は、大抵早合点ばかりしている・早合点で行動してしまうと、かえって手間がかかる・早合点のミスを防ぐために、人の会話をメモすることにした・自分の知性を過信すると早合点の過ちを犯しやすくなる・早合点してしまうと一番重要な場面で大きな失敗をしてしまうことが多い・早合点しなければ後でいくらでも修正ができる」などがあります。
6. 早合点しやすい人の特徴・傾向と改善方法
早合点しやすい人の特徴や傾向には、以下のようなものがあります。
さらに、早合点しやすい人が注意すべき改善方法について説明していきます。
6-1. 人の話を最後まで聞かない
早合点しやすい人の典型的な特徴としてよく指摘されるのは、「人の話をとにかく最後まで聞かない」ということです。
相手があなたに伝えようとしている話の全体を「10」とした場合、早合点する人は「5」の段階までもまともに聞かないうちに、「自分はもう分かりました・これ以上の説明は省略してもらっても大丈夫です」といった分かったつもりになる反応が増えてきます。
人の話を最後まで聞かないという特徴を持つ早合点しやすい人は、「自分から相手の話を遮る・相手の話を聞かずに自分の意見を言い始める」といったことが多いのです。
早合点をしやすい人は、人の話を最後まで聞かないことに加えて、「話が終わらない内からその場を離れる・説明がまだ終わっていないのに実際の仕事や作業を勝手にスタートさせる」といったことも多くなります。
6-2. 早く結果を出したいと思って焦っている
早合点しやすい人の傾向として、他者との競争心が強くて知的プライドが高いために、「とにかく人よりも早く結果を出したい」と思って、精神的に焦っていることが多いのです。
早合点ばかりする人は、いつも焦燥感や切迫感に駆られているので、「人の話を丁寧に最後までゆっくりと聞いている時間がもったいない・自分は細かい指示や説明を受けなくても人並み以上の仕事をこなせるのだから問題はない」という方向の思い込みを強めやすくなります。
早く結果を出したいと思って焦っていると、どうしても他者とのコミュニケーションの密度が薄くなりがちであり、「相手が伝えようとしている内容」を正確に理解して受け取ることが難しくなってしまいます。
しかし、皮肉なことに「少しでも早く結果を出したいという競争心・焦燥感」があまりに強すぎると、「早合点による失敗・批判・挫折」が増えてしまって、逆に結果を出す時期が遅くなってしまいます。
早合点して気持ちが焦ってばかりいると、逆効果にもなりやすいのです。
早合点して同じような失敗を繰り返している人は、「急がば回れ」ということわざを座右の銘にすべきでしょう。
6-3. 知識や経験が十分ではないのに自尊心だけ高い
早合点しやすい人の特徴として、自分ひとりで自分のことを「大した人物・頭の良い人間」と思い込んでいてプライドが高いが、客観的に見てみると「知識・経験が不十分であること」が多いのです。
自分の客観的な実力を把握していないために、「井の中の蛙・分不相応な天狗」になりやすいのですが、自分でそのことを自覚できないために、早合点を繰り返してしまいます。
知識や経験が十分ではないのに自尊心(自己評価)だけ高い人は、「謙虚に人の話に耳を傾けること」自体が苦手なので、どうしても中途半端な理解で分かったつもりになる早合点をしやすいのです。
実力や根拠のないプライド(自尊心)の高さがあると、本当は分かっていないのに、相手に疑問点や分からない部分を質問することができないという問題も生じてきます。
6-4. 早合点しないためには、話のメモを取り内容を常に確認すること
早合点しやすい人の改善方法としては、「相手の話している内容の聞き間違え」をしないようにメモを取ることが有効です。
昔ながらの髪の手帳に、相手の話している内容の重要なポイントをメモしてもいいですが、最近であればスマホのメモ機能や録音機能(ICレコーダー機能)を利用してメモを取ってもいいでしょう。
早合点してしまう人は、相手の話している内容自体を覚えていないことも多いのですが、「話のメモを取ること+メモの内容を常に確認すること」で早合点することを防ぎやすくなります。
メモの内容を常に確認することは、「自分の思い込み・決めつけの訂正」にも役に立ってくれます。
6-5. 早合点しないためには、ワンクッション置いてから行動すること
早合点しやすい人の改善方法には、相手の話を聞いてからすぐに条件反射的に動き出すのではなく、「ワンクッション」を置いてから少し考える時間を作った後で、行動するという方法があります。
早合点しやすい人は、少しでも早くこの情報を人に話したいとか、少しでも早く良い結果を出したいとかいうことで焦っていることが多いのです。
焦燥感に駆られて条件反射的に行動をすれば、早合点による思いがけない大失敗をするリスクが格段に高くなってしまいます。
しかし、実際に行動に移す前に、必ずワンクッション置く習慣を身に付けることで、「早合点による間違った行動のリスク」を大幅に減らすことができるのです。
6-6. 早合点しないためには、相手が何を伝えたいのかを想像すること
早合点しやすい人の改善方法として有効なのは、「人の話を最後まで聞く努力をすること」と合わせて「話している相手が自分に何を伝えようとしているのか」について具体的な想像力を働かせることです。
早合点しやすい人は「自分の都合・欲求・価値観(世界観)」にとらわれてしまっているために、「相手が伝えたいと思っていること」を無視して、「自分にとって都合の良い間違った解釈」をしてしまいやすいのです。
早合点して失敗することが多い人ほど、人と話をする時(人の話を聞く時)には、「この人が私に伝えたがっている内容や指示はどんなことなのだろうか」という相手の立場に立った想像力を強めるようにしてみて下さい。
まとめ
この記事では、「早合点」の意味を示して、「早合点」の類語や反対語、英語表現を紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
早合点をしやすい人の心理には「思い込み・決めつけが激しい」「少しでも早く自分が知った情報・内容を人に話したい」「平均以上の理解力があるという自己評価が高い」などがあります。
早合点しやすい人の改善方法としては、「話のメモを取って内容を確認すること」「ワンクッション置いてから行動すること」「相手が何を伝えたいのかを想像すること」があります。
「早合点」の意味や類語・反対語・英語表現、早合点をしやすい人の心理・特徴・傾向・改善方法について調べたい時には、この記事を参考にしてみて下さい。
5. 早合点の使い方「例文」
早合点の使い方を示す「例文」としては、「早合点してしまう癖で今まで随分多くの失敗をしてしまった・彼女は自分で頭の回転が早いと思い込んでいるが早合点しているだけである・人の話を最後まで聞けない人は、大抵早合点ばかりしている・早合点で行動してしまうと、かえって手間がかかる・早合点のミスを防ぐために、人の会話をメモすることにした・自分の知性を過信すると早合点の過ちを犯しやすくなる・早合点してしまうと一番重要な場面で大きな失敗をしてしまうことが多い・早合点しなければ後でいくらでも修正ができる」などがあります。
6. 早合点しやすい人の特徴・傾向と改善方法
早合点しやすい人の特徴や傾向には、以下のようなものがあります。
さらに、早合点しやすい人が注意すべき改善方法について説明していきます。
6-1. 人の話を最後まで聞かない
早合点しやすい人の典型的な特徴としてよく指摘されるのは、「人の話をとにかく最後まで聞かない」ということです。
相手があなたに伝えようとしている話の全体を「10」とした場合、早合点する人は「5」の段階までもまともに聞かないうちに、「自分はもう分かりました・これ以上の説明は省略してもらっても大丈夫です」といった分かったつもりになる反応が増えてきます。
人の話を最後まで聞かないという特徴を持つ早合点しやすい人は、「自分から相手の話を遮る・相手の話を聞かずに自分の意見を言い始める」といったことが多いのです。
早合点をしやすい人は、人の話を最後まで聞かないことに加えて、「話が終わらない内からその場を離れる・説明がまだ終わっていないのに実際の仕事や作業を勝手にスタートさせる」といったことも多くなります。
6-2. 早く結果を出したいと思って焦っている
早合点しやすい人の傾向として、他者との競争心が強くて知的プライドが高いために、「とにかく人よりも早く結果を出したい」と思って、精神的に焦っていることが多いのです。
早合点ばかりする人は、いつも焦燥感や切迫感に駆られているので、「人の話を丁寧に最後までゆっくりと聞いている時間がもったいない・自分は細かい指示や説明を受けなくても人並み以上の仕事をこなせるのだから問題はない」という方向の思い込みを強めやすくなります。
早く結果を出したいと思って焦っていると、どうしても他者とのコミュニケーションの密度が薄くなりがちであり、「相手が伝えようとしている内容」を正確に理解して受け取ることが難しくなってしまいます。
しかし、皮肉なことに「少しでも早く結果を出したいという競争心・焦燥感」があまりに強すぎると、「早合点による失敗・批判・挫折」が増えてしまって、逆に結果を出す時期が遅くなってしまいます。
早合点して気持ちが焦ってばかりいると、逆効果にもなりやすいのです。
早合点して同じような失敗を繰り返している人は、「急がば回れ」ということわざを座右の銘にすべきでしょう。
6-3. 知識や経験が十分ではないのに自尊心だけ高い
早合点しやすい人の特徴として、自分ひとりで自分のことを「大した人物・頭の良い人間」と思い込んでいてプライドが高いが、客観的に見てみると「知識・経験が不十分であること」が多いのです。
自分の客観的な実力を把握していないために、「井の中の蛙・分不相応な天狗」になりやすいのですが、自分でそのことを自覚できないために、早合点を繰り返してしまいます。
知識や経験が十分ではないのに自尊心(自己評価)だけ高い人は、「謙虚に人の話に耳を傾けること」自体が苦手なので、どうしても中途半端な理解で分かったつもりになる早合点をしやすいのです。
実力や根拠のないプライド(自尊心)の高さがあると、本当は分かっていないのに、相手に疑問点や分からない部分を質問することができないという問題も生じてきます。
6-4. 早合点しないためには、話のメモを取り内容を常に確認すること
早合点しやすい人の改善方法としては、「相手の話している内容の聞き間違え」をしないようにメモを取ることが有効です。
昔ながらの髪の手帳に、相手の話している内容の重要なポイントをメモしてもいいですが、最近であればスマホのメモ機能や録音機能(ICレコーダー機能)を利用してメモを取ってもいいでしょう。
早合点してしまう人は、相手の話している内容自体を覚えていないことも多いのですが、「話のメモを取ること+メモの内容を常に確認すること」で早合点することを防ぎやすくなります。
メモの内容を常に確認することは、「自分の思い込み・決めつけの訂正」にも役に立ってくれます。
6-5. 早合点しないためには、ワンクッション置いてから行動すること
早合点しやすい人の改善方法には、相手の話を聞いてからすぐに条件反射的に動き出すのではなく、「ワンクッション」を置いてから少し考える時間を作った後で、行動するという方法があります。
早合点しやすい人は、少しでも早くこの情報を人に話したいとか、少しでも早く良い結果を出したいとかいうことで焦っていることが多いのです。
焦燥感に駆られて条件反射的に行動をすれば、早合点による思いがけない大失敗をするリスクが格段に高くなってしまいます。
しかし、実際に行動に移す前に、必ずワンクッション置く習慣を身に付けることで、「早合点による間違った行動のリスク」を大幅に減らすことができるのです。
6-6. 早合点しないためには、相手が何を伝えたいのかを想像すること
早合点しやすい人の改善方法として有効なのは、「人の話を最後まで聞く努力をすること」と合わせて「話している相手が自分に何を伝えようとしているのか」について具体的な想像力を働かせることです。
早合点しやすい人は「自分の都合・欲求・価値観(世界観)」にとらわれてしまっているために、「相手が伝えたいと思っていること」を無視して、「自分にとって都合の良い間違った解釈」をしてしまいやすいのです。
早合点して失敗することが多い人ほど、人と話をする時(人の話を聞く時)には、「この人が私に伝えたがっている内容や指示はどんなことなのだろうか」という相手の立場に立った想像力を強めるようにしてみて下さい。
まとめ
この記事では、「早合点」の意味を示して、「早合点」の類語や反対語、英語表現を紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
早合点をしやすい人の心理には「思い込み・決めつけが激しい」「少しでも早く自分が知った情報・内容を人に話したい」「平均以上の理解力があるという自己評価が高い」などがあります。
早合点しやすい人の改善方法としては、「話のメモを取って内容を確認すること」「ワンクッション置いてから行動すること」「相手が何を伝えたいのかを想像すること」があります。
「早合点」の意味や類語・反対語・英語表現、早合点をしやすい人の心理・特徴・傾向・改善方法について調べたい時には、この記事を参考にしてみて下さい。
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