ラナンキュラスは、キンポウゲ科のキンポウゲ属に属する植物です。
もともとは、そこらの草地に、普通に生えているどこにでもある野草の一種です。
属名の英語読みが「ラナンキュラス」となります。
種子には、ラヌンキュリンという有毒物資に変わる成分があります。
牛や馬が食べると、当然、中毒を起こしますが、乾燥させると成分量が減少するので、干し草には、よく含まれています。
そんな何でもない植物でしたが、1960年代に「ビクトリアストレイン」という、花が従来の2倍以上で、花びらも多い八重咲きの品種が、発表されました。
バラに似た豪華な花をたくさん咲かせる上に、鉢植えによし、庭植えによし、切り花によし、の花なので、たちまち人気となり、現在では、400種をこえる種類の花となりました。
- ラナンキュラスとはどんな花?
- ラナンキュラスの花言葉
- ラナンキュラスの育て方や注意点
- ラナンキュラスの名前の由来
- ラナンキュラスの開花時期
- 種類(原種、園芸品種)
- まとめ
1. ラナンキュラスとはどんな花?
中近東からヨーロッパ南東部を原産地とする、球根で増える多年草で、球根は毎年掘り出すこともない宿根草です。
名前は、蛙を意味する(rana)のラテン語(Ranunculus)からきています。
カエルが、多くいるような湿地帯に、自生していることが多いのと、葉っぱがカエルの足に似ていることからきています。
一つの球根から、数本の花茎を伸ばして、それぞれの花茎に数個の花輪をつけます。
丈の高い切り花用や、丈の低い鉢やプランター用とがあり、目的に応じて使えます。
2. ラナンキュラスの花言葉
全体的な花言葉と、色ごとの花言葉があり、両者を組み合わせた花言葉もあります。
2-1. 晴れやかな魅力
薄い花びらが何枚も何枚も重なって咲く、ラナンキュラスの花は、薄いシルクの布地を何枚も重ねて作った、ドレスのように豪華です。
舞踏会に出かけるような晴れやかな雰囲気の中で、あなたの魅力が光ります。
その姿は、どこから見ても明るく「とても魅力的」です。
2-2. 魅力あるお金持ち
幾重にもシルクを重ねたドレスは、ゴージャスとしか言いようがありません。
色合いも上品で、いかにも着慣れている雰囲気に、豊かで華やかな生活が見えてきます。
幾重にも重なり合った花びらが、冨の豊かさを表しています。
2-3. 大家族
ラナンキュラスは、一個の球根から、5本から10本程度の茎が伸びて、それぞれに、たくさんの花を咲かせます。
子や、孫や、兄弟や、親戚や、次々に、家族が増えていく、その様子から大家族が、イメージされました。
2-4. 合格
ラナンキュラスは、春に咲く花の中でも、春到来の声を聞くと、他の花に先駆けて、咲きます。
時は、大学に、高校にと、受験シーズンの真っ最中、上品な色で、八重に咲くラナンキュラスからイメージされるのは、もちろん「合格」の二文字です。
2-5. 名声・名誉
異質な感じのする花言葉ですが、フランスの名君、太陽王とも呼ばれた、ルイ14世が、遠征先から持ち帰ったこの花は、当時のフランスの繁栄を象徴するとともに、ルイ14世の名誉を、ますます高めることになりました。
そんな史実から生まれた言葉ですが、やはり花の持っている豪華さが裏付けになってます。
2-6. 純潔(白のラナンキュラス)
これはもう、色のままです。
何色にも染まっていない、真っ白で純な姿を、幾重にも重なる白の花びらと重ねて意味づけています。
2-7. 飾らない美しさ(ピンクのラナンキュラス)
赤ほどは、強く自分を主張しない、ピンク色の特徴でもある、薄い色合いから感じとられる派手さのない美しさを表現する花言葉に、なっています。
2-8. あなたは、魅力に満ちている(赤のラナンキュラス)
はっきりと自己の存在を主張する色です。
凜として咲く花の姿には、美しさと、見るものを引き付ける、見えない力が働いています。
2-9. 幸福(紫のラナンキュラス)
紫は、高貴な色であり、位の高い色です。
落ち着いた紫の色が、全てが、うまくいっている成功者の心のありようを示しているかのようです。
2-10. やさしい心(黄のラナンキュラス)
黄色は、赤と緑の中間の色です。
どちらにも偏らない、公平な立場にあることや、色の三原色の一つでもあることから、幅広く交わっていく広く、寛大な心が感じら、そこには、やさしさの存在があります。
2-11. 秘密主義(オレンジのラナンキュラス)
オレンジは、明るく輝く太陽の色ですが、明るさの裏側には、秘めた想いがあるのかもしれません。
暗さを見せないところに、隠された秘密があるのでしょう。
3. ラナンキュラスの育て方や注意点
3-1. 植え付けの時期
植え付けの時期は、地中の温度が、20度を下回るようになって、同時に、水分も低下してくる11月から12月くらいが、最適です。
初秋の9月下旬くらいは、まだ地温が高く、菜種梅雨と呼ばれる、秋雨前線の影響で、雨が多い時期でもあります。
その影響で、地中の水分も多く、十分に乾燥している球根は、多量の水を吸い込んでしまいます。
その結果として、根腐れを起こし、枯れてしまうという事態を招きやすくなります。
3-2. 土作りと肥料
地植えの場合は、水はけが良く、日当たりの良い場所を選びます。
できれば、有機質に富む土壌が、理想的です。
2、3㎝土がかぶる程度の深さに、15㎝間隔で植えていきます。
植える予定の場所を、あらかじめ深く堀り起こし、掘った土に、堆肥と化成肥料を混ぜ込んで、有機質の土にすると共に、元肥とします。
葉が増え始めたら、化成肥料を株の根元に播いておく程度で、十分です。
鉢植えにする場合は、腐葉土と完熟堆肥が3、4割入った、水はけの良い培養土か、園芸用の土を、用意した12㎝鉢に植え込みます。
そして、一番花のつぼみが付いたら、15~18㎝鉢に植え替えます。
植え替えは、特に大事なポイントで、12㎝鉢のまま育てると、根が鉢に当たって根詰まりを起こし、葉が黄色化したり、花が咲かないつぼみができたりします。
それで、必ず、ゆったりと根が張れるように、株の大きさに合わせて、15㎝か16㎝の鉢に植え替えます。
鉢の底には、植え込みの時と同じように、緩やかに効く化成肥料を置いて元肥としておきます。
葉が増え始めたら、追肥として、同じような緩効性の化成肥料を鉢の縁に置いておきます。
植え替えの際にも同様にします。
3-3. 水の管理
基本的には、乾燥気味な気候を好みますので、水やりは、表面が乾燥してきたらかける程度にします。
植え込んだ後も10日くらいは、自然吸水に任せます。
ただし、あまり乾きすぎると、根の張りが悪くなるので、よく目視して注意しておく必要があります。
それから、地植えは大変ですが、寒さには、少々は耐えるほうですが、霜に当たると、いっぺんですてない工夫をしっかりと行うことが大切です。
鉢植えを含め、防寒対策をしっかりと行います。
4. ラナンキュラスの名前の由来
蛙を意味する(rana)のラテン語(Ranunculus)からきています。
カエルが、多くいるような湿地帯に、自生していることが多いのと、葉っぱの形が、カエルの足に似ているところから、きています。
5. ラナンキュラスの開花時期
3月から5月にかけてが、最も良く花を付ける時期です。
6. 種類(原種、園芸品種)
現在も、次々に、品種が改良されているのが現状で、400種を越える種類がありますので、とても、全てを紹介することはできません。
それで、主な基となる品種やシリーズについてのみ紹介します。
6-1. ラックスシリーズ
花びらに光沢のある品種で、中心は濃い紫色をした白い花の「アリアドネ」や、サーモンピンクの上品な色が映える「イーシス」などがあります。
6-2. モロッコシリーズ
花びらの中に大きく目立つめしべがあるエキゾチックな花をつけます。
花びらと大きなめしべが特徴的な「イドリス」。
もしゃもしゃの花びらに黒いめしべの「シャウエン」。
花びらの先に色が付く「エルフード」など多彩です。
6-3. シューアンシリーズ
花びらの数が少ない品種で、見た目は、アネモネやポピーに似ていて、間違えそうです。
「シューアンホワイト」「シュ-アンレッド」「シューアンピーチ」など、単色の美しさが映える品種です。
6-4. ポット・ドワーフ・ピコティ
鉢植え専用で、鉢にぴったり合うところから、「ポット」の名を冠しています。
背丈は短くても大きな花をつけます。
まとめ
キンポウゲの名前では、パッとしなかったそこらの雑草が、ラナンキュラスと名を変えて、バラに似た花で再デビューを図ったところ、これが大ヒット。
もちろんキンポウゲではないけれど、逆に、ハナキンポウゲ、ハナキツネノボタンと名のって、在来種らしく振る舞う逆デビュー。
今では、その豪華さから、結婚式のブーケや花束を筆頭に、様々な場所で使われているラナンキュラス、これからも新種が、次々に、うまれてくる予感がします。
3. ラナンキュラスの育て方や注意点
3-1. 植え付けの時期
植え付けの時期は、地中の温度が、20度を下回るようになって、同時に、水分も低下してくる11月から12月くらいが、最適です。
初秋の9月下旬くらいは、まだ地温が高く、菜種梅雨と呼ばれる、秋雨前線の影響で、雨が多い時期でもあります。
その影響で、地中の水分も多く、十分に乾燥している球根は、多量の水を吸い込んでしまいます。
その結果として、根腐れを起こし、枯れてしまうという事態を招きやすくなります。
3-2. 土作りと肥料
地植えの場合は、水はけが良く、日当たりの良い場所を選びます。
できれば、有機質に富む土壌が、理想的です。
2、3㎝土がかぶる程度の深さに、15㎝間隔で植えていきます。
植える予定の場所を、あらかじめ深く堀り起こし、掘った土に、堆肥と化成肥料を混ぜ込んで、有機質の土にすると共に、元肥とします。
葉が増え始めたら、化成肥料を株の根元に播いておく程度で、十分です。
鉢植えにする場合は、腐葉土と完熟堆肥が3、4割入った、水はけの良い培養土か、園芸用の土を、用意した12㎝鉢に植え込みます。
そして、一番花のつぼみが付いたら、15~18㎝鉢に植え替えます。
植え替えは、特に大事なポイントで、12㎝鉢のまま育てると、根が鉢に当たって根詰まりを起こし、葉が黄色化したり、花が咲かないつぼみができたりします。
それで、必ず、ゆったりと根が張れるように、株の大きさに合わせて、15㎝か16㎝の鉢に植え替えます。
鉢の底には、植え込みの時と同じように、緩やかに効く化成肥料を置いて元肥としておきます。
葉が増え始めたら、追肥として、同じような緩効性の化成肥料を鉢の縁に置いておきます。
植え替えの際にも同様にします。
3-3. 水の管理
基本的には、乾燥気味な気候を好みますので、水やりは、表面が乾燥してきたらかける程度にします。
植え込んだ後も10日くらいは、自然吸水に任せます。
ただし、あまり乾きすぎると、根の張りが悪くなるので、よく目視して注意しておく必要があります。
それから、地植えは大変ですが、寒さには、少々は耐えるほうですが、霜に当たると、いっぺんですてない工夫をしっかりと行うことが大切です。
鉢植えを含め、防寒対策をしっかりと行います。
4. ラナンキュラスの名前の由来
蛙を意味する(rana)のラテン語(Ranunculus)からきています。
カエルが、多くいるような湿地帯に、自生していることが多いのと、葉っぱの形が、カエルの足に似ているところから、きています。
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