大きなフキのような葉、秋になるとかわいらしい黄色の花をつけるツワブキ。
みなさんも名前こそは知らなくとも、公園などいたるところで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
今日はそんなツワブキのとっても魅力的な花言葉についてご紹介いたします。
- ツワブキとはどんな花?
- ツワブキの花言葉
- ツワブキの育て方や注意点
- ツワブキの名前の由来
- ツワブキの開花時期
- 種類(原種、園芸品種)
- まとめ
1. ツワブキとはどんな花?
ツワブキとはフキに似た艶やかな大きな葉を持つキク科の花で、秋から冬にかけて毎年長い茎の先に約5㎝ほどの小ぶりで上品な黄色の花をつける多年草です。
主な群生地は日本においては、本州の太平洋側では福島県から西の地域、日本海側では石川県から西の地域、また四国・九州・南西諸島などいたるところで見られます。
国外ですと朝鮮半島や中国東南部及び台湾などのアジア地域に分布しています。
年中青々とした葉をつけ、1、2年で枯れることはなくとても長い間愛でることができるので、園芸初心者の方にもベテランの方にも多くの人に愛されています。
葉も品種により美しい独特模様を形成するため、花の咲いていない時期でも一年中楽しみが多い植物です。
日本においては「石蕗の花(つわのはな)」や「いしぶき」は初冬の季語ともされています。
葉柄は食用にもなります。
春に旬を迎え(3月~4月)ますが、有毒のピロリジジンアルカロイドという成分を含むため灰汁を抜くことに注意してから、炒め物やおひたし、佃煮など様々なお料理にもお使いいただけます。
韓国料理では煮物などに加え汁物や天麩羅などとしても親しまれています。
古くから薬膳としてとても愛されている植物です。
2. ツワブキの花言葉
2-1. 困難に負けない
基本的に他の植物と比べ暑さや寒さに強い品種が多く、日陰や寒さに厳しい冬にも花を咲かせ、年中青々とした葉を茂らせることから困難に負けない凜とした姿を想起させてくれることで人気の花言葉です。
お祝いやお見舞いなど、あらゆるシーンで活躍してくれそうですね。
2-2. 謙譲・謙遜
花は黄色という目立つカラーではありながらも、小ぶりで上品なイメージをもたれやすいツワブキ。
葉の部分もふくめ、アレンジメントでは周りの花を引き立ててくれます。
ご年配の方にもとても愛されやすく、贈りやすい花です。
2-3. 先見の明
先見の明とは、事が起こる前にそれを見通し、先回りする能力のことを指します。
とても洗練されたイメージですよね。
ビジネスシーンなどの賞賛の場でも活躍してくれそうな花言葉です。
2-4. 愛よ蘇れ
多年草で枯れにくい強さ、毎年冬には美しい花を咲かせるので、復活愛・復縁を願う花言葉もあります。
密かにひたむきに想い続ける、日本女性の様なけなげな和心を感じさせてくれますね。
出会った当初を思い出しながら、結婚記念日にパートナーに贈ったり、一緒に選びに行ったりするのにもロマンチックでうってつけの花言葉です。
3. ツワブキの育て方や注意点
葉焼けを起こしやすいので、直射日光はさけましょう。
元は海岸近くに生える野草ですが日陰でも良く育ち、品種によっては5℃以上を保つなどの注意点があります。
星斑のものは枯れると茶色になりやすいので、葉が枯れたものは早めに切り取りましょう。
肥料がなくとも良く育ちやすいものが多いので、初心者の園芸にもおすすめです。
種蒔は2月~3月。
鉢植えの場合は1~3年に一度は植え替えをするのがおすすめです。
環境などによりかかりやすい病気の代表としては、斑葉病、うどんこ病、褐斑病などがあります。
斑葉病は灰白色のドットが現れ、枯れた色がつきます。
褐斑病でも同じような症状が現れますが、黄赤色の変色がみられます。
うどんこ病は表面が白いカビで覆われます。
これらの症状が現れた葉はすぐに切捨てましょう。
4月~7月にはキクスイカミキリというカミキリムシの一種が柄に産卵し、幼虫が葉や根茎の内部を食い荒らします。
元気な葉の中で一点だけしおれていたりするものがあれば根元から切り、幼虫を取り除きましょう。
葉柄を裂いて幼虫が居なければ根茎を割って駆除します。
4. ツワブキの名前の由来
フキに似た艶やかな葉から「艶葉蕗(つやはぶき)」や「艶蕗(つやぶき)」と呼ばれていたのが転訛し現在の花名となったとされる説や、「厚い葉をもったフキ」が転じた説と諸説あるようです。
「ツワ」・「イシブキ」・「オカバス」・「オバコ」などと地方によって呼び方も異なり、特に沖縄の方言では「ちぃぱっぱ」、奄美では「つばしゃ」・「つば」、宮古では「つぱぱ」、八重山では「ちゅぶりんぐさ」などの変わった呼ばれ方もされています。
島根県の津和野という地名は「ツワブキの多く生えるところ」が由来となっているそうです。
5. ツワブキの開花時期
10月~12月の冬
葉柄や若菜などを食用として楽しむ際の旬は3月~4月
6. 種類(原種、園芸品種)
6-1. 浮雲
浮雲のような白斑が特徴的な品種です。
栽培環境に慣れると直射日光にも比較的強いので扱いやすいとされています。
冬には葉の縁に紅色が混ざり、夏とはまた違った雰囲気を楽しむことができます。
6-2. 天星
ぽつぽつと葉全体に鮮やかな黄色のまるで星のようなドットが生まれる知名度の高い品種です。
夏の花が咲いていない時期でも鮮やかな模様を楽しむことができます。
6-3. 残雪
こちらは天星とは少し異なり、まるで雪のような白のドットが楽しめる品種です。
斑の入り方はやや不安定ですが、上品な印象の園芸のアクセントとしておすすめの一品です。
6-4. オオツワブキ
普通のツワブキに比べ、2倍以上の大きさになる品種です。
開花は11月~12月とやや遅め。
四国・九州の海岸に多く群生しています。
6-5. 白花ツワブキ
開花したはじめはレモン色の花ですが、時間と共に少しずつ色が抜け、白い花へと変化してゆくツワブキです。
花の楽しみが一段と多い品種ですので、ゆっくり日々の移り変わりを楽しみたい方におすすめの品種です。
6-6. リュウキュウツワブキ
奄美大島、沖縄島、西表島にみられる品種です。
ほとんどのツワブキが円形やハート型の葉を持つのに対し、こちらの品種は扇やひし形の葉を持つのが特徴です。
現在環境省では準絶滅危惧種、鹿児島県レッドデータブックでは絶滅危惧Ⅰ類と評価されています。
是非現地にご旅行の際はこちらを探してみてください。
6-7. 牡丹獅子
「獅子葉」とよばれ、葉の縁がくしゃっと波打ちフリルのようなボリュームを感じさせる品種です。
園芸店ではとてもポピュラーで皆さんもよく見かける品種かと思います。
6-8. 大獅子
牡丹獅子と同じく獅子葉の品種ですが、牡丹獅子よりも細かく波打つので、まるでパセリのようなイメージの品種です。
6-9. 浮雲錦
浮雲に似ており、こちらは浮雲よりも不規則な模様の入り方が特徴の品種です。
葉ごと違った雰囲気を楽しみたい方におすすめです。
6-10. 開聞岳
葉の先がまるで真っ白なレースで覆われたようなイメージのとてもかわいらしい品種です。
西洋風なイメージももつため、女性の観葉植物デビューには魅力的な品種ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
まさに日本の和心を感じさせる贈り物にはぴったりの風情ある花言葉が多いですね。
フラワーアレンジメントやご自身の園芸用として興味の惹かれた方も多いのではないでしょうか?
大まかにご紹介させていただきましたが、この他にも多くの品種が存在しますので、是非ご自分の好みの品種を探してみるのも良いかと思います。
公園などでも見かけることができるので、見つけた際はどのような品種か調べてみるのも楽しみですね。
3. ツワブキの育て方や注意点
葉焼けを起こしやすいので、直射日光はさけましょう。
元は海岸近くに生える野草ですが日陰でも良く育ち、品種によっては5℃以上を保つなどの注意点があります。
星斑のものは枯れると茶色になりやすいので、葉が枯れたものは早めに切り取りましょう。
肥料がなくとも良く育ちやすいものが多いので、初心者の園芸にもおすすめです。
種蒔は2月~3月。
鉢植えの場合は1~3年に一度は植え替えをするのがおすすめです。
環境などによりかかりやすい病気の代表としては、斑葉病、うどんこ病、褐斑病などがあります。
斑葉病は灰白色のドットが現れ、枯れた色がつきます。
褐斑病でも同じような症状が現れますが、黄赤色の変色がみられます。
うどんこ病は表面が白いカビで覆われます。
これらの症状が現れた葉はすぐに切捨てましょう。
4月~7月にはキクスイカミキリというカミキリムシの一種が柄に産卵し、幼虫が葉や根茎の内部を食い荒らします。
元気な葉の中で一点だけしおれていたりするものがあれば根元から切り、幼虫を取り除きましょう。
葉柄を裂いて幼虫が居なければ根茎を割って駆除します。
4. ツワブキの名前の由来
フキに似た艶やかな葉から「艶葉蕗(つやはぶき)」や「艶蕗(つやぶき)」と呼ばれていたのが転訛し現在の花名となったとされる説や、「厚い葉をもったフキ」が転じた説と諸説あるようです。
「ツワ」・「イシブキ」・「オカバス」・「オバコ」などと地方によって呼び方も異なり、特に沖縄の方言では「ちぃぱっぱ」、奄美では「つばしゃ」・「つば」、宮古では「つぱぱ」、八重山では「ちゅぶりんぐさ」などの変わった呼ばれ方もされています。
島根県の津和野という地名は「ツワブキの多く生えるところ」が由来となっているそうです。
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