ファレノプシスという花をご存知でしょうか?あまり聞きなれない響きですが、一目見れば一目瞭然、美しく高貴なコチョウランのことです。
しかし、一般的にはファレノプシスという名前では呼びませんね。
それはなぜなのでしょうか。
また、贈り物としても喜ばれるファレノプシスの花言葉を知っておくと、シーンごとに最適なファレノプシスを選ぶことができますね。
今回は、ファレノプシス(コチョウラン)をご紹介します。
- ファレノプシスとはどんな花?
- ファレノプシスの花言葉
- ファレノプシスの育て方や注意点
- ファレノプシスの名前の由来
- ファレノプシスの開花時期
- 種類(原種、園芸品種)
- まとめ
1. ファレノプシスとはどんな花?
和名はコチョウラン、学名はファレノプシスといいます。
台湾やフィリピンなど東南アジアが原産です。
多年草の着生植物で、種類としてはラン科になります。
ラン科の中では比較的丈夫で、長く楽しめる種類です。
原種の花は小さいですが、一世紀近くをかけ改良され、現在のような高級花として珍重されるようになりました。
茎は短く、葉が折り重なるように育ちます。
そのがっしりとした葉の中に水や栄養を蓄え、暑い環境で大きく成長します。
草丈は10センチくらいの小さなものや、100センチまで育つ種類まで幅広くあります。
花の色は白や赤、ピンクなどの単色に加え、複数の色を持つ品種も。
豪華な贈り物として使われるファレノプシスですが、最近では品種改良によりカジュアルなプレゼントに使える品種も出てきています。
2. ファレノプシスの花言葉
艶やかでリッチなイメージのコチョウラン。
そのひらひらと重なり合う花弁は正に蝶のようですが、花言葉にもその印象が反映されています。
2-1. 「幸福が飛んでくる」
舞うように咲くコチョウランの花のイメージの花言葉です。
その波打つ花びらはひらりと舞い降りた幸福と捉えられています。
結婚式の式場を飾るにも最適な花ですね。
2-2. 「純粋な愛」
単色、特に白いコチョウランの花弁は、目が痛くなるほどの白です。
混ざり気のない純粋さは、美しさと相まって愛情を表現するのにぴったりです。
2-3. 「あなたを愛しています」
華やかで美しいピンク色のコチョウランの花言葉です。
花束にして贈るのにこれだけふさわしい花もありません。
また、豪華な印象から母の日のギフトにもいいですね。
2-4. 「豪華」「上品」
高級花として人気の高いコチョウラン。
そのものずばり、豪華という花言葉も持ち合わせています。
ビジネスなどのお祝いに、白いコチョウランは定番であり人気です。
ご年配の方には特に喜ばれるでしょう。
3. ファレノプシスの育て方や注意点
コチョウランは熱帯植物であり、日本の環境で苗から育てるのはやや難しい傾向があります。
寒さに弱いため、冬は室内のあたたかい場所に置いても枯れてしまうこともある難しい植物です。
そのため、ここでは苗からの育て方ではなく、鉢で購入した場合の管理方法をご紹介します。
3-1. 温度、環境
そもそも、夏以外に咲いているコチョウランは温室で開花時期を調整されたもの。
購入、あるいは贈られた場合、真夏以外は早々にあたたかい場所へ移してあげる必要があります。
温度は18度以上に保ちましょう。
夏場などは戸外でも大丈夫ですが、他の季節は必ず室内に入れ、温度調整をしっかりしてあげてください。
冬場は室内の最低気温を10度以上にキープしましょう。
真冬の夜などは窓際を避け、高温になりすぎない保温をすることで枯れるのを防ぎます。
熱帯の植物ですがある程度風通しをよくする必要はあります。
真夏に室内で管理している場合は湿度がこもりすぎないように窓を開けるなどしてください。
また、日差しが強すぎることを嫌う植物です。
戸外に置いている場合は半日陰の環境を選び、窓際に置いている場合は遮光ネットなどで光を遮るなどしてください。
3-2. 肥料や水やり
花のついていない時期と15度以上の冬場に緩効性肥料を与えます。
花が咲いている時と真冬は肥料をあげる必要はありません。
むしろ栄養を与えすぎることにより弱ってしまう花ですので、あげすぎに注意しましょう。
水は鉢の土の表面が乾き、表面を指で押したときにも湿り気を感じないくらいまで乾いたらたっぷりと与えます。
乾燥には弱い植物ですから、室内でエアコンが効いているようであれば霧吹きなどで加湿してあげましょう。
3-3. つきやすい虫や病気
コチョウランにはいくつかかかりやすい病気や虫がいます。
つきやすい虫はカイガラムシ、ハダニ、コナダニ、スリップスなどです。
どれも殺虫剤の散布が効果的です。
カイガラムシに関してだけは、再発予防に古い歯ブラシ等で根こそぎこそげ落とすようにしてください。
また戸外で管理している場合にはアブラムシやナメクジなどにも注意が必要です。
かかりやすい病気は立ち枯れ病、軟腐病、炭そ病などが挙げられます。
蒸れが原因のことが多いので、風通しのいい環境に置きなおし、それぞれに適した薬剤を塗布しましょう。
また、病状がひどい株は間引きすることで他の株にうつることを防ぎます。
病気ではないですが、直射日光に当てすぎたせいで葉が焼けてしまい傷むことがあります。
日光への当たり具合を確認し、置き場所を変えるか遮光カーテンなどで日差しを抑えましょう。
3-4. 二度咲き
コチョウランはいい時期に切り戻しをすれば、同じ年にまた花を楽しむことが可能です。
花のしおれてきたくらいのコチョウランの元気な株を選び、花茎を切っておきます。
する新しい花茎が出てきて、約3か月後に小さ目の花を咲かせます。
ポイントは、花が落ちる前に切ってしまうことです。
養分が花に行き過ぎることを防ぎ、次の花が咲くエネルギーを温存させます。
また、多年草ですので冬の休眠期間後、翌年もまた花を咲かせます。
4. ファレノプシスの名前の由来
ファレノプシスとはコチョウランの学名です。
ギリシャ語で「蛾のような」という言葉から付きました。
英名ではモス・オーキッドといいこれも蛾のイメージです。
西洋では蛾と蝶の区別をあまりしないため、どちらもプラスのイメージで命名されています。
しかし日本では蛾というと印象が良くないため、蝶の字の字を冠したラン、胡蝶蘭という和名がつけられました。
なお、ファレノプシスと言うといわゆるコチョウランを示しますが、コチョウランと言った時に他の洋ランを示すこともあります。
5. ファレノプシスの開花時期
開花時期は、本来であれば春から夏の暑い時期です。
しかし贈り物としては年中流通しています。
これは温度調整による開花で、自然の開花ではありません。
また二度咲きをすることもあるため、開花時期は不定期と言ってしまっていいでしょう。
やり方によって一年中その花を楽しむことができます。
6. 種類(原種、園芸品種)
コチョウランは、観賞用として実に様々な品種があります。
多数に渡るので、色別にご紹介します。
6-1. 白系
白コチョウラン、アマビリスなどがあります。
真っ白の花弁の中に黄色い光を蓄えた美しい品種です。
オフィスに飾ってあるものはこの色のものが多いのではないでしょうか。
大きな花の品種を選べば、お祝いにふさわしい豪華な鉢になります。
6-2. ピンク系
コチョウランピンク、ウェディングプロムナードなどがあります。
愛しているという花言葉を持つピンクのコチョウランは女性に特に人気です。
気高いイメージですが桃色がかわいらしさも添えてくれます。
6-3. 青、紫系
青系ではブルーエレガンス、紫式部紫系ではパープルエレガンスなどがあります。
清楚な青や優雅な紫のコチョウランは、美しいけれど珍しい印象です。
公の贈り物にはあまり利用されませんが、個人間で贈られることが多い種類です。
まとめ
園芸店では植物を学名で記載することもあるため、ファレノプシスとして売られていることもあるコチョウラン。
その違いを理解しておけば、贈り物などするときにも安心ですね。
3. ファレノプシスの育て方や注意点
コチョウランは熱帯植物であり、日本の環境で苗から育てるのはやや難しい傾向があります。
寒さに弱いため、冬は室内のあたたかい場所に置いても枯れてしまうこともある難しい植物です。
そのため、ここでは苗からの育て方ではなく、鉢で購入した場合の管理方法をご紹介します。
3-1. 温度、環境
そもそも、夏以外に咲いているコチョウランは温室で開花時期を調整されたもの。
購入、あるいは贈られた場合、真夏以外は早々にあたたかい場所へ移してあげる必要があります。
温度は18度以上に保ちましょう。
夏場などは戸外でも大丈夫ですが、他の季節は必ず室内に入れ、温度調整をしっかりしてあげてください。
冬場は室内の最低気温を10度以上にキープしましょう。
真冬の夜などは窓際を避け、高温になりすぎない保温をすることで枯れるのを防ぎます。
熱帯の植物ですがある程度風通しをよくする必要はあります。
真夏に室内で管理している場合は湿度がこもりすぎないように窓を開けるなどしてください。
また、日差しが強すぎることを嫌う植物です。
戸外に置いている場合は半日陰の環境を選び、窓際に置いている場合は遮光ネットなどで光を遮るなどしてください。
3-2. 肥料や水やり
花のついていない時期と15度以上の冬場に緩効性肥料を与えます。
花が咲いている時と真冬は肥料をあげる必要はありません。
むしろ栄養を与えすぎることにより弱ってしまう花ですので、あげすぎに注意しましょう。
水は鉢の土の表面が乾き、表面を指で押したときにも湿り気を感じないくらいまで乾いたらたっぷりと与えます。
乾燥には弱い植物ですから、室内でエアコンが効いているようであれば霧吹きなどで加湿してあげましょう。
3-3. つきやすい虫や病気
コチョウランにはいくつかかかりやすい病気や虫がいます。
つきやすい虫はカイガラムシ、ハダニ、コナダニ、スリップスなどです。
どれも殺虫剤の散布が効果的です。
カイガラムシに関してだけは、再発予防に古い歯ブラシ等で根こそぎこそげ落とすようにしてください。
また戸外で管理している場合にはアブラムシやナメクジなどにも注意が必要です。
かかりやすい病気は立ち枯れ病、軟腐病、炭そ病などが挙げられます。
蒸れが原因のことが多いので、風通しのいい環境に置きなおし、それぞれに適した薬剤を塗布しましょう。
また、病状がひどい株は間引きすることで他の株にうつることを防ぎます。
病気ではないですが、直射日光に当てすぎたせいで葉が焼けてしまい傷むことがあります。
日光への当たり具合を確認し、置き場所を変えるか遮光カーテンなどで日差しを抑えましょう。
3-4. 二度咲き
コチョウランはいい時期に切り戻しをすれば、同じ年にまた花を楽しむことが可能です。
花のしおれてきたくらいのコチョウランの元気な株を選び、花茎を切っておきます。
する新しい花茎が出てきて、約3か月後に小さ目の花を咲かせます。
ポイントは、花が落ちる前に切ってしまうことです。
養分が花に行き過ぎることを防ぎ、次の花が咲くエネルギーを温存させます。
また、多年草ですので冬の休眠期間後、翌年もまた花を咲かせます。
4. ファレノプシスの名前の由来
ファレノプシスとはコチョウランの学名です。
ギリシャ語で「蛾のような」という言葉から付きました。
英名ではモス・オーキッドといいこれも蛾のイメージです。
西洋では蛾と蝶の区別をあまりしないため、どちらもプラスのイメージで命名されています。
しかし日本では蛾というと印象が良くないため、蝶の字の字を冠したラン、胡蝶蘭という和名がつけられました。
なお、ファレノプシスと言うといわゆるコチョウランを示しますが、コチョウランと言った時に他の洋ランを示すこともあります。
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