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ワビスケツバキ(侘助椿)の花言葉・由来・育て方 | SPITOPI

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ワビスケツバキ(侘助椿)の花言葉・由来・育て方

遠い昔からその美しさで人々を魅了する花、ツバキ。

ツバキは奥ゆかしくて可憐な花です。

海外ファッションブランド、シャネルの創業者マドモアゼル・ココが最愛の人から送られた花であったツバキ(カメリア)を愛し、 今も尚ツバキをモチーフとしたシリーズが展開されています。

美と愛の象徴とも言われるツバキ。

その中でも今回はワビスケツバキについて紐解いていきましょう。

  • ワビスケツバキとはどんな花?
  • ワビスケツバキの花言葉
  • ワビスケツバキの育て方や注意点
  • ワビスケツバキの名前の由来
  • ワビスケツバキの開花時期
  • 種類(原種、園芸品種)
  • まとめ

1. ワビスケツバキとはどんな花?

ワビスケツバキとはどんな花?

ワビスケツバキの花は通常のツバキに比べて小輪で一重・猪口咲きのものが多いのが特徴です。

またワビスケツバキは茶道の茶室に飾られる「茶花」として古くから愛されてきました。

また冬の季語でもあり多くの俳人にもその可憐な姿を俳句に詠まれています。

小さくて可憐な花が茶道の美意識である侘び寂び(わびさび)に通じているのかもしれませんね。

2. ワビスケツバキの花言葉

ワビスケツバキの花言葉

2-1. 控えめ

控えめ

ツバキ全体の花言葉は「控えめ」です。

美しい花でありますが花自体に香りがしないことが多いのがその由来だそうです。

2-2. 静かなおもむき

静かなおもむき

通常のツバキに比べて小輪であり、開ききらない花の慎ましさ印象からきているようです。

冬に咲く一重の花が楚々として静寂に包まれているように感じたのかもしれませんね。

2-3. 慰めてあげます

慰めてあげます

奥ゆかしく咲く小さなワビスケツバキは人々に優しさと癒しを与えてくれることからきているようです。

2-4. 簡素(桃色)

簡素(桃色)

桃色のワビスケツバキには「簡素」という花言葉なのだそうです。

白色の方がシンプルに感じますが桃色の花弁が多いワビスケだからこそ桃色が「簡素=シンプル」ということになったのかもしれませんね。

3. ワビスケツバキの育て方や注意点

ワビスケツバキの育て方や注意点

毎年美しい花を咲かせてくれるワビスケツバキをお庭や鉢植えで楽しんでみてはいかがでしょうか。

ワビスケツバキは一般的なツバキ同様に育てることができます。

3-1. 場所

場所

鉢植え、庭植えともに西日の当たらない日当たりのよい場所、または午前中の日光が当たるような半日陰の場所で育てます。

ある程度日が当たらないと花つきが悪くなるので気をつけましょう。

耐寒性はありますが冬に冷たい乾いた風に当たると蕾が落ちたり枯れこむ原因になるので北風に当たらないことも大切です。

3-2. 水やり

水やり

植えつけてから2年未満の株は鉢植え、庭植えとも土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。

庭植えで2年以上たつ株は特に水やりする必要はありませんが、あまりにも乾燥が続くようでしたら鉢植え同様にたっぷりと水を与えます。

3-3. 肥料

肥料

鉢植えは3月頃に化成肥料を追肥します。

もしまだ開花している場合は花が咲き終わってから追肥します。

庭植えは2月頃に有機質肥料を寒肥として株元の周辺に埋めておきます。

3-4. ふやし方

ふやし方

「さし木」と「とり木」の2つの方法がありますがここでは簡単にできる「さし木」をご紹介します。

6月下旬から8月に春から伸びた新しい枝を10~20cmほどとり、水あげした後、清潔な土にさします。

直射日光を避けた明るい場所で育てます。

その際、湿度を適度に保つようにします。

穴を開けたビニール袋で覆うとよいでしょう。

うまくいけば発根して年内には鉢上げすることができます。

3-5. 害虫

害虫

主な害虫はチャドクガとカイガラムシです。

両害虫とも増えると駆除するのが大変なので発生時期である5月から6月と8月から9月には葉の裏や枝などをチェックしてあげるとよいでしょう。

チャドクガの場合:チャドクガの幼虫は葉を食べるとともに毒があるので注意が必要です。

まだ卵のうちに発見した場合は卵を葉ごと切り取ってしまいます。

カイガラムシの場合:カイガラムシ類は樹液を吸うため枝や株が枯れてしまうこともあります。

また排泄物にすす病が発生することもあります。

冬に枝や幹についた虫は歯ブラシなどでこすり落とします。

どちらの害虫の場合も既に大量に発生している場合はスミチオンなどの殺虫剤で駆除します。

3-6. 病気

病気

花色や葉の色を悪くしたり枯らしてしまうこともある病気は植物にとっては油断大敵です。

病気になった場合は早めに対策しましょう。

花腐菌核病:花弁に茶褐色の斑紋ができます。

花弁に水が当たると被害が広がってしまうので雨や水やりのときには水が当たらないように注意します。

すす病:カイガラムシなどの排泄物が堆積した葉、枝につきスス状のカビが発生して見た目も悪くなりますし、ひどい場合は光合成ができなくなり枯れてしまう原因になります。

原因となる害虫の駆除が大切です。

4. ワビスケツバキの名前の由来

ワビスケツバキの名前の由来

ワビスケツバキの名前の由来には色々な説があります。

・文禄・慶長の役のとき、侘助という人物が朝鮮半島から持ち帰ったという説。

・千利休のした働きをしていた侘助という人物に由来している説。

・侘数寄(ワビスキ)が転じたという説。この侘数寄とは簡素な茶の湯、またはそれを好む茶人という意味です。

・利休と同じ時代の笠原七郎兵という茶人(後に還俗侘助といった)が愛玩したところから、いつとなく侘助(ワビスケ)という名前で呼ばれるようになったという説。

様々な説がありますがどれもありそうな説ですよね。

5. ワビスケツバキの開花時期

ワビスケツバキの開花時期

ワビスケツバキの開花時期は12月~4月。

一般的なツバキと同じです。

6. 種類(原種、園芸品種)

種類(原種、園芸品種)

室町時代に中国から持ち込まれた西南山茶(南西椿)という品種と日本古来のヤブツバキが交雑種といわれていますが起源ははっきりとしていません。

・葯(やく)が退化して花粉を作らないもの。(葯(やく)とは雄しべの先端の花粉を作る器官のこと)

・ウラクツバキ、またはウラクツバキから生まれたもの。

上記の2つを満たしたものがワビスケツバキとなります。

ツバキにも葯(やく)が退化しているものがありますが、それは侘芯(わびしん)ツバキと言ってワビスケツバキとは区別されています。

6-1. コチョウワビスケ(胡蝶侘助)

コチョウワビスケ(胡蝶侘助)

江戸期より続くヤブツバキ系の花です。

江戸期に「侘助」と呼ばれていたのはこのコチョウワビスケです。

11月~4月頃に紅色地に白斑模様の入った猪口咲きの一重の花をつけます。

6-2. ウラクツバキ(有楽椿)

ウラクツバキ(有楽椿)

別名をタロウカジャ(太郎冠者)といいます。

織田信長の弟で茶人でもあった織田「有楽」斎が好んで用いた為、「有楽」という名がついたとも言われています。

全てのワビスケツバキの元となった樹木です。

12月~4月頃に桃色の猪口咲きの一重の花を咲かせます。

6-3. ミカワスキヤ(三河数寄屋)

ミカワスキヤ(三河数寄屋)

ワビスケ系の三河古種。

濃桃色地に白斑入りの一重、極小輪の花を咲かせます。

ミカワスキヤの白斑が入ったものはオトヒメ(乙姫)といいます。

6-4. シロワビスケ(白侘助)

シロワビスケ(白侘助)

ワビスケツバキの中でも白い花をつけるのはこのシロワビスケだけです。

爽やかな香りがあるのが特徴です。

また、白地の花弁に紅色の絞りが混ざることもあります。

6-5. ソウシンワビスケ(湊晨侘助)

ソウシンワビスケ(湊晨侘助)

平井湊晨氏発表の新花です。

紅系侘助でこれほどに白覆輪の出る品種は他にない希少新品種といわれています。

12月~3月頃に極小~小輪の花を咲かせます。

赤地に花弁の縁を白く覆う花はとても見事でワビスケツバキ愛好家だけではなくとも目を惹かれる美しい花を咲かせます。

「シモウサワビスケ(下総侘助下)の自然実生です。

まとめ

まとめ

千利休の時代より茶人に愛され多くの俳人にも詠われてきたワビスケ。

時代は違えども自然を愛し季節を大切にする日本人ならばこの清楚で清淑な花に心惹かれていく気持ちがも理解できるのではないでしょうか。

ワビスケツバキの育て方や注意点

毎年美しい花を咲かせてくれるワビスケツバキをお庭や鉢植えで楽しんでみてはいかがでしょうか。

ワビスケツバキは一般的なツバキ同様に育てることができます。

3-1. 場所

場所

鉢植え、庭植えともに西日の当たらない日当たりのよい場所、または午前中の日光が当たるような半日陰の場所で育てます。

ある程度日が当たらないと花つきが悪くなるので気をつけましょう。

耐寒性はありますが冬に冷たい乾いた風に当たると蕾が落ちたり枯れこむ原因になるので北風に当たらないことも大切です。

3-2. 水やり

水やり

植えつけてから2年未満の株は鉢植え、庭植えとも土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。

庭植えで2年以上たつ株は特に水やりする必要はありませんが、あまりにも乾燥が続くようでしたら鉢植え同様にたっぷりと水を与えます。

3-3. 肥料

肥料

鉢植えは3月頃に化成肥料を追肥します。

もしまだ開花している場合は花が咲き終わってから追肥します。

庭植えは2月頃に有機質肥料を寒肥として株元の周辺に埋めておきます。

3-4. ふやし方

ふやし方

「さし木」と「とり木」の2つの方法がありますがここでは簡単にできる「さし木」をご紹介します。

6月下旬から8月に春から伸びた新しい枝を10~20cmほどとり、水あげした後、清潔な土にさします。

直射日光を避けた明るい場所で育てます。

その際、湿度を適度に保つようにします。

穴を開けたビニール袋で覆うとよいでしょう。

うまくいけば発根して年内には鉢上げすることができます。

3-5. 害虫

害虫

主な害虫はチャドクガとカイガラムシです。

両害虫とも増えると駆除するのが大変なので発生時期である5月から6月と8月から9月には葉の裏や枝などをチェックしてあげるとよいでしょう。

チャドクガの場合:チャドクガの幼虫は葉を食べるとともに毒があるので注意が必要です。

まだ卵のうちに発見した場合は卵を葉ごと切り取ってしまいます。

カイガラムシの場合:カイガラムシ類は樹液を吸うため枝や株が枯れてしまうこともあります。

また排泄物にすす病が発生することもあります。

冬に枝や幹についた虫は歯ブラシなどでこすり落とします。

どちらの害虫の場合も既に大量に発生している場合はスミチオンなどの殺虫剤で駆除します。

3-6. 病気

病気

花色や葉の色を悪くしたり枯らしてしまうこともある病気は植物にとっては油断大敵です。

病気になった場合は早めに対策しましょう。

花腐菌核病:花弁に茶褐色の斑紋ができます。

花弁に水が当たると被害が広がってしまうので雨や水やりのときには水が当たらないように注意します。

すす病:カイガラムシなどの排泄物が堆積した葉、枝につきスス状のカビが発生して見た目も悪くなりますし、ひどい場合は光合成ができなくなり枯れてしまう原因になります。

原因となる害虫の駆除が大切です。

ワビスケツバキの名前の由来

ワビスケツバキの名前の由来には色々な説があります。

・文禄・慶長の役のとき、侘助という人物が朝鮮半島から持ち帰ったという説。

・千利休のした働きをしていた侘助という人物に由来している説。

・侘数寄(ワビスキ)が転じたという説。この侘数寄とは簡素な茶の湯、またはそれを好む茶人という意味です。

・利休と同じ時代の笠原七郎兵という茶人(後に還俗侘助といった)が愛玩したところから、いつとなく侘助(ワビスケ)という名前で呼ばれるようになったという説。

様々な説がありますがどれもありそうな説ですよね。

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この記事は2021年02月08日に更新されました。

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