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スカビオサの花言葉・由来・育て方 | SPITOPI

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スカビオサの花言葉・由来・育て方

スカビオサという花を知っていますか?和名はマツムシソウ(松虫草)と呼ばれています。

マツムシが鳴く頃に、お花畑などで咲きます。

夏が過ぎ少し涼しくなった頃、庭先で育てられていたり、山にドライブへ出かけた際などに目にすることも多いのではないでしょうか。

ユニークな花姿をしており、色合いはソフトです。

古くから俳句に詠まれ、初秋の季語です。

  • スカビオサとはどんな花?
  • スカビオサの花言葉
  • スカビオサの育て方や注意点
  • スカビオサの名前の由来
  • スカビオサの開花時期
  • 種類(原種、園芸品種)
  • 俳句で詠まれるマツムシソウ
  • まとめ

1. スカビオサとはどんな花?

スカビオサとはどんな花?

スカビオサの特徴は、小花が集まって大きな頭上花を形作り外側に花弁が広がっていることです。

花壇や切り花として多く利用され、スカビオサ属は80種類以上あります。

園芸品種も多く、庭先で育てているのを良く見かけます。

原産地はユーラシア大陸、南アフリカ大陸で一年草、二年草、多年草の種類があります。

草丈は10㎝から大きいものだと1m近くまで育ちます。

俳句の初秋の季語として使用されることが多いですが、開花時期は春と秋の2回です。

青色の花を多く見かけますが、紫や白、ピンク、黄色、赤など多くの色を持っています。

栽培難易度も高くはなく、園芸として親しみやすい花です。

花壇でよく植えられている品種は、花の中央が盛り上がるように咲く「スカビオサ・アトロプルプレア」と、大きく優雅な花をさかせる「スカビオサ・コーカシカ」です。

一般に、スカビオサで流通しているものは、西洋マツムシソウとなり、日本のマツムシソウと同種です。

2. スカビオサの花言葉

スカビオサの花言葉

2-1. 不幸な愛、私はすべてを失った

不幸な愛、私はすべてを失った

ギリシア神話で大量の血を流して死んだ美少年ヒュアキントスの血から紫色のヒヤシンスの花が咲いたという言い伝えから、紫色の花には悲しい花言葉がつけられることが多いです。

西洋で紫色のスカビオサは、伴侶を亡くした未亡人に送る花束にふさわしいと言われ、「不幸な愛」や「私はすべてを失った」という悲しい花言葉がつけられました。

2-2. 朝の花嫁、魅力

朝の花嫁、魅力

紫色の花色から寂しそうな花言葉がつけられていますが、白色や赤色などのスカビオサには「朝の花嫁」や「魅力」という花言葉もあります。

派手さには欠けますが、繊細な様子、楚々とした様子からこのような花ことばがつけられています。

3. スカビオサの育て方や注意点

スカビオサの育て方や注意点

暑い季節以外は育てるのはさほど難しくありません。

初夏までは比較的簡単に育てられますが、夏越がポイントとなります。

3-1. 日当たり

日当たり

日当たりの良い場所を好みます。

耐暑性が低いわけではありませんが、多くのものは冷涼な気候をこのみますので、夏は半日陰に置くと良いでしょう。

高温多湿状態では株が弱り枯れやすくなりますので、注意が必要です。

地植えの場合は、梅雨の時期から夏にかけて、株元にワラや腐葉土で多い地温の上昇を抑えるようにすると良いでしょう。

耐寒性はありますので、冬の防寒の必要はありません。

3-2. 水やり

水やり

水はけの良い土を好みます。

根が張るまでは乾燥に強くありませんので、土が乾いたらたっぷりの水を与えましょう。

3-3. 用土

用土

市販の草花用用土が利用できます。

さらに、鹿沼土や山砂などを少し混ぜ水はけを良くしておくと株が長持ちするでしょう。

また、酸性の土を嫌うので、石灰などで中和しておくと良いでしょう。

3-4. 肥料

肥料

植え付けの際に腐葉土などを混ぜるだけで、その後の心配はほとんどありません。

春と秋などの気温の低い季節に緩効性の肥料を少量施しても良いでしょう。

3-5. 種まき

種まき

発芽の適温は15℃から20℃です。

3月から4月もしくは、9月から10月頃に種をまくと良いでしょう。

発芽には7日から10日程度かかります。

種の寿命は短く古いものは発芽しにくくなりますので、注意しましょう。

3-6. 病害虫

病害虫

アブラムシ
アブラムシが出す甘露で植物がべたべたになり、カビが生じます。

発生したらすぐに駆除するようにしましょう。

テントウムシが天敵ですので、テントウムシがいると殺虫剤を使用しなくて済みます。

灰色かび病
湿度が高い時期や風通しが悪いと葉にカビが生え灰色かび病が発生しやすくなります。

株を少し離して植えたり、風通しの良い場所に置くなど対策しましょう。

3-7. 注意点

注意点

高く育つ品種は、花が咲く頃に倒れてしまうことがあります。

茎が長く伸び始めるころに支柱を立てるなどし、倒れないように注意しましょう。

4. スカビオサの名前の由来

スカビオサの名前の由来

スカビオサはラテン語の「sca-bies(疥癬 かいせん)」からきています。

この属の植物が皮膚病の薬草に用いられていたことに由来しています。

和名はマツムシソウですが、マツムシが鳴く頃に咲く花ということが由来です。

また、マツムシソウは、花散った後の姿が仏具の「松虫鉦」に似ていることが由来ともいわれています。

5. スカビオサの開花時期

スカビオサの開花時期

5月から6月の春咲タイプと、9月から10月の秋咲タイプの2つに分けられます。

日本での多くは秋咲タイプです。

高温多湿には弱いですが、長期間花を楽しませてくれます。

6. 種類(原種、園芸品種)

種類(原種、園芸品種)

6-1. マツムシソウ

マツムシソウ

日本の野山に自生するマツムシソウです。

高く育つのが特徴で、一年草もしくは二年草です。

晩夏から秋に開花します。

高山型や海岸型の変種もあります。

6-2. スカビオサ・アトロプルプレア(西洋マツムシ草、ピンクッション)

スカビオサ・アトロプルプレア(西洋マツムシ草、ピンクッション)

地中海沿岸から西アジアが原産の種です。

高く育つのが特徴で、多年草です。

株分かれし次々と花が咲きますので、長期間開花を楽しむことができます。

青系からピンクや赤紫、白色など豊富な花色を持ち、花の中央が盛り上がって咲くのが特徴です。

春に咲くタイプで八重咲のものもあります。

6-3. スカビオサ・コーカシカ(コーカサスマツムシソウ)

スカビオサ・コーカシカ(コーカサスマツムシソウ)

コーカサス地方から西アジアが原産の種です。

高く育つのが特徴で、多年草です。

花径は6㎝から8㎝ほどの大きな花を咲かせます。

淡い青色の花色で、品種によっては濃い青や白などの多くの改良品種があります。

一年草のものや四季咲きのものもあります。

6-4. スカビオサ・オクロレウカ

スカビオサ・オクロレウカ

草丈が低く、ヨーロッパや北アフリカ、西アジアなど広く分布している種です。

キバナマツムシソウとも呼ばれ、淡い黄色の小さな花が群れ咲き庭先に植えると自然の心地よさを感じることができます。

10月から11月に開花するものが多いです。

6-5. スカビオサ・ステラータ(ステルンクゲール)

スカビオサ・ステラータ(ステルンクゲール)

ステルンクーゲル(星の球)と呼ばれる、スカビオサの実の状態を鑑賞する変わった種です。

大きさは3㎝ほどでドライフラワーとしても良く利用されます。

花自体は小さめで白色です。

切り花にも用いられます。

6-6. コルンバリア

コルンバリア

地中海沿岸から西アジア原産の種です。

高く育つのが特徴で、多年草です。

花色も豊富でポット苗や鉢物で多く出回っているものはこの種の改良品種です。

四季咲きの品種となります。

7. 俳句で詠まれるマツムシソウ

俳句で詠まれるマツムシソウ

マツムシソウ(松虫草)は俳句歳時記の季語で、「初秋」や「秋」として俳句に詠まれます。

俳句例)

紫の泡を野に立て松虫草 長谷川かな女

許されよ松虫草の種盗るを 山田弘子

松虫草返り咲く日の湖淡し 堀口星眠

まとめ

まとめ

スカビオサは和名マツムシソウとして、日本でも親しみの深い花です。

秋に咲く品種が日本には多く、夏の暑さから秋に代わり涼しくなる頃、少し物寂しいような雰囲気とともに咲いているのを目にします。

花言葉も「不幸な愛」や「私はすべてを失った」など悲しい言葉がつけられているのも、ギリシア神話は紫色というだけではないでしょう。

俳句の季語としてもよく詠まれ、季節を感じる花の1つです。

園芸として鉢植えや庭で育ててみると、日本の四季をより感じることができるでしょう。

スカビオサの育て方や注意点

暑い季節以外は育てるのはさほど難しくありません。

初夏までは比較的簡単に育てられますが、夏越がポイントとなります。

3-1. 日当たり

日当たり

日当たりの良い場所を好みます。

耐暑性が低いわけではありませんが、多くのものは冷涼な気候をこのみますので、夏は半日陰に置くと良いでしょう。

高温多湿状態では株が弱り枯れやすくなりますので、注意が必要です。

地植えの場合は、梅雨の時期から夏にかけて、株元にワラや腐葉土で多い地温の上昇を抑えるようにすると良いでしょう。

耐寒性はありますので、冬の防寒の必要はありません。

3-2. 水やり

水やり

水はけの良い土を好みます。

根が張るまでは乾燥に強くありませんので、土が乾いたらたっぷりの水を与えましょう。

3-3. 用土

用土

市販の草花用用土が利用できます。

さらに、鹿沼土や山砂などを少し混ぜ水はけを良くしておくと株が長持ちするでしょう。

また、酸性の土を嫌うので、石灰などで中和しておくと良いでしょう。

3-4. 肥料

肥料

植え付けの際に腐葉土などを混ぜるだけで、その後の心配はほとんどありません。

春と秋などの気温の低い季節に緩効性の肥料を少量施しても良いでしょう。

3-5. 種まき

種まき

発芽の適温は15℃から20℃です。

3月から4月もしくは、9月から10月頃に種をまくと良いでしょう。

発芽には7日から10日程度かかります。

種の寿命は短く古いものは発芽しにくくなりますので、注意しましょう。

3-6. 病害虫

病害虫

アブラムシ
アブラムシが出す甘露で植物がべたべたになり、カビが生じます。

発生したらすぐに駆除するようにしましょう。

テントウムシが天敵ですので、テントウムシがいると殺虫剤を使用しなくて済みます。

灰色かび病
湿度が高い時期や風通しが悪いと葉にカビが生え灰色かび病が発生しやすくなります。

株を少し離して植えたり、風通しの良い場所に置くなど対策しましょう。

3-7. 注意点

注意点

高く育つ品種は、花が咲く頃に倒れてしまうことがあります。

茎が長く伸び始めるころに支柱を立てるなどし、倒れないように注意しましょう。

スカビオサの名前の由来

スカビオサはラテン語の「sca-bies(疥癬 かいせん)」からきています。

この属の植物が皮膚病の薬草に用いられていたことに由来しています。

和名はマツムシソウですが、マツムシが鳴く頃に咲く花ということが由来です。

また、マツムシソウは、花散った後の姿が仏具の「松虫鉦」に似ていることが由来ともいわれています。

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この記事は2021年02月08日に更新されました。

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