ホウセンカ（鳳仙花）の花言葉や花について解説 | SPITOPI

ホウセンカ(鳳仙花)はアサガオ、ヒマワリ同様誰でも知っている、見たことがある夏に咲く花です。

小学校の理科の授業で習った記憶がある人も多いことでしょう。

ここではホウセンカ(鳳仙花)の花言葉や花についてまとめてみました。

1. ホウセンカ(鳳仙花)とはどんな花?

ホウセンカ(鳳仙花)はツリフネソウ科ツリフネソウ属に分類される1年草の花で東南アジア原産です。

草丈は20～80センチほどになります。

中国名の「鳳仙花」をそのまま音読みして「ホウセンカ」と呼ぶのが一般的です。

花の色は赤、ピンク、紫、白と様々です。

暑さに強く、カラフルな花を咲かせて目を楽しませてくれますので、観賞用によく栽培されています。

2. ホウセンカ(鳳仙花)の花言葉

2-1. 私に触れないで

人に贈る時は花言葉とは関係がないと伝えた方がいいでしょう。

見た目が可愛いので、咲いた花を分けてあげたいと思うかもしれませんが、相手が花言葉を知っていたら気にするかもしれません。

あらかじめ伝えておく方とお互いに安心です。

2-2. 短気

ホウセンカ(鳳仙花)の語源はラテン語の「impatiente」で意味は「我慢できない」となります。

そこから我慢ができない=短気という花言葉が生まれたのでしょう。

2-3. 活発、せっかち

ホウセンカ(鳳仙花)の種が入った袋に触れますと、パチンとはじけてしまう性質があります。

そこからこのような花言葉が生まれたのかもしれません。

2-3. 他の花言葉

ホウセンカ(鳳仙花)の花言葉はたくさんあります。

他にも
・解決を急ぐ
・繊細
・心を開く
といったものがあります。

どれも、ホウセンカ(鳳仙花)の語源が関係があるといわれています。

3. ホウセンカ(鳳仙花)の育て方や注意点

ホウセンカは春に種をまいて、夏に花が咲く1年草です。

少々日当たりが悪くても水はけが悪くても育つ丈夫な植物です。

種まきは20℃、4月中旬から5月中旬頃が適しています。

底の浅い容器に土を入れておきます。

種をまき、土をかぶせて種が流れないようにそっと水をあげてください。

5～10日後で発芽しますので弱そうな芽はとりのぞきましょう。

本葉が2～3枚になったら鉢や地面へ植え替えてください。

その際に根を傷つけないように注意をしましょう。

4. ホウセンカ(鳳仙花)の名前の由来

ホウセンカ(鳳仙花)の名前の由来はいくつか存在しています。

4-1. 鳳凰が羽ばたいている姿に似ている

ホウセンカ(鳳仙花)の花の形が鳳凰が羽ばたいている姿に似ているからということでホウセンカ(鳳仙花)となったと言われています。

「仙」という字は「仙人」の「仙」を表しています。

4-2. 別名「ツマベニ」「ツマクレナイ」

ホウセンカ(鳳仙花)には別名も存在しています。

「ツマベニ」「ツマクレナイ」と呼ばれているのですが、これは花びらから出る汁をミョウバンと混ぜて爪に塗るとマニキュアを塗ったようにきれいに色がつくのです。

そこからこのような別名ができたのだといわれています。

4-3. 別名「ホネヌキ」

ホウセンカ(鳳仙花)には「ホネヌキ」という別名もあります。

何だか別の花になったようなイメージですが、意味としてはホウセンカ(鳳仙花)の種を砕いて飲むとのどに刺さった魚の骨がとれるというところからついた名前なのです。

また魚と一緒に煮ると魚の骨が煮崩れるという説もあるそうです。

5. ホウセンカ(鳳仙花)の開花時期

ホウセンカ(鳳仙花)の開花時期は6～8月です。

繰り返し花を咲かせて目を楽しませてくれます。

暑さにも強く、水を好む性質もありますので梅雨時期でも花を咲かせてくれます。

九州、四国、関東地方では8月上旬から9月下旬が満開で見頃です。

関東から北の地方は、8月下旬から9月下旬が見頃となります。

6. 種類(園芸品種)

6-1. ローズ・フラワード

古い園芸用の品種で、現在では混合品種が少しだけ売られています。

6-2. カメリア・フラワード

古くから園芸用の品種として売られています。

現在では「カメリア・フラワード・ミックス」という混合品種で売られています。

他の品種よりも花びらの数が多いのが特徴です。

6-3. トム・サム

草丈20～30センチと小さくまとまり、大輪の花をつける小型の品種となります。

病気、害虫の心配が少なく鉢植えで栽培するのに人気となっています。

6-4. プリンセス・サクラ

日本で広く栽培されている代表的な品種です。

大きな一重の花を咲かせます。

草丈は60～80センチと高いのが特徴です。

6-5. ブッシュ・フラワー

「カメリア・フラワード」と同じく八重の花を咲かせます。

草丈が40～50センチと低めなのが特徴です。

観賞価値が高い品種となっています。

7. ホウセンカ(鳳仙花)の害虫

大事に育てている植物に害虫がついて弱っていくのは嫌なものです。

ホウセンカ(鳳仙花)の主な害虫は以下のようなものがあります。

・ネコブセンチュウ
植物の根に寄生します。

肉眼では見ることができません。

根がこぶ状に膨らむ、花が咲かないなどの原因となってしまいます。

予防方法としては何度も同じ場所に植えないことだといわれています。

毎年少しずつ場所をずらして植えるなど工夫するといいでしょう。



・セスジスズメ
セスジスズメとは蛾の一種で、毒性はないようですが芋虫ですか見た目にも気持ち悪いと感じることでしょう。

葉につきますので、対策としては葉裏を確認する、緑の卵がついていたら取ることです。



・ハダニ
ハダニはクモの仲間です。

葉の裏側に集まります。

葉の汁を吸われて色が抜けてしまいます。

また白い傷跡がつく、光合成に影響もあります。

乾燥しないように適度に水をあげるようにしましょう。

暖かく乾燥した時期に発生します。

8. ホウセンカ(鳳仙花)の病気

ホウセンカに起こる病気は主に二つあります。

・うどん粉病

うどん粉病はカビが原因で起こります。

20℃ほどの暖かい乾燥している環境で発生しやすいのです。

症状としては葉が白い粉がかかったようになります。

予防するには通気性を良くすることです。

適度な水やりを心がけましょう。

また初期ならば酢を薄くした水でスプレーするのも良い方法ですが、進んできたならば、葉を切って、殺菌剤などを使った方がいいでしょう。



・立ち枯れ病

立ち枯れ病もカビが原因で起こる病気です。

春から秋にかけて適度な湿気がある時にカビが繁殖してしまうのです。

症状としては元気がなくなり、茎や葉が腐ったり、黄色になったりします。

最終的には弱って枯れてしまいます。

予防するには排水性の良い土を使うことと、通気性を良くすることです。

また何度も同じ場所に植えないということです。

カビは土の中でどんどん繁殖して広がっていきますので、弱っている植物は処分して殺菌剤を使うようにしましょう。

また枯らさない為には適度な水やりが大事です。

水をあげすぎるのも問題ですが、乾燥すると枯れてしまいます。

土が何日も乾燥している状態にならないように気をつけて見ておいてください。

夏場は最低でも一日1回、真夏は朝晩それぞれ1回が必要となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ホウセンカ(鳳仙花)についてまとめて紹介しました。

花言葉の意味はあまり良い意味とは言えないので人に贈る時は注意が必要な花でした。

こぼれ種でもよく咲くといわれますし、病気にも比較的強く育てやすいということで園芸初心者の人でも楽しめるのではないでしょうか。

ホウセンカ(鳳仙花)の黄色く熟した実を指でぎゅっとすると種が飛び出してくるので子供の頃を思い出すかもしれません。

ホウセンカ(鳳仙花)をぜひ育ててみてください。