美しいバラの花を楽しんだ後、花が枯れる時期になっても、品種によっては小さな赤い実がなります。
これはローズヒップといい、よく知られているローズヒップティーの原料となります。
全てのバラにローズヒップが実るわけではなく、原種のバラの一部にその実がなります。
この代表的な品種がノイバラです。
このノイバラはよくある観賞用のバラと違い、大変丈夫で育てやすい植物です。
そのため、自家製ローズヒップティーを作ることもそこまで難しいことではありません。
今回は、ローズヒップとノイバラをご紹介します。
- ノイバラとはどんな花?
- ローズヒップとノイバラの花言葉
- 育て方や注意点
- ローズヒップ名前の由来
- ノイバラの開花時期
- ヒップローズが収穫できる野ばらの種類
- まとめ
1. ノイバラとはどんな花?
ノイバラはバラ科の落葉性の木で、日本のノバラの代表的な種です。
そのまま、ノイバラのことをノバラと呼ぶこともあります。
日本各地で自生しているバラの原種で、沖縄以外の各地の山野に数多く見ることができます。
なお、バラの8原種のひとつとされています。
高さは2メートルほどで、バラの仲間のため当然トゲがあります。
白、あるいは淡い紅色の花を、鈴なりに咲かせます。
秋になると赤い果実を実らせます。
植物学上、正確には果実ではなく偽果とされています。
本当の果実は私たちの想像する実の中に小さく埋もれています。
なお、繁殖力が強くトゲもあることから、雑草として嫌われる存在でもあります。
また、お茶として飲むためのローズヒップはヨーロッパノイバラやハマナスなどから採取されるため、ノイバラの実をローズヒップティーにしようとするとやや違和感のある仕上がりになるでしょう。
しかし、ノイバラの実も、ノイバラ茶として飲むことができ、薬効が期待できるとされています。
2. ローズヒップとノイバラの花言葉
ローズヒップはバラの果実として、華やかで強い花言葉を持っています。
一方、ノイバラは野生の花というイメージからか、質素でやや強直な花言葉を持つようです。
2-1. ローズヒップの花言葉「正義感」「誠実」
大輪の愛の花からできた実には、正しく強いイメージがふさわしいですね。
バラの花束に添えて、誠実さを伝えることもできます。
2-2. ローズヒップの花言葉「無意識の美」
バラの花から生まれるローズヒップの実には、やはり美しい言葉が似合います。
愛にまつわる花言葉をたくさん持っているバラ。
愛へのアプローチが多いとも言えますが、実になった時には生まれたままの美しさを象徴する花言葉になります。
2-3. ノイバラの花言葉「素朴なかわいらしさ」「素朴な愛」
野に咲くノイバラは、自然のままの愛らしいイメージを持たれているようです。
大輪のバラとは違い、白く控えめに咲く花は純朴さを感じさせます。
2-4. ノイバラの花言葉「孤独」「厳しさ」「才能」
古くから、有名な作曲家たちはこぞって「野ばら」を歌や演劇のモチーフとして取り上げました。
そのため、ノイバラは鋭い才能やそのための孤独、厳しさも花言葉として持つようになりました。
3. 育て方や注意点
ここでは、ローズヒップが実り、日本でも入手がしやすいイヌバラについてご紹介します。
なお、虫に強い種類となるので不要ではありますが、ローズヒップティーとして飲む場合は農薬などの使用は厳禁です。
3-1. ローズヒップの育て方や注意点
イヌバラは野ばらで大変丈夫な品種で、虫にも強くなりやすい病気も特にありません。
そのため初心者にもおすすめのバラです。
その丈夫さは、観賞用のバラが虫が付きやすく病気にもかかりやすいため、その台木として使用されるほどです。
ローズヒップの種から育てることもできますが、苗から植え付ける方が無難でしょう。
暑さ、寒さにもある程度強く、乾燥や湿度に適度に対応しています。
肥沃な土に植えることでよく育ちます。
そのため、一か月に一回くらいは肥料を与えるなどの必要があります。
水は土が乾いたことを目安に与え、湿りすぎず乾きすぎないことを心がけてください。
植え付けの時期は4月から5月の春、そうでなければ11月から12月の秋に行います。
ローズヒップの実は秋に収穫することができます。
ローズヒップティーにしたい場合、ローズヒップの実の皮をむき、その皮のみを乾燥させます。
中の種子と、その周辺部位は食用には向きませんので捨ててしまいましょう。
一週間ほど干せば水分がとび、お湯を注いで色づけば自家製ローズヒップティーとなります。
ただし、市販のロースヒップティーのように鮮やかな色味はしていないため、抽出具合は味を見て決めてください。
また、ローズヒップティーの皮を捨ててしまうのは栄養的にもったいないこと。
できればお茶にした後、皮をそのまま食べるか、アイスクリームなどに混ぜて食べてみましょう。
豊富な栄養を摂ると同時にほのかな酸味が楽しめます。
3-2. ノイバラの育て方や注意点
ノイバラはあまり観賞用に育てられることはありません。
バラを育てるときの台木に使われることもある程度です。
ただし、ノイバラは可憐で控えめな花を咲かせるため、決して観賞に堪えないわけではありません。
育て方も簡単ですので、チャレンジしてもいい種類のバラです。
4. ローズヒップ名前の由来
ローズヒップはもともと、ヒップという言葉だけでバラの実を表します。
このヒップという言葉はお尻のヒップとは関係なく、古くは「野ばらの実」という単語でした。
そのためローズヒップというと、「バラの野ばらの実」とい意味になってしまいますが、これは誤りではありません。
なお、お尻の意味のヒップもつづりは一緒です。
どうして一緒になったかはよくわかっていないそうです。
5. ノイバラの開花時期
ノイバラを観賞用として育てた時、5月から6月くらいに花を楽しむことができます。
その後、秋にノイバラの実を結び、ノイバラ茶として飲むことができます。
6. ヒップローズが収穫できる野ばらの種類
先ほどはイヌバラをご紹介しましたが、他にも有名なローズヒップの採れる野ばらがあります。
6-1. ドッグローズ
別名ロサ・カニナと言い、ヨーロッパの野生種です。
野ばらにふさわしく、一重の小さ目の花が咲きます。
大型で、樹高は2メートルを超えることもあります。
肥料を与えすぎないことがポイントです。
6-2. ハマナス
日本に自生するハマナス。
大きめのローズヒップが実ります。
野ばらなので基本的には丈夫な品種ですが、ハダニだけは注意する必要があります。
花は一重ではありますが大きい白い花を咲かせます。
芳醇な香りも楽しめるため、花の観賞用としてもおすすめの品種です。
6-3. カロカルパ
桃色の花の咲く野ばらの一種です。
2メートルくらいまで成長することがあります。
トゲがするどく多いので、手入れの際には注意が必要です。
また、ハマナスの交配種のためハダニに弱い傾向があります。
まとめ
バラを育てるときには、病気や害虫など気を付けることがたくさんあります。
しかし、ローズヒップのなる野ばらはたいていが強い品種ばかり。
普段植物を育てたことの無い人でもチャレンジしやすい植物と言えます。
苗からの栽培に成功し、花さえ咲けばばあとはローズヒップの実が実るのを待つばかり。
栄養価が高いばかりか食用としてもマイルドな酸味を加えてくれるローズヒップは、お茶として飲むほかにもヨーグルトにまぜたりサラダのアクセントにしたりと使用範囲は広い上、フレッシュやセミドライを楽しめるのは自家製ならではの贅沢です。
購入しようとなるとなかなか高価なローズヒップ。
この機会に、ぜひ自家製にチャレンジしてみてくださいね。
5. ノイバラの開花時期
ノイバラを観賞用として育てた時、5月から6月くらいに花を楽しむことができます。
その後、秋にノイバラの実を結び、ノイバラ茶として飲むことができます。
6. ヒップローズが収穫できる野ばらの種類
先ほどはイヌバラをご紹介しましたが、他にも有名なローズヒップの採れる野ばらがあります。
6-1. ドッグローズ
別名ロサ・カニナと言い、ヨーロッパの野生種です。
野ばらにふさわしく、一重の小さ目の花が咲きます。
大型で、樹高は2メートルを超えることもあります。
肥料を与えすぎないことがポイントです。
6-2. ハマナス
日本に自生するハマナス。
大きめのローズヒップが実ります。
野ばらなので基本的には丈夫な品種ですが、ハダニだけは注意する必要があります。
花は一重ではありますが大きい白い花を咲かせます。
芳醇な香りも楽しめるため、花の観賞用としてもおすすめの品種です。
6-3. カロカルパ
桃色の花の咲く野ばらの一種です。
2メートルくらいまで成長することがあります。
トゲがするどく多いので、手入れの際には注意が必要です。
また、ハマナスの交配種のためハダニに弱い傾向があります。
まとめ
バラを育てるときには、病気や害虫など気を付けることがたくさんあります。
しかし、ローズヒップのなる野ばらはたいていが強い品種ばかり。
普段植物を育てたことの無い人でもチャレンジしやすい植物と言えます。
苗からの栽培に成功し、花さえ咲けばばあとはローズヒップの実が実るのを待つばかり。
栄養価が高いばかりか食用としてもマイルドな酸味を加えてくれるローズヒップは、お茶として飲むほかにもヨーグルトにまぜたりサラダのアクセントにしたりと使用範囲は広い上、フレッシュやセミドライを楽しめるのは自家製ならではの贅沢です。
購入しようとなるとなかなか高価なローズヒップ。
この機会に、ぜひ自家製にチャレンジしてみてくださいね。
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