サンスベリアの花言葉や花について解説 | SPITOPI

「サンスベリア」。

聞いてその植物の姿を思い浮かべることが出来る人は、サンスベリアが大好きな人でしょう。

サンスベリアは観葉植物の1種で、サンスベリア・ローレンティー、サンスベリア・ゼラニカ、サンスベリア・パテンス、サンスベリア・ミカド、サンスベリア・ハニー・・・と、種類が70種類位あります。

その分形状も様々でこれとこれが同じサンスベリア?と思う程です。

さて、今回はサンスベリアとはどんな植物なのか見ていきましょう。

1. サンスベリアとはどんな花?

1-1. サンスベリアとはどんな花?1

実は、サンスベリアはアフリカのナイジェリア、コンゴ共和国、タンザニア、エチオピア等が原産の観葉植物なので、葉を鑑賞するものです。

花も咲きますが、花が咲くまでには5～6年以上は掛かり、しかも花を咲かせることはとても難しく、種類も多く葉も幅広の物から細い物、また葉に縞模様が入っている物や溝が刻まれている物まで大変バラエティに富んでいます。

背丈も20cm程度の低いものから120cm位まで育つ物までこれも様々です。

それだけにインテリアとしてサンスベリアを何鉢も並べて飾って楽しむ人も多いですし、お店のインテリアとして置いてある所も多いです。

ただ、その花はなかなか見ることが出来ません。

1-2. サンスベリアとはどんな花?2

(種類に依って違いますが)白くて繊細な感じの花で、彼岸花を小さくしたような形をしており、花は葉の間から花径が出て、比較的地面近くに小さな花を咲かせます。

花の香りは強めで、ジャスミンやエキゾチックな甘い香りがすると感じる人が多いです。

花を見る為には時間を掛けて「株」を大きく育てることがポイントとなります。

その為、肥料は葉や茎を育てる窒素肥料は控えましょう。

2. サンスベリアの花言葉

2-1. 「永久」

サンスベリアは別名「千歳蘭(チトセラン)」とも呼ばれます。

その「千歳」という長い年月を表す花言葉が付いたようです。

花が見られるまで長い年月が掛かることもあるかもしれませんが、いつまでも元気でいつか花を咲かせてくれるという希望が持てる植物です。

ですから、サンスベリアは起業したり、結婚した人、また自分のおじい様やおばあ様に、永久の繁栄や末永い幸せを願って贈るのに適した植物と言えるでしょう。

2-2. 「不滅」

実はサンスベリアは空気清浄効果が高く、マイナスイオンを多く発生することでも知られた植物です。

空間を綺麗な空気で満たしてくれるので、そこで暮らす家族の健康も良くなります。

また、サンスベリアの葉は多肉質なので乾燥や暑さにも強く、虫も付きにくい上に半日陰でも育つ丈夫な植物です。

その丈夫さからも不滅の花言葉が選ばれたのかもしれません。

「永久」「不滅」、どちらも縁起の良い花言葉ですね。

特に昔は長生きをすることは人間の大きな願いでした。

その願いを叶えてくれるサンスベリアを上手にインテリアに取り入れて、幸運と綺麗な空気を手に入れましょう。

3. サンスベリアの育て方と注意点

ここではサンスベリアの花を咲かせる為の育て方を見ていきたいと思います。

サンスベリアの花は葉の間から花径を出すので、何より株を大きく元気に育てることが大切です。

3-1. 日当り

サンスベリアは半日陰でも生育しますが、日陰にばかり置いていると元気が無くなってしまいます。

元々アフリカ原産の植物ですから日光に当たることは好きです。

でも、直射日光には弱く、真夏に窓辺にそのまま置くと葉の色が薄くなってしまいます。

真夏は特に気を付けて、カーテン越しの太陽光に当てる様にして下さい。

その他の季節も直射日光が当たらない様に窓辺から少し離して鉢を置くようにしましょう。

そして、サンスベリアは寒さには弱いので、冬は10度以下にならない部屋に置いて上げて下さい。

3-2. 水やり

サンスベリアの葉は多肉質なので、水分を葉に溜めることが出来ます。

ですから、水のやり過ぎは禁物です。

水やりは土の表面が乾き、手で触っても水気を感じない位になってからたっぷりやるようにします。

水は少ない方が良いと考えがちですが、上げる時はたっぷり上げて下さい。

そうすると水が鉢の中の土を通るので、鉢の中の空気の入れ替えが出来るのです。

これで土も生き返るので、サンスベリアも元気になります。

ただ、水やりをした後、受け皿に溜まった水は根腐れの原因となりますので捨てて下さい。

冬(11月～3月)は水やりを控え、土の様子を見ながら月に71回位の水やりで構いません。

気温が下がるとサンスベリア自体が水を吸わなくなるので、他の季節よりぐっと水やりの回数を減らして大丈夫です。

サンスベリアを枯らしてしまう一番の原因は、冬季の水のやり過ぎであることが多いです。

3-3 肥料

サンスベリアは夏が育成期なので、6月か7月頃に緩効性化の粒状の肥料を土の上に置くか、土に混ぜ込みます。

また、追肥として5～9月の間、20日に1回位液肥を与えるのも良いでしょう。

夏の育成期の肥料やりは丈夫な株を作り、花が咲く可能性が高くなります。

夏の肥料は是非忘れずにやって下さい。

冬は休眠しますので、肥料は要りません。

4. サンスベリアの名前の由来

サンスベリアは英語名ですが、英語では「Snake Plant」と言います。

蛇の様にクネクネとして伸びている葉の状態から「蛇の様な植物」という名前が付けられました。

和名は「千歳欄」です。

サンスベリアには、欄の葉に似た形をした葉を持つ品種があります。

更に、サンスベリアは葉挿しをすればすぐに根付いて、新しいサンスベリアを楽しむことが出来ます。

これらのことから、いつまでもサンスベリアを楽しめる=長い間、という意味である「千歳」が使われ、千歳欄と呼ばれるようになりました。

5. サンスベリアの開花時期

夏に強いサンスベリアの開花時期はやはり夏で、8月～10月頃になります。

様々な種類があるので花の形状も1つではありませんが、殆どは白い細い花びらが中心から開いた感じで、彼岸花を小さく、そしてもっと繊細にしたような可憐な花です。

6. 種類(原種、園芸品種)

6-1. 原種 アツバチトセラン(厚葉千歳蘭)

サンスベリアは、チトセラン属の多年草で、標準和名はアツバチトセランと言います。

また、サンスベリアは通名で、本来はサンセベリアと言います。

6-2. フクリンチトセラン

原種とほぼ似ていますが、葉の両側の外縁部分が黄色くなっています。

葉の表面の模様は規則正しい感じです。

6-3. キフチトセラン(園芸種)

葉の縁に黄色の班が入っています。

フクリンチトセランより小型ですが、葉の幅はフクリンチトセランより広いです。

6-4. ハーニー(園芸種)

1939年代にフクリンチトセランの枝が割りとして作られました。

葉は長さが20cm程にしか成長せず、葉がバラの花のようにお互い重なって広がっていき、ハッキリした綺麗なロゼット状になります。

ハーニーに覆輪を設けた種類等、これ以外にもサンスベリアは全部で70種類以上の種類があるので、代表的なもののみ挙げました。

6-5. アフリカでは

アフリカでは、原種の葉から取れる繊維を利用しているので、その為に原種を使った種間交配品も作られています。

まとめ

沢山の種類があって、色々な形状を楽しめるサンスベリア。

空気清浄効果とマイナスイオンを多く噴出してくれるので、空気清浄機の役割も果たしてくれます。

「永久」「不滅」の名は言葉を持つサンスベリアは、育て方も簡単で長く楽しむことが出来ます。

是非家の中に取り入れて、花を咲かせてみましょう。

とても感動することと思います。