結婚式のブーケトスで受け取った、ブーケ。
ころんとまん丸で、白やグリーンなど色の花が使われているのを見たことはありませんか?
菊のように見えますが、菊ではありません。
「ピンポンマム」という花で、別名「ピンポン菊」とも呼ばれています。
花色も種類が多く、アートフラワーなどでも人気の花になります。
- ピンポンマムとはどんな花?
- ピンポンマムの花言葉
- ピンポンマムの育て方や注意点
- ピンポンマムの名前の由来
- ピンポンマムの開花時期
- 種類(原種、園芸品種)
- まとめ
1. ピンポンマムとはどんな花?
1-1. 何科の植物?
ピンポンマムとは、キク科・キク属の花です。
中国原産の菊が日本に伝わり、それがさらにヨーロッパへと渡り品種改良されたと言われています。
原産地はオランダで、秋ごろに咲きます。
形は丸くころんとしているのが特徴です。
海外で作られたことから「洋菊(西洋菊)」と呼ばれます。
色は、白・赤・黄色・オレンジ・ピンク・紫・緑・水色など淡いパステルカラーから深みがあるシックな色まで種類が豊富です。
色の豊富さから、アートフラワーとして人気があります。
アートフラワーとしては、ピンポンマムが主役となることもありますし、癖のない花なので、メインの花を華やかに引き立てる役もこなせる万能な花です。
1-2. どんな植物?
ポットマムという鉢植えの菊を改良してできたのが、ピンポンマムです。
草丈は10㎝~50㎝まで生長します。
花の付け根まで隙間なく小さな花が咲きます。
球体の花姿となりかわいらしい印象となることから、花束やアレンジメント、アートフラワーの花材として人気の植物です。
アメリカ生まれのスプレーマムという似た花がありますが、スプレーマムの中にも球体に近い花姿のものがあり、こちらはポンポンマム(ポンポン菊)と呼ばれます。
2. ピンポンマムの花言葉
2-1. 「君を愛す」
一生の愛を互いに誓う結婚式にぴったりの花言葉です。
ブーケや、結婚式場のフラワーアレンジメントとしても使用できますが、招待客としてヘアアレンジなどに使用すると新郎新婦への祝福メッセージとしても喜ばれます。
2-2. 「清らかな愛」
澱みなく澄んでいる様子を表します。
好きな人への思いの清らかさや、まっすぐな思いを伝える花言葉です。
「純潔・ピュア」などの意味もあり、思いを伝える愛のメッセージだけでなく新入学や新社会人としての門出を祝う場合のメッセージとしてもおすすめです。
2-3. 「真実」
菊の花言葉でもある「真実」という花言葉です。
嘘偽りなく、絶対の真理を表します。
両親や上司へ感謝の意を込めて、真心を伝えることができます。
2-4. 「高貴」
身分が高く尊いという意味の花言葉です。
皇室で菊の紋章が使用されていることや、菊の花姿が気高い様子からこの花言葉が生まれたとされています。
3. ピンポンマムの育て方や注意点
3-1. 育て方のポイント
日の当たる場所で育てましょう。
日当たりが悪いと花つきが悪くなります。
また、新芽が10㎝ほどに生長したときに、茎を半分の長さに剪定をする必要があります。
剪定をしなくても育ちますが、花の数が少なくなりますので剪定をした方が良いでしょう。
3-2. 植え付け時期
3月~6月頃が最適です。
種は市販されていませんので、苗を購入して育てましょう。
鉢植えもしくは地植えにします。
3-3. 鉢植えの場合
苗よりも一回り大きな鉢を選びます。
鉢の底に粒の大きなゴロ土を入れ、植え付けます。
鉢の縁から3㎝~4㎝下に表面の土が来るようにすると良いでしょう。
鉢植えは、2年~3年毎に植え替えを行い、植え替えは3月~5月頃に行うと良いでしょう。
植え替え方法は植え付けと同様の方法で実施します。
植え替えの際に株分けをすると大きくならずに済みますので、小さく多く育てたい場合は株分けをしましょう。
3-4. 地植えの場合
日当たりと水はけのよい場所を選びます。
寒さや暑さには強いので温度はあまり心配はいりません。
株同士の間隔は30㎝~50㎝取ります。
植え付け後、株元をバークや藁で覆って土がはねないようにしましょう。
3-5. 水やり・肥料
鉢植えは表面の土が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。
地植えは夏など極端に乾燥した時だけ水を与えれば、他は不要です。
乾燥すると、葉っぱが垂れ下がってしまいますので、乾燥させないように注意しましょう。
植え付けの際に水はけのよい弱酸性の土を使用します。
あらかじめ緩効性化成肥料を土に混ぜておきましょう。
3月~10月に毎年同様の肥料を土に施します。
もしくは、10日~15日に1回液体肥料を与えても良いです。
3-6. 剪定時期
4月~5月頃、葉を4,5枚ほど残し茎を切り戻します。
切り戻すことで、花数が増え草丈もコンパクトにまとまります。
草丈を小さく保ちたい場合は、6月中旬~7月中旬に1回~2回ほど同様に剪定すると良いでしょう。
11月~12月になり枯れる頃、株元から5㎝~10㎝のところで切り戻し、次の年の開花に備えます。
3-7. 挿し木で増やす
挿し木で数を増やすことができます。
5月~6月頃が最適で、太く丈夫な茎を選び、その茎の先端から5㎝~10㎝の長さに切ります。
切った茎は1時間~2時間ほど水に浸けておきます。
その後赤玉土に挿し、土が乾かないように水やりをします。
3-8. 害虫
梅雨の時期にアブラムシが発生しやすくなります。
アブラムシは株に寄生し栄養を吸い取って弱らせます。
また、アブラムシの排泄物はすす病を誘発する恐れがありますので、注意しましょう。
剪定を行って風通しを良くすることが予防に繋がります。
また、ハダニが葉っぱの裏に寄生することがあります。
ハダニは水が苦手なので、葉っぱの表も裏も霧吹きなどで水をかけることで予防ができます。
アブラムシもハダニも発見したら、殺虫剤で駆除しましょう。
発生するとどんどん増えますので、早期に駆除することが大切です。
4. ピンポンマムの名前の由来
ピンポン玉のように丸いことが「ピンポン」の由来です。
また、菊の学名「Chrysanthemum」を略して「mum」マムと呼びますので、合わせて「ピンポンマム」と名付けられています。
5. ピンポンマムの開花時期
9月~11月頃です。
6. 種類(原種、園芸品種)
ピンポンマムは、ポットマムと呼ばれる鉢植えの菊を改良したものです。
ピンポンマム以外のポットマムの種類を見てみましょう。
6-1. ポットマム
アメリカの園芸品種で、枝が分岐しており小さめの花がたくさん付きます。
開花時期:9月~11月
花の色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄色・緑・茶色など
6-2. スプレーマム
1本の茎に複数の花を咲かせます。
日本や中国原産の菊がアメリカへ渡り品種改良されたもので、とても華やかでおしゃれな雰囲気を楽しむことができる花です。
開花時期:10月~11月
花の色:白・黄色・オレンジ・ピンク・赤・緑
6-3. ガーデンマム
ガーデニング用に品種改良されたものです。
こちらの名称は正式名ではなく流通名となります。
たくさんの花がよせ集まってブーケのように咲きます。
ガーデニング用に改良されていますので、初心者でも比較的簡単に育てることができ、花好きの方にはとても人気があります。
まとめ
元は菊の花が、アメリカやヨーロッパに渡り品種改良されたことによって生まれた品種です。
ピンポンマムだけでなく、スプレーマムやポットマムなど、観賞用・園芸用としてとても楽しめる花で、育て方はどれも菊と同じ方法となりますが、品種改良されたピンポンマムは和菊よりもさらに愛らしく華やかさもあります。
挿し木で増やすこともでき、家で育てやすいので園芸にもおすすめです。
また、ブーケとしても大変人気でおすすめです。
洋装だけでなく白無垢や色打掛などの和装との相性も抜群です。
3. ピンポンマムの育て方や注意点
3-1. 育て方のポイント
日の当たる場所で育てましょう。
日当たりが悪いと花つきが悪くなります。
また、新芽が10㎝ほどに生長したときに、茎を半分の長さに剪定をする必要があります。
剪定をしなくても育ちますが、花の数が少なくなりますので剪定をした方が良いでしょう。
3-2. 植え付け時期
3月~6月頃が最適です。
種は市販されていませんので、苗を購入して育てましょう。
鉢植えもしくは地植えにします。
3-3. 鉢植えの場合
苗よりも一回り大きな鉢を選びます。
鉢の底に粒の大きなゴロ土を入れ、植え付けます。
鉢の縁から3㎝~4㎝下に表面の土が来るようにすると良いでしょう。
鉢植えは、2年~3年毎に植え替えを行い、植え替えは3月~5月頃に行うと良いでしょう。
植え替え方法は植え付けと同様の方法で実施します。
植え替えの際に株分けをすると大きくならずに済みますので、小さく多く育てたい場合は株分けをしましょう。
3-4. 地植えの場合
日当たりと水はけのよい場所を選びます。
寒さや暑さには強いので温度はあまり心配はいりません。
株同士の間隔は30㎝~50㎝取ります。
植え付け後、株元をバークや藁で覆って土がはねないようにしましょう。
3-5. 水やり・肥料
鉢植えは表面の土が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。
地植えは夏など極端に乾燥した時だけ水を与えれば、他は不要です。
乾燥すると、葉っぱが垂れ下がってしまいますので、乾燥させないように注意しましょう。
植え付けの際に水はけのよい弱酸性の土を使用します。
あらかじめ緩効性化成肥料を土に混ぜておきましょう。
3月~10月に毎年同様の肥料を土に施します。
もしくは、10日~15日に1回液体肥料を与えても良いです。
3-6. 剪定時期
4月~5月頃、葉を4,5枚ほど残し茎を切り戻します。
切り戻すことで、花数が増え草丈もコンパクトにまとまります。
草丈を小さく保ちたい場合は、6月中旬~7月中旬に1回~2回ほど同様に剪定すると良いでしょう。
11月~12月になり枯れる頃、株元から5㎝~10㎝のところで切り戻し、次の年の開花に備えます。
3-7. 挿し木で増やす
挿し木で数を増やすことができます。
5月~6月頃が最適で、太く丈夫な茎を選び、その茎の先端から5㎝~10㎝の長さに切ります。
切った茎は1時間~2時間ほど水に浸けておきます。
その後赤玉土に挿し、土が乾かないように水やりをします。
3-8. 害虫
梅雨の時期にアブラムシが発生しやすくなります。
アブラムシは株に寄生し栄養を吸い取って弱らせます。
また、アブラムシの排泄物はすす病を誘発する恐れがありますので、注意しましょう。
剪定を行って風通しを良くすることが予防に繋がります。
また、ハダニが葉っぱの裏に寄生することがあります。
ハダニは水が苦手なので、葉っぱの表も裏も霧吹きなどで水をかけることで予防ができます。
アブラムシもハダニも発見したら、殺虫剤で駆除しましょう。
発生するとどんどん増えますので、早期に駆除することが大切です。
4. ピンポンマムの名前の由来
ピンポン玉のように丸いことが「ピンポン」の由来です。
また、菊の学名「Chrysanthemum」を略して「mum」マムと呼びますので、合わせて「ピンポンマム」と名付けられています。
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