子どもの頃の夏休み、観察日記をつけるために栽培していたアサガオ。
アサガオよりも花が縦長で筒状、色は白や紫、黄色などの色の花を咲かせた植物を庭先などで見かけたことはありませんか?
アサガオよりも芳香が強く何の花だろうか、と思うことはありませんか?
この花は、チョウセンアサガオ(ダチュラ属)と呼ばれます。
毒性が強いので、注意が必要ですがとても魅力的な植物です。
- チョウセンアサガオ(ダチュラ属)とはどんな花?
- チョウセンアサガオ(ダチュラ属)の花言葉
- チョウセンアサガオ(ダチュラ)の毒性
- チョウセンアサガオ(ダチュラ)の名前の由来
- チョウセンアサガオ(ダチュラ)の開花時期
- チョウセンアサガオ(ダチュラ)の品種
- 草タイプのダチュラ
- 木タイプのダチュラ
- まとめ
1. チョウセンアサガオ(ダチュラ属)とはどんな花?
1-1. 何科の植物?
チョウセンアサガオ(学名:ダチュラ Datura)は、ナス科の植物です。
チョウセンと名が付いていますが、外国から入ってきたものとしての意味で使われており、朝鮮半島原産ということではありません。
原産地はアメリカやメキシコが多いです。
園芸用としてはダチュラの名で親しまれています。
マンダラゲ(曼陀羅華)やキチガイナスビ(気遣い茄子)という別名でも呼ばれています。
1-2. いつ頃伝来したの?
江戸時代頃から薬用として使用され、現在では本州以南で野生化したものがよく見られます。
1-3. どんな植物?
ダチュラは、温帯では多年草ですが日本では一年草が多く、草丈は1mほどで、茎は枝分かれし、葉は大きな卵型をしています。
種類は8種類ほどに分けられ、寒さに弱く暑さに強く、夏から秋にかけて10センチ~15センチほど漏斗状の花を咲かせます。
花は上向きや横向きで、棘があります。
がくは筒状で、長さ4~5センチ、先が5つに分かれ、果実は球形で直径3~5センチ。
中には多くの種子が入っており、実が熟すと割れて種子を飛ばします。
基本的には花壇で栽培されるのは一年草のチョウセンアサガオです。
また観賞用として栽培されていますが、毒性が強く食べると中毒を起こしてしまいますので、充分な注意が必要となります。
2. チョウセンアサガオ(ダチュラ属)の花言葉
2-1. 愛嬌
トランペットのような形をした花がいくつも連なって咲くことから、かわいらしいことに因むことが由来とされています。
2-2. 偽りの魅力
英語の花言葉で「deceitful charms(人をだますかわいさ)」と言われています。
2-3. 恐怖
毒性が強く幻覚を見せると言われており、その毒性から連想させる恐怖というのも含まれます。
3. チョウセンアサガオ(ダチュラ)の毒性
3-1. どの部分にどんな毒があるの?
ヒヨスチアミン、アトロピン、スコポラミンなどのアルカロイド類の植物です。
アルカロイドはほかの生物に対して有毒で、薬理作用を示し、医薬や麻薬として使用されます。
種子だけではなく、花や葉すべての部分が有毒です。
3-2. どんな症状が出るの?
毒の中毒症状としては、妄幻聴、幻覚、頭痛、腹痛、めまい、吐き気、意識喪失、排尿困難、呼吸停止、興奮、錯覚、炎症、悪夢などがあげられます。
他の違法幻覚剤(サルビア、LSD等)と比較できないほどの幻覚症状を引き起こします。
意識障害状態になると、興奮状態に陥り、過去の出来事や妄想、願望など内面から湧き上がるものを元に無自覚で昏睡状態のまま行動をします。
この状態は半日以上続くことがあり、症状が落ち着くころには記憶が失われる逆行性健忘症を引き起こすことで知られています。
「悪夢」や「地獄」とも形容して呼ばれ、薬物依存者でも近寄らないほど強い毒性を持ちます。
大量に摂取すると死に至る可能性も否定できませんが、現在のところ死亡例は報告されていません。
4. チョウセンアサガオ(ダチュラ)の名前の由来
「チョウセン」は外来種の意味でつけられています。
「アサガオ」は花の形がアサガオに似ていることからつけられています。
5. チョウセンアサガオ(ダチュラ)の開花時期
開花時期は7月~9月頃です。
6. チョウセンアサガオ(ダチュラ)の品種
チョウセンアサガオは1つの品種でダチュラ属性です。
種類は8種類に分けられますが、代表的な5種類を紹介します。
6-1. チョウセンアサガオ(Datura metel)
原産地はインドです。
一年草のダチュラです。
色は白色でアサガオのような漏斗状の花を上向きに咲かせます。
6-2. パープルクイーン(Datura metel ‘Purple Queen’)
色は濃い紫色で内側が白っぽい色をしています。
6-3. ブラックカラント・スワール(Datura metel ‘Blackcurrunt Swirl’)
八重咲の品種で漏斗状の花を二段に咲かせます。
内側の八重咲具合は、花の栄養状態で変わります。
色は濃い紫色で内側が白っぽい色をしています。
6-4. ゴールデン・クイーン(Datira metel ‘Golden Queen’)
八重咲の品種で漏斗状の花を二段、三段に咲かせます。
内側の八重咲具合は、花の栄養状態で変わります。
色は淡い黄色です。
6-5. アメリカチョウセンアサガオ(ケチョウセンアサガオ)(Datura innoxia)
原産地は、北米からメキシコです。
多年草のダチュラです。
帰化植物で現在は日本でも野生化しており、白色の花を咲かせます。
7. 草タイプのダチュラ
7-1. 特徴
5月頃の春に種まきをし、夏に花を楽しみます。
一年草です。
大型の草花で、草丈は1mほどに成長します。
大型のラッパ状の花を咲かせ、白、紫、黄色などが多いです。
7-2. 育て方
手入れ:
手入れが楽な植物ですが、有毒植物なので植える場所には注意をします。
置き場所:
日当たりの良い場所を好みます。
寒さに弱く冬は枯れてしまいます。
水やり:
お水は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料もほとんど必要ありませんが、苗が大きくなった頃、少量肥料をまいても良いでしょう。
植え替え:
植え替えは必要ありません。
大きく育ちますので、スペースは十分にとるようにしましょう。
害虫:
ヨトウムシが葉っぱを好みます。
ヨトウムシは夜行性で、日中帯は土中に隠れることが多いので気を付けましょう。
8. 木タイプのダチュラ
8-1. 特徴
木タイプのダチュラはエンジェルストランペット(ブルグマンシア)と呼ばれます。
トランペット状の花を下向きに咲かせます。
エキゾチックな雰囲気の樹木です。
草タイプと異なり、耐寒性もありますので、暖地では露地植えも可能です。
夜になると花が香るのが特徴です。
8-2. 育て方
手入れ:苗を植え付けた後は、まっすぐに伸びるよう、念のため支柱を添えましょう。
枯れ枝からは芽吹かないので、3月~4月に小さな芽が付いている位置まで切ります。
植え付け場所:
年中日当たりの良いところを選びますが、夏は、日射しが強く気温が高くなるようなら半日ほど遮光すると良いでしょう。
耐寒性の目安は0~-3℃です。
寒いと枯れますが、霜や凍結に注意すれば株自体は枯れることはありません。
暖かくなる春には株元から再度芽吹きます。
水やり:
春から秋にかけては成長期なので、よく水を吸収しますのでたっぷりと与えましょう。
枝葉茂って大きくなるにつれ、夏以降水切れを起こすことがあります。
水切れを起こすと余分な水分蒸発を防ぐため下の方から葉が落ちてしまったり、花芽が大きくならず枯れてしまう可能性があるので、注意しましょう。
冬場は乾いたら水を与える程度で大丈夫です。
たくさん与えすぎても吸水せず根が傷んでしまいますので、注意しましょう。
肥料は春から秋の成長期は途切れさせずに与えましょう。
短期間で大きく成長するので、肥料は切らさないようにしましょう。
害虫:
ヨトウムシが葉っぱを好みます。
ハダニによる級汁で植物が弱ることもあります。
ハダニは大量発生すると厄介なので、乾燥させないよう注意しましょう。
まとめ
ダチュラ属の植物は毒性が強いですが、きれいな花を咲かせ、甘い芳香も魅力的です。
草タイプも木タイプも、植える場所に注意し、誤食の危険性がないように注意すれば、観賞用として楽しめる植物です。
いくつか種類がありますので、お気に入りの1つの自宅のお庭やベランダで楽しんでみてはいかがでしょうか。
8. 木タイプのダチュラ
8-1. 特徴
木タイプのダチュラはエンジェルストランペット(ブルグマンシア)と呼ばれます。
トランペット状の花を下向きに咲かせます。
エキゾチックな雰囲気の樹木です。
草タイプと異なり、耐寒性もありますので、暖地では露地植えも可能です。
夜になると花が香るのが特徴です。
8-2. 育て方
手入れ:苗を植え付けた後は、まっすぐに伸びるよう、念のため支柱を添えましょう。
枯れ枝からは芽吹かないので、3月~4月に小さな芽が付いている位置まで切ります。
植え付け場所:
年中日当たりの良いところを選びますが、夏は、日射しが強く気温が高くなるようなら半日ほど遮光すると良いでしょう。
耐寒性の目安は0~-3℃です。
寒いと枯れますが、霜や凍結に注意すれば株自体は枯れることはありません。
暖かくなる春には株元から再度芽吹きます。
水やり:
春から秋にかけては成長期なので、よく水を吸収しますのでたっぷりと与えましょう。
枝葉茂って大きくなるにつれ、夏以降水切れを起こすことがあります。
水切れを起こすと余分な水分蒸発を防ぐため下の方から葉が落ちてしまったり、花芽が大きくならず枯れてしまう可能性があるので、注意しましょう。
冬場は乾いたら水を与える程度で大丈夫です。
たくさん与えすぎても吸水せず根が傷んでしまいますので、注意しましょう。
肥料は春から秋の成長期は途切れさせずに与えましょう。
短期間で大きく成長するので、肥料は切らさないようにしましょう。
害虫:
ヨトウムシが葉っぱを好みます。
ハダニによる級汁で植物が弱ることもあります。
ハダニは大量発生すると厄介なので、乾燥させないよう注意しましょう。
まとめ
ダチュラ属の植物は毒性が強いですが、きれいな花を咲かせ、甘い芳香も魅力的です。
草タイプも木タイプも、植える場所に注意し、誤食の危険性がないように注意すれば、観賞用として楽しめる植物です。
いくつか種類がありますので、お気に入りの1つの自宅のお庭やベランダで楽しんでみてはいかがでしょうか。
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