普段何気なく口にしている言葉で、何となく意味が通じてしまっているのですが「実はどういう意味?」と突っ込まれると説明できないことがあります。
「うだつが上がらない」もその一つで、良く耳にもするし自然に理解できている言葉です。
しかしはっきりとした意味や使い方はと問われると、改めて調べ直さないと分らないものです。
「うだつが上がらない」の正しい意味と使い方について知っておきましょう。
- うだつが上がらないとは?
- うだつが上がらないの例文
- うだつとは何?
- うだつの漢字は?
- 「うだつが上がらない」の語源・由来
- うだつの上がらない人の特徴
- まとめ
1. うだつが上がらないとは?
「うだつが上がらない」と聞いて、良いイメージを持つ人はまずいないでしょう。
何となく褒めていないのだな、とうことは分かります。
「うだつが上がらない」の意味は以下の通りです。
1-1. 人の立場や状況を表す
現在のその人の立場や状況を言い表します。
- いつまで経っても出世できず、同じ状態でいること
- 社会的なステイタスが低く生活力がない
- 経済的に余裕がない、貯金が貯まらない
1-2. 人の見た目を表す
直接その人の見た目やイメージを言い表す時にも使います。
- 見た目が冴えない
- 覇気がなくやる気が見られない
- 印象が薄く仕事ができなさそうに見える
どちらにせよかなり低迷している人物である様子を意味するのです。
2. うだつが上がらないの例文
「うだつが上がらない」という言葉を実際に使うのは、どの様な場面でしょうか。
幾つか例文を紹介します。
2-1. 「いつまでもうだつが上がらない生活をしている」
経済的に余裕がなく、ひたすら地味な生活が続いている状態の時にこの様に表現します。
決して貧乏のどん底にいる訳ではなく、ちゃんと住む家があって普通に生活ができているのですが、贅沢をする余裕がない状態から抜け出せないという意味です。
2-2. 「うだつが上がらない夫だ」
身内の人、特に妻が夫をこう表す時には、会社で仕事ができなくて出世が遠いことを嘆いている意味になります。
かなりネガティブな言い方ですが、情けないだけであって特に嫌っているとか離婚したいという意味は含まれません。
他人に対して愚痴を言っているだけであり、実際には夫婦仲はさほど悪くないことも多くあります。
2-3. 「うだつが上がらない中年男」
これは、見た目的なものをかなり含みます。
ビジネスや面接の場で使われることがあり、清潔感がない、だらしない、ぼさっとしている、意欲が感じられないなど、その人に対するかなりマイナスなイメージを表しているのです。
3. うだつとは何?
そもそも「うだつ」とは何のことでしょうか。
うだつは、古い街並みに連なる様にして建っている家屋の屋根と屋根の境目にある、仕切りのことです。
屋根よりも少し高めに設置してあり、火事の時に延焼を防ぐ為に取り付けられていました。
形が漢字の「卯」に似ていることから「うだち=うだつ」と名付けられました。
4. うだつの漢字は?
「うだつ」は漢字表記をされることは少ないのですが、辞書を調べると「卯建」「宇立」という漢字が見つかります。
どちらが正しいとも書かれておらず、諸説あるので決められない状態なのです。
使用頻度が少ないので、一般的な書物やネット文書のなかでも「うだつ」は殆ど平仮名表記となっています。
5. 「うだつが上がらない」の語源・由来
「うだつ」とは、3章で説明した通り「屋根と屋根の間にある飛び火を防ぐ仕切り」のことです。
それではそこから踏み込んで、「うだつが上がらない」という言葉が使われる様になった由来を説明します。
5-1. 最初は飛び火を防ぐ為に取り付けられていた
昔の家屋は木造で、しかもびっしりと隣り合って建てられていたので、一軒家事になるとあっという間に燃え広がって大惨事になりました。
「火事と喧嘩は江戸の華」と言われる様に、とにかく屋根からの飛び火を防ぐことが先決だったのです。
5-2. 段々と商人のステイタスに
江戸時代になると、うだつというのは家の装飾として取り付けられる様になってきました。
これを取り付けるとステイタスになることから、商人にとっては繁栄のシンボルとなり、より競い合って高級なうだつを取り付ける様になったのです。
5-3. 経済状況を示すものに変わっていったうだつ
このうだつは、建てるのにお金がかかり、豪華なものにすればする程高くついたのです。
そこで段々と「うだつが立つ家=裕福な家=商売繁盛している家」という意味になってきたのです。
そこから逆に意味を取り、中々儲からない、パッとしないという意味で「うだつが上がらない」と言われる様になったのです。
6. うだつの上がらない人の特徴
さて、「うだつが上がらない」という意味が分かったところで、実際に「うだつが上がらない人」と言われる人というのは、どの様な特徴を持っているのでしょうか。
6-1. 見た目の印象が良くない
まずは見た目的なもので「うだつが上がらない」と言われることがあります。
この場合、間違いなく身だしなみが整っていない人を意味します。
服装に関しては、ブランド品を身に付けていたり、コーディネートはバッチリ決まっているのに、アイロンがかかっていなくてしわくちゃだったり、ほつれて糸が飛び出している部分があったり、ボタンが取れかけている、など、手抜が目立つことです。
ヘアスタイルも整っておらず、寝癖がついている、伸び過ぎている等が挙げられます。
この様な場合、不潔極まりないというのではなく「ダサい」という状態であり、今で言う「残念な人」になります。
6-2. 表情が暗い
話し掛けても表情が暗く、目を合わせない様な人は「うだつが上がらない」人に見えてしまいます。
人は会話の内容よりも、いかに気持ち良く、爽やかに会話ができたかどうかで相手を判断するものです。
明るい表情でにこやかに会話できる相手の方が、安心して仕事を任せられるものです。
顔の表情だけではなく、歩き方も大切です。
猫背でうつむいた状態で歩いている人は、仕事のツキも落としそうな雰囲気で、まさに「うだつが上がらない人」の典型です。
多少嫌なことがあってもシャキッと背筋を伸ばして、真っ直ぐ前を見て歩いている人ならば、心の強さが滲み出てくるものなのです。
6-3. 謙虚過ぎる
仕事をしていく上で、「とても私にはできません」「無理です」等と言われると、任せる気がなくなります。
また、ちょっと名前を読んだだけでもビクッとしたり、自分が悪くなくてもやたらとすぐに「すみません、すみません」と謝る人はいないでしょうか。
誰かと比べた時に相手の方を立てる謙虚さは良いものですが、必要以上に謙虚過ぎたり、卑屈になってしまうと、「うだつが上がらない」人に思われてしまいます。
この様な人の場合、職場でいじめの対象になってしまう可能性もあるので注意しましょう。
6-4. 言い訳ばかりをする
仕事でミスをした時に、言い訳を先にするのは、責任逃れをしたいからです。
いつも何かと言い訳ばかりをしている人は、大切な仕事を任せて貰えません。
自分のミスを認めて謝り、ミスをカバーしたり、二度と同じことを繰り返さない様に努力するのが本来の姿です。
それができない以上はいつまで経っても成長できずに、「うだつの上がらない」人になってしまいます。
6-5. 時間にルーズである
社会人として自立していくのに最も大切なのは、人間関係です。
会社での人間関係を上手く行く様にする為には、最低限でも挨拶をきちんとすること、そして時間を守ることが大切です。
毎日遅刻をしてくる、相手との約束の時間に遅れてくる、提出物の締め切りを守らないなどは、全て自分に甘いと思われてしまいます。
自己管理能力が足りない人間は大きな仕事を任せて貰えません。
自らチャンスを失っていることに気付かずに、いつまで経っても「うだつが上がらない」人と思われているのです。
まとめ
「うだつが上がらない」人というのは、決定的に嫌われている訳ではありません。
意外と付き合ってみれば性格が良く、優しくて友達思いの人もいるのです。
ただ残念な人、惜しい人と思われてしまっているので損であることは確かです。
是非「うだつが上がらない」人にならない様に、毎日目標意識を持って仕事をしていきましょう。
5. 「うだつが上がらない」の語源・由来
「うだつ」とは、3章で説明した通り「屋根と屋根の間にある飛び火を防ぐ仕切り」のことです。
それではそこから踏み込んで、「うだつが上がらない」という言葉が使われる様になった由来を説明します。
5-1. 最初は飛び火を防ぐ為に取り付けられていた
昔の家屋は木造で、しかもびっしりと隣り合って建てられていたので、一軒家事になるとあっという間に燃え広がって大惨事になりました。
「火事と喧嘩は江戸の華」と言われる様に、とにかく屋根からの飛び火を防ぐことが先決だったのです。
5-2. 段々と商人のステイタスに
江戸時代になると、うだつというのは家の装飾として取り付けられる様になってきました。
これを取り付けるとステイタスになることから、商人にとっては繁栄のシンボルとなり、より競い合って高級なうだつを取り付ける様になったのです。
5-3. 経済状況を示すものに変わっていったうだつ
このうだつは、建てるのにお金がかかり、豪華なものにすればする程高くついたのです。
そこで段々と「うだつが立つ家=裕福な家=商売繁盛している家」という意味になってきたのです。
そこから逆に意味を取り、中々儲からない、パッとしないという意味で「うだつが上がらない」と言われる様になったのです。
6. うだつの上がらない人の特徴
さて、「うだつが上がらない」という意味が分かったところで、実際に「うだつが上がらない人」と言われる人というのは、どの様な特徴を持っているのでしょうか。
6-1. 見た目の印象が良くない
まずは見た目的なもので「うだつが上がらない」と言われることがあります。
この場合、間違いなく身だしなみが整っていない人を意味します。
服装に関しては、ブランド品を身に付けていたり、コーディネートはバッチリ決まっているのに、アイロンがかかっていなくてしわくちゃだったり、ほつれて糸が飛び出している部分があったり、ボタンが取れかけている、など、手抜が目立つことです。
ヘアスタイルも整っておらず、寝癖がついている、伸び過ぎている等が挙げられます。
この様な場合、不潔極まりないというのではなく「ダサい」という状態であり、今で言う「残念な人」になります。
6-2. 表情が暗い
話し掛けても表情が暗く、目を合わせない様な人は「うだつが上がらない」人に見えてしまいます。
人は会話の内容よりも、いかに気持ち良く、爽やかに会話ができたかどうかで相手を判断するものです。
明るい表情でにこやかに会話できる相手の方が、安心して仕事を任せられるものです。
顔の表情だけではなく、歩き方も大切です。
猫背でうつむいた状態で歩いている人は、仕事のツキも落としそうな雰囲気で、まさに「うだつが上がらない人」の典型です。
多少嫌なことがあってもシャキッと背筋を伸ばして、真っ直ぐ前を見て歩いている人ならば、心の強さが滲み出てくるものなのです。
6-3. 謙虚過ぎる
仕事をしていく上で、「とても私にはできません」「無理です」等と言われると、任せる気がなくなります。
また、ちょっと名前を読んだだけでもビクッとしたり、自分が悪くなくてもやたらとすぐに「すみません、すみません」と謝る人はいないでしょうか。
誰かと比べた時に相手の方を立てる謙虚さは良いものですが、必要以上に謙虚過ぎたり、卑屈になってしまうと、「うだつが上がらない」人に思われてしまいます。
この様な人の場合、職場でいじめの対象になってしまう可能性もあるので注意しましょう。
6-4. 言い訳ばかりをする
仕事でミスをした時に、言い訳を先にするのは、責任逃れをしたいからです。
いつも何かと言い訳ばかりをしている人は、大切な仕事を任せて貰えません。
自分のミスを認めて謝り、ミスをカバーしたり、二度と同じことを繰り返さない様に努力するのが本来の姿です。
それができない以上はいつまで経っても成長できずに、「うだつの上がらない」人になってしまいます。
6-5. 時間にルーズである
社会人として自立していくのに最も大切なのは、人間関係です。
会社での人間関係を上手く行く様にする為には、最低限でも挨拶をきちんとすること、そして時間を守ることが大切です。
毎日遅刻をしてくる、相手との約束の時間に遅れてくる、提出物の締め切りを守らないなどは、全て自分に甘いと思われてしまいます。
自己管理能力が足りない人間は大きな仕事を任せて貰えません。
自らチャンスを失っていることに気付かずに、いつまで経っても「うだつが上がらない」人と思われているのです。
まとめ
「うだつが上がらない」人というのは、決定的に嫌われている訳ではありません。
意外と付き合ってみれば性格が良く、優しくて友達思いの人もいるのです。
ただ残念な人、惜しい人と思われてしまっているので損であることは確かです。
是非「うだつが上がらない」人にならない様に、毎日目標意識を持って仕事をしていきましょう。
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