蛙化現象とは、付き合う前はあんなにかっこいい、素敵だと思っていた男性が、付き合ったとたんに気持ち悪く思えてしまう現象です。
あるいは、そうした嫌悪感やがっかり感から、すぐに恋が冷めてしまうことを意味します。
このことばは、おとぎ話の「蛙の王様」からきています。
「蛙の王様」の場合は、蛙から王子様になるという、マイナスからプラスの印象へと変わりハッピーエンドを迎えています。
蛙化現象はその逆で、王子様から蛙という、プラスからマイナスの印象へと変わりバットエンドを迎えることを意味しているのです。
この蛙化現象は、実は多くの女性に起きている現象でもあります。
この記事では、蛙化現象の原因や心理、克服方法などについて紹介します。
- 蛙化現象の原因
- 蛙化現象の心理
- 蛙化現象にならないコツ
- 蛙化現象の克服方法
- まとめ
1. 蛙化現象の原因
1-1. 男性慣れしていない
あまり男性慣れしていない女性が恋をした場合、男性に対するイメージとそのギャップに嫌悪感を抱いてしまうことがあります。
そもそも生物学的、医学的に大きな違いがありますから、それらのギャップに女性が困惑することは多いです。
たとば体格の違いになんとなく怖さを感じたり、髭や体毛の違いに不潔な印象を抱いたり、性的な場面で生理的な嫌悪感を抱いたりと様々あるでしょう。
もともと、潔癖な性格をしている人は、余計そうした違いにストレスを感じてしまうことも多いです。
ですがギャップを埋めるために、体を変化させることはなかなかできないでしょう。
どちらも異性の違いに慣れる他ないのですが、どうしても嫌だと感じてしまい別れに繋がることもあるのです。
1-2. 恋愛や相手に対しての理想が高い
恋愛や相手に対しての理想が高い女性は、蛙化現象になりやすいです。
自分のイメージしていた恋愛や、理想としていた男性像に当てはまらないと感じてしまい、相手を突き放したり、避けてしまうことに繋がるのです。
プライドが高く妥協できない人や、あまり恋愛慣れしておらずイメージが先行しやすいタイプの人に起きやすいです。
妄想の恋愛ばかりしていると、現実の恋愛における問題に耐えられなくなることも多いので気をつけましょう。
1-3. 相手の心を奪う過程に夢中になっている
いざ、付き合い始めると冷めてしまうタイプの女性もいるでしょう。
このような女性は、相手を落とすことに夢中になってしまい、その後の付き合いにおいて情熱や目的を失ってしまうことが多いです。
いわゆるハンティングを重視するタイプの人で、基本的に恋愛が長続きしません。
飽きやすく、他の男性を手にすることに目が向いてしまうことがあるので気をつけましょう。
男性に対する誠意を忘れずに、付き合った後の過程も大切にしなければなりません。
1-4. 減点方式で相手を評価している
人間関係において減点方式で評価するタイプの女性は、恋が長続きしない傾向にあるでしょう。
最初は素敵だと思っていた男性でも、あの癖が気に入らない、あの性格がいらいらする、あの見た目が残念というようにどんどん減点してしまうのです。
その結果、相手への幻滅へと繋がり、関係の終わりを早めてしますのです。
減点方式の付き合い方になってしまうと、恋だけではなく友情も上手くいきません。
人生において損をすることも多く、また孤独になってしまう時間も増えてしまうのです。
相手の欠点や、短所よりも、長所を見つけていくことが大切です。
1-5. 自分に自信がない
自分に自信がないタイプの女性は、関係に対して疑念を抱いてしまうことがあります。
本当に相手は自分のことが好きなのか、私を愛してくれているのかと、疑心暗鬼になってしまうのです。
そこから、恋愛や相手への拒絶に繋がってしまうことがあるのです。
あるいは、ちゃんと自分を愛してくれているのか、あえて突き放し相手を試すようなタイプの人もいるでしょう。
疑いや不安感と共に、攻撃性が強くなってしまい、健全な関係性を築くことができなくなるのです。
2. 蛙化現象の心理
2-1. よく見たらそれほどかっこよくない
蛙化現象に至る心理は、男性に対するイメージや理想の強さにあります。
そして、人は恋に落ちるとその恋に酔ってしまい、正常な判断ができなくなることも多いです。
あばたもえくぼという言葉あるように、ちょっとした欠点や短所が見えなくなってしまうこともあるのです。
その結果、最初はとても素敵だ、かっこいいと思っていた男性に対して、いざ付き合ってみたらそれほどではないと、がっかりしてしまうこともあるのです。
どんどん自分の良いイメージを現実に塗り重ねてしまいやすい人は、こうした幻滅に気をつけなければなりません。
また、見た目のカッコよさだけにつられてしまうのではなく、中身もきちんと精査する必要があるでしょう。
2-2. 相手のガツガツした態度に幻滅
蛙化現象に至る心理は、自分と相手の性欲のギャップにあります。
女性と比べると、男性の方がガツガツしている場合が多いので、その違いに女性がげんなりすることも多いです。
その結果、相手が近づいてくることすら嫌だ、ボディタッチも気持ち悪いと感じてしまうことに繋がるのです。
もともと潔癖な人や、性的嫌悪が強い人は、このような男性との違いに距離を置いてしまうことも多いです。
生まれた時からの資質や性格、環境など様々なことが影響しているので、なかなかこの性格を変えていくのは難しいかもしれません。
そもそも男性嫌いで、男性と付き合わない女性もいますし、女性嫌いな男性もいるのです。
また、同性を好きになる人もいますし、そもそも性的欲求を抱かない人もいます。
人は必ず異性を好きになる、ならなければならないという、強迫的な考え方はもう古いです。
多様性を理解した上で、恋愛をする必要があるでしょう。
2-3. 自分の理想とする恋愛じゃない
蛙化現象に至る心理は、恋愛に対して理想が強かったり、価値観を押し付けることにあります。
相手が自分の枠組みから外れてしまうと、すぐ嫌悪感に繋がりやすいタイプの人は気をつけなければなりません。
こうした人は自己中心的になりやすく、わがままなふるまいをしやすいです。
恋愛だけではなく、友情も長続きしません。
周囲とギスギスしやすくなるので、自分のルールを押しつけすぎないことが大切です。
3. 蛙化現象にならないコツ
3-1. 相手や恋愛に対してハードルを上げすぎない
蛙化現象にならないためには、高いハードル設定をしないことです。
男性はこうでなくてはダメ、という偏見や思いこみを持っていると、良い恋愛はできません。
自分の理想とは違うからといって、すぐに切り捨てていると、せっかくの出会いのチャンスもなくなってしまうのです。
相手との相性はありますし、ほどほどにこだわりを持つことは大切です。
ですが、あまりにも現実離れした理想が叶うことは少ないでしょう。
3-2. 恋愛だけに集中しない
恋愛だけに目が向いてしまうと、相手への理想や想いが強くなりすぎてしまいます。
恋に夢中になりすぎると幻滅するスピードも速くなりやすいので気をつけましょう。
恋愛に偏るのではなく、自分の人生をバランスよく生きることが大切です。
仕事や勉強などにおいて、目標を持って行動することで、偏愛的な気持ちもおさまりやすくなります。
3-3. 見返りを求めすぎない
相手に見返りを求めすぎる人は、その見返りを得られない時に幻滅してしまうことが多いです。
彼にご飯を作ってあげた、プレゼントをしてあげた、などの行為が恩着せがましくなってしまうといけません。
ギブ&テイクの関係がなりたっているのであればそれまでですが、そのバランスが崩れてしまっては、関係の崩壊にも繋がります。
相手に見返りを求めるのではなく、無償の愛を持つこと、自己愛ではなく他者愛を持つことで健全な関係を築くことができるでしょう。
3-4. 不安感や孤独感をコントロールする
自分に自信がなく、常に不安感や孤独感にとらわれやすい人は、蛙化現象になりやすいです。
この場合は、寂しさから恋愛をしてしまい、自分の寂しさを埋められない相手に幻滅してしまうことが多いです。
自己評価が低く、負の感情がコントロールできないため、不特定多数の異性と関係を持ってしまうこともあるので注意が必要です。
自分自身に対して客観的になり、肯定的な評価していくことが大切です。
この積み重ねが、情緒のコントロールに繋がっていくのです。
3-5. 客観的な視点や理性を忘れない
恋愛をするとどうしてもフィルターがかかりがちです。
現実以上に、相手が素敵に思えたり、素敵に見えてしまうことも多いです。
難しいことではありますが、客観的な視点や理性を忘れずに相手を評価していくことが大切です。
感情に突っ走った結果、相手にげんなりするようなことがないように気をつけましょう。
4. 蛙化現象の克服方法
4-1. 異性慣れする
蛙化現象を克服するには、まず異性に慣れることが大切です。
必要以上に恋をすることはなくても良いですが、現実の男性というものへ理解を持つことが重要です。
理想の男性を引きずってしまうと、いざ現実に直面した時にがっかりすることも多いです。
ああ、こういうものなのか、男性について理解し、少しずつ慣れていくことが大切なのです。
もちろん男性と限らず、さまざな人と関わり、さまざま個性を知っていくことも大切です。
自分と相手は違うということをきちんと理解していきましょう。
4-2. 妥協する
蛙化現象を克服するには、高いクオリティを求めすぎないことが大切です。
男女関係なく、人間というものは完璧な存在ではありません。
自分の願いを全て叶えてくれる異性などいないということを理解しましょう。
そして、運命の相手を求めるのではなく、その人を運命の相手にしていくことが大切です。
嫌いになるような評価するのではなく、好きになる努力をすることが大切なのです。
4-3. 客観的な評価する
蛙化現象を克服するには、感情的になりすぎてはいけません。
喜怒哀楽の激しさというのは恋のスパイスになることはありますが、正常な評価を妨げます。
必要以上に良い評価をしたり、逆に必要以上に相手が憎くなったり嫌いになってしまうこともあるのです。
客観性を失わないことによって、相手との距離感を上手く保つこともできます。
恋に対して溺れ過ぎないことも重要なのです。
4-4. ドラマや映画、二次元や妄想にのめり込みすぎない
俳優やアイドル、アニメや漫画のキャラクターなどにハマりすぎてしまうと、現実の恋愛がおろそかになってしまうことも多いです。
また、異性に対するハードルもおのずと高くなってしまうので気をつけましょう。
もちろん、何事に対しても好きであることは大切ですが、偏愛してしまうと弊害が生まれることを理解しなければなりません。
4-5. 自分に自信を持つ
蛙化現象を克服するには、自分に自信を持つことが大切です。
常に不安感や、孤独感が付きまとう人は、異性に対して依存的になったり逆に、嫌悪感を強く抱いてしまうことが多いです。
自分への評価が極端なように、相手への評価も極端になりやすいです。
自己肯定感を高める努力をしていくことが大切です。
まずは、小さな行動を積み重ね、その努力に対して評価していきましょう。
自分を褒める気持ちが、ポジティブな感情へと繋がり、恋愛に対してもポジティブな評価ができるようになるでしょう。
5. まとめ
蛙化現象は、さまざまなことが原因で、実は多くの女性に起こり得るものです。
もちろん女性だけではなく、男性が恋する場合も相手に対して感じるものなのです。
相手の理想を高めすぎないこと、自分に自信を持つこと、さまざまな人間と接することが、蛙化現象克服に繋がるでしょう。