平常心とは？保つコツ・鍛え方 | SPITOPI

自分の思っている事をしっかりと他人に伝えることができたり、感情が昂ぶったり落ち込んでいる時でも流されず状況に応じてコントロールができる人は、やはり素晴らしいと思いますし、尊敬してしまうかもしれません。

よっぽど強い意思がないとできないと感じてしまいますが、実際平常心を保つとは一体どのような事をいうのでしょうか。

1. 平常心とは?

平常心とは何があっても普段と変わらない対応や精神状態、発言を保つ事をいいます。

驚いたりショックを受けても揺れ動く事なく気持ちを保たなければいけませんが、それはそんなに簡単な事ではありません。

コツも必要ですし考え方も変えていかなければいけないでしょう。

ですが平常心を保てるようになればスムーズに事を運べたりとプラスに作用する事が多くなります。

また不安だから平常心を保つようにしていた事が最終的には平常心があるから不安になる事がなくなっていきます。

では具体的に平常心を保つ事についてみていきましょう。

2. 平常心を保つコツ

2-1. とにかく集中する

目の前にしなくてはいけない事がある場合に有効です。

仕事や趣味などの何かに集中している時は余計な事を忘れるはずです。

その間は取り組んでいることに対して気を取られているので、黙々と作業を行うでしょう。

平常心とは少し違うかもしれませんが一定期間同じ感情を保つことをができるので、平常心を保つ感覚が養えるでしょう。

ただ集中できるものに対して使える技なので、日頃から集中力を養うことも必要です。

2-2. 一旦深呼吸をする

心が乱れたり焦ったり、不安になった時に必ず一旦深呼吸をするように癖付けをしましょう。

深呼吸することによって精神的に落ち着き、一瞬でも間隔を置く事で気を紛らわすことができます。

深呼吸によって体内に沢山の酸素を取り入れる事でリラックスを促す副交感神経が働き、その時に分泌されるセロトニンは自律神経を安定させる効果があるので平常心を保つには最適の効果があるでしょう。

2-3. 常にもう一人自分を存在させる

物事をする時にもう一人、自分を存在させて行動するようにしましょう。

例えば何かを決めなければいけない時にその自分と相談をするようにします。

または失敗した時にもその自分に話し掛けてみるようにします。

実際には存在しませんが、もう一人の自分はずっととても冷静にあなたのことを見てきたわけです。

相談の答えも失敗への対応も慌てふためくあなたを見て少し引いているかもしれません。

そのくらい引いて考えてみましょう。

2-4. 完璧を目指さない

極端な話、失敗したり恥をかいたり、多少誰かの迷惑になったとしてもあなた自身は死んだりはしません。

完璧にできなかった事で誰かに恨まれたり悪口を言われても完璧なんて他人の主観でしか過ぎません。

そもそも完璧にできる人間などいませんし、そこそこできていれば人は何も思わないのです。

もちろんやらなければいけない事は必ずしなければいけませんが、心を乱してまでしなければいけない事などそれ程ないのではないでしょうか。

そんなに思い詰めなくても精一杯やればいいんだと、それぐらいの気持ちで向き合いましょう。

2-5. 他人を見本にする

いい事も悪い事も他人を見本にしてみましょう。

人の振り見て我が振り直せの言葉通り良いところは参考にし悪いところは見習って直せばいいのです。

トラブルが起こったときに、慌てふためき物凄く動揺し、我を忘れている人を見てなんと思うでしょう。

もしくはどんな時でも冷静に対応し、感情に流される事なく冷静に対応する人を見てなんと思うでしょうか。

自分が思う事は大概他人も思う事なので、自分もそんな風に見られているのかと常に思うようにすると冷静になる筈です。

3. 平常心の鍛え方

3-1. 常に笑顔になれるよう心掛ける

まず笑顔を作る事によって脳に刺激がいきます。

笑顔になる事で血流が良くなりα波が出てリラックスすると言われています。

つまり例え作り笑顔でも自分の脳に「笑っていますよ」とサインを送る事で脳は勘違いをしてリラックスしようとします。

もちろん本心から笑う事に越した事はないですが、疑似笑顔でもその笑顔を見た相手からすれば笑顔には変わりありません。

雰囲気が悪くなる事もなく、現場はスムーズに進むと思うので結果的にはプラスに動くことになります。

笑顔を作ることに意識が取られるので心を乱す隙がなくなっていきます。

3-2. ポジティブに考えるようにする

何があっても自分のいいように考えるクセをつけるようにしましょう。

失敗をしても「これくらいで済んで良かった」「今のうちに失敗しておいて良かった」と考えるようにすれば大した事ではないと思えるはずです。

例え怒られたり注意されたとしても、二度と繰り返さずそこから何かを学べばいいのだと思えばラッキーな経験だと思えるでしょう。

3-3. しっかり現実をみる

実際に今までに失敗したり、恥をかいたり傷ついたり、焦った事もあると思いますが今現在はどうでしょう。

何だかんだと乗り越え、生きているのではないですか。

トラウマになり思い出したくないくらいに辛い過去でも乗り切って今があります。

過去はいいですがあなたは今現在、現実を全力で生きています。

乗り越えられたのであれば経験者として今の自分にアドバイスしてあげましょう。

3-4. 自分を客観視してみる

焦ったり不安になったり、他人の意見に流されている自分を思い浮かべてみましょう、どう映っているでしょうか。

平常心を保つコツの所でも述べましたが、客観視したりもう一人の自分の存在を作る事は、自分の事を知り分析するための最短な方法だといえます。

自分を客観視することで平常心をなくしている姿を浮き彫りにする事ができるので、恥ずかしいと思ったり場合によっては驚くかもしれません。

自分という人を知ることで沢山のことを得る事ができます。

4. 平常心を保つのが下手な人の特徴

4-1. 何に対しても影響されやすい

とにかく何に対しても余裕がなく常に人の言うことや行動、状況や環境に対して不安になったり焦ったり、気持ちが変わってしまったりなど影響を受けやすいようです。

不思議になるくらい周囲に影響を受けるので、逆に普段何を基準にして生活しているのかを考える必要があるでしょう。

4-2. 愚痴や責任転嫁が多い

何かにつけて失敗や理想通りに行かなかった時に必ず「あんな事しなければ良かった」「せっかくしたのに台無しになった」などと言い訳や愚痴を言う人がいます。

その時は自分の意思で決めて動いた筈なのに、結果が思った通りにいかなかった途端に、人のせいにしたり、そもそもの行動自体を否定するような言動をします。

つまりこの時点で発案した時点の平常心は保てておらず、常に何かのせいにして揺れ動いていることになります。

自分で決めた事は決めた時点で結果がどうであろうと受け止めなければいけませんし、そこまで責任を持ってこそ意味があるのです。

平常でいるという事は精神的にも思考的にもどの時点であっても一定でなければいけないのです。

4-3. マイナス思考

マイナス思考の人は「もし」が好きです。

好きと言うと語弊があるかもしれませんが、何かにつけて「もし?なら」「もし?していたら」など架空の話や想像や妄想が好きではないでしょうか。

実際に誰もが「もし」を考えます。

防衛本能の一つですし、考えないと危険にさらされてしまう場合もあるでしょう。

ですがどれだけ考えても現実ではありません。

現実と感情を引き離せない人は平常心を保つことが難しくなります。

5. 平常心を保つのが上手い人の特徴

5-1. 細かい事を気にしない

平常心を保つのが上手な人も生まれてからずっと焦った事や恥をかいた事がない訳ではありません。

失敗や挫折を何度も乗り越えておそらく最終的に開き直ったのかもしれません。

悩んでいても焦っても時間は平等に過ぎていきます。

考えたところで状況が変わるわけではありませんし慌てたところで良くなるわけではありません。

多少失敗しても何とかなると思っていれば案外うまくいくものです。

5-2. 合理的になる

平常心を失くすとミスが多くなってしまいがちになります。

またミスをすると余計に焦り不安になり自分を責めるようになります。

結局ネガティブな事に時間を使うので自分の精神をすり減らしてしまう事になります。

平常心を保つ事が上手い人は無駄な時間を過ごしません。

ですから最初は無理矢理にでも平然とした振りを続けましょう。

時間や感情を合理的に使う事は平常心を保つことに比例します。

6. 平常心を保つ強い心を手に入れるメリット

6-1. 少々の事で動じなくなる

細かいことが気にならなくなり大きく構えて物事を捉えられるようになります。

また時間や感情の無駄も減るので自分の感情が欲している事をできる時間が増えることになります。

バタバタしていると物事はなかなか進みませんが、冷静に対処をするとすんなりとスムーズに運ぶものではないでしょうか。

また一分ニ分の差かもしれませんが、塵も積もれば山となり、その繰り返しが精神面を強くし大きくします。

6-2. 信用されやすくなる

いざと言う時に慌てたり焦ったり不安になるような人に信用を寄せたり信頼する人はあまり居ません。

冷静に対応し判断し、確実に対処してくれる人に信用するものです。

経験値や知識も必要にはなってきますが、多少の根拠のないポジティブな自信というものも大切になってきます。

まとめ

自分の精神面が安定し物事に動じなくなると感情がブレにくくなり、他人からの影響を受けにくくなります。

影響受けないという事はいい事も悪いことも受けないという事ですが、いい事は自分の手で選び身に付ければいいのです。

そうなると自然とポジティブになり自分の気分が良くなる、好きなものだけを集めるようになっていきます。

平常心をなくしてしまうと他人軸で生きることになるので、振り返った時に自分の気持ちに背いていたことが多かったことに気付くはずです。

少し勇気を出すだけで周囲の目も変わってくるでしょう。

周りに振り回されず穏やかに過ごす心がけをしてみましょう。