死の恐怖とは？タナトフォビアの乗り切り方 | SPITOPI

タナトフォビアというのは、死に対する恐怖心のことを示しています。

人は必ず死というものが待ち受けているのですが、その死というのがどのように自分に起こるのかを恐れていたり、死ぬことを恐れているような状態に陥っている精神状態のことをタナトフォビアと呼びます。

今回は、死の恐怖タナトフォビアについてご紹介します。

1. タナトフォビアの症状

1-1. 自分がどのように死ぬのかを考えると不安で眠れない

タナトフォビアというのは、死に対する恐怖であり、一般的には自分がどのようにして死ぬのかを考えることによって、恐怖心を覚え、眠れなくなるというような症状が出ることが多いとされています。

人はいつ死ぬのか、どのように死ぬのか、更には死ぬときに何を思うのかなどはどれだけ考えてもわからないものです。

死以外の悩みであれば、時間の経過で答えが出たりするのですが、死というのは答えがないため不安になると言えます。

自分がどのように苦しみながら死んでいくのかを考えたときに、眠れないほどの恐怖が襲うというのは、タナトフォビアの症状であるとされています。

1-2. 大切な人が死んでしまうのではないかというような恐怖心

タナトフォビアというのは、自分だけではなく、大切な人が死んでしまうのではないかというような恐怖心が生まれるというような症状があるとされています。

親が突然死んでしまい、いなくなったらどうしようと不安になったり、パートナーや友だちが死んでしまったらというような不安が押し寄せるというのが、タナトフォビアの症状として挙げられています。

1-3. 死んだあとのことを考えて不安になる

タナトフォビアの症状として、死んだあとのことを考えると不安になるというよう気持ちが挙げられます。

死ぬときのことではなく、死んだら自分はどうなってしまうのだろうというよう思いや、死んでしまったら世界はどうなってしまうのだろうか、死後の世界が苦しいものであるのであれば、どのような状態なのだろうかというような疑問が不安になってしまうというような症状が現れます。

1-4. 老化していくことに恐怖心を抱く

タナトフォビアの症状としては、老化していくことに対しての恐怖心を抱くという症状が出るということがあります。

年を取ることは死へと近づいていくことであると考えていたり、年を取ることで今の楽しさなどをなくしてしまうのではないだろうかというような不安が押し寄せたときに、死と加齢というのが合わさり、恐怖心となるとされています。

1-5. 有名人などの訃報を見れない

タナトフォビアの症状として、ひどくなると無関係の人の訃報などにも敏感になってしまうと言われています。

死亡事故のニュースや殺害された速報、有名人などの訃報など、自分とは関係がない有名人などの訃報にも敏感になってしまうというような症状もタナトフォビアの症状として挙げられています。

2. タナトフォビアになりやすい人の特徴

2-1. 空想好き

タナトフォビアになりやすい人というのは、空想をしたり妄想をすることが好きな人が多いとされています。

タナトフォビアというのは、答えが出ない死に対する恐怖を考えやすいとされています。

一つのことに対して考え込みやすい人や、目の前にあることではなく、ないものをについて考えることが好きな人というのは、タナトフォビアになりやすいとされています。

2-2. 幽霊の存在を信じている

タナトフォビアになりやすい人というのは、死後の世界について考えることが多く、幽霊の存在を信じているような人が多いとされています。

死んでしまったら幽霊となってしまうのだろか、死後はどうなってしまうのだろうかというような思いが強いというのは、幽霊の存在を信じている人には多いとされています。

2-3. 恵まれた生活環境にいる

タナトフォビアになりやすい人というのは、実は恵まれた環境にいる人が多いとされています。

恵まれた環境にいる人というのは、今の自分がなくなってしまうのを恐れたり、他に悩むことがないことから死への恐怖が浮かびやすいと言えます。

今日食べることにも困るような暮らしをしている人であれば、死への恐怖よりも明日生き延びるためにはどうしたらよいのかを考えるような傾向にあるとされています。

死への恐怖が強いタナトフォビアが起こりやすい人というのは、恵まれた環境にいる証でもあるとされています。

2-4. 亡くなった人を身近で見ている人

タナトフォビアが起こるきっかけとして、もっとも多いのが身近な人が亡くなったという経験をしたからであるとされています。

そのため、亡くなった人を身近で見ている人というのは、死について考えることが多くなるとされています。

特に、同級生など若いうちに亡くなった人を見ているような人というのは、タナトフォビアに陥りやすいとされています。

3. タナトフォビアを克服するコツ

3-1. タナトフォビアについて知る

タナトフォビアを克服するためには、まずはタナトフォビアについて理解することが大切であるとされています。

タナトフォビアに陥っている人というのは、自分だけが死に対する恐怖を感じていたり、死に対する恐怖というのは答えが出ないようなものであるというように考えている人が多いとされています。

しかし、死への恐怖というのは、誰にでも起こるものであり、大なり小なり恐怖心があるものであると考えられています。

また、死の恐怖というのも説明することが出来るような恐怖であるとされています。

それがタナトフォビアであるとされています。

タナトフォビアを克服するためには、タナトフォビアという存在があるということを認識することから始めることが大切であるとされています。

3-2. 恐怖を人に話す

タナトフォビアを克服するためには、自分の中にある恐怖を人に話すということが大切です。

恐怖は人に話すことによって軽減したり、自分はなぜそこまで悩んでいたのだろうかというよう思いになるとされています。

タナトフォビアというのは、なかなか人に話すことが出来ないと思われている人も多いのですが、恐怖を人に話すことで、自分がどのような恐怖を感じているのかを知ることが出来るとされています。

3-3. 生活習慣を改める

タナトフォビアを克服するためには、精神的に安定させるということが大切です。

そのため、生活習慣を改めるということが効果的であるとされています。

3食バランスが取れた食事をし、適度な運動などをすることによって、生活習慣を改めることが出来るようになるとされています。

栄養バランスが取れて、しっかりと静養をとるというのは精神的な安定などを意味しており、生活習慣を改めることで、タナトフォビアを解消することが出来るとされています。

3-4. 考えても仕方ないと割りきる

タナトフォビアを克服するためには、考えても意味がないと割りきることが大切であるとされています。

自分はどのように死ぬのだろうかと考えたとき、考えても仕方ないと割りきることが大切であるとされています。

大富豪の気持ちをわかろうとしてもわかり得ません。

それと同じで、死後はどうなってしまうのか考えてもわからないものです。

そのため、考えても仕方ないと割りきることが大切であるとされています。

人というのは、百パーセント死にます。

そのことを理解することによって、割りきることが大切であるとされています。

4. 死後の世界とは?

4-1. 「死後の世界は存在しない」説

死後の世界というのはどのようなものなのかを考えてしまうと不安になってしまうというような人が多いのですが、死後の世界存在しないとされています。

人は死んだら肉体がなくなるだけ、夢を見ていない眠りにつくと考えられています。

そのため、死後の世界はどうなるのだろうか、死んだら地獄に落ちてしまうのだろうかと考えていても、それは無意味なことだと考えているとされています。

死後は眠りにつくことであるとかんがえられており、そこには苦しみも怒りも悩みなども存在することがないとされています。

4-2. 仏教での死後の世界

様々な宗教があり、宗教によって死後の世界についての見解というのは異なるとされています。

仏教の世界では死後の世界というのはないものであると考えられています。

仏教では、人というのは死んだら次に生まれ変わる準備をするとされています。

死後の四十九日という期間というのは、生まれ変わるための準備であり、その後生まれ変わるとされています。

前世などの存在を信じており、人は死んだらそのときの魂などを次の肉体へと移るとかんがえられており、死後はなく生まれ変わると考えられています。

そのため、死後の世界というのはないものであると考えられているとされているのです。

まとめ

タナトフォビアというのは、だれにでもある死への恐怖です。

タナトフォビアというのは、この世に対しての未練があったり、この世から離れたくないというような思いが強い人に訪れるものであると言えます。

死への恐怖が全くないというような人はいないと思います。

死に対する恐怖というのは、誰にでも起こるものであるのです。

死に対する恐怖を感じたことがあったとしても、その恐怖が小さいと、タナトフォビアの症状に悩まされている人の気持ちを理解することが出来ないかもしれません。

死んでしまい、無になってしまうことへの恐怖、死ぬときに苦しむのだろうか、痛みがあるのだろうかというような恐怖だけではなく、タナトフォビアには周りの人が死んでしまうのではないかというような恐怖心も、症状のひとつであるとされています。

死に対する恐怖というのは、生きている限りゼロにすることは出来ないかもしれませんが、軽減をすることが大切であるとされています。

タナトフォビアを少しでもあると、今を懸命に生きようとします。

そのため、多少の恐怖心は必要です。

タナトフォビアを克服する方法というのは様々ですので、恐怖心で眠れないという人は試して見てください。