楽しい、嬉しい、快いといったポジティブな感覚や感情と、脳内麻薬は深く関係しています。
脳内麻薬は、脳内で分泌される麻薬と似たような作用をもたらす物質であり、人が生きていく上でさまざまな役割を果たします。
脳内の快楽物質を上手く活用し、コントロールすることで、幸せで快適な人生が送ることができるのです。
この記事では、脳内麻薬の出し方やコントロール仕方、その種類について紹介します。
- 脳内麻薬とは?
- 手ごろな快楽物質の出し方
- 瞑想で幸福感を出すコツ
- 神経伝達物質の種類【一部】
- まとめ
1. 脳内麻薬とは?
脳内麻薬とは、脳内で自然に分泌される物質であり、麻薬と似たような作用をもたらす物質です。
脳内麻薬様物質とも言われ、約20種類の物質が発見されています。
脳内の快楽物質のほとんどが神経伝達物質であり、シナプスを介在して情報伝達を行います。
その結果、脳を始めとした体にさまざまな作用をもたらし、その反応が快楽に繋がるのです。
しかし、神経伝達物質、いわゆる脳内麻薬はむやみに分泌すればよいものではありません。
過剰であっても、不足していても、心身に悪い影響が及ぼされ、場合によっては命の危険に直結します。
ですから、脳内麻薬の量をコントロールし、上手く活用していくことが大切です。
2. 手ごろな快楽物質の出し方
脳内の快楽物質は、基本的に自分が心地よいと思うことをすることによって分泌されます。
たとえば、人間の三大欲求に従うのも良いでしょう。
生きるために必要なことには、快楽が伴います。
なぜなら快楽を感じるからこそ、その行動を反復しようと本能的に学習するからです。
もし、食べることや、眠ること、セックスすることが苦痛しか伴わないのであれば、人間を始めとした数多の命はそれらを放棄するでしょう。
そして、生命を維持することができず、繁殖することもできず、滅びていくのです。
2-1. 美味しいものを食べる
まずは、一日数回は行うであろう食に関して快楽を求めるのが手っ取り早い筈です。
人は美味しい物を食べることで、ドーパミンなどの神経伝達物質が分泌されます。
しかし、この快楽物質は強力で、食べ方を間違えてしまうと、かえって依存を招くことになってしまうのです。
いつも美味しい物ばかり食べていると飽きが起きてしまったり、さらに量や種類を増やそうとしてしまうでしょう。
ですから、毎日贅沢をするのではなく週に1度といった自分にご褒美をあげるようなスタイルを作ることが大切です。
暴飲暴食になったり、食への依存に走らないように自身をコントロールしていきましょう。
2-2. 適度な運動する
20分程度の軽い有酸素運動をすることも、脳内の快楽物質を生むことに繋がります。
認知機能や注意力を高めるドーパミンや、気分を高揚させるノルアドレナリン、抗うつ効果のあるセロトニンなどが分泌されます。
たとえば歩くスピード程度の軽いジョギングをすることがオススメです。
キツイ運動や、無酸素運動は筋肉や脳に負荷をかけることになります。
筋力アップにはとても重要ですが、頭をすっきりさせたい時や気分を上げたい時にはあまり向いてません。
ですから、一緒に走っている人とおしゃべりできる程度の軽さが大切なのです。
また、外に出てさまざまな景色を見ることも、脳の刺激になります。
特に、森林浴がオススメで、植物が出す殺菌効果のあるフィトンチッドという物質が、ストレスの軽減やNK細胞の活性化に影響します。
ですが、外に出られない場合でも、軽く体を動かすことが大切です。
特にデスクワークで体が凝り固まっていると、脳内の快楽物質が分泌されにくくなるので、ストレッチや深呼吸をすることが大切です。
2-3. 嬉しい事・楽しい事をイメージする
脳内の快楽物質を出すためには、自分の想像力が大切です。
自分にとって嬉しいことや、楽しいことをイメージするだけでも、脳は快楽物質を分泌するのです。
できるだけポジティブな思考をもつことで、より快適に行動し、生活を送ることができるのです。
しかし、あまりにも空想的だったり、妄想的になってしまうと、生活に支障をきたすので気をつけましょう。
場合によって、脳内の神経伝達物質が異常に分泌されすぎたり、逆に不足しているがために、妄想などの症状が出てしまうこともあります。
鬱病や、統合失調症など、さまざまな精神疾患の可能性もあるので、状態を見極め、必要に応じて医療機関に相談することも大切です。
2-4. 音楽を聴く
脳内の快楽物質を分泌するためには、外的な刺激を上手く活用することが大切です。
たとえば、音楽を聴くことで、脳に刺激を与えるのが効果的です。
人によって好みは様々ですので、自分の好きな曲を聞くと良いでしょう。
人は自分が好きな曲や、感動する曲を聞くことで、脳内からドーパミンが分泌されるのです。
特に、気分を高揚させたい、集中力を上げたい時、本番前に音楽を聞くと良いでしょう。
しかし、人によっては音楽の刺激が強すぎて、かえってストレスになってしまうこともあるのです。
静けさを大切にしたり、耳栓をしたりと、自分にとって良い音の環境を作っていくことが大切です。
2-5. ゲームをする
テレビゲームは、賛否両論がありますが、認知機能や学習能力を高めるという脳科学的に効果のある手法と言われています。
そしてゲームを行うことによってドーパミンが分泌されます。
ドーパミンは、モチベーションを刺激する効果があり、ゲーム内で目的や目標を達せすることによってさらに分泌されます。
その効果をプラスの方面に活用すればよいのですが、依存の危険性もあるので気を付ける必要があります。
ゲームに限らず、アルコールやギャンブルは、それらを逃げ場にしたり、現実を否定したいがために用いてしまうと、依存しやすくなってしまいます。
いわゆる、自己抑圧型によって快楽を求めてしまうことによって、依存が高まり、さらに現実への目が閉ざされてしまうのです。
ですから快楽物質を無尽蔵に求めてしまってはいけません。
たとえば、気分を盛り上げたい、リフレッシュしたい、集中力挙げたいといった目的や目標を持って、快楽に向き合うことが大切なのです。
ゲームもだらだら行うのではなく、時間を決めて行うことが大切です。
2-6. 創作活動をする
脳内物質を分泌するには、自分のイメージや創造力を生かすことも大切です。
さまざまな形で自己表現をすることによって、ドーパミンなどの脳内快楽物質が分泌されます。
絵や、書、文筆、彫像など、自分の好きな分野や得意な分野、興味を持った分野で活動してみると良いでしょう。
そして、自己表現を肯定することが大切です。
自分の創ったものを下手だと、否定してしまうことは、脳内の快楽物質の分泌を妨げてしまいます。
ポジティブに評価し、ありのままの表現を受け入れることが大切なのです。
また誰かに褒めてもらいと求めてしまうとかえってストレスになってしまうこともあります。
承認欲求に溺れずに、自分自身で納得のいくものを作り続けることが大切なのです。
2-7. 歌を歌う
歌を歌うことは、音楽を聴くことでありながら体を動かす運動でもあります。
喉を開き、声帯を震わせ、深い腹式呼吸をすることは、実はかなりの運動になっています。
耳で聞きながら、歌うことは脳を活性化させ、幸福物質であるセロトニンを分泌することに繋がります。
また、大きな声で歌うことで、全身を活性化させるアドレナリンも分泌されるのです。
ですから、ストレスを解消したい人や、リフレッシュしたい人はカラオケに行くこともオススメなのです。
3. 瞑想で幸福感を出すコツ
3-1. 呼吸法を取り入れる
瞑想を上手く取り入れることで、脳内の快楽物質の分泌を促し、幸福感を出すことができます。
まずは、ゆっくりと深い呼吸を取り入れるように心がけましょう。
吸うのに8秒、吐くのにも8秒ずつで、鼻から吸って口から吐くのがオススメです。
出来るだけ長く、ゆっくりと行うことで、ストレスを解消するエンドルフィンや、セロトニンといった物質が分泌されやすくなるのです。
お腹に力を入れて腹式呼吸を行うのも良いでしょう。
息を吸う時に、横隔膜を下げ肺を大きく広げるイメージを持つとやりやすくなります。
ただし苦しくなってしまっては逆効果なので、自分にとって心地よい呼吸の仕方を身につけることが大切です。
3-2. 自分にとって心地よい環境を作る
瞑想状態を作るためには、環境を整える必要があります。
自身の五感にとってストレスになるような場所で瞑想を行っても意味がないのです。
まずは、せかせかせずに時間に余裕をもって行うようにしましょう。
そしてごちゃごちゃとした部屋では、その景色や部屋の圧迫感がストレスになることが多いです。
整理整頓そきれいにすることで、瞑想に適した場所を作りましょう。
また、うるさい環境は集中力をそぐことに繋がります。
無音であるかヒーリングミュージックをかけるか、自然の音に耳をすますかは、自分の好みや状態に合わせると良いでしょう。
自分の心身にとって心地よく、集中できる環境作りが、瞑想に大切なことなのです。
3-3. イメージを大切にする
瞑想の効果を高めるには、イメージを作ることが大切です。
宇宙と繋がる感覚や、万物と一体化するような感覚、魂や気が飛び循環していく感覚など、自分にとって一番合うイメージを抱きましょう。
この世に存在するよりも、高次的な霊的な存在になるようなイメージを抱くことが大切です。
高揚感や、恍惚とした気持ちになってきたら、脳内麻薬が分泌されている証拠です。
人によっては無の境地に至ることもあるでしょう。
4. 神経伝達物質の種類【一部】
4-1. ドーパミン
ドーパミンは中枢神経系に存在する神経伝達物質で、アドレナリンやノルアドレナリンの前駆体です。
運動機能やホルモンバランスを調節したり、快の感情や、意欲、集中力や、学習に関わる物質です。
しかし、ドーパミンが過剰に分泌されてしまうと、さまざまな疾患になる可能性もあります。
たとえば、統合失調症や、ADHD、強迫性障害などは、ドーパミンの過剰分泌が一因とされているのです。
4-2. セロトニン
セロトニンは、精神を安定させる働きがあり、不足するとうつ病や統合失調症などの精神疾患になる可能性もあります。
また、腸の蠕動運動に作用し、過敏性腸症候群の一因となります。
これは脳内でのセロトニンが不足することで、腸からセロトニンが過剰に出てしまうことで、腸の状態が悪化してしまうことに繋がるからです。
セロトニンはトリプトファンと呼ばれるアミノ酸から生成されます。
ですからセロトニン不足を補うには、トリプトファンを含む食べ物を食べることが効果的です。
納豆、アーモンド、肉類、そばなどの食物をとるように心がけましょう。
4-3. ノルアドレナリン
ノルアドレナリンは神経伝達物質の一つで、抑うつ効果があるとされています。
また、新しい情報を長期記憶として貯蔵する際にも、この物質が必要とされます。
そして、アドレナリンと同じく、交感神経を優位にし筋肉の働きを活性化させます。
人には、外敵や恐怖に遭遇した時に「闘争あるいは逃避反応」という一種の興奮状態になります。
本能的な防御反応であり、ノルアドレナリンなどの物質が、心拍の上昇や、呼吸数の増加、瞳孔の散大などのさまざまな体の変化を呼び起こすのです。
4-4. (γ-アミノ酪酸)
この物質は、いわゆるGABAとして広く認知されています。
鎮静効果、抗不安作用があり、最近ではストレス解消物質や、リラックス効果のある物質としてさまざな食品にも取り入れられています。
GABAが含まれているチョコレートなども販売されているので、上手く活用すると良いでしょう。
4-5. アセチルコリン
アセチルコリンは、神経伝達物質の一つで、副交感神経や運動神経の末端から放出されるものです。
この物質は、副交感神経を優位にし、リラックス状態を作る効果があります。
また海馬の働きに作用し、記憶力や集中力を上げる作用もあるのです。
まとめ
脳内麻薬を分泌するためには、さまざまな手法があります。
しかし、快楽に依存してしまうと身も心も滅ぼすことに繋がるでしょう。
ですから、心身をコントロールし、脳内麻薬を上手く活用することが大切なのです。
3. 瞑想で幸福感を出すコツ
3-1. 呼吸法を取り入れる
瞑想を上手く取り入れることで、脳内の快楽物質の分泌を促し、幸福感を出すことができます。
まずは、ゆっくりと深い呼吸を取り入れるように心がけましょう。
吸うのに8秒、吐くのにも8秒ずつで、鼻から吸って口から吐くのがオススメです。
出来るだけ長く、ゆっくりと行うことで、ストレスを解消するエンドルフィンや、セロトニンといった物質が分泌されやすくなるのです。
お腹に力を入れて腹式呼吸を行うのも良いでしょう。
息を吸う時に、横隔膜を下げ肺を大きく広げるイメージを持つとやりやすくなります。
ただし苦しくなってしまっては逆効果なので、自分にとって心地よい呼吸の仕方を身につけることが大切です。
3-2. 自分にとって心地よい環境を作る
瞑想状態を作るためには、環境を整える必要があります。
自身の五感にとってストレスになるような場所で瞑想を行っても意味がないのです。
まずは、せかせかせずに時間に余裕をもって行うようにしましょう。
そしてごちゃごちゃとした部屋では、その景色や部屋の圧迫感がストレスになることが多いです。
整理整頓そきれいにすることで、瞑想に適した場所を作りましょう。
また、うるさい環境は集中力をそぐことに繋がります。
無音であるかヒーリングミュージックをかけるか、自然の音に耳をすますかは、自分の好みや状態に合わせると良いでしょう。
自分の心身にとって心地よく、集中できる環境作りが、瞑想に大切なことなのです。
3-3. イメージを大切にする
瞑想の効果を高めるには、イメージを作ることが大切です。
宇宙と繋がる感覚や、万物と一体化するような感覚、魂や気が飛び循環していく感覚など、自分にとって一番合うイメージを抱きましょう。
この世に存在するよりも、高次的な霊的な存在になるようなイメージを抱くことが大切です。
高揚感や、恍惚とした気持ちになってきたら、脳内麻薬が分泌されている証拠です。
人によっては無の境地に至ることもあるでしょう。
4. 神経伝達物質の種類【一部】
4-1. ドーパミン
ドーパミンは中枢神経系に存在する神経伝達物質で、アドレナリンやノルアドレナリンの前駆体です。
運動機能やホルモンバランスを調節したり、快の感情や、意欲、集中力や、学習に関わる物質です。
しかし、ドーパミンが過剰に分泌されてしまうと、さまざまな疾患になる可能性もあります。
たとえば、統合失調症や、ADHD、強迫性障害などは、ドーパミンの過剰分泌が一因とされているのです。
4-2. セロトニン
セロトニンは、精神を安定させる働きがあり、不足するとうつ病や統合失調症などの精神疾患になる可能性もあります。
また、腸の蠕動運動に作用し、過敏性腸症候群の一因となります。
これは脳内でのセロトニンが不足することで、腸からセロトニンが過剰に出てしまうことで、腸の状態が悪化してしまうことに繋がるからです。
セロトニンはトリプトファンと呼ばれるアミノ酸から生成されます。
ですからセロトニン不足を補うには、トリプトファンを含む食べ物を食べることが効果的です。
納豆、アーモンド、肉類、そばなどの食物をとるように心がけましょう。
4-3. ノルアドレナリン
ノルアドレナリンは神経伝達物質の一つで、抑うつ効果があるとされています。
また、新しい情報を長期記憶として貯蔵する際にも、この物質が必要とされます。
そして、アドレナリンと同じく、交感神経を優位にし筋肉の働きを活性化させます。
人には、外敵や恐怖に遭遇した時に「闘争あるいは逃避反応」という一種の興奮状態になります。
本能的な防御反応であり、ノルアドレナリンなどの物質が、心拍の上昇や、呼吸数の増加、瞳孔の散大などのさまざまな体の変化を呼び起こすのです。
4-4. (γ-アミノ酪酸)
この物質は、いわゆるGABAとして広く認知されています。
鎮静効果、抗不安作用があり、最近ではストレス解消物質や、リラックス効果のある物質としてさまざな食品にも取り入れられています。
GABAが含まれているチョコレートなども販売されているので、上手く活用すると良いでしょう。
4-5. アセチルコリン
アセチルコリンは、神経伝達物質の一つで、副交感神経や運動神経の末端から放出されるものです。
この物質は、副交感神経を優位にし、リラックス状態を作る効果があります。
また海馬の働きに作用し、記憶力や集中力を上げる作用もあるのです。
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