仕事から逃げたくなったときに前向きに考えるコツ | SPITOPI

仕事というのは、どんなジャンルの仕事であっても「簡単で楽な仕事」は基本的にないものです。

大変な仕事に一生懸命に取り組んでいると、「仕事から逃げたくなる時」もありますが、そこで逃げたり辞めたりしてしまうと今まで積み上げたキャリア・信用がダメになってしまう事もあります。

仕事から逃げたくなった時には、どうすれば前向きに考えられるのでしょうか。

それでは、「仕事から逃げたくなったときに前向きに考えるコツ」について説明していきます。

1. 仕事から逃げたい原因を明確化してシンプルな対処法を考える

精神的に追い詰められて仕事から逃げたくなった時には、「冷静な思考力・客観的な判断力」が働いていないことが多いのですが、できればそのちょっと前の段階で「自分が仕事から逃げたい原因」を明確化した方がいいでしょう。

「人間関係・仕事内容・勤務時間・ハラスメント」など原因に応じて、シンプルな対処法を考えれば、仕事に前向きになれるきっかけを掴みやすくなります。

2. 家族や恋人など大切な人との未来について考える

独身で完全に自分一人で人生・生活が完結していると本心から思える人であれば、極論すればいつ仕事から逃げても実害は少ないのです。

しかし、扶養しなければならない家族(妻子)がいたり、結婚して家族を作りたい恋人がいたりすれば、「大切な人との未来」をイメージすることで、仕事に前向きなやる気を奮い起こす事ができるのです。

3. 仕事で成功して承認された時のことを思い出す

一定以上の期間にわたって働いているのであれば、仕事で「嫌なこと」ばかりではなく「自分が成功(活躍)したこと・期待されたこと」や「働きぶりを承認(評価)されたこと」もあったはずです。

今、スランプに陥っていて仕事から逃げ出したい時には、「過去の成功体験・承認体験」を思い出すことで、自分だってやればまたできるんだという前向きな気持ちになれるのです。

4. 自分の仕事・能力を必要としてくれる仲間や顧客のことを考える

あなたがつらくて仕事から逃げ出したいと思っている時も、「あなたの仕事ぶり・能力・魅力」を必要としてくれる仲間や顧客が必ずいます。

あなたが営業した商品を笑顔で買ってくれたお客様がいたはずですし、あなたの仕事の業績を一緒に喜んでくれた同期の仲間もいたはずです。

つらい時こそ、「自分の仕事を喜んでくれた人たち」のことを考えて、もう一踏ん張りしてみましょう。

5. 自分の人間性(パーソナリティー)を必要としてくれた仲間(同僚)のことを思い出す

今の職場の人間関係やハラスメントに悩んで逃げ出したいと思っている人でも、長く働いていれば、自分の人間性(パーソナリティー)を尊重してくれて、帰りがけに居酒屋で飲んだような仲間(同僚)もいるのではないでしょうか。

「自分という人間」にこの職場にまだ留まってほしい(一緒に頑張りたい)と思ってくれる仲間・同僚のことを思い出すと、「自分だけが簡単に逃げ出すわけにはいかない」という気持ちにもなりやすいのです。

6. 仕事でつらいのが自分だけではないという現実を再認識する

仕事というのは基本的につらくて大変なもの、人に気を遣ってストレスが多いものなのです。

鬼上司と呼ばれているような打たれ強い人材だって、今まで何度かは「こんな仕事、辞めて逃げ出したい」と思った経験はあるはずです。

通勤電車の中のサラリーマンを見渡してみても、ハツラツとしてやる気満々で職場に向かっている人ばかりではありません。

「みんなそれなりに仕事がつらくて大変でも頑張っている」という現実を再認識することで、「自分だってまだやれる」という前向きな思いが湧いてくるのです。

7. つらくて厳しい仕事をやり遂げた後の達成感・爽快感を想像する

仕事はつらくて厳しいものですが、逆に「難易度の高い仕事・ストレスフルなきつい仕事」を見事にやり遂げた後には、何者にも代えがたい「達成感・充実感・爽快感」を得ることができます。

この達成感や爽快感は、他の楽しいだけの遊び・娯楽ではなかなか得られないものです。

「このきつい仕事の部分をやり遂げたらどれだけの達成感・爽快感があるのだろうか」と想像力を豊かにすることで、仕事に対する前向きなビジョンが浮き上がってくるでしょう。

反対に、途中で仕事を投げ出してしまうと自信を無くしたり自己評価が低下したりするデメリットも起こりやすいのです。

8. 今の仕事を続ける場合のメリットや将来性を考えてみる

今、とてもつらくて嫌な仕事をしていても、その仕事を続けることによって「給料が物凄く高い」「高度な専門知識・専門技術が得られる」「将来的に出世昇進の可能性が高い」「どこにでも転職できるノウハウを積むことができる」などのメリットがあれば、何とか踏ん張って続けられるものです。

今の苦痛な仕事を続けるメリットや将来性に対して、どんなものがあるのか、挙げられるだけ挙げてみると前向きな気持ちになりやすくなります。

9. どうしてもダメな時の「逃げ場」を想定・準備しておく

基本的には仕事から逃げ出すべきではないといっても、過労で健康を大きく崩したり、パワハラ・モラハラのストレスフルな人間関係で生きることが嫌になったりしてまで、その仕事・職場に留まるべきではないという考え方もあります。

どうしても仕事が続けられない時のために、いくつかの「逃げ場」を想定・準備しておくと、安心感から仕事を続けやすくなる事もあります。

密かに難関資格を取得して転職しやすくしたり、友人知人の紹介で転職できる会社に目星をつけておいたりすることで、「いざとなったら逃げられる保険」によって「今の仕事の苦境・ストレス」に耐えやすくなるのです。