褒め上手になるためのいい褒め方とコツ | SPITOPI

日本人は褒める事が苦手だと言われています。

気恥ずかしい、照れてしまうといった国民気質があるので、思っていてもなかなか口に出して褒めることができません。

また褒める以外にも感情表現が苦手な国民性ではありますが、やはり大切な気持ちは口に出して伝えた方がいいですし、言われた方も嬉しいのではないでしょうか。

勇気が必要だとは思いますが、褒め上手になるコツをいくつかご紹介します。

1. 嘘はつかない

相手を褒めたい、その気持ちを伝えたいのは素晴らしい事ですしプラスになる事はどんどんするべきなのですが、その中に嘘を混ぜてはいけません。

いくら気持ちよくなってもらいたい、自信を持ってもらいたいと思っても、思ってもない事を言ったり、相手が「どこが、なんで」と思うような事は逆効果になり、勘のいい相手なら馬鹿にしてると思ってしまうかもしれません。

本心で思っている事を伝えてこそ相手は喜ぶのです。

2. 恥ずかしがらない

褒めるなんて慣れておらず、恥ずかしく照れてしまうからしない人もいるかもしれません。

昔は言わなくても分かるだろというような時代があったかもしれませんが、超能力者でもないのに分かるわけないですし、相手に自分の気持ちを正確に気付かせるなんて荒技です。

言葉があるのですから空気にそぐわない事以外は伝えるように勇気を出しましょう。

3. 語彙力をつける

語彙力は非常に大切です。

褒める時だけではなく普段の生活の中でもビジネスの場でも必ず役立ちます。

それには教養や知性が必要になりますが、あるのとないのとでは全く違ってきます。

褒める一つにしろ語彙が豊富であれば想像力や幅が広がりますし、表現にも艶やかさが増すので、相手の格を上げる効果もあります。

4. 表現力をつける

ストレートに表現する事は大切ですが、毎回同じだと他に言う事はないのかと思われてしまうかもしれません。

同じ事を言うにしても少し表現を変えるだけで表情は変わり、奥行きを増すものです。

可愛いやヤバイではなく、他にも沢山素敵な日本語や比喩があるので、さらりと使えるとそんな人に褒められる事自体が嬉しいのではないでしょうか。

5. 立場を考える

相手の立場や年齢によって当然褒め方は変えなければいけません。

例えば「最近調子いいですね」という言葉も、言う本人には全く悪気はなく心から思っていても、言われた側は相手との関係性で言葉の意味を受け取る事になるので、目上の人から言われるのと同僚や後輩から言われるのでは違ってきます。

上司からだと目を掛けてくれてると思いますが、同僚や後輩からだと場合によっては嫌味や見下されているのかと思うこともあるので考えなければいけません。

6. タイミングよく褒める

場所や空間、伝えるスピードも大切です。

ふさわしい場所や空間ではないと褒めてもらう方もドギマギしてしまうでしょう。

ピリピリしている時に褒めても受け入れる事が出来ないのではないでしょうか。

また褒めるスピードもなるべく早い方が相手に伝わりやすく、やる気やモチベーションを上げる効果があります。

7. 観察力を磨く

褒めるには普段からよく周りを観察して知っておく必要があります。

ずっと監視する意味ではもちろんなく、人を見る目という事です。

目立たないけれどコツコツ頑張る人も居れば、表舞台の時だけ力を入れる人もいます。

それぞれの特徴や性格を知っていると褒めやすくなります。

8. 人の話をよく聞く

何を考え、どのような感覚で思考をするのかはその人を知る上で大切な事です。

それによって自分が目上の立場であればアドバイスの仕方、同僚や部下、プライベートでも関わり方が変わってくるからです。

一人ずつ考え方が違うように嬉しいポイントも感覚も変わります。

9. プラス思考に変えれるような事をいう

相手に相手自身の事を下げて言われた場合の対処にも上手に褒めて返す事ができます。

例えば「自分は白が似合わない」と言われた場合、逆に華やかな色が似合うなんて羨ましいや、自分なんて似合う色を探す方が難しいなど少し笑いを混ぜながら答える事で雰囲気も悪くならずポジティブになれるのではないでしょうか。

10. 褒める部分を考える

全体を褒める事も大切ですが、それだけであれば他の人にも当てはまる事かもしれません。

例えば、字が綺麗だけよりも字が綺麗だから読みやすく知的さを感じるなどつける事で奥行きが出て具体的に伝わるようになります。

11. 褒める時は褒めるだけにする

褒めながら相手を注意したり忠告する事はマイナスの効果に繋がってしまいます。

「今回は非常に優秀だった。でも前回が悪かったらトントンだ」と言ってしまうと言われた方は喜びが半減し、嬉しいどころかトントンな事に気を取られてしまいます。

褒める時はその事だけに注目しましょう。

12. 過剰にならないようにする

取ってつけたような褒め方や、太鼓持ちのようにゴマをすったり過剰な表現はやめなければいけません。

褒める事は持ち上げる事ではありません。

相手の気持ちは相手にしかわからないので加減がわからない分、盛り過ぎた表現も誰に対しても通用する表現も意味がなくなるのです。

バランスが大切です。

13. 見返りを求めない

あまりないとは思いますが、これだけ褒めたんだから何かしらいいことがあるだろうなんて思っていると意味がなくなってしまうでしょう。

実際に褒めていいことに繋がる場合もありますが、それは向こうの意思なので絶対ではありません。

自然と感じた事を伝えるからポジティブになるのであって、見返りを求めての事であれば意味が違ってきます。

14. 褒める段階を見極める

褒める段階も重要で、例えば発案時であったりプロセスであったり、努力をしている途中であったりとそれぞれ褒める内容やかける言葉も変わってくると思います。

また昇り調子の時はいいですが、停滞して行き詰まっている時、諦めなければいけない時などにも労い讃える事は大切ですし、今後のモチベーションにも関わってくるはずです。

15. 普段からいい事をみつける癖をつけておく

他人の長所や才能などを見つけたり真似したいと思うところを探してみましょう。

その行動をする事によって普段から癖がつき褒めやすくなります。

また褒められる側も、普段からちゃんと評価したり認めてくれていたんだと思えるので関係も良好になるでしょう。

16. 自分のいいところを見つけるようにする

自分の事もたまには褒めてあげるようにする事で、他人を褒めやすくなります。

そもそも他人に対して褒める事は簡単なことではありません。

相手を認める事なので、観察する能力や判断力、器が大きく余裕がないとできないことなのです。

つまりそんな性格の自分を褒めてあげてもいいのではないでしょうか。

もちろん相手に対し心から思っていないと意味は無いですが、他人を素敵だと感じられる心は本当に美しく素晴らしい事だと思います。

17. 本人を褒める

事象ではなく本人自体を褒めるようにしなければいけません。

その人の努力や能力を褒めるようにしましょう。

成績が良かったのであれば、こんな成績がいいなんて普段から努力したり元々実力があるんですねと言ってみたり、綺麗だと伝えたいなら、こんな事もあんな事も出来て綺麗なだけではないですねと言うように、みたままではなく本人自体に価値を付ける言い方をする事で、更に相手の承認欲求が満たされて気持ちがよくなります。

18. 他人と比べない

例えば「◯さんは△さんより後に入ったのに優秀ですね」と言われたとします。

もちろん△さんへの悪意はないとは思いますが、△は本心から喜べるのでしょうか。

褒める時以外にも言える事ですが、話をしている中で関係のない第三者を引き合いに出すのはいい事ではありません。

必要性がないですし、見苦しくただの悪口になります。

自分を引き合いに出すなら分かりますが、関係のない他人を引きずり出し勝手に比べる事は本人に対しても失礼になります。

他人が他人と他人を比べている余裕なんてそもそもないはずです。

19. 第三者を巻き込む

褒められる事自体が嬉しい事ですが、廻り廻って褒められている事を知った場合、更に喜びが増すのではないでしょうか。

◯さん達があなたの事を褒めていたと言われるのも嬉しいですし、あなたの事を今褒めていたと言われても嬉しいものなので、人づて効果を狙って褒めるのも効果的です。

20. 必ず敬意と愛情を入れる

褒めても口先だけでは全く意味がありません。

ただのセリフには温かさも感情も何もなくただの台本と同じです。

気持ちを入れ相手に対して敬意と愛情を示してこそ褒める事が生きてくるのです。

上手にする事でもスマートにする必要もありません。

ハートを届ける事が一番なのです。

まとめ

褒められて嬉しくない人はいませんが、褒める側に立つと工夫が必要になってきます。

人間関係をスムーズにする為にも上手に取り入れ空気を緩和したり引き締める効果が褒め上手には期待できると思います。