箱入り娘や箱入り息子、今ではあまり聞かなくなった言葉かもしれませんが、実際にはまだまだいるようです。
簡単に言えば、お嬢様・お坊ちゃまですが、その上に「超」が付く位の、一般の人達から見ると、「違う世界の人」という印象を持つでしょう。
「世間知らず」であることもその特徴ではないでしょうか。
では、箱入り娘・箱入り息子に多い性格を見て行きましょう。
箱入り息子や箱入り娘はやはりお金持ちのイメージが多いのではないでしょうか?
- 品がある人が多い
- マナーがしっかりしている
- 大切に育てられている
- 世間知らずの一面もある
- 恋愛においてガードが堅い
- 親離れしていない人も多い
- わがままな一面もある
- 天真爛漫
- アルバイトはしない人が多い
- いくつになっても実家暮らし
- まとめ
1. 品がある人が多い
箱入り娘・箱入り息子は大抵がお金持ちのお家で大切に育てられたお子さん達です。
ただ、お金持ちであるだけでなく、家柄が由緒正しいお家も多く、また、上流階級ならではの躾をされています。
その為、正確にトゲのあることが無く、落ち着いているので、品があります。
笑顔に魅力があり、人と喧嘩をすることも滅多にありません。
箱入り息子の方は男ですから喧嘩もするでしょうが、するとしても、気心の知れた友人であることが殆どです。
また、口ぎたなく罵ったりするようなことはありません。
相手の意見を聞きつつ、自分の考えも言い、理解しようと努めます。
小さな頃から上品な両親やそういった雰囲気を持った人達との交際の中で、自然に本人達にも品性が備わって行くのでしょう。
普段から大声を出したり、激昂する様なことはありません。
また、箱入り娘場合は物の扱い方が丁寧で、また物を大切にします。
お金があるから壊れたら買ってもらえるのでは?と考えるのは、こちらにまだまだ品性が足りない故の考え方でしょう。
2. マナーがしっかりしている
人間として、ままず「挨拶」が出来なくてはいけない、というのは、私達一般人(?)でも親や学校でも躾けられることですが、箱入り娘・箱入り息子はマナーが非常によく身に付いています。
年齢からみて大人の振る舞いが出来ると言い換えても良いでしょう。
これも、親の躾の他に、マナーを弁えた人達の中で育って行く中で自然と身に付いたものも多いと思います。
マナーと一言で言いますが、かなり幅広い意味を持っています。
ただ挨拶や食事の作法等を正しく知っているというだけではありません。
人への接し方が柔らかく、困っている人には一言声を掛けるといった人間的な思いやりがあることも箱入り娘・箱入り息子の特徴です。
そして、そういう時は迷ったり躊躇しない勇気を持ち合わせています。
3. 大切に育てられている
これはどの家でもそうだと言えばそうでしょうが、特に箱入り娘の場合はどうしても親は心配で、過保護になりがちの様です。
たとえば、お弁当を作ると毎日娘へのメモが入っていたり、彼氏が出来たら、娘もすぐに親に紹介しますし、特に母親は相手の男性とよく話し、どのような人かを知ろうとします。
箱入り息子は小さな頃はやはり母親が、怪我はしないか、お友達と喧嘩をしないかと心配するようです。
父親も心配はしますが、男の子だから、喧嘩くらいはしますよ、と母親を安心させることが多いようです。
ただ、中には大切に育てるの意味をはき違え、自分の子供だけを庇う様な親もいます。
他人の子も大事なこどもだということがわからない親だと、間違った箱入り娘・箱入り息子になってしまいます。
4. 世間知らずの一面もある
「世間知らず」は、箱入り娘・箱入り息子を表す代表的な言葉と言えるでしょう。
一般家庭と異なった家庭や環境で育ったので、仕方の無いことですが、中にはスマホを持たせてもらえない人もいますし、恵まれた環境にいるように見えますが、親からの制約も多いと言えます。
また、箱入り娘・箱入り息子の方も、小さな頃から親との距離が近く、何でも親に許可を得てきた人が多い為、自然と狭い世界で育ってきたので仕方がないでしょう。
その為、箱入り息子の方はまだマシかもしれませんが、箱入り娘の方はかなり世間知らずに育ってしまう可能性が高いです。
実際に外で色々なことを経験するよりは、お稽古事などの方が優先してきたこと、買い物等どこへ行くのも母親と一緒である場合が多かったことで、かなり世間知らずのまま大学に進学することになるようです。
5. 恋愛においてガードが堅い
箱入り息子はそうでは無いだろうと思うかもしれませんが、箱入り娘・箱入り息子は、大体女子校、男子校に通うことが殆どです。
特定の男子校は特定の女子高と交流があり、文化祭の時等は行き来をするところも多いですが、なかなかメアドの交換まではいかないようです。
男子も遠慮があり、初対面でメアドを聞くのをためらい、女子は教えることに抵抗がある・・・と、これではなかなか交際まで行きつくには時間が掛かるはずです。
また、ある意味恋愛について臆病だとも言えるでしょう。
箱入り娘も箱入り息子も人間ですから、恋愛に興味はあるのは当然でしょう。
ただ、実際に自分の身に置き換えて考えることがなかなか出来ないのです。
本で読んだ恋愛はあくまで本の中の世界ですから、憧れや知識にはなるかもしれませんが、自分に当てはめることは出来ないのでしょう。
また、お互いが箱入り娘・箱入り息子なら、話も合うでしょうが、それこそあちらの方が一般的では無いのですから、話が合う、習慣が合う相手と巡り合うのは確率が低くならざるを得ないので、声を掛けられてもガードが固くなりがちなのでしょう。
恋愛経験が豊富な人は少なくと言って良いでしょう。
6. 親離れしていない人も多い
これは多いパターンです。
特に箱入り娘は殆どがそうですが、一人息子(兄妹の中で男一人の場合も含めて)の場合も親離れが出来ていない場合があります。
箱入り娘は、母親と母子同一的な関係です。
しかし、私達一般の家庭である母子同一とは違い、母親はあくまで母親であり、娘を守るという気持ちが強い点が違います。
ある意味、箱入り娘・箱入り息子は親としての責任感は強いと言えるでしょう。
この子の一生は(或いは結婚までは)親が責任を持って支える、と気持ちでいるのです。
父親も子供の就職先などは、日頃の付き合いの広さ、高さからコネで良い就職先を紹介することが出来ます。
コネも実力のうち、と言われますから、こちらも文句は言えません。
ただ、箱入り娘の場合でも、母親がかなり子供を見ている場合、父親は少し離れて、ベタ可愛がりをしないケースも多いです。
でも、両親からいつでもべったりされては、いくら箱入り娘・箱入り息子でも息が詰まるでしょう。
両親のそう言う所のバランスは流石と言えます。
7. わがままな一面もある
おっとりしている箱入り娘・箱入り息子ですが、やはりいつも何でも願望が叶う環境で育った為か、我儘な所もあります。
皆で泊りがけで遊びに行くとしても、いつもグレードの高いホテルに泊まっているので、部屋の広さはもちろん、洗面台やドレッサーが付いていないと、「このホテルは嫌」と、頑として受け付けないことがあります。
彼女にとっては、泊まった事の無いタイプのホテルに泊まるのが怖い・・・とまではいきませんが、不安なのです。
じゃぁ、大きな鏡も無い部屋で、どうやって身づくろいやお化粧をすれば良いの?、と戸惑ってしまうと言っても良いでしょう。
箱入り息子の方も、結局は自分と同じ位の友達としか遊ばなくなる傾向にあります。
8. 天真爛漫
温室育ちと言っていいのでしょう。
穏やかで生活の心配も聞かされずに育ったので、箱入り娘・箱入り息子は非常に純粋です。
勉強は真面目にするし、友達と仲良くします。
綺麗な物は「綺麗」と言いますし、感情が豊かです。
マナーに関しては、同年代より大人っぽく感じても、普段の行動は逆に子供っぽく感じる程、素直にのびのびと育ったことがわかります。
ですから、中には交際することになって、あまりの純粋さに付いて行けないという相手もいるでしょう。
また、反対にこの素直さが何より魅力だと感じる人もいるでしょう。
箱入り息子と交際するのは割りと簡単ですが、箱入り娘と交際するには、その母親のお眼鏡に叶わなければならないでしょう。
母親は何も口に出さなくても、娘も自分の彼に付いて、必ず母親の意見を聞くからです。
9. アルバイトはしない人が多い
箱入り娘・箱入り息子はアルバイトの経験が無い人が多いです。
どちらもアルバイトをする必要がないからです。
親がお金持ちというだけでなく、これから就職をするにしても、それなりの会社なり、親の事業を継ぐことになるので、お小遣いを稼ぐ必要も社会勉強をする必要もあまりないからです。
これも、箱入り息子の方はアルバイトをする人もいますが、箱入り娘の方は殆どいないと言って良いでしょう。
中には気軽に「良いアルバイトがあるの。
あなたもどう?」と、箱入り娘に訊ねて、「私が?」と訳が分からないような顔をされて「あ、この子はそうだった。マズイ」と思った人もいます。
箱入り娘の場合は、会社で働く人もいますが、働かずに大学卒業後家事手伝いをし、そのままお嫁に行く人も今の時代でもまだいるのです。
10. いくつになっても実家暮らし
箱入り娘の場合は特に、「実家からお嫁に出す」とか、家から職場が近いのなら、一人暮らしをさせるのを親は嫌がります。
これは箱入り娘でなくてもそう言う家庭はありますから、わかりやすいと思います。
ただ、箱入り娘・箱入り息子の場合はアラサーになっても実家暮らしである場合が多く、20代後半になってもあくまでお坊ちゃま、お嬢様のままです。
息子の場合は、仕事の関係で一人暮らしを始めることがありますが、娘の場合は地方へ転勤するような所には勤めませんから、お嫁に行くまでは30歳を過ぎても実家暮らしです。
まとめ
箱入り娘の門限も、少しずつ伸びる場合もあれば、中にはずっと9時か10時のままという家もあります。
娘が心配なのはわかりますが、縁遠くならないかと言うのは、私達庶民の考えです。
余程本人が我儘を言わない限り、周囲から色々お見合い話が来て、「行き遅れ」と言われる前に結婚をし、自分が育ったのと同じ暖かな家庭を作るようです。
まとめ
箱入り娘の門限も、少しずつ伸びる場合もあれば、中にはずっと9時か10時のままという家もあります。
娘が心配なのはわかりますが、縁遠くならないかと言うのは、私達庶民の考えです。
余程本人が我儘を言わない限り、周囲から色々お見合い話が来て、「行き遅れ」と言われる前に結婚をし、自分が育ったのと同じ暖かな家庭を作るようです。
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