自分より強そうな人には逆らえないのに、自分より弱そうな人を見ると途端に強気になっていじめる人がいます。
「弱い者いじめをする人の心理」について説明していきます。
- 自分も強い人(権力者)からいじめられていて、「弱い自己像」を否定しようとする心理
- 自分も強い人(権力者)からいじめられていて、弱そうな人に八つ当たりする心理
- 集団の中で自分の権力(影響力)を誇示しようとする心理
- 自分に自信がないから「自分より格下の相手」を作ろうとする心理
- 人に苦痛や屈辱を与えることが好きなサディスティックな心理
- 他人の痛み・悲しみに共感することができないサイコパス的な心理
- 「いじめてもよい仮想敵」を作って歪んだ仲間意識を高めようとする心理
- 人をいじって「笑いもの」にすることで人気者になろうとする心理
- 自分自身の「人生の目標」がないためにいじめをゲーム化する心理
- まとめ
1. 自分も強い人(権力者)からいじめられていて、「弱い自己像」を否定しようとする心理
弱い者いじめをする人は、自分自身も「自分より強い人(権力者)」からいじめられたり圧迫されたりしていることが多いのです。
自分より強い権力者として想定されるのは、「虐待する親・暴力的指導をする先生・後輩を厳しくしごく先輩」などがいます。
弱い者いじめをする人は、「親・先生・先輩」などの自分よりも強い人に対しては平身低頭して馬鹿にされてもヘラヘラと笑っていたりします。
しかし、本心ではそんな弱くて惨めな自己像(自己イメージ)を非常に嫌っていてプライドが傷つけられているのです。
権力者からいじめられて自尊心が傷ついた人が、「自分より弱そうな人」を見ると、「弱い自己像」をその弱そうな人に投影してしまいます。
弱そうな人に投影した「弱い自己像(弱い自己イメージ)」を否定しようとして、情けなくて惨めに見える弱者を、よりいっそう激しくいじめてしまうのです。
2. 自分も強い人(権力者)からいじめられていて、弱そうな人に八つ当たりする心理
自分も強い人(権力者)からいじめられている時に、人は「三つの考え方」を抱きやすいのです。
一番まともな考え方は、「いじめられたらこんなにつらくて悲しい思いをするのだから、自分は絶対に弱い者いじめをしないようにしよう」というものです。
しかし、強い人(逆らえない権力者)からいじめられてプライド(自尊心)を徹底的に傷つけられてしまうと、人は自分よりも弱そうな人をいじめやすくなってしまう「心の弱さ」を持っています。
つまり、二番目の考え方である「弱い自己像(自己イメージ)」を投影して弱い者いじめをしようとする考え方になりやすいのです。
強者に圧迫された人の三番目の考え方として、自分が感じているストレスや屈辱(鬱屈)を晴らすために、「弱そうな相手(逆らえそうにない相手)」を見つけて八つ当たりするということがあります。
不愉快な思いを、弱い者にぶつけて憂さ晴らししようとするのです。
3. 集団の中で自分の権力(影響力)を誇示しようとする心理
弱い者いじめをする人は、「みんな平等という人間関係のイメージ」がなく、人間関係を「どちらが上でどちらが下か」という上下関係で捉える傾向があります。
率直に言えば、「権力志向・支配欲が強いタイプ」の人間であり、自分が人よりも優れた偉い人間であることを猛烈にアピールしたがるのです。
集団の中で「自分の権力・影響力」を誇示しようとする心理によって、弱い者いじめをしやすくなります。
弱い者を見つけて、徹底的に馬鹿にしたり痛めつけたりすることで、集団内の他のメンバーに対しても、「俺(私)に逆らったらこんなひどい目に遭うぞ」という示威行動をしているのです。
自分の権力への欲望を満たすために、弱者をいじめるのです。
4. 自分に自信がないから「自分より格下の相手」を作ろうとする心理
弱い者いじめをする人は、自分の存在や能力に自信がないという特徴があります。
普通にしている自分自身に十分な自信を持つことができないので、「自分よりも格下の相手・自分よりも弱い相手」を作って安心しようとする心理が働くのです。
自分に抵抗しそうにない弱者を見つけて、一方的に暴言・暴力を振るうことで、「自分の傷ついた自尊心・自信」を補償して満たそうとしている歪んだ心理がそこにあります。
ありのままの自分に自信が持てないから、自分よりも惨めで弱い相手を作りたくなるのです。
5. 人に苦痛や屈辱を与えることが好きなサディスティックな心理
弱い者いじめをする人の中には、「人が痛みを与えられて苦しんでいる表情」や「人が屈辱を与えられて我慢している態度」を見ること自体が好きというサディスティック(嗜虐嗜好)な心理を持っている人もいます。
こういったサディスティックな心理が強い人は「明るく楽しいコミュニケーション」だとか「みんなが笑顔でくつろいでいるまったりした雰囲気」だとかが、元々好きではないことが多いのです。
幼少期に何らかのトラウマ体験をしているケースもあり、「人の苦痛・屈辱・恐怖」などに対して積極的に快感を感じやすくなっているのです。
サディスティックな心理によって、能動的に弱い者いじめをして快感を得ようとします。
6. 他人の痛み・悲しみに共感することができないサイコパス的な心理
サイコパス(精神病質)は、他人の苦痛や恐怖に共感(同情)することのできない「良心の欠如・道徳感情の麻痺」の特徴を持っており、罪悪感を持たずに弱そうな人をいじめることができます。
容赦なく残酷な行為で弱い者いじめをする人は、生来的あるいは経験的に「他人の痛み・悲しみに共感することができない」というサイコパス的な心理を抱えていることがあります。
サイコパス的な心理が強い人は、他人を自分と同じ人間(傷つく心を持った人間)として認識することができず、「道具(モノ)」のように冷酷に扱うことも多いのです。
7. 「いじめてもよい仮想敵」を作って歪んだ仲間意識を高めようとする心理
弱い者いじめをする人は、集団内の友人から自分がどう思われているかということを気にする人が多いのです。
自分自身がそれほど魅力のある人物でもなく、仲間同士を結びつける絆(共通の目的意識)も弱いために、「いじめてもよい仮想敵」を作り上げて、「歪んだ仲間意識」を高めようとすることがあります。
みんなで一緒になっていじめる「弱者(共通の仮想敵)」がいないと、その集団の仲間意識が維持できないほどに、本当は結びつきが弱いのです。
つまり、いじめ以外には一緒にやるべき活動が何もないという寂しい仲間関係なのです。
8. 人をいじって「笑いもの」にすることで人気者になろうとする心理
弱い者いじめをする人は、自分自身が大して面白い人物でもないのに、「みんなの人気者になりたい(みんなから注目されたい)」という承認欲求が強い傾向があります。
面白いトークや芸を駆使して、みんなを笑わせるだけの実力がないので、「人を不適切な形でいじって笑いものにすること(人の欠点・特徴などを揶揄して笑いものにすること)」で笑いを取ろうとするのです。
弱い者いじめをする人には、集団の中で人気者になりたいという心理があり、その心理を満たすために短絡的な「弱い者いじめ(弱者を馬鹿にする行為)」をしやすいのです。
9. 自分自身の「人生の目標」がないためにいじめをゲーム化する心理
弱い者いじめをする人は、簡単に言えば、自分自身がやりたいことがほとんど無いので、いつも「暇・退屈」なのです。
弱い者いじめをする人には、いじめをゲーム化(娯楽化)しようとする心理が働いていますが、それは自分自身がこれをやり遂げたいというような「人生の夢・目標」がないからです。
自分の人生で一生懸命に取り組むべき活動や目標がなくて退屈なので、逆らえそうにない弱者を見つけて、「いじめ」をゲームのように楽しもうとする歪んだ寂しい心理になりやすいのです。
まとめ
弱い者いじめをする人の心理にはさまざまな特徴がありますが、そこに共通するのは「自分自身が不幸である(権力者にいじめられている)・自分に自信がない・集団の中で権力を求めている・自分の人生の目標や生きがいがない・他者に対する共感的な思いやりがない・サディスティックである・サイコパス的である」ということです。
弱い者いじめをする人の心理について知りたい時には、この記事を参考にしてみてください。
5. 人に苦痛や屈辱を与えることが好きなサディスティックな心理
弱い者いじめをする人の中には、「人が痛みを与えられて苦しんでいる表情」や「人が屈辱を与えられて我慢している態度」を見ること自体が好きというサディスティック(嗜虐嗜好)な心理を持っている人もいます。
こういったサディスティックな心理が強い人は「明るく楽しいコミュニケーション」だとか「みんなが笑顔でくつろいでいるまったりした雰囲気」だとかが、元々好きではないことが多いのです。
幼少期に何らかのトラウマ体験をしているケースもあり、「人の苦痛・屈辱・恐怖」などに対して積極的に快感を感じやすくなっているのです。
サディスティックな心理によって、能動的に弱い者いじめをして快感を得ようとします。
6. 他人の痛み・悲しみに共感することができないサイコパス的な心理
サイコパス(精神病質)は、他人の苦痛や恐怖に共感(同情)することのできない「良心の欠如・道徳感情の麻痺」の特徴を持っており、罪悪感を持たずに弱そうな人をいじめることができます。
容赦なく残酷な行為で弱い者いじめをする人は、生来的あるいは経験的に「他人の痛み・悲しみに共感することができない」というサイコパス的な心理を抱えていることがあります。
サイコパス的な心理が強い人は、他人を自分と同じ人間(傷つく心を持った人間)として認識することができず、「道具(モノ)」のように冷酷に扱うことも多いのです。
7. 「いじめてもよい仮想敵」を作って歪んだ仲間意識を高めようとする心理
弱い者いじめをする人は、集団内の友人から自分がどう思われているかということを気にする人が多いのです。
自分自身がそれほど魅力のある人物でもなく、仲間同士を結びつける絆(共通の目的意識)も弱いために、「いじめてもよい仮想敵」を作り上げて、「歪んだ仲間意識」を高めようとすることがあります。
みんなで一緒になっていじめる「弱者(共通の仮想敵)」がいないと、その集団の仲間意識が維持できないほどに、本当は結びつきが弱いのです。
つまり、いじめ以外には一緒にやるべき活動が何もないという寂しい仲間関係なのです。
スポンサーリンク