自己嫌悪から抜け出す方法 | SPITOPI

自己嫌悪から抜け出す方法にはどのようなものがあるのか、自分で自分を苦しめる心苦しさから抜け出すための思考法をご紹介します。

1. ハードルを上げすぎない

自分のハードルを上げすぎてしまいがちな人は、常に現状の自分に満足することができないため、自己嫌悪に陥ってしまう確率が高くなります。

成長するためには今の自分に満足しないことはとても大切なことですが、ハードルを上げすぎてしまい、克服できない時間が長くなってしまえば、それに挑むための精神まで蝕んでしまい、自信喪失に繋がってしまいかねません。

優れたアスリートは、自分自身にストイックになれると同時に、自分をリラックスさせる方法も体得しています。

どちらが欠けても成長し続けることはできませんので、ハードルを上げすぎないことを心がけましょう。

2. 失敗しない人はいないことを知る

世の中に失敗しない人はいないことを知ることで、自分の失敗を許すきっかけにすることができます。

世界記録を樹立するような素晴らしいアスリートでも、そこに到達するまでに多くの挫折を味わいますが、そのような過程の状態を耳にする機会はなかなかないので、プロ選手のようにうまくできないことで、強い劣等感を抱いてしまいがちです。

しかし実際は、あらゆる分野のどんな優れた人間でも、人知れず涙を流した経験があるものですので、まだプロにも至っていない自分が失敗してしまうのは当たり前ですし、ひどく落ち込むようなことではないことを知るべきです。

3. 他人と比べない

自己嫌悪という言葉の印象から、自分の気持ちの中だけで行われている心理作用のように感じるかもしれませんが、他人と比較することで自己嫌悪が生まれてしまうこともあります。

例えばフィギュアスケートなど、他人の印象によって優劣が決まる競技で、自分の中では満足のいく演技ができたとしても、他の選手の演技に高い点数がつくことで、自分の演技が指定されたような気持ちになり、結果的に自己嫌悪を引き起こす原因となってしまいます。

そのような事態に陥らないためには、常に主観的な評価を自分に下すことであり、他人と比べることを避けることで、安定した精神状態を保つことができます。

4. できないことの数だけ数えない

自己嫌悪に陥ってしまいがちな人は、できないことの数だけは数えてしまいがちです。

どんな人間でも、できることとできないことの両方があるのは避けられないことであり、自己嫌悪に陥ってしまう人は、マイナスの方の要因だけを目の前に広げてしまう傾向があります。

できないことばかり考えてしまったときは、できることの数も数えるようにすることで、自尊心を立て直す必要があります。

できないことを数えてしまいがちな人は、自分が得意なことを紙に書いて壁に貼っておくことで、マイナス思考を改めやすい環境を事前に作ることができます。

5. 自分好きな人から学ぶ

自分のことが大好きな人を観察することで、どのように生きれば自分のことを常に好きでいられるかを学ぶことができます。

人間が手っ取り早く成長するために、最も効果的なのは、エキスパートの真似をすることですので、自分から見て、この人は自分のことが好きそうだと感じられる友人と行動を共にすることで、自分と考え方が違う部分を見つけましょう。

自己嫌悪に陥ってしまいがちの人は、自分と同じようにストイックで自分に厳しいタイプの人と一緒に行動しがちですので、初めのうちは荒療治に感じられるかもしれませんが、自分とは真逆の考え方をする人に注目してみて下さい。

6. 失敗は成功の元

科学の実験のみならず、友人関係や恋愛、仕事においても、失敗は成功のもとと言うことができます。

一つの失敗に執着することなく、俯瞰からその出来事を眺めることで、何が原因で失敗したのかということを理解するきっかけにすることができます。

一度しかチャンスがないことなど、世の中そう多くありませんので、一度のチャレンジで必ず成功するなどと慢心することなく、何度かの失敗は想定内というぐらいの気持ちで、物事に取り組んでみましょう。

あらかじめそのような心構えで挑むことで、どんな失敗に見舞われても、ひどく自己嫌悪することはなくなります。

7. 落ち込むことのデメリットを考える

落ち込むことのデメリットを客観的に考えてみれば、それがいかに自分の役に立たない行為であるかを実感することができます。

自分の失敗を認め反省することは意義のあることですが、落ち込みすぎて停滞してしまっては元も子もありませんので、自己嫌悪によってそうした傾向に陥りがちな人は、そのことを冷静に見つめ直す必要があります。

自己嫌悪することのデメリットと自己嫌悪しないことのメリットを並列で比較してみれば、失敗したとしても素早いリスタートを切れる落ち込まない道を選ぶ方が、他ならぬ自分自身にとって良いことは間違いありません。

8. 難しいことにチャレンジした証拠

ストイックな人ほど自分のチャレンジに満点を出すことはありませんので、減点要素を必ず見出すことになりますが、自己嫌悪の要因となる減点が多ければ多いほど、難しいことにチャレンジした証拠と言えます。

完璧と思える結果にならなかったのは、予定調和な範囲で満点が取れることに落ち着かなかったからであり、常に自分をストイックな環境に追い込んできた結果です。

高みを目指す人は、完璧にできなかったことを甘えと切り捨ててしまいがちですが、激しい自己嫌悪で自信が揺らいでしまうような時は、その不安は、自分自身にストイックになれている証であることを誇りましょう。

9. 自意識過剰であることを自覚する

自己嫌悪に陥ってしまう精神構造を紐解いていくと、自意識過剰の一種であることを自覚することで、自己嫌悪から抜け出せることがあります。

一般的に自意識過剰と言うと、ナルシストなイメージが先に立つと思いますが、自己嫌悪も自分のダメなところに執着する行為ですので、自分のことを考えすぎることで生じる自意識過剰の一種と言えます。

ストイックに自分を攻め立てることが、鏡を見て自分の姿にうっとりするあの行為と同類だと知ることで、自己嫌悪することが恥ずかしくなり、無意識にそのような境地に陥ってしまったとしても、すぐに抜け出せるようになります。

10. 自分に優しくすることに理由はいらない

人間は誰しも幸せに生きる権利があるのですから、自分に優しくすることに、特別な理由などいりません。

自己嫌悪に陥ってしまった時は、無条件で自分を肯定して良いことを知り、自分がどんな失態を犯してしまったとしても、自分に優しくすることを心がけましょう。

仮に他人に迷惑をかければ、自分で自分を叱らなくても他人が叱ってくれますし、他人から叩かれたとしても、自分は間違ってないと思うのであれば、自分の味方でいることで平等な関係になれます。

そもそも自分を痛めつけたところで、誰のためにもならないことを知り、自分の心を健全な状態に戻すことを優先しましょう。

まとめ

自己嫌悪から抜け出す方法について、まとめてみました。

自分のダメなところを許せず、執着してしまう自己嫌悪に陥ってしまうと、人生が停滞してしまうばかりではなく、周囲の人にも迷惑をかけてしまうことがありますので、発想の転換をし、できるだけ早く抜け出せるようにしましょう。

自分に厳しくあることは成長を促しますが、怒りの感情は百害あって一利なしですので、それらを混同しないように注意しましょう。