めんどくさい頑固者の特徴と性格を直すコツ | SPITOPI

頑固者というのは、他人の意見によって「自分の意見・信念・行動(やり方)」を変えない人(人の意見を聞いて自分の態度を改めない人)のことです。

頑固者には「柔軟性・応用力・自分の変化」がないことが多いのですが、頑固者ならではの「信念の強さ」などの魅力もあります。

この記事では「頑固者の魅力・扱い方・特徴」を紹介して、「頑固な性格を直すコツ」についても解説しています。

1. 頑固者の魅力

頑固者の魅力として、「自分の生き方・やり方・信念」に自信を持っていてブレないということがあります。

頑固者は「自分の信念・意見・価値観」を簡単には変えませんから、昨日も今日も同じ反応が返ってくるという「人格の安定感・約束の信頼感」もあります。

頑固者は自分自身を偽ったり変えたりすることを嫌いますから、「一度した約束」であればきっちり守ってくれるという魅力もあります。

頑固者は「自分(自分の世界・信念)を持っている」ので、他人の意見や利害関係によって自分を変えることは滅多にありません。

しかし、反対に「自分で決めたこと・自分が認めた相手」に対しては素直に心を開いて好意的に接してくれるという魅力もあります。

自分が本気で認めた相手や物事に対しては、今までの頑固さが嘘のように全面的に肯定してくれることも多いのです。

2. めんどくさい頑固者の扱い方

自分の意見・価値観を曲げることがない頑固者に、正面から反対(反論)をしても、余計に頑固な反応が返ってくるだけです。

頑固者の扱い方は大きく分けると、「頑固者を肯定して気分良くさせて協力させる方法」と「頑固者と深く関わらないようにして適当にあしらう方法」があります。

頑固者は実際には、「自分の意見・価値観・やり方」を認めてもらいたいという欲求がかなり強いので、反対するのではなくいったんは頑固者の言い分を全面的に認めてあげたほうが、その後に扱いやすくなるでしょう。

頑固者は「さすがですね、勉強になります。

ぜひお力をお貸しください」などのフレーズに弱いので、肯定して丁重に対応することで思っている方向に動いてもらいやすくなります。

もう一つは、頑固者に強く逆らわず肯定もせず、「程よい距離感」を維持して適当に付き合っていくという扱い方もあるでしょう。

3. 頑固者の性格的特徴【固定観念・決めつけが多い】

頑固者の特徴は「考え方・価値観」が極めて単純であり、その単純な考え方を改めることができないということです。

頑固者は固定観念や本人が常識と思い込んでいる価値観にとらわれていて、何事につけても「決めつけ」が多いのです。

相手が嫌がっていても事情を話しても、固定観念に基づく決めつけを改めることがないのが頑固者の特徴なのです。

例えば、頑固者は「男性が女性と子供を養うべきである」「男性が外に仕事に出て、女性は家で家事育児をすべきである」といった固定観念の決めつけをしやすく、「現代では共働き世帯も増えてきている・各家庭それぞれの事情や考え方がある」ということを絶対に認めようとしないのです。

頑固者は自分が今まで信じてきた固定観念をいつまでも持ち続け、相手の事情や意見を認めずに決めつける特徴があります。

4. 頑固者の特徴【融通が利かない】

頑固者は相手や状況、目的に合わせて柔軟に対応するということができません。

頑固者は自分が長年にわたって持ち続けた「人間は~すべきである」や「世の中は~でなければならない」という規範的な固定観念にとらわれているので、融通が利かないという特徴があります。

周囲の状況や自分の目標を正確に認識することができないことによって、「融通が利かない・臨機応変に振る舞えない(現在の状況に適応できない)」という問題が起こりやすくなります。

やむを得ない事情について話し合ったり、お互いが妥協できる目的についてすり合わせることもできないので、融通が利かない頑固者の特徴によって「失われる機会・利益」はかなり多くなってしまいます。

5. 頑固者の特徴【上から目線の説教が多い】

頑固者は「権威主義者」であることが多く、「上下関係・身分意識の序列」に強いこだわりを持っているという特徴があります。

頑固者が頑固になる時は、必ず「自分のほうが相手よりも上位である(自分のほうが相手よりも権威や経験があって偉い)」と思い込んでいる時です。

自分よりも相手のほうが上位者であるとか、相手のほうが社会的な権威があるとか思っている時には、頑固者も柔軟な対応を取れることが少なくないのです。

相手よりも自分が上だと思い込んでいる頑固者は、「上から目線の説教が多い」という特徴を持つことになります。

相手よりも優れていて上位者である自分が、「相手にモノを教えてあげている」という上から目線になるので、自然に「相手に嫌がられる説教」をすることが多くなります。

6. 頑固者の特徴【成功体験で自惚れている】

頑固者の中には、社会的経済的に成功したような人も多く含まれます。

自分一代でラーメン屋を起こして、何件もお店を持つようになった叩き上げの経営者、土木建築業界で自分の力でのし上がって規模を経営した親方の社長などが、頑固者になってしまうことがあります。

その時には、「自分は人よりも凄い人間なんだ・自分は一人でここまで事業を大きくして成功したんだ」という自惚れによって天狗になっていることが多いのです。

仕事や社会で成功した頑固者は、「自分の実力・実績に自惚れること」によって、天狗になったり調子に乗ったりしているという特徴があります。

天狗になって調子に乗っているから、「自分だけがいつも正しい」と思い込んで、自分の考え方や価値観を他人にも強い言葉で押し付けることができるのです。

7. 頑固者の特徴【頑固な親がいる家庭環境で育てられたことが多い】

頑固者には、「偏見・決めつけの多い頑固な親がいる家庭環境」で育てられた人が多いのです。

自分が小さな子供だった幼少期から、頑固な親に「人間とは~すべきものである・男性(女性)は~しなければならない・仕事は~でなければダメである・ああいった人は、社会人失格である」といった偏見(固定観念)に基づく教育・しつけをされてきた人は、自分も親と同じ固定的な価値観を植えつけられやすいのです。

物事を決めつけてかかる頑固者の特徴として、「頑固な親がいる家庭環境」で育てられて、ある種の洗脳的な刷り込みをされてしまったということがあります。

8. 頑固者の特徴【自己愛が肥大している】

頑固者は、自分で自分を「特別な人間(特別に優れた人間)」だと思い込む「自己愛」が肥大している人が多いのです。

「自分の能力・才能・経験・頭脳」について過信しており、自己愛が非常に強いので他人に対して「特別扱い」を求めやすい特徴があります。

頑固者は自分自身を他人と同じレベルの「普通の人間」だとは思っておらず、自分のことを大多数の人間よりも優れた特別な存在だと無根拠に思い込んでいます。

だから自己愛が肥大した頑固者は、当たり前のようにして「自分の意見・善悪・価値観」などを他人に押し付けることができるのです。

自分の考え方や生き方が常に正しい(相手のほうが間違っている)と思い込んでいること自体が、頑固者の特徴である「自己愛の肥大」を表しているのです。

9. 頑固者の特徴【過去に深く傷つけられたトラウマがある】

頑固者は、過去に親や親しい人から深く傷つけられたトラウマを持っていることがあります。

幼少期に親から「暴言・暴力」によって特定の偏った価値観を押し付けられたとか、思春期に好きだった恋人から「人格を否定する言葉・態度」で傷つけられたとかいう体験がある場合、そのトラウマによって「人間不信・他者否定」が強まることがあります。

過去にトラウマがある頑固者は、「二度と自分が人から傷つけられないため」に心理的に過剰防衛することが多くなります。

その結果、「他人の意見やアドバイスは一切聞かない」という頑なな態度にもなりやすいのです。

トラウマによって他人を信用できなくなり、自分だけを信じるようになった結果、頑固者になってしまうことがあるのです。

10. 頑固者の特徴【脳疲労(前頭葉の機能低下)で人の話を聞けない】

TPO(時・相手・状況)に合わせて柔軟な考え方や臨機応変な反応をするためには、正常な脳機能が保たれていなければなりません。

頑固者の特徴として、脳が疲労していて、まともに人の話が聞けないということがあります。

ハードワークの過労状態が続いている人、心配事・ストレスが多くて常に悩んで疲れている人などは、頑固者になりやすいのです。

柔軟な思考や適切な判断能力を担当しているのは「脳の前頭葉」です。

年齢を重ねて高齢者に近づくにつれて、「前頭葉の機能低下(思考・判断・選択の高次脳機能の低下)」が起こりやすくなるので、元々の性格が頑固な人はさらに頑固になりやすくなります。

11. 頑固な性格を直すコツ

頑固な性格を直すコツは、「反論・言い訳をしないこと」と「相手のアドバイス・言い分をいったんは全面的に受け容れること(本心から納得していなくても言葉の上だけでも受け容れること)」です。

頑固な人というのは、「人の意見に納得しない人」であり「自分のやり方・態度を変えない人」ですが、頑固な性格を直すためには「でも~・しかし~・私はそうは思いません~」などの口癖をまず改めると良いでしょう。

頑固な人は、他人がどんなことを言ってもそれを受け入れずに、「反論・言い訳(あなたの意見は分かりますが私にはできませんのような言い訳)」を反射的にしてしまうのです。

しかし、反論・言い訳をやめるだけで「相手の好意的な態度」を引き出して自分も変わりやすくなります。

もう一つのコツは、相手のアドバイス・言い分を聞いた後に必ず、「分かりました、すぐに参考にさせて頂きます」という感じで肯定的な反応をいったん返すようにすると、「自分の気持ち+相手との関係性」が良い方向に変わっていきやすくなります。

まとめ

頑固者の魅力・特徴を色々と紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

頑固者には、「筋を通す・約束を守る・信念や意志が強い・いったん認めると優しい」などの魅力もたくさんあります。

頑固者の扱い方には工夫や配慮も必要になってきますが、適切に関わっていけば頑固者の良さも引き出せます。

頑固な性格を直すコツは「他者のアドバイス・意見をいったんは受け容れてみること」にありますが、頑固者の特徴について知りたい時は、この記事を参考にしてみてください。