状況判断力を鍛える方法、状況判断力がある人・ない人の特徴 | SPITOPI

日常の中で想像していた事と違ったり、突発的な出来事が起こった事は無いでしょうか。

またどのように状況を収めたでしょうか。

その時の対処や判断でその後の状況が変わったり、大袈裟に言うと人生が変わってしまう場合もあります。

つまり状況判断力が重要になってくるのですが、この能力はどのようなものなのでしょうか。

1. 状況判断力とは

まず状況判断とは、目の前に起こっている事やこれから起こり得る事に対し、いかにスピーディーで確実に判断をし行動できるかという判断能力の事を指します。

もともとは軍隊で指揮官が部下に対し行っていた指導の事で、この判断能力を誤ってしまうと命を左右してしまう程の危機が迫るので、非常に大切な能力であり任務になります。

現在は仕事や人付き合いの中でも状況判断が重要になる場面が沢山あると思いますが、この能力がある人は一体どのような人なのでしょうか。

また状況判断力が長けているとどのようなメリットがあるのでしょうか。

2. 状況判断力がある人の特徴

2-1. 自分のすべき事がわかっている

自分の立場や役割をしっかりと把握し、何をすべきで、その為にはどうするべきかをしっかりと頭の中にビジョンとして描けているのだと思います。

目的や目標がないと自分が何を出すればいいかがわかりませんし、未来を描く事ができないのではないでしょうか。

つまり計画も立てれないですし、目先の行動さえ何をしたらいいかがわかりません。

何をするにも状況を把握するには自分の立場や自分に何ができるかを考え、それについてプランを立て努力をしプロセスを想像する事が大切だと思います。

2-2. 考え方に余裕があり柔軟性がある

会社で働いていたりどこかに所属をしていると必ずその組織のルールがあります。

ですが活動していく上で起こる事が、全て想定内ではありませんし突発的な出来事が起こる事など多々あるのではないでしょうか。

そんな時に決まりきった事だけをやるのではなく、利益や後々に生まれる関係性や生産性を考えて行動する事は柔軟性に富んだ状況判断ではないでしょうか。

もちろん毎回根拠のない自己判断ではいけませんが、その状況を報告する際にしっかりとした理由付けと説明をする事でその判断力は効果を生み評価されるのではないでしょうか。

もちろん普段から突発的な事が起こった際にしっかりと説明や説得が出来るように信用を得たり努力をしておかないといけません。

2-3. 知識や教養が豊富である

状況を判断するにはそれなりの知識や教養が必要になります。

沢山の事をしていないとどれが正しくて正しくないかが分かりませんし、必要であるか不必要であるかがわかりません。

また知識が増えると可能性や手段が増えますし、最良の方法を見つけやすくなります。

もちろん経験も必要になりますが、行き当たりばったりや適当に判断をしてしまうとそれが命取りになってしまう場合があるので、普段から柔軟に物事を吸収したり、あらゆる可能性を想定して知識を増やすなど、知性も必要になります。

2-4. 環境に振り回されない

他人の意見やテレビやインターネットなどで得た情報などを鵜呑みにしたり振り回される事も良くありません。

その情報が正しいと言う確証がないからです。

参考にする事は良い事ですが、今の時代情報操作をされている可能性も高くなっています。

自分で知識や情報を集めずに、周囲の情報源をもとに行動してしまうと偏った判断や間違った判断をしてしまい兼ねません。

状況判断とはいかに素早く的確で確実にその状況を乗りきるかなので、根拠の裏付けができる様な自分の知識や情報を増やし、活かす判断をするようにしましょう。

2-5. 頭の回転が速い

状況判断とは先に起こる状況を出来る限り適切に判断する事をいいます。

つまり想像力や予想力が必要になってきます。

頭の回転が速い人は相手が次に何を言いたいか、何を考えているかがわかります。

相手が話下手で要点が掴めなくても、ある程度まで聞くと言いたい事を理解しますし、そもそも話も面白く、話が飛んでもついていきます。

その分知識の量も豊富ですし博学である場合も多いでしょう。

つまり頭の回転が速いという事は、何歩も先を読めるという能力でもあるので、状況判断もスムーズに出来ると言えます。

3. 状況判断力のない人の特徴

3-1. 視野が狭い

同じ環境や状況に長い間身を置いてしまうと、どうしても同じ事を繰り返してしまう状況になります。

付き合う人間関係も狭くなりますし、刺激も受けないのである程度の事が自分の中で決まってしまい、視野も狭くなり想定外の出来事に対しての対応ができなくなってしまいます。

考えられる可能性や状況を考える発想力が乏しくなるので結果的に選択肢が狭まるので同じような事を繰り返します。

このような状況だと決まった範囲の中で判断する事になるので正しいか最適かどうかよりも、目の前にある物を選んでいるだけなので有益な結果にはならず向上も前進もしないでしょう。

3-2. 考え方に柔軟性がない

社会や組織にいると必ずルールがあり、状況や環境によって判断しなければいけないと述べましたが、考え方に柔軟性がないとそのルールに従う事で頭がいっぱいになり、大きなチャンスや機会を逃す事が増えるでしょう。

状況判断を誤ったせいで利益や将来性を失い結局はその場、その時だけを見ているという事になります。

3-3. 目先の事に囚われる

先程の続きになりますが、目先の事囚われるという事は経験不足や余裕がない事からもくると思います。

同じ環境にいると同じ様な経験しかしないでしょうし、経験値が無いので突発的な状況に対し余裕も発想力もないので同じような対処法しか浮かびません。

例えば趣味や習い事など、好きで興味のある事で可能性や経験値を広げれるような場所に足を運んだり、興味を持つ事で、視野が広がり物事が多角的である事を勉強するかもしれません。

物事は幾つかの部品から成り立っているものであり、目先だけを見ていると全体が見えていないので構造や成り立ちがわかりません。

成り立ちがわからないものに対し何が必要で足りていないかなどの判断をどうやって見極められるのでしょうか。

同じ一箇所を見つめていると全体像が見えないので知っている目の前の事にしか目がいかなくなります。

3-4. モノサシが常に自分である

自分の感覚や感性を信じていて、新しく学習をしたり知識を得ようとしない傾向があると思います。

社会に出て時間が経ちスキルがつくとプライドが出てくるので新しい事を吸収する事に対し抵抗を感じてしまう場合もあるでしょう。

ですがそれが状況判断力を鈍らせていて、自分で状況をがんじがらめにしている場合もあります。

状況と言うのは一刻一刻と変わって行きます。

似たような状況はあっても微妙に変化していくものなので常に新しい情報や感覚が必要になります。

世の中が変わっているのに自分だけが変わらないとズレが出てくるのは当たり前の事なので、物差しの幅を広げたり形を変えてみたりするなどの工夫が必要になります。

4. 状況判断力を鍛える方法

4-1. チャレンジ精神を身に付ける

まずは興味がある事や自分の好きな事にチャレンジをしてみる事をお勧めします。

同じ場所にいては同じ景色しか見えません。

違う情報を取り入れたり経験する事で感覚や感性が磨けますし知性や教養も増えてくるでしょう。

新しい事をするので刺激にもなり、能力や才能が開花する場合もありますし、付き合う人間関係も変わってくると思うので、人生での選択肢も増え状況を判断する機会も増えていくでしょう。

4-2. 人の話をしっかり聞く、意見を取り入れる

今まで自分の中になかった感覚や意見を取り込む事は自分を新しく発見し人間を大きくさせる事を意味します。

自分の知っている事ばかりに頼ってしまうとどうしても限界が見えてしまうので、新しい情報を得る為にも他人の話を聞いたり意見を取り入れる事は重要ではないでしょうか。

またメディアやインターネットなどを使って時事問題や社会的な事を頭に入れておく事も大切になります。

世の中の動きを知る事は判断する際の方法や手段を増やす事に繋がり、可能性を広げる事になります。

4-3. 自分の判断や行動に責任を取る

状況判断に限らず自分の行動や判断に責任を持つ事は当然だといえます。

他力本願だとどこか人に甘えてしまい、自分の意思ではないので責任感も薄れてしまいます。

人任せだと判断力も鈍り、そもそも判断をしなくなっていくでしょう。

自分の人生に起こる事は選択の繰り返しなので、きちんと意思を持って信念を貫き、誠実に物事に対応していく事で状況判断力が高まっていくのではないでしょうか。

5. 状況判断力がある人のメリット

状況判断ができると必然的に他人に頼られるようになり、信頼や信用を生み出していく事になります。

ビジネスでも状況判断ができると場を任せられますし、責任のある立場に昇格したり出世する可能性が高くなります。

また頭の回転が速く博学であればコミュニケーション力も高く会話力もあると思うので、独立し自分で会社を持ったり、自分の思うようなライフスタイルで過ごせる様になるなど夢も広がっていくでしょう。

また、的確な状況判断ができるようになると、失敗や無駄がなくなるので時間を有効的に使うようになります。

空いた時間で合理的に自分のことを高めたり磨いたりする事もできるようになります。

人望も厚くなりますし、考え方にも余裕が生まれるので、似たような価値観の人と巡り会えたり、人付き合いにおいても穏やかで良好な関係性を築いていけるでしょう。

まとめ

その時その場所でどのような判断を下し対応するかで未来が変わってきてしまいます。

状況を把握するという事は経験が必要になり、知識や知恵も必要になります。

人間として磨きをかける事で、より良い判断ができるようになり、人間関係にも幸せをもたらすのではないでしょうか。