心が弱い人の特徴・性格や原因、克服方法 | SPITOPI

自他共に心が弱いと感じられる人には、どのような特徴があるのか、克服方法も交えながらご紹介します。

1. 心が弱い人とは?

心が弱い人に共通して言えることは、我々人間が普段、心の強弱を何で判断してるのかにスポットを当てることで、見えてきます。

心が弱いということは、精神的に打たれ弱かったり、忍耐力のなさを連想する人が多いと思いますが、持って生まれた性格を変えることは難しく、同人もそのことで困惑していることがほとんどです。

逆に心が強い人とは、苦境においてもへこたれない力強さや、一人でもブレない自立心を表しますので、心の弱い人とは、そういった要素が欠落している人だと、真逆の方向から考察することもできます。

2. 心が弱い人に共通する特徴

2-1. 押しに弱い

心が弱い人の代表的な例として挙げられるのは、押しに弱いという要素です。

自分の気持ちを押し殺して相手の意見を尊重することは素晴らしいことですが、場合によっては本人が納得してない時でも、気持ちの弱さによって、いとも簡単に相手に権限を与えてしまいます。

そのことに対する憤慨がないわけではなく、本心が望まぬ行動をとってしまう自分に対する自己嫌悪の気持ちは、深層心理に蓄積されます。

相手に押されるがまま、無条件降伏してしまうことで、さらに自分の心に負担をかけてしまいがちですので、信頼のおける相手にはきちんと自分の意思を示すようにしましょう。

2-2. お人好し

いい人として知られている人は、度が過ぎるとお人好しと称される類の人となりますが、実際は性格が良いから相手のために尽くしているわけではなく、相手に嫌われるのが怖くてそのような行動をとっているケースも多々あります。

そこから読み取れるのは心の弱さであり、自分だけが過剰に相手に尽くさなければ愛してもらえないという、マイナスの先入観が働いていることが想定されます。

逆に他人に嫌われる勇気を持っている人は、時にわがままと感じさせる行動をとっても、人気者でいられることからもわかるように、心の強い人はお人好しになることはありません。

2-3. 決断力がない

優柔不断で決断力がないと思わせる行動をとる人は、心の弱さを感じざるを得ません。

心が弱い人は自分の責任のもとに行動を起こすことが苦手ですので、そのような思惑から決断力を示せない場面が多々あります。

そこから読み取れるのは、自分のような人間が責任者になるより他に適任がいるというコンプレックスの表れであり、言うなればそれは、自分は弱い人間だと自己暗示をかけてしまっているようなものです。

何の根拠もなく自信過剰になれる人もたくさんいる世の中ですので、もう少し自分の可能性を肯定してあげるようにしましょう。

2-4. 想像力が豊か

自分を強く押し出すことができない性格の弱さは、マイナスの先入観が働いてることが密接に結びついていますが、ポジティブな解釈をすれば、想像力が豊かと表現することもできます。

一般の人には想像もつかないような最悪の事態を想定できるその才能は、ひっくり返して活かせるようになれば、誰よりもポジティブな発想で物事を捉えられるようになる可能性を秘めています。

出会う人は皆自分に優しく、何かアクションを起こしたとしても全て成功するというイメージを思い描ければ、自分の心が弱いなんて思わなくなります。

2-5. 争いごとを避ける

平和主義で争いごとを避けたい性格の人は、周囲の人から見れば心が弱いと判断されがちです。

特にスポーツの世界など、他人との直接対決で勝敗が分かれる世界においては、貪欲に自分の勝利を目指すことは奨励されるべき美徳ですので、それを他人にも見える形で示せなければ、心の弱い人とみなされてしまいます。

例えば格闘技の試合で、包帯を巻いて出場している選手がいる時など、相手を痛めつけることをためらってしまう人は、一般社会では奨励されても、スポーツの世界では消極的姿勢とされ、心をもっと鍛えなさいと指導の対象となります。

3. 心が弱い人に多い原因

3-1. ネガティブな経験を引きずる

ネガティブな経験を引きずりがちな人は、心を弱くしてしまう傾向があります。

そのような性格的傾向がある人は、過去に受けたダメージを何度も反復してしまうため、一つの出来事としては小さなダメージも、大きなダメージとして体感することになります。

なぜそんな些細なことでそんなにうなだれているのと、周囲の人に不思議がられる人がいますが、それはこうした心理作用によるものです。

例えば、顔の悪口を言われたのは一回だけだとしても、ネガティブな記憶が四六時中、その声を再生すれば、何百回と暴言吐かれたのと変わらないダメージを心に与えます。

3-2. 大きな成功にこだわりがち

大きな成功にこだわりがちな人は、自分が達成している小さな成功体験を認めず、常に大きな成功を果たしていない自分を自覚するため、常に劣等感に苛まれている傾向があります。

そうした自信のなさは心を痛めつけ、精神的な弱さを生みます。

このような傾向によって心を弱くしている人は、自分が既に達成している小さな成功体験に目を向けることで自尊心を取り戻すことが大切であり、自分の強さを正しく把握する必要があります。

真面目な性格の人ほどこうした窮地に陥ってしまいがちですので、たまには自分にご褒美をあげることを忘れないようにしましょう。

3-3. 未知なるものを拒絶する

未知なるものを拒絶する性格の人は、まだ起こってもいない出来事に対し疑心暗鬼をしてしまいがちですので、火のないところに煙を立てるように、心を弱めてしまう傾向があります。

ネガティブな実態などない未来の出来事を、全て脅威に感じてしまっていては、人生を進展させることができず、自己嫌悪によっても心を疲弊されてしまう要因になりますので、注意が必要です。

逆に心が強い人というのは、根拠なき自信を持っている傾向がありますので、未知なるものは自分に幸せを運んでくれると断定し、何事も前向きに取り組むようにしましょう。

3-4. 体も弱い

精神的な弱さを見せる人は、メンタルの問題だけでそのような傾向を発生させていると考えがちですが、実際は、健康に恵まれないことで強い心が保てないケースも多々あります。

深刻な病気ほど、話せる人は限られますので、気が小さくて心が弱いとみんなに嘲笑われている人でも、人知れず持病に苦しんでいることが原因となっている可能性もあります。

一般的には病は気からと言いますが、逆に病気になれば気持ちも落ち込み、社会生活における積極性は失われますので、そのことが心の弱さの原因になっている場合もあります。

4. 心が弱い人に多い性格

4-1. 臆病

心が弱い人に多い性格として、臆病であることは外せません。

これは先天的な性格による部分もありますが、物心がつく前に大きな音や強い光を浴びた経験がある人ほど、環境に対し過敏な反応を示すことが分かっています。

臆病を克服するために有効な手段として、あえて恐怖に身を晒すことで荒療治とする方法がありますが、これもプロの指導のもとに行われなければ逆効果となってしまいますので、下手な真似はしないようにしましょう。

また、年齢を重ねていくにつれ、次第に臆病な傾向が弱まってくる場合もありますので、今は生きにくくても、将来の自分に期待しましょう。

4-2. 心配性

心配性であれこれ不安材料を探し出し、人一倍焦ってしまうて人は、心の弱さを露呈します。

備えあれば憂いなしとは言いますが、度が過ぎれば無駄な労力でしかありませんので、あまり推奨できることではありません。

未来に起こるトラブルは、誰にも予測できない部分もあり、完璧な準備など、本来、存在し得ない概念ですので、ある程度のところで楽観することをお勧めします。

物事の本番直前まで、不安材料を見つけ続けていては、心が休まる暇がありませんので、些細なことで過敏に反応してしまう心の弱さを作り出してしまいます。

4-3. 自己評価が低い

自己評価が低い人は、他人から褒められてもそれを素直に受け入れらることができず、自分を好きになるきっかけを自分で捨ててしまうため、コンプレックスを抱えがちです。

その結果、常に誰かに愛されたいと願ったり、そのためなら何でもするとばかりに、尽くすだけの辛い恋愛にハマってしまうなど、精神的な弱さが根底にあることがわかる行動をとります。

他人から愛されている自信がない人は、何も悪いことをしていないのに、相手に縁を切られてしまうという先入観に囚われてしいるため、常に下から目線で怯えた印象を与え、心の弱さを感じさせます。

5. 心が弱い人にお勧めの仕事とは?

心が弱いと自覚しながらも、自分が働ける職場環境と出会い、頑張っている人はたくさんいます。

心が弱い人にお勧めの仕事として挙げたい要素は、主に3つあり、即答を求められないことと、接客がないことと、自分の代わりがいることです。

例えば、一度覚えてしまえば悩むことはない工場の仕事などは、万が一、自分がパニックに陥ってしまったとしても、他の人がいることで仕事に穴が開かないので、心の弱い人にはお勧めです。

また、高齢の人も働いている仕事は、同世代や下の世代しかいない職場よりも、優しく接してもらえる傾向があります。

まとめ

心が弱い人に見られる特徴や、その克服方法について、まとめてみました。

弱い人間と強い人間は先天的に固定されるわけではなく、原因を突き止めたり、視点を変えてみることで、一夜にしてひっくり返ることもありますので、弱いからといって絶望する必要もなければ、強いからといって安泰することもできません。

一人の人間の中には必ず強さと弱さが備わっていますので、少しでも強い自分を引き出せるよう、まずは意識してみることから始めてみましょう。