曼荼羅とは、仏教の発祥地インドのヒンドゥー教の宗教儀礼に始まります。
その後日本の仏教(密教)でも幾つかのパターンの曼荼羅が生み出されました。
その中には神道の「垂迹曼荼羅」まで含まれます。
曼荼羅は宇宙を表したものとも言われるだけに、そこには空間、場、領域等「宇宙にある総ての物の真理」と「悟り」を含むと解釈されます。
- 金剛界曼荼羅
- 胎蔵界曼荼羅
- 六道曼荼羅
- 別尊曼荼羅
- 別尊曼荼羅
- 文字曼荼羅
- 浄土曼荼羅
- 立体曼荼羅
- まとめ
1. 金剛界曼荼羅
大日如来を中心に、沢山の仏様が配置された曼荼羅です。
密教系のお寺ではご本尊の向かって左に金剛界曼荼羅がお祀りされます。
金剛界曼荼羅は9つに区画されています。
上段中央に大日如来が描かれます。
金剛=ダイヤモンドの事ですが、この曼荼羅の意味は、「大日如来の知恵は何物にも傷つけられたり揺らぐ事は無い」とい鵜7事を表しています。
2. 胎蔵界曼荼羅
密教系のお寺でご本尊の左側に金剛界曼荼羅なら、右側にはこの胎蔵界曼荼羅がお祀りされています。
胎蔵とは、子供が母親の胎内で育つように、大日如来に依って悟りの本質・境地が生まれて来る、と意味を持ちます。
悟りと慈悲が現実世界に広がる様子が描かれているのが胎蔵界曼荼羅です。
特徴としては、中央に大日如来を囲む様に8つの蓮華がある事です。
四仏と四菩薩から成ります。
これは、仏様になる事が出来る私達の中にある質が大日如来の慈悲に依って花開くという事を表しています。
3. 六道曼荼羅
この曼荼羅は四角形では無く、円形をしているのが特徴で、それが輪廻を表すとされます。
六道曼荼羅には仏教の根本思想である4つの教えが含まれています。
- 現実世界は苦しみに満ちている
- 苦しみの根源とは、人間の執着心や欲にある。
- 苦しみを終わらせる事は可能である。
- 心を解放するためには道がある。
六道曼荼羅には人間が誰でも経験する苦しみの根源を解いています。
それは現世や前世での自分の行為の結果とされています。
六道曼荼羅の中心には豚(無知)、蛇(怒り)、鳥(プライド)が人間の愚行を表し、その外側は天国へ上る人間と地獄に落ちる人間が描かれています。
4. 別尊曼荼羅
大日如来が中心となる曼荼羅で、専門の仏様の為の曼荼羅。
個別のご利益を目的として作られたものと言えます。
個別の加持祈祷や在野の修験者が使うのに適していると言えましょう。
4. 別尊曼荼羅
大日如来が中心となる曼荼羅で、専門の仏様の為の曼荼羅。
個別のご利益を目的として作られたものと言えます。
個別の加持祈祷や在野の修験者が使うのに適していると言えましょう。
6. 文字曼荼羅
日蓮宗で用いられる曼荼羅で、日蓮直筆の物が本尊となっているお寺もあります。
文字通り文字で書かれた曼荼羅で、独特の文字の最後が髭がピンと生えた様な書体で「南無妙法蓮華経」を中心に神仏の名前や梵字、又日蓮の花押が書かれています。
7. 浄土曼荼羅
浄土宗のご本尊阿弥陀如来がおられる極楽浄土を描いた曼荼羅です。
阿弥陀如来を中心として、両脇には観音・勢至両菩薩をはじめとする聖衆が取り巻き、池のハスの花の中には童子の姿で浄土に生まれ変わった死後の人間たちが描かれています。
沢山の阿弥陀如来に囲まれ、浄土の穏やかな様を眼前にする事が出来ます。
8. 立体曼荼羅
これは、絵や文字では無く、弘法大師が実際の胎蔵曼荼羅の世界をお堂の中に立体的に作った物です。
これにより、私達は曼荼羅の世界の中に実際に入り込んだような気持ちになり、曼荼羅の意味をずっと深く理解する事が出来ます。
高野山の壇上伽藍がこれに当たりますが、
京都の東寺にも弘法大師の手になる立体曼荼羅が講堂にあります。
まとめ
曼荼羅にも様々な種類があるのがお分かりいただけたでしょうか。
いずれも仏様の慈悲や悟りの境地に至る為の助けとなる物です。
現在では美術品としての価値も充分感じられます。
それにしても、曼荼羅を立体的に創造した弘法大師はやはり非常に優れた方だったと言えましょう。
3. 六道曼荼羅
この曼荼羅は四角形では無く、円形をしているのが特徴で、それが輪廻を表すとされます。
六道曼荼羅には仏教の根本思想である4つの教えが含まれています。
- 現実世界は苦しみに満ちている
- 苦しみの根源とは、人間の執着心や欲にある。
- 苦しみを終わらせる事は可能である。
- 心を解放するためには道がある。
六道曼荼羅には人間が誰でも経験する苦しみの根源を解いています。
それは現世や前世での自分の行為の結果とされています。
六道曼荼羅の中心には豚(無知)、蛇(怒り)、鳥(プライド)が人間の愚行を表し、その外側は天国へ上る人間と地獄に落ちる人間が描かれています。
4. 別尊曼荼羅
大日如来が中心となる曼荼羅で、専門の仏様の為の曼荼羅。
個別のご利益を目的として作られたものと言えます。
個別の加持祈祷や在野の修験者が使うのに適していると言えましょう。
スポンサーリンク