「砂上の楼閣」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「砂上の楼閣」という言葉の理解を深めていきましょう。
- 「砂上の楼閣」とは?
- 「砂上の楼閣」の表現の使い方
- 「砂上の楼閣」の類語や類似表現や似た言葉
- 「砂上の楼閣」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「砂上の楼閣」の反対語
- 「砂上の楼閣」の英語と解釈
- まとめ
1. 「砂上の楼閣」とは?
「砂上の楼閣」とは見かけは立派ですが、基礎がしっかりしていない、長くは続かない物事を例えて言う言葉です。
実現しないこと、また実現したところで永久に続くことは不可能な物事の例えとなります。
1-1. 「砂上の楼閣」の語源や由来
「砂上の楼閣」の「砂上」とは字の通り砂の上ということになります。
「楼閣」とは階を重ね、高く造った建物のことを言いますから、立派な建物であることが想像できます。
ただ、そのような立派な建物であっても、砂の上に建てるとどうなるでしょうか。
ぐらぐらとして危ない、すぐに倒れてくると、これも想像ができるでしょう。
見かけだけは良くとも、基礎がしっかりできていないということを「砂上の楼閣」という言葉を当てはめているのですが、本当に上手い例えだと感じます。
1-2. 「砂上の楼閣」の読み方
「砂上の楼閣」と書いて「さじょうのろうかく」と読みます。
少々難しい読み方ではありますがこれを機会に暗記してしまいましょう。
2. 「砂上の楼閣」の表現の使い方
「砂上の楼閣」とは見た目が立派、良くても、基礎がもろい、長く維持することはできないことの例えです。
ですからそのような状況、状態を「砂上の楼閣」という言葉で言い換えるのです。
例えば「この結婚生活は砂上の楼閣だったのだ」「人の力を使って得た幸せなんて、所詮は砂上の楼閣だ」「羽振りがいいように見せていたが現状は砂上の楼閣のようなもの、いつまでも誤魔化せるわけではない」といったように使います。
少々難しい言い回しに感じるかもしれませんが、意味を理解していれば大丈夫です。
3. 「砂上の楼閣」の類語や類似表現や似た言葉
言葉の意味が理解できましたところで、「砂上の楼閣」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
3-1. 「甘い理想」
「砂上の楼閣」とは見た目が立派でも基礎がしっかりしてないことを例えて言う言葉です。
似た意味合いの言葉としては「甘い理想」となるでしょうか。
実現が不可能な甘いことを理想として語る場合、内容はたいそう立派ですが、実現はしないものです。
「甘い理想ばかり言わず地道に働きなさい」「彼は甘い理想論ばかりなので、結婚するのが不安なの」といった風に使います。
3-2. 「机上の空論」
「机上の空論」とは、頭の中だけで考え出した考えで、実際にはまったく役に立たない議論、理論のことを言います。
「いくら立派なことを言ったって所詮は机上の空論、現場では何の役にも立たない」「机上の空論に過ぎない」などと使います。
3-3. 「単なる妄想」
「砂上の楼閣」とは簡単に言い換えるならば「単なる妄想」となります。
「妄想」とは何の根拠もない、主観的な考え、思いのことです。
ポジティブでもネガティブでも誤った判断に基づいた信念ですから、結局は現実とはかけ離れているのです。
「彼の言うことは単なる妄想に過ぎない」「単なる妄想だから、現実は違うよ」などと使います。
「理想」であればまだいくらかは実現可能と思えますが「妄想」の場合は実現不可能といったことに使います。
4. 「砂上の楼閣」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「砂上の楼閣」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
4-1. 「砂上の楼閣」を使った例文1
「自分勝手な者同士だもの、結婚生活は砂上の楼閣だろうと思っていたよ」
結婚生活がすぐに破綻した、上手くいかなくなったという時に結婚生活を「砂上の楼閣」という言葉で言い表すことがあります。
4-2. 「砂上の楼閣」を使った例文2
「砂上の楼閣とならないように、綿密に実現可能な計画を作った」
「砂上の楼閣」とは実現不可能、また実現したところで長くは続かないといったことに使う言葉です。
計画を立てるならば「砂上の楼閣」と言われないように、実現可能なものにした方がいいということを例文は言っているのです。
5. 「砂上の楼閣」の反対語
「砂上の楼閣」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
5-1. 「質実剛健」
「砂上の楼閣」に明確な反対語というのはないのですが、意味合いから考えて反対語に当てはまる言葉として「質実剛健」があります。
意味は飾り気がなく、真面目、たくましくてしっかりしていることや様子を言います。
「質実剛健な人が理想」「質実剛健な生活習慣」といった使い方をします。
「砂上の楼閣」とは実現不可能、実現したところで長くは続かないという意味ですから、不真面目な考え、しっかりしていない行動と連想できます。
5-2. 「堅実」
「堅実」とは手堅くて、危なげがないことを言います。
またしっかりしていて確かなことという意味でもあります。
「堅実」に物事に取り組めば長続きすることでしょう。
「砂上の楼閣」とは反対の意味を持つことがわかります。
「堅実なやり方」「堅実な商売でここまでやってきた」などと使います。
6. 「砂上の楼閣」の英語と解釈
「砂上の楼閣」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
「砂上の楼閣」ではなく「空論」と言葉を言い換えてみましょう。
英語では“an empty theory. ”と言います。
例文は“That is an empty theory. ”(それは机上の空論です)となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「砂上の楼閣」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「砂上の楼閣」とは見かけは立派だけど基礎がしっかりしていないことを例えて言う言葉です。
実現不可能なこと、長くは続かないことといった意味になります。
甘い理想ばかり語っていますと「砂上の楼閣に過ぎない」などと言われるわけです。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。
「砂上の楼閣」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「砂上の楼閣」という言葉の理解を深めていきましょう。
1. 「砂上の楼閣」とは?
「砂上の楼閣」とは見かけは立派ですが、基礎がしっかりしていない、長くは続かない物事を例えて言う言葉です。
実現しないこと、また実現したところで永久に続くことは不可能な物事の例えとなります。
1-1. 「砂上の楼閣」の語源や由来
「砂上の楼閣」の「砂上」とは字の通り砂の上ということになります。
「楼閣」とは階を重ね、高く造った建物のことを言いますから、立派な建物であることが想像できます。
ただ、そのような立派な建物であっても、砂の上に建てるとどうなるでしょうか。
ぐらぐらとして危ない、すぐに倒れてくると、これも想像ができるでしょう。
見かけだけは良くとも、基礎がしっかりできていないということを「砂上の楼閣」という言葉を当てはめているのですが、本当に上手い例えだと感じます。
1-2. 「砂上の楼閣」の読み方
「砂上の楼閣」と書いて「さじょうのろうかく」と読みます。
少々難しい読み方ではありますがこれを機会に暗記してしまいましょう。
2. 「砂上の楼閣」の表現の使い方
「砂上の楼閣」とは見た目が立派、良くても、基礎がもろい、長く維持することはできないことの例えです。
ですからそのような状況、状態を「砂上の楼閣」という言葉で言い換えるのです。
例えば「この結婚生活は砂上の楼閣だったのだ」「人の力を使って得た幸せなんて、所詮は砂上の楼閣だ」「羽振りがいいように見せていたが現状は砂上の楼閣のようなもの、いつまでも誤魔化せるわけではない」といったように使います。
少々難しい言い回しに感じるかもしれませんが、意味を理解していれば大丈夫です。
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