水を得た魚は、色々な場面で聞く言葉です。
自分で使う場合にも、この言葉がちょうどいいというシチュエーションが結構あるものです。
- 「水を得た魚」の意味とは?
- 「水を得た魚」の読み方
- 「水を得た魚」の英語(解釈)
- 「水を得た魚」の対義語
- 「水を得た魚」の言葉の使い方
- 「水を得た魚」を使った例文や短文(解釈)
- 「水を得た魚」の類義語
- まとめ
1. 「水を得た魚」の意味とは?
水を得た魚とは、「環境や状況がその人にとても向いている状況(になっている)」ことを表します。
魚が水の中で自由に動き回る様子から、その魚のようだという比喩として使われる言葉です。
この言葉の対象は、そのような様子に見える人ですが、業界やジャンルを問わずに使える言葉で、政治の世界で自分の考えに合った政党に移籍した際などにも用いられることがあります。
多く見られる使い方の例を挙げると、転職によって、やっと自分に合った会社に入ることができたといった場合に、「この会社なら水を得た魚のように活躍できそうだ」などという形です。
2. 「水を得た魚」の読み方
「水を得た魚」は、本来は「みずをえたうお」と読むのが正解です。
しかし、現在では「みずをえたさかな」でも間違いではないとされており、このどちらで読んでも問題ありません。
古い辞書などには、「みずをえたうお」としか表記されていないことがあり、「みずをえたさかな」は間違いだと書かれている場合があるかも知れませんが、今ではそのようなことはないので、「みずをえたさかな」の読み方でも普通に使うことができます。
3. 「水を得た魚」の英語(解釈)
水を得た魚は、英語では“like a fish in water”と表記することができます。
これで日本語の「水を得た魚」の意味になりますが、そのままの直訳なので、英語らしい表現だとは言えません。
英語ならではの「水を得た魚」と同様の意味の言葉となると、“in one's element”がいいでしょう。
“one's”の部分に、この言葉の対象となる相手(その人称代名詞の所有格)を入れてください。
「彼」と言いたいなら、“in his element”となり、「彼女」なら“in her element”と使います。
4. 「水を得た魚」の対義語
「水を得た魚」の逆の意味の言葉は、「陸へ上がった河童」(おかへあがったかっぱ)です。
河童はもちろん想像上の生物ですが、頭の上の皿が乾いていくと次第に元気を失ってしまうという性質があり、その為に陸に上がると、「水を得た魚」とは逆の状態になってしまいます。
その為、この言葉も同じく比喩表現として、そういったことを表す為に使われています。
「この部署に飛ばされてからというもの、陸へ上がった河童状態だ」などという使い方になります。
5. 「水を得た魚」の言葉の使い方
水を得た魚は、そのような状況があった時にこそ使う言葉です。
ここでこそ自分の能力が発揮できると思った時や、あの人は環境が変わってから活躍しているなどという状態を表現するのにピッタリの言葉です。
この言葉は、そのような環境の変化によって、水の中で自由に泳ぐ魚のように(存分に活躍できるように)なれた(なれる)と言いたい時に使うので、何かを得てそうなったという場合には用いません。
その時には、後述するちょうどその意味のある類義語の方を使ってください。
6. 「水を得た魚」を使った例文や短文(解釈)
水を得た魚を使った例文や短文です。
色々な業界やジャンルで使っている例を挙げていきます。
6-1. 「水を得た魚」の例文1
「あまり成績が出ていない選手だったが、移籍した途端に水を得た魚のような活躍だ」
その選手が自分に合っているチームに移籍した途端に活躍を始めたと言っている例文です。
実際にもそのようなことは少なくなく、その本人だけでなく、チームにとっても喜ばしいことでしょう。
「水を得た魚」は、この「〜のような(ようだ)」という使い方が多く見られます。
そのまま「水を得た魚だ」とはあまり使いません。
6-2. 「水を得た魚」の例文2
「彼がこちらの部署に移ってきたから仕事ぶりは、まるで水を得た魚のようだ」
こちらの例も、自分に環境や仕事内容などが合っている部署に移れたお陰で、今まで以上の仕事ぶりを発揮できていると言っています。
「水を得た魚」は、主にこれらのようなケースで使う為にある言葉で、使っているシチュエーションこそ違えども、どうしても似たような例文になってしまいます。
6-3. 「水を得た魚」の例文3
「この前会った彼が、やっと水を得た魚になれたと言っていた」
その彼が会社員なのか、またはスポーツ選手などなのかは分かりませんが、自分がここでこそ活躍できるよう会社やチームに入った、または自分にとても向いたビジネスでも始めたものと思われます。
自分でそこまで言うからには、よほどこれから(少なくとも今までより)活躍できると考えているのでしょう。
実にポジティブな表現で、いい使い方となっています。
7. 「水を得た魚」の類義語
「水を得た魚」と似た意味のある言葉です。
先に書いた、何かを得たことで「水を得た魚」となれた場合の表現も入っています。
7-1. 「鬼に金棒」(おににかなぼう)
これが、その何かを得て、より活躍できるようになった(なれた)という場合に使う言葉です。
鬼と言えば、金棒を持っている画がすぐに浮かぶように、それがあってこそだという比喩表現です。
例えば、バイクに乗るのが得意な人なら、「バイクさえあれば鬼に金棒だ」と使うことができます。
「水を得た魚」が環境の変化がそのターニングポイントなのに対し、こちらは何の物理的なものが関係してそのような状態になった(なれた)場合だと考えてください。
7-2. 「居場所を見付けた」(いばしょをみつけた)
一見では普通の言葉に見えますが、立派な比喩として使われる表現です。
そのまま使うのではなく、「ここが自分の居場所だ」といった形で使われることが多いです。
その「居場所」が「水を得た魚」における環境に当たり、「やっと自分に合った環境を見付けた」と言いたい時に使います。
「水を得た魚」との違いは、この前後にそれによってどうなったかということを付けて使うところです。
まとめ
水を得た魚は、悪い意味のない言葉なので、そう感じた時や誰かがそうだと思った時にはすすんで使って構わない言葉です。
ただし、人に使う場合は、それが間違い(勘違い)だった時には気を悪くされてしまうかも知れないので注意してください。
水を得た魚は、色々な場面で聞く言葉です。
自分で使う場合にも、この言葉がちょうどいいというシチュエーションが結構あるものです。
1. 「水を得た魚」の意味とは?
水を得た魚とは、「環境や状況がその人にとても向いている状況(になっている)」ことを表します。
魚が水の中で自由に動き回る様子から、その魚のようだという比喩として使われる言葉です。
この言葉の対象は、そのような様子に見える人ですが、業界やジャンルを問わずに使える言葉で、政治の世界で自分の考えに合った政党に移籍した際などにも用いられることがあります。
多く見られる使い方の例を挙げると、転職によって、やっと自分に合った会社に入ることができたといった場合に、「この会社なら水を得た魚のように活躍できそうだ」などという形です。
2. 「水を得た魚」の読み方
「水を得た魚」は、本来は「みずをえたうお」と読むのが正解です。
しかし、現在では「みずをえたさかな」でも間違いではないとされており、このどちらで読んでも問題ありません。
古い辞書などには、「みずをえたうお」としか表記されていないことがあり、「みずをえたさかな」は間違いだと書かれている場合があるかも知れませんが、今ではそのようなことはないので、「みずをえたさかな」の読み方でも普通に使うことができます。
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