「月とすっぽん」とは何ともひょうきんなイメージの言葉です。
どの様な意味があるのでしょうか、語源や例文なども紹介します。
- 「月とすっぽん」の意味とは?
- 「月とすっぽん」の語源や由来
- 「月とすっぽん」の本当の意味?考察
- 「月とすっぽん」使った例文と意味を解釈
- 「月とすっぽん」の類語や言い換え
- 「月とすっぽん」の対義語・あまり変わらない意味のことわざ
- 「月とすっぽん」の英語・例文など解釈
- まとめ
1. 「月とすっぽん」の意味とは?
「月とすっぽん」の意味は「2つのものが似ている様で全く違うこと」です。
対象となる2つのものがあり、大きくジャンル分けをすると似ている部分もあるけれども、実は全く違うことを言います。
大きさや色は似ているけれども全く用途が違うものもあり、デザインが同じでも素材が違う分値段が大きく違うものもあります。
月は美しいものの代名詞で良い意味に、すっぽんは見た目が良くないので悪い意味に使われます。
そして「月とすっぽん」は人間に対しても使われる慣用句です。
例えば同じ会社の営業として勤めていても一人はエリートとしてドンドン出世していき、もう一人は役職がつかないまま、ということがあります。
この場合には「同じ営業マンでも月とすっぽんだ」と言われるのです。
どちらが「月」でどちらが「すっぽん」かが、誰が見ても明らかである時に使われます。
2. 「月とすっぽん」の語源や由来
「月とすっぽん」の語源は、その形からきています。
月は満月になると丸く空に浮かび、すっぽんは上から見ると甲羅が丸い生き物です。
同じ「丸いもの」なのですが、月と言えば「美しい」といイメージがあり、すっぽんと言えば鼻が上を向いていて泥の中にいる醜い生き物です。
この2つは同じ丸いもの同士でも全く違い、とても比較できないという意味で使われる様になりました。
3. 「月とすっぽん」の本当の意味?考察
「月とすっぽん」の「すっぽん」は、「素盆」(すぼん)あるいは「朱盆」(しゅぼん)が訛ったものという説もあります。
「朱盆」とは朱色に塗られた丸い形のお盆のことです。
最初は「月と朱盆」と言われていたのですが、段々と聞き間違われる様になり「すっぽん」に変わっていったとも言われています。
どちらにしてもその意味は「どちらも丸いけれど比べられないもの」になります。
4. 「月とすっぽん」使った例文と意味を解釈
「月とすっぽん」を使った例文と解釈を紹介します。
4-1. 「月とすっぽん」使った例文1
「兄弟でも方や公務員で方やフリーターとは月とすっぽんだ」
兄弟であっても同じ人生を歩むとは限りません。
一人は公務員として高収入を得ていて将来的にも安定していますが、もう一人はフリーターでその日暮らしをしています。
親の気持ちを思えばフリーターの方に早くきちんとした職に就いて欲しいと思っているところでしょう。
その様な状況を知っている他の人達が兄弟を比較してこの様に言うのです。
4-2. 「月とすっぽん」使った例文2
「同じ飛行機でもファーストクラスとエコノミーでは月とすっぽんの差がある」
飛行機は場所により座席のランクが決まっています。
エコノミーは後ろの方で、席の間隔が狭くぎっしりと並んで座ります。
国際線では食事もトレイに入れて運ばれてきます。
一方ファーストクラスは席を倒しても前に余裕があり、食事は一品ずつ運ばれてきます。
何かあればすぐにCAが来てくれるなど、値段の差がそのまま待遇に差になるのです。
5. 「月とすっぽん」の類語や言い換え
「月とすっぽん」の類語は以下の通りです。
5-1. 「雲泥の差」
「うんでいのさ」と読みます。
意味は「空の雲と地面の泥との様に、比べものにならない様子」です。
「月とすっぽん」の言い換えとして使われていますが、形などの類似点はありません。
5-2. 「提灯に釣鐘」
「ちょうちんにつりがね」と読みます。
意味は「どちらも吊るすものなのに全く違うものであること」です。
こちらの方が「月とすっぽん」と同じ意味です。
5-3. 「天と地の差」
「天と地の間の様に大きく差が開いていること」で、レベルが高い、低いということを比較する時に使います。
6. 「月とすっぽん」の対義語・あまり変わらない意味のことわざ
「月とすっぽん」の対義語は以下の通りです。
6-1. 「五十歩百歩」
「ほとんどど差のつかないこと」という意味です。
昔は誰でも旅をする時には歩いて目的地まで行かなければなりませんでした。
何キロも歩くのに比べれば五十歩も百歩も同じ様なものということから使われる様になりました。
6-2. 「どんぐりのせいくらべ」
こちらも「ほとんど差のつかないこと」ですが、「皆同じで特に優れたものがない」という意味で使われます。
どんぐりはどこにでもあるもので大きさもほぼ同じ、背比べをしても差がないことから使われるようになりました。
7. 「月とすっぽん」の英語・例文など解釈
「月とすっぽん」の英語には以下の表現があります。
7-1. “It's like chalk and cheese. ”
「チョークとチーズだ=月とすっぽんだ」となります。
同じ白いものだが比較できないという意味です。
7-2. “It's as difference as light and darkness. ”
「光と闇の違いの様なものだ=月とすっぽんだ」になります。
まとめ
「月とすっぽん」は「同じ様でも全く違うものの例え」です。
人に対して使う時には「すっぽん」に例えられた人が不快にならない様に注意しましょう。
「月とすっぽん」とは何ともひょうきんなイメージの言葉です。
どの様な意味があるのでしょうか、語源や例文なども紹介します。
1. 「月とすっぽん」の意味とは?
「月とすっぽん」の意味は「2つのものが似ている様で全く違うこと」です。
対象となる2つのものがあり、大きくジャンル分けをすると似ている部分もあるけれども、実は全く違うことを言います。
大きさや色は似ているけれども全く用途が違うものもあり、デザインが同じでも素材が違う分値段が大きく違うものもあります。
月は美しいものの代名詞で良い意味に、すっぽんは見た目が良くないので悪い意味に使われます。
そして「月とすっぽん」は人間に対しても使われる慣用句です。
例えば同じ会社の営業として勤めていても一人はエリートとしてドンドン出世していき、もう一人は役職がつかないまま、ということがあります。
この場合には「同じ営業マンでも月とすっぽんだ」と言われるのです。
どちらが「月」でどちらが「すっぽん」かが、誰が見ても明らかである時に使われます。
2. 「月とすっぽん」の語源や由来
「月とすっぽん」の語源は、その形からきています。
月は満月になると丸く空に浮かび、すっぽんは上から見ると甲羅が丸い生き物です。
同じ「丸いもの」なのですが、月と言えば「美しい」といイメージがあり、すっぽんと言えば鼻が上を向いていて泥の中にいる醜い生き物です。
この2つは同じ丸いもの同士でも全く違い、とても比較できないという意味で使われる様になりました。
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