日本語には色々な言葉がありますが、「残滓」という言葉を聞いたことがあるでしょう
最近ではこのような単語を日常生活の中での会話で使う人がめったにいないのではないかと思います。
「残」という漢字か使われていることから「何か残っていることかな?」というところまでは感覚的に理解できるかもしれませんが、普段の会話の中であまり出てこないので正確な意味が分からないという人も多いのではないかと思います。
この言葉は小説などで時々目にすることがありますので、ここではこの「残滓」について意味や使い方について見ていこうと思います。
- 「残滓」の意味
- 「残滓」の読み方
- 「残滓」の言葉の使い方
- 「残滓」を使った例文・短文(解釈)
- 「残滓」の英語
- 「残滓」の類語や言い換え
- 「残滓」と残渣の違い
- まとめ
1. 「残滓」の意味
「残滓」とは、簡単に言うと、「残ったかす」、要するに「残りかす」のことです。
「容器などの底に残っているかす」や「何かを取り除いた後に残っているもの」という意味を持つ言葉です。
「滓」は「かす」と読みますが、この漢字には「液体の底にたまる沈殿物」や「必要な部分を取ったあと残るもの」、「残りのくず」と言ったような意味があります。
この「滓」と「残る」の「残」が組み合わさることで、「残りかす」といった意味になったのです。
2. 「残滓」の読み方
「残滓」は「ざんし」と読みますが、慣用的な読み方で「ざんさい」という発音もあります。
3. 「残滓」の言葉の使い方
「残滓」という言葉が使われるケースは、「残り物」=「滓」を取り除く時に使われることになるのですが、その他にも色々な比喩的な表現で使われることもありますので、次項の例文でも見ていきたいと思います。
4. 「残滓」を使った例文・短文(解釈)
では、この「残滓」を使った例文を見ていくことで、具体的な活用例を理解していくことにしましょう。
4-1. 例文1
「食器の残滓を取り除いてから、食器洗浄機に入れるルールになっています」
学生食堂や社内食堂の張り紙に出てくるようなセリフですが、「容器などの底に残っているかす」のことを指しますので、主に物質を取り除く場合に対して使われています。
例えば、ペットボトルでも中味を飲み干した感じでも、少しだけ中に液体が残っていることがあります。
このようなものが「残滓」と表現されます。
4-2. 例文2
「野菜はしっかり洗わないと、農薬の残滓がついたままになるので注意が必要です」
「何かを取り除いた後に残っているもの」のことを指し時も「残滓」が使われます。
これも物質的な意味で使われます。
例えば、たとえば、果物を食べる時にとき向いた皮や食べ残しの皮と種も「残滓」と指すことがあります。
ただ、このような表現はあまり使う人はかなり少なくなっていると思います。
4-3. 例文3
「この場所にはたくさんの記憶の残滓があるところなので、とても懐かしくて思い出がつまっている」
「残り物」の意味がある「残滓」は、社会的な場合や観念的な意味合いでも比喩的に用いられることがあります。
その場合は「名残」という表現が多用されますが、この言葉に近い意味合いで置き換えることも可能です。
特に小説の一節やコラムなどの記事で時折目にすることがある表現です。
政治の世界では、古くから脈々と伝わっている政策や変わらない普遍的なことでも、「昔からの政策の残滓」といったような表現で使われています。
文章の中で「この建物には時の残滓がある」と表現すした場合には「建物に過去の思い出や今までの名残がある」という意味が込められており、「この建物には、何か古い争いの時にできた傷があるようだ」、「シミや何かの跡が残っている」と想像を膨らませることができますね。
5. 「残滓」の英語
「残滓」を英語で表現すると、物理的な残り「滓」を意味する場合は「residue」という単語が使われることになります。
また、比喩的に使う場合には「習慣・状態などの名残・面影」という意味で「vestige」という単語を使います。
2つともかなり難しいの単語ですが、これらの英単語を日常の英会話の中で、使いこなすことができるようになれば、かなり英語の表現の幅が広がってきますので、是非、チェックしておいてください。
6. 「残滓」の類語や言い換え
「残滓」の類義語には、次のような言葉があります。
6-1. 「残留物」
「残留物」が類義語の1つとして挙げられますが、意味としては、「残り留まっているもの」ということを言っています。
6-2. 「名残」
「名残」は、「物事が過ぎ去ったあとに、その影響が残っていること」という意味で、やはり「残滓」の類義語として挙げられます。
6-3. 「余分」
「余分」も「余った分」という意味から、同義語の1つです。
7. 「残滓」と残渣の違い
「残滓」に似たような意味のある言葉に「残渣(ざんさ)」というものがありますが、これら2つの言葉には、微妙な違いがあります。
「残渣」は、「溶解・などのあとに残った不溶物」から来る「残りかす」のことです。
「溶解した後でも溶けなかった物質」=「不溶物」のことを言っており、ろ過した際にろ紙に残っている個体のろ物のことを指すこともあります。
医療用語でも、「食物残渣」という言葉があり、「口腔内に残された食べ物のかす」のことを言う場合もあります。
「残滓」は「残ったものやかす」と、全般に使うことができるのに対し、「残渣」は「溶解や濾過したあとに残ったもの」にかぎり使われる言葉です。
まとめ
「残滓」は、めったに使われる言葉ではないので、この単語を覚えて、言葉のバリエーションを増やしてみてはいかがでしょうか?
日本語には色々な言葉がありますが、「残滓」という言葉を聞いたことがあるでしょう
最近ではこのような単語を日常生活の中での会話で使う人がめったにいないのではないかと思います。
「残」という漢字か使われていることから「何か残っていることかな?」というところまでは感覚的に理解できるかもしれませんが、普段の会話の中であまり出てこないので正確な意味が分からないという人も多いのではないかと思います。
この言葉は小説などで時々目にすることがありますので、ここではこの「残滓」について意味や使い方について見ていこうと思います。
1. 「残滓」の意味
「残滓」とは、簡単に言うと、「残ったかす」、要するに「残りかす」のことです。
「容器などの底に残っているかす」や「何かを取り除いた後に残っているもの」という意味を持つ言葉です。
「滓」は「かす」と読みますが、この漢字には「液体の底にたまる沈殿物」や「必要な部分を取ったあと残るもの」、「残りのくず」と言ったような意味があります。
この「滓」と「残る」の「残」が組み合わさることで、「残りかす」といった意味になったのです。
2. 「残滓」の読み方
「残滓」は「ざんし」と読みますが、慣用的な読み方で「ざんさい」という発音もあります。
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