大天使ラファエルとは、旧約聖書の「トビト記」に出てくる天使のことです。
ラファエルはヘブライ語で「神が癒した者」という意味になりますことから、人々のストレス、悩み、痛みを取り除いてくれる癒しの象徴として非常に人気なのです。
ここでは大天使ラファエルについて詳しく説明しています。
では一緒に見ていくことにしましょう。
- 大天使ラファエルとは
- 旧約聖書「トビト記」について
- 大天使ラファエルの役目とは
- 4大天使とその役割
- 大天使オラクルカードとは
- エンジェルナンバーとは
- まとめ
1. 大天使ラファエルとは
大天使ラファエルは大天使ミカエルと並んで人気がある大天使とされています。
「大天使」とは天使の位階において第八位にあたる階級となっています。
またそこに所属する天使のことを指す言葉でもあります。
大天使ラファエルはミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルからなる4大天使でもあります。
1-1. 大天使とは
大天使はキリスト教で、九階級に分けられている天使の第八番目にあたります。
ミカエル・ガブリエル・ラファエルなどが有名です。
キリスト教においては天使は「主の使い」として人間に神のお告げを伝えに来る存在であるとされています。
また、天使たちは人類を守り導く神聖な役目を持っていると伝えられているのです。
キリスト教の天使は基本的に伝令というのが主な仕事なのです。
1-2. イスラム教における天使
さて、天使はキリスト教だけに存在するのではありません。
イスラム教においても天使の存在はあります。
イスラム教における天使はキリスト教と同じく神のお告げを人間に伝える使いとして伝えられています。
イスラム教の天使の場合は、神と人間の中間にあたる霊的な存在とされています。
天使は神を助ける様々な役割があるとも、考えられていますし、生物から魂を引き離す(死を意味する)天使も存在するとされています。
1-3. ユダヤ教における天使
ユダヤ教に伝わる天使は、非常に巨大であることが特徴となっています。
例えばユダヤ教の双子の天使「サンダルフォン」と「メタトロン」は、世界の半分に匹敵する大ききであると伝えられているのです。
ユダヤ教の天使も「神の使い」ということには違いはありませんが、悪を代表する存在「サタンと戦う」といった伝承もありますし、罪を犯した天使を裁いたり、自分に逆らった者を処刑するという過激な一面も伝えられているのです。
他の宗教に比べますと、少々異質と感じさせる伝説があるユダヤ教の天使ですがキリスト教の天使との共通点も多くあります。
1-4. 仏教においても天使は存在する
仏教においても、天使に相当する存在がいるとされています。
あまり認知されていないかもしれませんが、仏教における天使は「天部」や「童子」と呼ばれています。
仏教における天使は、菩薩や明王に使える「従者」であると伝えられています。
西洋の霊的なものとは違い、より、人間に近い存在であると考えられています。
2. 旧約聖書「トビト記」について
大天使ラファエルは旧約聖書「トビト記」に出てくる天使なのです。
ここでは「トビト記」がどのようなものなのかを簡単に紹介しましょう。
「トビト記」は、捕囚の地に生きたトビトの物語となっていますが教派によって扱いに違いがあるのが特徴です。
ユダヤ教においては「外典」としての扱いになっています。
カトリック教会、正教会においては、旧約聖書続編(または第二正典)に加えています。
またプロテスタントでは聖書ではなく「文学」としての扱いになっています。
2-1. 「トビト記」のあらすじとは
内容は、アッシリア捕囚で、ニネベに暮らすナフタリ族のトビトは日頃より善行を積んでいました。
ある日、殺されたユダヤ人の死体を埋葬しました。
穢れを嫌い、庭で寝ていたところへ、すずめの糞が目に落ちて失明してしまうのです。
さらに、小さなことで自分の妻を疑ったことを恥じ、トビトは死を願います。
それと同じ頃、悪魔アスモダイのせいで結婚を邪魔されてしまい(夫が次々に亡くなる)、そのことで悩む女性サラも死を願っていました。
神はこれを聞き、天使ラファエルを向かわせたのです。
その後様々なことがありましたが、トビトの目は息子トビアのおかげで再び見えるようになりました。
また、トビアはサラに憑いていた悪魔を追い出してサラと結婚しました。
家族円満がテーマとなっていて、結末はハッピーエンドです。
2-2. ラファエルの役割とは
ラファエルは「トビト記」の中で、トビト、トビア親子の前に現れます。
彼らの旅の案内人として登場し、その旅の途中でトビトの目が治る方法を示唆しています。
トビトの目が治り、サラに憑いた悪魔を払った後、トビトの息子トビアと、サラは結婚します。
結婚の後、ラファエルは自分の正体を彼らに告げて「神をほめたたえ、賛美するように」といった内容の言葉を残し天に戻ったとされています。
役割としては神の使いですが、ラファエルは「癒し」をつかさどる天使です。
3. 大天使ラファエルの役目とは
ラファエルには「癒す」という意味があります。
その名のとおり人間や動物を強いパワーで癒してくれるとされているのが大天使ラファエルなのです。
大天使ラファエルの存在があるだけで安らぎ、ストレスも軽減されると言われています。
大天使ラファエルの役目とはどのようなものがあるのでしょうか。
順番に見ていきましょう。
3-1. 精神的、肉体的な「癒し」
誰しも生きていれば苦しい時が訪れることもあります。
そのような状態の時に、精神的な癒しが必要と感じるならば、ラファエルの名前を呼べば、すぐ側に来てくれるとされています。
また、自分以外の誰かを癒してあげたいと願う時もラファエルを呼び出すことができるのです。
ただしラファエルの癒しを本人が拒否している、受け入れたくないと思うならば、ラファエルは何の手助けもしないとされています。
その理由は本人の自由意思の尊重ということになります。
望まない人へ無理にサポートを与えるようなことはありません。
また精神的なことだけでなく肉体、物質的な癒しもあります。
ラファエルから与えられる「癒し」には、自然治癒力を高めてくれる効果が得られるのです。
傷ついた心身をラファエルは優しく癒し、本来在るべき場所へ導いてくれることでしょう。
3-2. ヒーラーたちを「導く」存在
ラファエルにとっては癒しを与えることは大きな役目の一つです。
しかしそれだけではなく「ヒーラーを育む」という役目も持っているのです。
ヒーラーになるにあたって必要な技術の習得、かかる時間や学費といった現実的な問題に対し上手くいくようにそっとサポートしてくれるとされています。
前向きになった時は「ずっと自分には無理だと思っていた」ことも不思議と上手くいく方法や、助けてくれる人が現れるものです。
そのような時は「目に見えぬ何かが手助けしてくれている」とか「運がいい」といった風に思いますが、もしかしたらラファエルのサポートなのかもしれません。
また、チャクラについて学んでいる人は、第三の目を開いてくれるとされています。
第三の目が活性化した人は、ラファエルの存在を近くに感じる時は、エメラルドグリーンの光が煌めいて見えることがあるとされています。
ラファエルは実際にヒーラーとして仕事に就いた場合にクライアントがたくさん集まってくれるように、導いてくれるとも言われています。
3-3. 動物に対する「癒し」
ラファエルは動物を癒す力も持っているのです。
動物の心身が、健康であるようにと、癒しのエネルギーを与えてくれるのです。
自分が大事にしているペットが迷子になったり、姿が見つからなくなった時もラファエルは助けてくれるのです。
ラファエルにお願いしながら迷子になったペットを探していたところ、すぐに見つかったという話もあります。
ラファエルの癒しの波動を感じ、それを辿ることで無事に戻ってこれるのかもしれません。
3-4. 悪いものを「浄化」
人や建物などに低次のエネルギー、好ましくない存在がいる場合があります。
霊感が強い人は自分で感じることができるのですが、そうでない場合は何となく嫌な空気を感じながらもその場に足を踏み入れてしまうことがあるでしょう。
そのようなピンチの時には、ラファエルは、その場から好ましくない存在に離れるように促し、本来いるべき場所へと戻そうとすると言われています。
つまり良くない場所を好ましい場所へと浄化してくれるのです。
4. 4大天使とその役割
大天使というのは天使の位階を示す言葉です。
ラファエルは4大天使としても知られています。
4大天使の名前はどこかで見たり、聞いたことがあることでしょう。
しかし詳しくは知らないという人も多いのではないでしょうか。
ここでは4大天使とそれぞれが担っている役割を見ていくことにしましょう。
4-1. 大天使ミカエル
まずは大天使ミカエルからです。
ミカエルは天使界のリーダーというべき存在です。
神が最初に創造したとされており、勇敢かつ最も重要な天使なのです。
役割としては、人生における目的、使命、魂の解放を守護することとなります。
人々の、必要となる行動を妨げる恐れであったり、古い考え方、しがらみ、偏見を切ってくれる「愛の剣」を持っているとされています。
新しい自分に生まれ変わりたいと願えば、きっとミカエルはそばでサポートを与えてくれるのではないでしょうか。
自分の願いをどの天使にお願いすればいいのか迷う、わからないといった場合はミカエルにサポートをお願いするようにしましょう。
4-2. 大天使ガブリエル
大天使ガブリエルは、神の意志を人々に伝える役割を担っています。
いわば、天界からのメッセンジャー的存在となります。
人間の誕生と成長に深く関わりがあり、特に子供を産む母親を守護するとされています。
また、人々に気づきと深い智恵をもたらすとされ、必要なサポートをしてくれるのです。
スピリチュアルな成長、覚醒、もしくは魂の浄化を意識している人にとって、突然やってくる直感、ハイヤーセルフからの声はガブリエルからのメッセージである可能性はあります。
4-3. 大天使ラファエル
大天使ラファエルは「癒し」を与える神聖なヒーラーです。
人々を癒すだけでなく、人生の課題を抱えている人に、それを乗り越えられるよう導いてくれる存在なのです。
また「トビト記」からもわかりますように、旅人の保護をするという役割も担っています。
4-4. 大天使ウリエル
人が持つ、内なる創造性を輝かせたり、心身のバランスを整えてくれる存在です。
大天使ミカエル、ラファエル、ガブリエルの働きをサポートしたり、全体のバランスを整える役割も持っています。
救済、バランス、調和といったものを意識するならば、ウリエルのパワーを与えてもらうようにしましょう。
ウリエルはノアの大洪水を予言、警告しました。
方舟を作ることを伝えて、人々を助けたとされています。
災害を防ぎたい、安全を祈りたいという時はウリエルのことを思い出してください。
5. 大天使オラクルカードとは
オラクルカードとは、エンジェルカードといったものを指します。
タロットカード、トランプより知っている人は少ないかもしれません。
ここでは大天使オラクルカードについて紹介しましょう。
5-1. 大天使オラクルカードとは
大天使オラクルカードとは、創造主からのメッセージを伝えてくれたり、平安をもたらす役割を果たしています。
守護天使と共に、導き、癒し、奇跡を起こしてくれるとされています。
大天使オラクルカードの説明書には、それぞれの大天使の役割や特徴であったり、オーラの色、パワーストーンについても詳しく書かれてありますので、初心者の人や、詳しく知りたいと思う人にとっては、学ぶことができるカードでもあるのです。
5-2. 大天使オラクルカードの特徴
オラクルカードはタロットカードとは違うものです。
タロットカードの場合はまずカードに質問をします。
そしてカードの持つ意味を自分自身で推測、リーディングするという方法でメッセージを受けとることになります。
この場合、リーディングが外れてしまえば本来の意味を知ることはできないのです。
つまりタロットカードの場合は、カードに対する意味の理解、知識や経験が必要になるのです。
それに比較しまして、オラクルカードはリーディングの必要がありません。
カードにメッセージが描かれているので、カードの持つ意味をシンプルに受ける、感じればいいのです。
神や天使、妖精といった、人間より高次の存在に質問をして、メッセージを受けとります。
オラクルカードの場合、自分がどう感じたかが一番大切とされます。
美しいと感じる絵柄のカードを選び手元に置いておくこともおすすめです。
6. エンジェルナンバーとは
エンジェルナンバーとは、数字を使った天界、エンジェル(天使)からのメッセージとされています。
偶然時計を見たら「11時11分」「22時22分」、買い物をしたら「777円」、目の前に停車した車のナンバーがぞろ目だったなどなど、ぞろ目を見るとそれはエンジェルナンバーの可能性があるとされています。
またぞろ目ではない場合も同じ数字を繰り返し見るとか、心に残るという場合もエンジェルナンバーかもしれません。
数字にはそれぞれ意味があり、エンジェルナンバーを見るのは基本的には「ラッキー」であるとされています。
特に神、エンジェルが関係するナンバーがありますので紹介しておきましょう。
6-1. アセンデッドマスターを表す「3」
エンジェルナンバー「3」はアセンデッドマスターを表すナンバーとされています。
イエス・キリスト、聖母マリア、ブッダ、空海といった方々は有名なアセンデッドマスターと言われています。
6-2. 複数のエンジェルを表す「4」
エンジェルナンバーを見る時はエンジェルの存在が側にあるということを示してるのですが、その中でも特に「4」は複数のエンジェルの存在を意味しています。
つまり「4」という数字をよく見る時は複数のエンジェルが自分のことを見守ってくれているといったことを示していますので、いつも以上に守られているといったことに自信を持っていいのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
神と人々の間を取り持つ存在、大天使ラファエルについて、詳しく解説しました。
役割は「癒し」が主で、それ以外には「導き」や「浄化」といったものもあります。
4大天使とされていて、名前は聞いたことがあるという人が多いのではないでしょうか。
もしも何か迷っていることがある時は大天使ラファエルの存在を思い出し、そのサポートを素直な気持ちで受けてはどうでしょうか。
きっと、素晴らしい方向へ導いてくれることでしょう。
高次の存在を信じ、自分自身を高めていくことを意識してみてください。
きっと、大天使ラファエルやその仲間たちはあなたを助け、与え、導いてくれることでしょう。
大天使ラファエルとは、旧約聖書の「トビト記」に出てくる天使のことです。
ラファエルはヘブライ語で「神が癒した者」という意味になりますことから、人々のストレス、悩み、痛みを取り除いてくれる癒しの象徴として非常に人気なのです。
ここでは大天使ラファエルについて詳しく説明しています。
では一緒に見ていくことにしましょう。
1. 大天使ラファエルとは
大天使ラファエルは大天使ミカエルと並んで人気がある大天使とされています。
「大天使」とは天使の位階において第八位にあたる階級となっています。
またそこに所属する天使のことを指す言葉でもあります。
大天使ラファエルはミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルからなる4大天使でもあります。
1-1. 大天使とは
大天使はキリスト教で、九階級に分けられている天使の第八番目にあたります。
ミカエル・ガブリエル・ラファエルなどが有名です。
キリスト教においては天使は「主の使い」として人間に神のお告げを伝えに来る存在であるとされています。
また、天使たちは人類を守り導く神聖な役目を持っていると伝えられているのです。
キリスト教の天使は基本的に伝令というのが主な仕事なのです。
1-2. イスラム教における天使
さて、天使はキリスト教だけに存在するのではありません。
イスラム教においても天使の存在はあります。
イスラム教における天使はキリスト教と同じく神のお告げを人間に伝える使いとして伝えられています。
イスラム教の天使の場合は、神と人間の中間にあたる霊的な存在とされています。
天使は神を助ける様々な役割があるとも、考えられていますし、生物から魂を引き離す(死を意味する)天使も存在するとされています。
1-3. ユダヤ教における天使
ユダヤ教に伝わる天使は、非常に巨大であることが特徴となっています。
例えばユダヤ教の双子の天使「サンダルフォン」と「メタトロン」は、世界の半分に匹敵する大ききであると伝えられているのです。
ユダヤ教の天使も「神の使い」ということには違いはありませんが、悪を代表する存在「サタンと戦う」といった伝承もありますし、罪を犯した天使を裁いたり、自分に逆らった者を処刑するという過激な一面も伝えられているのです。
他の宗教に比べますと、少々異質と感じさせる伝説があるユダヤ教の天使ですがキリスト教の天使との共通点も多くあります。
1-4. 仏教においても天使は存在する
仏教においても、天使に相当する存在がいるとされています。
あまり認知されていないかもしれませんが、仏教における天使は「天部」や「童子」と呼ばれています。
仏教における天使は、菩薩や明王に使える「従者」であると伝えられています。
西洋の霊的なものとは違い、より、人間に近い存在であると考えられています。
2. 旧約聖書「トビト記」について
大天使ラファエルは旧約聖書「トビト記」に出てくる天使なのです。
ここでは「トビト記」がどのようなものなのかを簡単に紹介しましょう。
「トビト記」は、捕囚の地に生きたトビトの物語となっていますが教派によって扱いに違いがあるのが特徴です。
ユダヤ教においては「外典」としての扱いになっています。
カトリック教会、正教会においては、旧約聖書続編(または第二正典)に加えています。
またプロテスタントでは聖書ではなく「文学」としての扱いになっています。
2-1. 「トビト記」のあらすじとは
内容は、アッシリア捕囚で、ニネベに暮らすナフタリ族のトビトは日頃より善行を積んでいました。
ある日、殺されたユダヤ人の死体を埋葬しました。
穢れを嫌い、庭で寝ていたところへ、すずめの糞が目に落ちて失明してしまうのです。
さらに、小さなことで自分の妻を疑ったことを恥じ、トビトは死を願います。
それと同じ頃、悪魔アスモダイのせいで結婚を邪魔されてしまい(夫が次々に亡くなる)、そのことで悩む女性サラも死を願っていました。
神はこれを聞き、天使ラファエルを向かわせたのです。
その後様々なことがありましたが、トビトの目は息子トビアのおかげで再び見えるようになりました。
また、トビアはサラに憑いていた悪魔を追い出してサラと結婚しました。
家族円満がテーマとなっていて、結末はハッピーエンドです。
2-2. ラファエルの役割とは
ラファエルは「トビト記」の中で、トビト、トビア親子の前に現れます。
彼らの旅の案内人として登場し、その旅の途中でトビトの目が治る方法を示唆しています。
トビトの目が治り、サラに憑いた悪魔を払った後、トビトの息子トビアと、サラは結婚します。
結婚の後、ラファエルは自分の正体を彼らに告げて「神をほめたたえ、賛美するように」といった内容の言葉を残し天に戻ったとされています。
役割としては神の使いですが、ラファエルは「癒し」をつかさどる天使です。
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