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ミスディレクションとは?使い方やスポーツでの活かし方

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ミスディレクションとは?使い方やスポーツでの活かし方

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「ミスディレクション」とは間違った方向への誘導のことであり、マジックやスポーツなどで相手の視線を逸らすための視線誘導のテクニックとして用いられることもあります。

ミスディレクションの意味について説明して、ミスディレクションが使われる場面を紹介します。

更に「ミスディレクションの種類・使い方・テクニック・見破られないコツ・スポーツの事例」などについて詳しく解説していきます。

  • ミスディレクションとは?
  • ミスディレクションが使われる場面
  • ミスディレクションの種類
  • ミスディレクションの基本的な使い方やテクニック
  • ミスディレクションのテクニック(スポーツ編)
  • ミスディレクションを見破られないようにするコツ
  • まとめ

1. ミスディレクションとは?

ミスディレクションとは?

「ミスディレクション(misdirection)」の一般的な意味は「間違った内容の指導+間違った方向への誘導」ですが、マジックやスポーツ、対人関係などにおいて「見ている人の注意・興味を別の方向に逸らす」という意味も持っています。

特に、マジック(手品)において「観客の目線・注意・興味」を「マジック(手品)のタネ・仕掛け」から巧みに逸らす作為的なテクニックのことをミスディレクションと呼ぶことがあります。

殺人事件の真相・真犯人などから読者の意識や注意を逸らす推理小説の叙述テクニックとしても、「ミスディレクション」という言葉が使われることがあります。

「ミスディレクション(misdirection)」の語源は「ミス(mis:誤り・間違い)」と、「ディレクション(direction:導き・方向性)」を組み合わせもので、「誤った導き+間違った方向性+間違った郵便の宛先」などを意味しています。

そこから転じて、「見ている相手や観客の視線・意識を他に逸らすこと」といった視線誘導(意識・注意の誘導)の意味合いが生まれてきました。

日本語でカタカナで「ミスディレクション」と表記した場合は、概ね「相手の注意を逸らすテクニック」のことを意味しています。

2. ミスディレクションが使われる場面

ミスディレクションが使われる場面

ミスディレクションが実際に使われるのは、どのような場面なのでしょうか?「ミスディレクションが使われる場面」について典型的な場面を紹介していきます。

2-1. マジック・手品のタネ(仕掛け)

2-マジック・手品のタネ(仕掛け)

ミスディレクションが使われる典型的な場面として、「マジック・手品のタネ(仕掛け)」を上げることができます。

広義のマジックには、大掛かりな装置や人員を駆使した「イリュージョン」と呼ばれるものも含みますが、見ている観客を楽しませるために良い意味で人々の注意・意識を違う方向に逸らして、騙してくれるのです。

マジックやイリュージョンで人気の大掛かりな演目として、「人間消失・建物の消失(風景の急激な変化)」や「不可能状況からの脱出劇(手錠・足かせをはめて拘束された状態で水槽に沈められる等)・身体切断からの生還」などがありますが、これらのマジックもミスディレクションが巧みに使われているのです。

一般的なカード(トランプ)やコインを用いた手品のテクニックでも、ミスディレクションがタネ(仕掛け)になっていることが多いのです。

2-2. メンタリズム・催眠など心理的な誘導

2-メンタリズム・催眠など心理的な誘導

「メンタリズム・催眠など心理的な誘導」というのも、ミスディレクションが使われる典型的な場面の一つです。

メンタリストのDaigoさんのテレビ番組などでの活躍で一躍有名になったメンタリズムですが、目に見えない人間の心理状態を読んで、自由自在にコントロールする「メンタリズム」は一見すると超能力のようにしか見えません。

しかし、この読心術や心理的なコントロール(目的とする行動・発言へのスムーズな誘導)といったメンタリズムの技法の背後でも、ミスディレクションの仕組みが上手く使われているのです。

言語的暗示やリラクセーションによって意識の覚醒レベルを下げ、行動や記憶を誘導していく「催眠(催眠療法)」でも、ミスディレクションのテクニックが応用されています。

2-3. サッカーやバスケットボールなど球技のパスワーク

2-サッカーやバスケットボールなど球技のパスワーク

ミスディレクションが使われる実践的な場面として、「サッカーやバスケットボールなど球技のパスワーク」があります。

サッカーやバスケットボールでは、監督・選手たちが自軍のパフォーマンスを最大化できるフォーメーション(陣形)を組んで、パスを回しながら敵陣に切り込んでいますが、その時に相手チームの選手の視線・意識を逸らす「ミスディレクション(ミスリード)」のテクニックが用いられることがあります。

敵チームの選手は、自分たちのパスワークの動きを見ながら、「典型的なパスのパターン」を頭の中でイメージしていますが、この典型的なパスワークのイメージが「固定観念としての盲点」になるのです。

その思い込みの盲点をついて、敵が思っていたのとは違う方向(仲間)にパスを出すことで、得点のチャンスにつなげることができます。

2-4. 推理小説(ミステリー小説)の真相・犯人を隠す叙述テクニック

2-推理小説(ミステリー小説)の真相・犯人を隠す叙述テクニック

ミスディレクションが使われる典型的な場面として、「推理小説(ミステリー小説)の真相・犯人を隠す叙述テクニック」があります。

推理小説(ミステリー小説)やサスペンスドラマでは、前半に出てくる「犯人のように思えるいかにも怪しげな人物」は犯人ではないことが多いのですが(犯人と思っていた人物が逆に殺されることも多いのですが)、これもミスディレクションの応用例の一つです。

推理小説(ミステリー小説)はミスディレクションの宝庫

推理小説(ミステリー小説)では初期に誰が真犯人であるかが分かってしまうと面白くないので、物語の後半のクライマックスで「まさかこの人が真犯人だったなんて信じられない」という大どんでん返しのカタルシスを、ミスディレクションで準備しているのです。

推理小説(ミステリー小説)の典型的なミスディレクションとして、「サングラスやマスクなどで人相を隠している・物陰から様子を伺っている・巨額の遺産が転がり込むなど十分な動機がある人物を登場させる・どんな人物で何を考えているかを分かりにくくする」などを用いています。

2-5. トリックアートの制作

2-トリックアートの制作

「トリックアートの制作・工夫」というのも、広義のミスディレクションが使われる場面の一つと言えるでしょう。

トリックアートは「知覚の錯覚(錯視)+遠近感など印象形成の固定的パターン」を応用して、人間の絵画(アート)に対する認識を意図的にミスディレクション(誤誘導)するものですが、トリックアートには「錯視を利用した見せかけだけの騙し絵と分かっていても騙されてしまうという面白さ」があるのです。

3. ミスディレクションの種類

ミスディレクションの種類

ミスディレクションにはどのような種類があるのでしょうか?「ミスディレクションの種類」について分かりやすく説明していきます。

3-1. 思い込み(固定観念)を利用した一般的なミスディレクション

3-思い込み(固定観念)を利用した一般的なミスディレクション

ミスディレクションの種類には、まず「思い込み(固定観念)を利用した一般的なミスディレクション」があります。

人間の意識・行動は必ず「経験的に獲得された思い込み」や「社会的に共有されている常識感覚」の影響を受けていますが、一般的な誤誘導であるミスディレクションでは、この「思い込み・固定観念」を上手く利用しているのです。

一般的なミスディレクションが応用された例としては、知識・認識の意外性を突いてくる「クイズ」、色々な比喩・発想の転換や自由連想を用いないと解けない「なぞなぞ」を上げることができるでしょう。

推理小説(ミステリー小説)も常識的に共有されている固定観念の盲点を利用した「ミスディレクションのトリック」を多用しています。

3-2. サイコロジカル・ミスディレクション

3-サイコロジカル・ミスディレクション

ミスディレクションの代表的な種類として、「サイコロジカル・ミスディレクション」があります。

サイコロジカル・ミスディレクションは心理的な思い込みを巧みに利用した誤誘導のテクニックであり、例えば、初対面の相手に「おぅ、久しぶり。最近、どうしてる?」と声を掛けると、相手を一瞬だけ、「この人は過去にどこかで会ったことがある知り合いなのかな?」と思わせることができます。

そこでその相手の知人もグルになって、「久しぶりだね。この間はどうもお世話になりました」などと口裏を合わせると、気の弱い人なら何となく知り合いのような対応をしてしまうこともあります。

こういったサイコロジカル・ミスディレクションは、「複数の人が演技をする特殊詐欺」や「みんなで同じ行動をすべきとされる場面での同調圧力」などに応用されています。

3-3. フィジカル・ミスディレクション

3-フィジカル・ミスディレクション

「フィジカル・ミスディレクション」というものを、ミスディレクションの代表的な種類の一つとして上げることができます。

フィジカル・ミスディレクションというのは、相手の注意・動きを逸らすために「身体の動作+目線の動き」を用いるものです。

マジック(手品)において、コインを投げる振りをして投げなかったり、カードを破る振りをして破らなかったりといった巧妙な手先の騙しの動きというのが、フィジカル・ミスディレクションの代表的なテクニックになります。

それ以外にも、野球でピッチャーが普通に投球する振りをして牽制球を投げてアウトにしたり、サッカーで前を走っている仲間にパスを出す振りをして自分自身がシュートしたりといった「騙しのための動き」も、フィジカル・ミスディレクションの一種として理解することができます。

3-4. タイム・ミスディレクション

3-タイム・ミスディレクション

ミスディレクションの典型的な種類の一つに、「タイム・ミスディレクション」と呼ばれるものがあります。

タイム・ミスディレクションというのは、「情報・知識を自分が知った時間」と「他人にその情報・知識を伝える時間」とのタイムラグを利用したミスディレクションのことです。

タイム・ミスディレクションを効果的に活用すれば、まるで自分が未来の出来事や他人のプライベートな情報を超能力で予言したかのような不思議な現象を引き起こすことができます。

タイム・ミスディレクションというのは、「過去に密かに知っていた(調べていた)情報・知識」を「その後の適切な時点で相手に伝える」ということをしているだけなのですが、タイムラグを上手く利用することで、「あらかじめ超能力で知っていた」ように見せかけることができるのです。

4. ミスディレクションの基本的な使い方やテクニック

ミスディレクションの基本的な使い方やテクニック

ミスディレクション(ミスリード)の基本的な使い方やテクニックにはどのようなものがあるのでしょうか?ミスディレクションの基本的・具体的な使い方を説明して、ミスディレクションに分類される各種のテクニックの概略を紹介していきます。

4-1. 「自分の目線」で相手の注意・関心を誘導して逸らす

4-「自分の目線」で相手の注意・関心を誘導して逸らす

ミスディレクションの基本的なテクニックとして、「自分の目線」で相手の注意・関心を誘導して逸らすということがあります。

「自分の目線をどこに向けるか?」というのは、あらゆるミスディレクション(ミスリード)の基本と言われていて、マジックや手品では特に「自分が見ている方向」を観客も見ることが多いのです。

「何もない空間」に意識的に自分の目線を向けることで、観客の目線の動きを誘導しているとも言えますが、観客の目線を何もない空間に導いている間に、密かに手元で次のタネを素早く仕掛けています。

一流のマジシャンは、「何もない空間」を見るか「観客の顔・目」を見るかによって、観客の注意・目線を自分の思い通りの方向にミスディレクションしているのです。

4-2. トランプの手品で二枚を一枚に見せかけ続ける

4-トランプの手品で二枚を一枚に見せかけ続ける

「トランプの手品で二枚を一枚に見せかけ続ける」というのが、ミスディレクションの基本的なテクニックとして知られています。

トランプの手品が上手な手品師は、トランプの束から「任意の枚数」を自由自在に抜き取ることができるだけでなく、2枚、3枚のトランプを抜いたり持っていたりしても、それをあたかも「1枚だけ」であるように見せかける手先の器用さ・訓練の成果があります。

手品師がトランプを軽やかな手つきでめくる時には、「1枚だけ」と見えても「2枚以上」をスピーディーで抜き取っていることがあり、更に「任意のカード(ハートの9など)を、トランプの束の思い通りの場所に差し込んで、再び取り出せるような手先のテクニック」を持っていることが多いのです。

4-3. 言葉の暗示で誘導する

4-言葉の暗示で誘導する

「言葉の暗示で誘導する」ということが、ミスディレクションの基本的な使い方になります。

マジシャンや手品師は実際のマジック(手品)に取り掛かる前から、色々なMCのおしゃべりをしていることが多いのですが、これらのおしゃべりは「目的・意図のない無駄なおしゃべり」ではないことの方が多いのです。

「このトランプには一切の仕掛けはございません。

どうぞお手に取られていくらでもご確認下さい」という言語的暗示をかけながら、実は密かにもう一組の「仕掛けありのトランプ」を準備していたりもします。

4-4. 特定の前提を完全に思い込ませる(簡単に揺らがない固定観念を形成する)

4-特定の前提を完全に思い込ませる(簡単に揺らがない固定観念を形成する)

ミスディレクションの基本的なテクニックとして、「特定の前提を完全に思い込ませる(簡単に揺らがない固定観念を形成する)」ということがあります。

人間はいったん完全にある前提条件を思い込みで信じてしまうと、その「固定観念になった思い込み」を修正することがかなり難しくなります。

その特徴を突いたマジックのミスディレクションとして、「絶対に切れない頑丈な縄や開かない鍵だと思い込ませる+本物のチェーンソーで身体が切断される危険極まりない状況だと思い込ませる」などのテクニックがあります。

4-5. 見ている人を油断させる・驚かせる

4-見ている人を油断させる・驚かせる

「見ている人を油断させる・驚かせる」というのが、ミスディレクションの基本的な使い方になります。

人間の注意力・集中力がもっとも低下するのが、「油断している時」や「驚いている時」ですので、マジック・手品のミスディレクションでも「観客を油断させるテクニック+観客を驚かせるテクニック」が多用されています。

例えば、いきなり帽子から鳩や子猫を取り出して驚かせた隙に次のマジックのタネを仕込んでいたり、初めのマジックでバカバカしいほどの大失敗を演じた後に、「本格的なマジック成功」のための準備をしていたりするのです。

5. ミスディレクションのテクニック(スポーツ編)

ミスディレクションのテクニック(スポーツ編)

スポーツ競技に応用されるミスディレクションのテクニックには、どのようなものがあるのでしょうか?バスケやサッカー、野球、テニスなどの球技のスポーツでは、特に「目線の動き+チームメイトと協力してのひっかけ+見せかけの身体動作」などを巧みに利用して、相手の選手を騙して自分たちのチームを有利にする「フィジカル・ミスディレクション」のテクニックが多くなっています。

5-1. バスケ

5-バスケ

バスケで利用されることのあるミスディレクションのテクニックとして、「本当にパスしようとしている仲間」に視線を向けずに、自分でドリブル突破するように見せかけて、さりげなくパスを出すという「ノールック・パス(仲間を見ることなくパス)」があります。

敵チームは本人が自分でドリブルで突破してきてシュートを狙っているという思い込みを持っています。

そのため、ドリブルをしている人に2人以上の人が張り付いてきてガードを固めますが、そこで想定外の人へのノールック・パスが決まると、誰もフォローしていなかった想定外の人からあっさりと得点を入れられてしまいやすいのです。

5-2. サッカー

5-サッカー

サッカーに応用されることのあるミスディレクションのテクニックとして、サイドラインを利用した左右からの攻撃陣形の切り替えがあります。

高度なフォーメーションプレイの一つにミスディレクションを応用しているわけですが、「右のサイドライン」から攻め上がってセンターリングを上げてくると思い込んでいる敵チームは、「右側のディフェンス」に人を集めています。

しかし、右のサイドラインから一発のロングパスで大きく左のサイドラインにボールを振って、短時間で「左のサイドライン」からの攻撃に切り替えると、敵チームが「守備のフォーメーションを右から左に切り替える」のが間に合わないので、自分のチームが得点できる可能性が高まります。

6. ミスディレクションを見破られないようにするコツ

ミスディレクションを見破られないようにするコツ

「ミスディレクションを見破られないようにするコツ」には、どのようなものがあるのでしょうか?ミスディレクションを仕掛けて、相手の注意や関心を思い通りに逸らそうとする時に、見破られないコツについて紹介していきます。

6-1. 自信を持って堂々・ゆったりと振る舞う

6-自信を持って堂々・ゆったりと振る舞う

ミスディレクションを見破られないようにする最大のコツは、「自信を持って堂々・ゆったりと振る舞う」ということになります。

どんなに手先が器用であっても、どんなに沢山の種類のミスディレクションのテクニックを知っていても、「自信がなくておどおどしている雰囲気」だと、かなりの確率でミスディレクションの仕掛けを見破られてしまいます。

何度も練習した自分の実力を信じて自信のある態度を示し、ゆったりとした話し方や動作を意識するだけでも、ミスディレクションの仕掛けはかなり成功しやすくなるのです。

6-2. 何度もトレーニングして視線誘導の技術・手先の器用さを高めておく

6-何度もトレーニングして視線誘導の技術・手先の器用さを高めておく

「何度もトレーニングして視線誘導の技術・手先の器用さを高めておく」というのが、ミスディレクションを見破られないようにするコツの一つです。

トランプやコインを用いたマジック(手品)では、とにかく自分が成功させたいマジック(手品)に必要となる手技・手先の器用さを、何度も何度も練習して限界まで高めておくことが大切です。

あらゆるミスディレクションの基本とされる「視線誘導」のテクニックも、実践的なトレーニングで磨いておきましょう。

6-3. 相手の注意(意識)をどのように逸らしていくかのシミュレーションを行っておく

6-相手の注意(意識)をどのように逸らしていくかのシミュレーションを行っておく

ミスディレクションを見破られないようにするコツとして、「相手の注意(意識)をどのように逸らしていくかのシミュレーションを行っておく」ということがあります。

見ている人の注意を巧みに逸らすことができるミスディレクションの個別のテクニックの練習も大切ですが、ミスディレクションを活用して目的を達成するためには「相手の注意・意識がどのような順番で逸れていくかの全体的な流れ」について、綿密で合理的なシミュレーションを行った方が成功しやすいでしょう。

まとめ

「ミスディレクション」について徹底的に解説してきましたが、ミスディレクションというのは相手の注意・関心を思い通りの方向に逸らすテクニックや方法のことです。

ミスディレクションは「マジック(手品)・イリュージョン・推理小説(ミステリー小説)・スポーツ(球技)・トリックアート」などに応用されています。

ミスディレクションの種類には「フィジカル・ミスディレクション」「メンタル・ミスディレクション」「タイム・ミスディレクション」などがありますが、ミスディレクションについて詳しく調べたい時はこの記事を参考にして下さい。

「ミスディレクション」とは間違った方向への誘導のことであり、マジックやスポーツなどで相手の視線を逸らすための視線誘導のテクニックとして用いられることもあります。

ミスディレクションの意味について説明して、ミスディレクションが使われる場面を紹介します。

更に「ミスディレクションの種類・使い方・テクニック・見破られないコツ・スポーツの事例」などについて詳しく解説していきます。


ミスディレクションとは?

「ミスディレクション(misdirection)」の一般的な意味は「間違った内容の指導+間違った方向への誘導」ですが、マジックやスポーツ、対人関係などにおいて「見ている人の注意・興味を別の方向に逸らす」という意味も持っています。

特に、マジック(手品)において「観客の目線・注意・興味」を「マジック(手品)のタネ・仕掛け」から巧みに逸らす作為的なテクニックのことをミスディレクションと呼ぶことがあります。

殺人事件の真相・真犯人などから読者の意識や注意を逸らす推理小説の叙述テクニックとしても、「ミスディレクション」という言葉が使われることがあります。

「ミスディレクション(misdirection)」の語源は「ミス(mis:誤り・間違い)」と、「ディレクション(direction:導き・方向性)」を組み合わせもので、「誤った導き+間違った方向性+間違った郵便の宛先」などを意味しています。

そこから転じて、「見ている相手や観客の視線・意識を他に逸らすこと」といった視線誘導(意識・注意の誘導)の意味合いが生まれてきました。

日本語でカタカナで「ミスディレクション」と表記した場合は、概ね「相手の注意を逸らすテクニック」のことを意味しています。

ミスディレクションが使われる場面

ミスディレクションが実際に使われるのは、どのような場面なのでしょうか?「ミスディレクションが使われる場面」について典型的な場面を紹介していきます。

2-1. マジック・手品のタネ(仕掛け)

2-マジック・手品のタネ(仕掛け)

ミスディレクションが使われる典型的な場面として、「マジック・手品のタネ(仕掛け)」を上げることができます。

広義のマジックには、大掛かりな装置や人員を駆使した「イリュージョン」と呼ばれるものも含みますが、見ている観客を楽しませるために良い意味で人々の注意・意識を違う方向に逸らして、騙してくれるのです。

マジックやイリュージョンで人気の大掛かりな演目として、「人間消失・建物の消失(風景の急激な変化)」や「不可能状況からの脱出劇(手錠・足かせをはめて拘束された状態で水槽に沈められる等)・身体切断からの生還」などがありますが、これらのマジックもミスディレクションが巧みに使われているのです。

一般的なカード(トランプ)やコインを用いた手品のテクニックでも、ミスディレクションがタネ(仕掛け)になっていることが多いのです。

2-2. メンタリズム・催眠など心理的な誘導

2-メンタリズム・催眠など心理的な誘導

「メンタリズム・催眠など心理的な誘導」というのも、ミスディレクションが使われる典型的な場面の一つです。

メンタリストのDaigoさんのテレビ番組などでの活躍で一躍有名になったメンタリズムですが、目に見えない人間の心理状態を読んで、自由自在にコントロールする「メンタリズム」は一見すると超能力のようにしか見えません。

しかし、この読心術や心理的なコントロール(目的とする行動・発言へのスムーズな誘導)といったメンタリズムの技法の背後でも、ミスディレクションの仕組みが上手く使われているのです。

言語的暗示やリラクセーションによって意識の覚醒レベルを下げ、行動や記憶を誘導していく「催眠(催眠療法)」でも、ミスディレクションのテクニックが応用されています。

2-3. サッカーやバスケットボールなど球技のパスワーク

2-サッカーやバスケットボールなど球技のパスワーク

ミスディレクションが使われる実践的な場面として、「サッカーやバスケットボールなど球技のパスワーク」があります。

サッカーやバスケットボールでは、監督・選手たちが自軍のパフォーマンスを最大化できるフォーメーション(陣形)を組んで、パスを回しながら敵陣に切り込んでいますが、その時に相手チームの選手の視線・意識を逸らす「ミスディレクション(ミスリード)」のテクニックが用いられることがあります。

敵チームの選手は、自分たちのパスワークの動きを見ながら、「典型的なパスのパターン」を頭の中でイメージしていますが、この典型的なパスワークのイメージが「固定観念としての盲点」になるのです。

その思い込みの盲点をついて、敵が思っていたのとは違う方向(仲間)にパスを出すことで、得点のチャンスにつなげることができます。

2-4. 推理小説(ミステリー小説)の真相・犯人を隠す叙述テクニック

2-推理小説(ミステリー小説)の真相・犯人を隠す叙述テクニック

ミスディレクションが使われる典型的な場面として、「推理小説(ミステリー小説)の真相・犯人を隠す叙述テクニック」があります。

推理小説(ミステリー小説)やサスペンスドラマでは、前半に出てくる「犯人のように思えるいかにも怪しげな人物」は犯人ではないことが多いのですが(犯人と思っていた人物が逆に殺されることも多いのですが)、これもミスディレクションの応用例の一つです。

推理小説(ミステリー小説)はミスディレクションの宝庫

推理小説(ミステリー小説)では初期に誰が真犯人であるかが分かってしまうと面白くないので、物語の後半のクライマックスで「まさかこの人が真犯人だったなんて信じられない」という大どんでん返しのカタルシスを、ミスディレクションで準備しているのです。

推理小説(ミステリー小説)の典型的なミスディレクションとして、「サングラスやマスクなどで人相を隠している・物陰から様子を伺っている・巨額の遺産が転がり込むなど十分な動機がある人物を登場させる・どんな人物で何を考えているかを分かりにくくする」などを用いています。

2-5. トリックアートの制作

2-トリックアートの制作

「トリックアートの制作・工夫」というのも、広義のミスディレクションが使われる場面の一つと言えるでしょう。

トリックアートは「知覚の錯覚(錯視)+遠近感など印象形成の固定的パターン」を応用して、人間の絵画(アート)に対する認識を意図的にミスディレクション(誤誘導)するものですが、トリックアートには「錯視を利用した見せかけだけの騙し絵と分かっていても騙されてしまうという面白さ」があるのです。

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この記事は2018年12月08日に更新されました。

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