『あっ』が口癖の人の心理・特徴 | SPITOPI

話始めようするときに「あっ」と言ってしまう人はいませんか?「あっ」という人はどういう人なのでしょう。

そこにはあなたの知らない自分の姿が見られるはずです。

1. 「あっ」とは?

「あっ」という言葉は、様々なシチュエーションで言われている言葉です。

何かに気付いたとき、あるいはタイミングを見計らってついにそのときが来たときなども、話し始めるときに「あっ」と言います。

ですが、ここで紹介したい「あっ」はこれらの意味の「あっ」ではありません。

何かに気付いた訳ではなく、タイミングを見計らっている訳でもなく、単に話始めるときに「あっ」と出てしまう「あっ」です。

例えば、「あっ。私も同行してもよいでしょうか」

「あっ。今日の仕事は早めに終わらせましょう」などと話しています。

「あっ」と会話文は、全く意味が繋がりませんが、使っている人をよく見かけます。

「あっ」という言葉は、その人の消極的な性格を象徴している口癖です。

周りの空気を読んで、謙虚な姿勢で自分の意見を話すタイプだといえます。

自分の意見を押し付けるのではなく、意見を話すときは常に周りの顔色や場の空気を読みながら話しています。

また、「あっ」と話す相手としては、そこまで打ち解けていない相手に向けて話している場合が多いです。

そこまで深い仲になっていない相手に対し、「あっ」は向けられています。

家族などの気を許した相手ではなく、遠慮してしまうような相手に向けて話していることがほとんどです。

2. 「あっ」が口癖の人の心理

「あっ」が口癖の人の心理をみていきましょう。

2-1. 自分の意見を言うことへの迷い

「あっ」と言ってしまう人は、自分の意見を言うことに迷いがある人です。

自分の意見を言っていいのかどうかという様子を見ながら話しています。

「あっ」と何気なく言っているように思いますが、恐らくそこには相手への謙虚な姿勢が込められています。

自分のような人間が相手に意見をしていいものかどうかという迷いがあって「あっ」と言っています。

こういう人は自分に自信がなく、自分の意見を強く主張できない人が多いです。

自分の意見を言ったとしても、それに反論する人がいたら、恐らく自分の意見を取り下げてしまうことでしょう。

自分に自信がないので、人との争いも嫌います。

そのため、相手と激論を交わしてまでも自分の意見を通そうという意思はありません。

2-2. 繊細

「あっ」という人は繊細な人が多いです。

「あっ」という言葉は周りの人に配慮して話していることがほとんどであるため、他人の気持ちを汲める繊細な人だといえます。

こういう人は細やかな気遣いができる人であると同時に、ガラスのような傷つきやすいハートを持った持ち主だといえます。

自分自身が傷つきやすく、何か人に言われると気にするタイプであるがゆえに、周りの人にも同じような配慮ができる人です。

また、自分の言ったことに対し、責任を感じる傾向があり、言ってから後悔することがしばしばあります。

いつまでも自分の言ったことをグズグズと引きずり、言わなければよかったなどと、言ったことに対する罪悪感に苛まれます。

繊細であるがゆえに、周りに配慮ができる優しい性格の持ち主ですが、気にし過ぎる傾向があります。

もっと気にしないように意識した方が、気楽に生きることができるでしょう。

2-3. 場の空気を読んでいる

場の空気を読もうという心理が働いて、話し始める前に、咄嗟に「あっと」と言ってしまうときがあります。

話始める前に「あっ」ということで、相手にこちらの方に意識をしてもらうことができ、かつそのときの相手の表情や様子を読み取ることができます。

「あっ」と話してから本題に入るまで、ほんの数秒しか時間がありませんが、そのほんの一瞬で相手の様子を伺おうとします。

そして、その一瞬で相手の様子を見て、自分の意見をどう話すべきかを判断しようとする心が働いているのです。

そこには、その場の空気をよんで、その場に合った自分の振る舞いをしようとする気遣いや自分の意見を矢面に立たせたくないという消極性が見られます。

3. 「あっ」が口癖の人の特徴

「あっ」が口癖の人の特徴を挙げてみます。

3-1. 人に気遣いができる

話す前に「あっ」と言って、その時の様子を伺える人は、人に対して気遣いのできる人です。

相手の考えを尊重し、自分の意見を押し付けないタイプの人が多いです。

思いやりのある人が多いので、一緒にいて心地よさを感じる人が多いでしょう。

誰に対しても、その人の気持ちを尊重してくれるので、一緒にいてもストレスなく付き合うことができる人です。

ただし、こういうタイプの人は、自分のことを遠慮しがちであるため、自分を抑制しすぎてしまう傾向にあります。

自分の欲望を抑え、周りの人を立ててしまうので、自分はストレスを溜めがちです。

もっと、相手に対して、本音が話せるように意識した方がよいでしょう。

相手ばかりを気遣って、自分が潰れてしまってはどうしようもありません。

3-2. 自分の意見を抑えつけてしまう

「あっ」と言ってしまう人は、自分の意見を抑えつけてしまう傾向があります。

他の人に気を遣うあまり、自分の意見を主張せずに終わらせるタイプが多いです。

本音を話すことに抵抗があり、余程、気を許した相手でない限り、自分の考えを話すことはないでしょう。

そのため、ある程度距離のある友達や知人には、何を考えているのか分からない人、あるいは自分の考えを持たない人などと思われることがあるでしょう。

特に自分の意見を言わないため、他の人にいいようにあしらわれてしまうこともあります。

こういうタイプの人は、自分の意見をある程度、主張しないと、自分が優遇されずに終わることが多々あります。

もう少し自分の意見が言えるように努力しましょう。

3-3. 自己評価が低い

「あっ」と言ってしまう人は自己評価が低い傾向にあります。

自分の意見を主張する前に「あっ」と言って相手の様子を見るという行為そのものが、その人の臆病さと消極性を物語っています。

臆病で消極的になるのは、自分に対する自信のなさからくるものです。

自分に自信がないゆえに、自分の意見にも自信がない。

周りから反発を受けたときに、自分が対処することができないから、様子を見ながら話したいという気持ちが、すべてこの「あっ」という言葉に込められています。

自己評価が低いゆえの行動なので、こうした人は自分自身が持てるよう、意識づけていくことが大切です。

失敗した過去にばかり目をむけず、成功した思い出を呼び起こし、そのときのアルバムなどを見て当時の気持ちを振り返ってみましょう。

4. 目上に対して「あっ」が口癖の人の特徴

目上の人に対して「あっ」が口癖の人の特徴について挙げてみます。

4-1. 敵視されるのを恐れている

目上の人に「あっ」と言ってしまう人は、目上の人に敵視されるのを恐れている人です。

もともと「あっ」と言ってしまう人は自分に自信がない人がほとんどであるため、目上の人に逆らうような人はいません。

むしろ、目上の人に目を付けられないよう、地味に生きていこうと思っています。

そのため、目上の人の前で、自分が目立つようなアクションは避ける傾向があり、このような思いが、目上の人に話しかける際の「あっ」という言葉に表れているといえます。

「あっ」という言葉を発した時に、目上の人が怪訝そうな顔でその人を見上げたとしたら、もしかしたら、話すのをあきらめ、「やっぱりいいです。

何でもありません」

などといって話すのを取り下げてしまうかもしれません。

4-2. 恐れ多いと思っている

目上の人に「あっ」と言ってしまう人は、目上の人に対して物申すのを恐れている場合があります。

律儀な人や上下関係に厳しい傾向があり、上司や先輩に対しては、イエスマンに徹するのが常識だなどと思っている人が多いです。

上司や先輩に対し、自分の意見の述べることは恐れ多いと感じています。

自分のような立場の弱いものが上の立場の人に意見を述べようとしているという恐縮な気持ちが、この「あっ」という言葉に込められています。

現代でも上司や先輩に対して敬意を払うのは常識的な考えですが、今は自分の意見を主張することも有能な部下の条件の一つです。

上司や先輩に絶対に意見を主張してはいけないという訳ではないので、あまり固くならずに考えていきましょう。

5. 「あっ」の口癖を直すコツ

「あっ」の口癖を直すコツを紹介していきます。

5-1. 自己評価を高める

「あっ」と言ってしまう人は自分の自信のなさからくるものです。

そのため、自分に自信をつければ、自然に「あっ」という遠慮がちな言葉は消えていくと考えられます。

そうはいっても、自分に自信をどうやってつければよいのか方法が分からない人は多いと思います。

そういう人は、まず、些細なことでよいので、自分がほぼ確実にできそうなことに挑戦してみましょう。

ほぼ確実に達成できそうな目標を掲げ、それを達成するために努力します。

そして、成功したら、自分で自分のことを褒めるようにしましょう。

そして、また次の日も、自分がこなせそうな目標を掲げ、それを達成するために努力するようにします。

そして、自分が達成できたら自分で褒めてあげる。

この繰り返しをずっと行います。

こうすることで、次第に自分を責めたり、自分の欠点ばかり見つめてしまう癖がどんどんなくなっていきます。

知らないうちに自己評価が高まり、自信をつけることができるでしょう。

5-2. 心の中で「あっ」とつぶやく

「あっ」という口癖を直す方法として、一番良いのは自己評価を高めることですが、これを行うにはある程度、長い時間が必要です。

そのため、中にはもっと早く直したいと思う人もいるでしょう。

そういう場合は心の中で「あっ」と叫んでから、話し出すようにしてみましょう。

「あっ」と口に出さずに、心の中でつぶやくのです。

そうすることで、見た目では「あっ」という言葉を出さずに、自分のペースで会話を進めていくことが可能です。

人によっては、「あっ」ということで、会話のテンポにつながり、話しやすいという人もいます。

そのため、心の中で「あっ」と言うことで、これまで通りの会話のリズムで話をすることができるのでおすすめです。

6. 「あっ」が口癖の人の周囲の印象

「あっ」が口癖の人の周囲の印象を見ていきましょう。

6-1. 細やかな配慮ができる人

「あっ」と言ってしまうのは、相手に対する遠慮からくるものです。

遠慮というと、良い言い方ではないかもしれませんが、良くも悪くも相手に対して配慮ができる人です。

決して自分の意思に強引に従わせようとしたり、相手の心を無視して好き放題に振る舞うことはしません。

非常に心優しい人が多いので、人よりも細かいところによく気付き、配慮をすることができる人です。

他の人をよく見ているので、その人の様子の変化や外見の変化などに、すぐに気づくことができるでしょう。

人の心理をよく見ている人なので、その場に応じた対応を臨機応変にとることができます。

その上、気遣いのできる人なので、好感をもつ人は多いでしょう。

6-2. 無害な人

「あっ」が口癖の人は、どちらかというと、相手を立てて、優先しようとする傾向があります。

それゆえに、自分は損をしたり、希望がいえず納得のいかない環境に身を置くこともあるでしょう。

自分よりも他人を優先してしまう性格は、自分にとっては嫌な性格ですが、しかし、他人にとっては非常に都合のよい性格をしているともいえます。

自分を主張せず、相手のいうことを優先してくれるので、特に害のない人という印象を与えることでしょう。

あなたが無害な人だという認識は、周りの人に悪いイメージを抱かせませんが、自分の意見を主張しないので反対に良いイメージもありません。

自分の個性を出した方が、気の合う良い仲間に巡り合えるかもしれません。

6-3. 気が弱い人

「あっ」が口癖の人は、気の弱い人が多いです。

相手の様子を伺いながら「あっ」と話すので、どこか遠慮がちな態度がどうしても全身からにじみ出てしまいます。

そのため、「あっ」という口癖をもつ人は、気が弱い人だと思われがちです。

意思が弱そうで、相手がNOといえば、すぐにそれに従ってくれるような頼りなさを感じさせます。

こういう人は気の強い人につけこまれやすいので注意しましょう。

相手にいいように扱われてしまう危険があります。

まとめ

「あっ」と言ってしまう人は気持ちの優しい人が多いようです。

しかし、頼りなさを感じさせる口癖でもあるので、職場や取引先などでは使わない方がよいでしょう。

自分のイメージをアップさせたいのなら、「あっ」は封印した方が良さそうです。