「とりあえず〇〇しよっか」などと、「とりあえず」が口癖の人はいないでしょうか。
「とりあえず」という言葉は、気を付けて使わないと誤解を受ける言葉であるため、注意が必要です。
- 「とりあえず」とは?
- 「とりあえず」が口癖の人の心理
- 「とりあえず」が口癖の人の特徴
- 仕事で「とりあえず」が口癖の人の特徴
- 恋愛において「とりあえず」が口癖の人の特徴
- 「とりあえず」が口癖の人の周囲の印象
- まとめ
1. 「とりあえず」とは?
さて、日常でよく使われている「とりあえず」という言葉。
この言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
「とりあえず」は、「間に合わせの処置として」の意味があります。
急いで何かをしなくてはいけないのだけど、何をすればよいのかまだ決まっていない。
そのようなときの、間に合わせの処置として「とりあえず」という言葉が用いられています。
食事に行ったときなどに注文をまだ決めていないにも関わらず店員さんがやってきたという経験はないでしょうか。
そのようなとき、まだ注文が決まっていないけど、お酒は飲みたいときなどに「とりあえず、ビール」
などと注文したりすることがあります。
この「とりあえず」の言葉こそが、「間に合わせの処置として」の「とりあえず」です。
この言葉の裏には、「ビールを先に注文してからゆっくりメニューを決めていこう」
という意思が働いています。
「ビール」を注文することが本当の目的ではないけれど、場のつなぎとして「とりあえずビールを注文しておこう」
という意味です。
「とてもビールが飲みたい!」という感情ではなく、「本当はビールをそこまで飲みたくないけど、飲んでもいいかな」
といった妥協に似た感情が混ざっていることが特徴です。
2. 「とりあえず」が口癖の人の心理
「とりあえず」が口癖の人の心理をみていきましょう。
2-1. 自分に自信がない
「とりあえず」と話してしまう人は自分に自信のない人に見られがちな口癖です。
自分の意見を主張する際に、冒頭に「とりあえず」とつけることで、自分の意見を断定的ではないものにしています。
何でも意見を言いきってしまうと、その意見に対して批判されることも多くなります。
ですが、「とりあえず」のように物事の主張を曖昧にすることで、「自分はこの意見を強く推している訳ではない」というニュアンスを含みながら、自分の意見を主張することができます。
こういった言い方をするのは、自分に自信がないからこその言動であり、自分の意見を主張することでそれに伴う責任も逃れようとしています。
「とりあえず」は非常に逃げ腰な言い回しです。
2-2. トラブル回避
「とりあえず」と一言つけることで、トラブルを回避することができます。
なぜならば、「とりあえず」は断定的な言葉ではないからです。
「とりあえず」をつけることで、物事を抽象的にすることができます。
それゆえに、自分の意見を主張しても、「自分はその意見を離しているが、その意見が一番ではないので、意見が通らないくてもいいですよ」
というニュアンスを秘めています。
そのため、自分の主張した意見に対し、アンチな人がいたとしても断言的な言い方をしないことで、そうした人達の批判の目を避けることができます。
世の中には面倒な人も多いので、そういう人達からむやみに批判されるのを避けるには都合のいい言い方だと言えます。
そのため、できるだけトラブルを避けたい人は、自然に「とりあえず」を使っていることがあります。
2-3. 面倒くさがり
「とりあえず」を使う人は、面倒くさがりな性格であることが多いです。
物事を深く考えることが苦手で、浅い考えで行動する傾向にあります。
そのため、「とりあえず」と使うのは、自分に深い考えがないことを悟られないための言葉です。
考え抜いた思考などがないため、それを隠すためのカモフラージュとして「とりあえず」を使っています。
「とりあえず」と言っておけば、今はまだしっかりとした考えはないけれど、これからしっかりと考えていきそうな感じがします。
今は繋ぎとして「とりあえず」と考えを述べてはいるが、これからじっくりとどうすべきかを考え抜いていくつもりという姿勢をアピールすることができます。
面倒くさがりな人にとっては、実に都合のいい言葉となっています。
3. 「とりあえず」が口癖の人の特徴
「とりあえず」が口癖の人の特徴をみていきましょう。
3-1. 行動力に欠ける
「とりあえず」と言ってしまう人は行動力に欠ける人が多いです。
「とりあえず」という物事を曖昧にする表現を使う人は、自分に自信ない人が多いので、行動力の面でもそういった傾向があります。
自分の意思を貫くということに行動に欠け、何かをしようと思ってもできません。
失敗したときのことばかり想定し、あれやこれやと考えるうちに行動するのが億劫になります。
こういう人は成功体験が少なく、自分に自信が持てないでいる人が多いです。
もっと行動力を身に着けるには、小さな目標を設定し、それをクリアしていくことが大事です。
「とりあえず」という消極的な言葉がなくなるように、自分に自信を持って生きたいものです。
3-2. 物事をはっきりさせない平和主義者
「とりあえず」という言葉には、物事を曖昧にさせる力があります。
そのため、「とりあえず」とつけて主張することで、自分の意見を絶対なものではなく、単なる意見の一つとして、周りに主張することができます。
こうすることで、周りの人の意見と衝突する事態を避け、平和的に自分の意見を主張することができます。
ある意味、賢い方法で、余計なトラブルは回避したいとする平和主義的な思想の持ち主だといえます。
ただし、こういったタイプの人は、自分の意見を絶対ではないと主張するため、最後まで自分の意見を貫くことができないという欠点もあります。
押しに弱く、周りの意見に流されやすいところがあります。
3-3. 物事をごまかすタイプ
「とりあえず」の言葉を多用する人は、その場を適当にやり過ごそうとする意図が働いています。
物事を曖昧にすることで、自分の意見を主張することを避け、うやむやにする傾向があるからです。
こういった心理になる背景には、物事を曖昧にすることで、主張することによって生じる責任から逃れたいという気持ちが存在しています。
どのようなときでもそうですが、自分の意見を主張したら、主張したなりの責任をとらなくてはいけません。
ごまかしがきかなくなります。
「とりあえず」を使う人は面倒な事態を避けたいと思っています。
適当にやり過ごし、ごまかしながら当たり障りなく生きていきたいと思っています。
こういうタイプの人は、自分の意見がない、物事に対し投げやりな人が多いです。
4. 仕事で「とりあえず」が口癖の人の特徴
仕事で「とりあえず」が口癖の人の特徴をみていきます。
4-1. 責任のある仕事は避けたい
「とりあえず」が口癖の人は、責任のある仕事には就きたくないと思う傾向にあります。
そのため、出世街道を歩みたいなどという野心はありません。
自分の意見を強く主張したり、積極性のある行動力などとは無縁で、仕事においても当たり障りなく平和に過ごせればそれでいいというスタンスでいます。
こういった人に、もし、責任のある仕事を預けたら、自分に自信のない気弱なタイプが多いため、荷が重すぎるかもしれません。
責任のない、誰でもできる仕事を好む傾向があるので、人の前に出て周りを引っ張っていくようなリーダー気質ではありません。
どちらかというと、リーダータイプの人に従って仕事をした方が気楽で、性にあっています。
4-2. 適度な距離で人間関係を保ちたい
「とりあえず」という言葉を多用する人は、自分の本音を話せない傾向があります。
自分の素直な気持ちや意見を言えないため、本当の自分を周りにさらけ出すのが苦手です。
こういうタイプの人は、常にそういった傾向があるため、人付き合いでも同様のことがいえます。
人と本音で向き合うことが苦手で、人と距離を持って付き合おうとします。
また、自分に自信がない人が多いため、自分から積極的に話すこともありません。
そのため、職場においてはなおさら仲の良い同僚などを作るのは難しく、孤立しやすい傾向があります。
職場において、なかなか自分をさらけ出そうとしないため、ミステリアスな人と言われたり、いじめの対象にもなりやすいです。
5. 恋愛において「とりあえず」が口癖の人の特徴
恋愛において「とりあえず」が口癖の人の特徴をみていきます。
5-1. 相手に身を委ねがち
「とりあえず」が口癖の人は、恋愛のすべてを相手に任せがちになる傾向があります。
恋愛の進め具合やデートプランなど、自分の意見を言わずに相手に意見を求めがちです。
自分の意見をいうことで相手に嫌われるのではないかという不安に駆られ、自分の意見を言えずにいます。
ラインや電話なども自分からするよりは相手からの連絡を待つ傾向があります。
また、デートの誘いなども相手任せにしやすいので、恋愛すると、物足りなさを感じることが多いでしょう。
自分から行動するタイプではないので、サプライズなども期待しない方が良さそうです。
5-2. すぐに身を引きがち
「とりあえず」が口癖の人は、とにかく恋愛においても消極的です。
お付き合いしてお互いに好きだということを確認しても、根底には自分に自信のもてない心があるので、常に相手に嫌われるかもしれないという恐れを抱いています。
そのため、相手のちょっとした言動や行動に不安になったりすることがあります。
不安になるだけならいいですが、ひどいときには「自分は相手に嫌われてしまった」
と勝手に判断し、身を引こうとすることもあります。
自分は相手のことが大好きなのですが、相手はもしかしたら自分のことを嫌っているかもしれないと不安になってしまいます。
しかし、だからといって相手に直接、自分のことを好きかどうか確認する勇気もありません。
何も言わずに、身を引いてしまうタイプが多いです。
6. 「とりあえず」が口癖の人の周囲の印象
「とりあえず」が口癖の人の周囲の印象はどのようなものでしょう。
いくつか挙げてみます。
6-1. 居ても居なくてもいい人
「とりあえず」が口癖の人は、自分をなるべく出さないように過ごしているため、印象が薄い傾向にあります。
そのため、居ても居なくても分からないキャラとなりがちで、個性を感じられません。
一緒に過ごしていると、周囲の人も同じように感じることでしょう。
確かに、自分の意見を強く主張する人は敵も作りやすいですが、反対に味方も手に入れることができます。
しかし、自分の意見を曖昧にする人は、何においても賛同を得られにくく、敵を作らない代わりに、味方も得ることはできないでしょう。
そして、誰からも居ても居なくてもいい、どうでもよい人に区分されがちです。
6-2. ミステリアスな人
「とりあえず」が口癖の人は、人付き合いが苦手であるため、周囲から孤立しやすい傾向があります。
自ら人に話しかけることもなく、仲良くなってもそこまで踏み込んだ関係には至らないため、自分の私生活を話すような相手がおらず、ミステリアスな人だと言われる傾向があります。
謎の多い私生活を送っている人、何を考えているのか分からない人などと思われ、とっつきにくい印象を持っている人が多いです。
周囲の人との衝突を避けようと、自分の本音を隠す傾向にありますが、逆にそういった性格が災いして、何を考えているのか分からない人などと不気味に感じられることもあるので、注意が必要です。
6-3. リードしないといけない人
「とりあえず」が口癖の人は消極的な性格の人がほとんどです。
そのため、自分から率先して何かをしたり、誰かを引っ張っていこうとする気持ちが乏しい傾向があります。
それよりは誰かに依存したり、従属するのを好む傾向があるので、リードするタイプというよりはリードしないといけないタイプだと言えます。
意見を求めるような場面があっても、自分の考えを明言するのは避けるため、歯切れの悪い解答しかしません。
そのため、自分の意見を主張して周りの人に影響を与えるようなリーダータイプではなく、周りの意見に流されてその場の雰囲気を尊重してしまうタイプが多いです。
優しい性格の持ち主ではありますが、優しすぎて頼りなさを感じる人も多いでしょう。
まとめ
「とりあえず」という口癖がある人は、しっかりしていない人、責任逃れをしたい人が多いため、いまいちイメージが悪いです。
そのため、口癖になっている人は早めに直した方がよいでしょう。
「とりあえず」という口癖の意味を知ることで、自分の性格の改善点が見つかったはずです。
気になるところがある人は、直して自分のイメージをアップさせましょう。
「とりあえず〇〇しよっか」などと、「とりあえず」が口癖の人はいないでしょうか。
「とりあえず」という言葉は、気を付けて使わないと誤解を受ける言葉であるため、注意が必要です。
1. 「とりあえず」とは?
さて、日常でよく使われている「とりあえず」という言葉。
この言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
「とりあえず」は、「間に合わせの処置として」の意味があります。
急いで何かをしなくてはいけないのだけど、何をすればよいのかまだ決まっていない。
そのようなときの、間に合わせの処置として「とりあえず」という言葉が用いられています。
食事に行ったときなどに注文をまだ決めていないにも関わらず店員さんがやってきたという経験はないでしょうか。
そのようなとき、まだ注文が決まっていないけど、お酒は飲みたいときなどに「とりあえず、ビール」
などと注文したりすることがあります。
この「とりあえず」の言葉こそが、「間に合わせの処置として」の「とりあえず」です。
この言葉の裏には、「ビールを先に注文してからゆっくりメニューを決めていこう」
という意思が働いています。
「ビール」を注文することが本当の目的ではないけれど、場のつなぎとして「とりあえずビールを注文しておこう」
という意味です。
「とてもビールが飲みたい!」という感情ではなく、「本当はビールをそこまで飲みたくないけど、飲んでもいいかな」
といった妥協に似た感情が混ざっていることが特徴です。
2. 「とりあえず」が口癖の人の心理
「とりあえず」が口癖の人の心理をみていきましょう。
2-1. 自分に自信がない
「とりあえず」と話してしまう人は自分に自信のない人に見られがちな口癖です。
自分の意見を主張する際に、冒頭に「とりあえず」とつけることで、自分の意見を断定的ではないものにしています。
何でも意見を言いきってしまうと、その意見に対して批判されることも多くなります。
ですが、「とりあえず」のように物事の主張を曖昧にすることで、「自分はこの意見を強く推している訳ではない」というニュアンスを含みながら、自分の意見を主張することができます。
こういった言い方をするのは、自分に自信がないからこその言動であり、自分の意見を主張することでそれに伴う責任も逃れようとしています。
「とりあえず」は非常に逃げ腰な言い回しです。
2-2. トラブル回避
「とりあえず」と一言つけることで、トラブルを回避することができます。
なぜならば、「とりあえず」は断定的な言葉ではないからです。
「とりあえず」をつけることで、物事を抽象的にすることができます。
それゆえに、自分の意見を主張しても、「自分はその意見を離しているが、その意見が一番ではないので、意見が通らないくてもいいですよ」
というニュアンスを秘めています。
そのため、自分の主張した意見に対し、アンチな人がいたとしても断言的な言い方をしないことで、そうした人達の批判の目を避けることができます。
世の中には面倒な人も多いので、そういう人達からむやみに批判されるのを避けるには都合のいい言い方だと言えます。
そのため、できるだけトラブルを避けたい人は、自然に「とりあえず」を使っていることがあります。
2-3. 面倒くさがり
「とりあえず」を使う人は、面倒くさがりな性格であることが多いです。
物事を深く考えることが苦手で、浅い考えで行動する傾向にあります。
そのため、「とりあえず」と使うのは、自分に深い考えがないことを悟られないための言葉です。
考え抜いた思考などがないため、それを隠すためのカモフラージュとして「とりあえず」を使っています。
「とりあえず」と言っておけば、今はまだしっかりとした考えはないけれど、これからしっかりと考えていきそうな感じがします。
今は繋ぎとして「とりあえず」と考えを述べてはいるが、これからじっくりとどうすべきかを考え抜いていくつもりという姿勢をアピールすることができます。
面倒くさがりな人にとっては、実に都合のいい言葉となっています。
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